ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

2024年度に編入でICUに合格したこくさいさん(以下Iさん)インタビュー後編

–ICU入試、編入試験の実際–
(ICU入試では編入生と一般生は区別なく同じ試験を受けるが、編入生は試験教室が違う?)

周りの机には編入生用の受験番号が貼ってあったので、編入生同士は近くで受験していたと思います。編入生専用の教室であるかどうかは分かりませんでした。一般の受験生に混じる形だったかもしれません。

(実際に編入でICU入試を受けてみた感想は?)

現役で受験したときより全体によく解けたという感じはありました。過去問演習をこなして慣れていたのが大きいと思います。知識問題などは答えられない問題もありましたが、読解は解きやすい問題が比較的多いと感じました。

–外部英語試験利用、二次試験の面接に関して–

(面接をしたのはどんな先生で、どんな質問をされた?)

生物学と経営学の先生でした。経営学の先生は私の所属していた経済学部に学問領域が近いので、学術的な踏み込んだ質問もありました。

(ICUでは現役生も編入生も同じ試験を受けるが、面接で聞かれる質問は、編入生であることが前提の質問?)

はい、編入希望であることは面接官の先生はご存じでしたね。なんでわざわざ編入するのかということは詳しく聞かれました。

(編入したい理由としてはどう答えた?)

前の大学で自分なりに色々な分野の勉強をしたり、活動をしている中で、お互いに高め合えるような環境に身を置きたいと思うようになった、という事を具体例を交えて答えました。

(本音で答えた?)

本音で答えました。自分の場合はこの学問がやりたいというのはまだはっきりとは決まっていなくて、勉強するための環境を求めてICUに入った感じです。

(面接の雰囲気は?)

前半は踏み込んだ質問などもありましたが、途中から和やかな雰囲気になって、最後は雑談のようになっていましたね。サークルの話などをいろいろ聞いて下さった事が印象に残っています。学生の素の部分を見てくれているのかもしれませんが、落とすための面接ではないのかなという印象は持ちました。

ICU入試合否参照画面(Iさんご提供) 編入生は受験番号のアルファベットが異なる

(オンライン面接だが、面接は自宅の部屋で受けた?)

はい、自分の部屋で受けました。事前に接続テストがあって、その際に音声やカメラのチェックがありました。面接時は必ずイヤホンを使うように言われたと記憶しています。

–ICU入学後の様子–

(実際にICUに入学した印象は?)

ICUは学問に対する意識が高くて、その点は前の大学とは全く違うと感じています。

前の大学の経済学部で、大学院に行く学生は少数派でした。100人いて1人か2人という感じです。効率的に単位を取って卒業すればよいと割り切っている人が多かったと思います。

ICUでは全体で20%、理系は70%の学生が大学院に進学しているそうなので、アカデミックな意識がとても高い大学だと思います。学生同士で話しをしていても、今はどんな領域に関心を持っていて、将来はどんな研究を進めていきたいとか、そういう会話が普通に出てきます。前の大学ではほとんどなかった雰囲気ではありますね。

(授業の違いは?)

ICUでは授業に出席して当然、というのは大きな違いですね(笑) 前の大学ではどれくらい休めるかということを確認してそれに合わせて出席したり自主休講したりという雰囲気があったのですが、ICUの場合は少なくともELAは全部の授業に全員が出て当然とみなされています。

また、ICUは学部の垣根が無く、どの授業も履修できるというのはよい所ですね。前の大学では経済学部にいたのですが、企業でインターンをする機会があって、経済よりは経営の方に興味が出てきました。しかし法政大の場合、経済学部と経営学部は全く別の学部でキャンパスが50kmぐらい離れているので、特に必修の多い1年生や2年生が別のキャンパスで授業を受けるのは難しいです。

ICUは学部の垣根なく授業を受けられて、入学後に興味関心を持った内容をメジャーにできるので、そこは魅力ですね。

2024年度 ICU ELA Reader(Iさんご提供)

(編入してからは3年で卒業できそう?)

自分の場合は前の大学から編入できる授業をあまり履修していなかったので、編入できる単位は最大で20単位ぐらいになりそうです。授業を多めに取っていけば3年で間に合う計算ではありますが、実際にどうなるかはまだ分からないですね。

(編入生同士はコンタクトを取っている?)

はい、編入生はICUの入学式で一番前の方に座っているのでそこでLINEを交換したり、後から紹介してもらったりして繋がりができています。編入生もいろいろな方がいるなぁという感じです。やはりオンレクを受けていた人は多いですね。

(これから編入する人にアドバイスはある?)

編入生であってもICUでは最初は授業を取り過ぎない方がよいと思いました。

ELAは基本的に対面授業で、課題が多いです。私は授業を目一杯入れてしまい、通学時間が倍になった事もあって、入学後に体調を悪くしてしまった時期がありました。オーバーワーク気味だったと思います。前の大学に1年間通って慣れていたつもりですが、それでもきつく感じました。

また、入学当初は自宅から2時間かけて通っていましたが、6月からより近いエリアに引っ越して一人暮らしを始めました。ICUは1年生の間は1限目から(8:50~)の授業が週に何回かあるのですが、家が遠いと朝の授業に出るのが大変です。また、帰りの通学時間を考えると、勉強やサークル活動などでも遅くまではいられません。時間をかけてICUに通学している学生も中にはいるので、実際に通ってみて考えるべきところだとは思いました。

後はサークルですね。編入生は体育の実技など、新入生が取る授業の一部が免除されている事が多いと思いますが、その分、積極的に知人を増やしていく必要があります。居場所を作る意味でもサークルには入った方がよいと思います。

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今回は2024年度ICU入試でICUに編入で合格したこくさいさん(以下Iさん)にお話を伺いました。2024年度のオンラインレクチャーを受講し、外部英語試験利用を編入で合格されました。

注:*外部英語試験利用は、3教科型と併願する学生が多く、併願で合格が確定している受験生が二次面接を辞退するため、最終合格者が少ない。記事の最後に説明図あり

(高校はMARCH附属出身?)

はい、法政大学の付属高校に通っていました。法政の付属校の中では新しい学校で、全体の8割ぐらいの学生が法政大学に進学しています。

(現役の時も一般選抜でICUを受験しているが、法政大学には一般選抜で進学?)

いえ、推薦で進学しました。私の出身高校の場合は、法政大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験することが認められていました。

(法政大学に進学後、サークル活動を複数やっていた?)

はい、9月ぐらいまではサークル活動を普通にやっていました。映像制作や音楽サークルを掛け持ちしていました。

(授業やサークルに加えてICU受験を両立させるのは大変だったのでは?)

私のいた学部では、英語で一定以上のスコアを持っていると、英語の授業が免除になる上に、単位ももらえるという仕組みがあったので、他の学生よりは授業時間が少なかったです。

進級するためだけならあまり授業を多く取らなくてもよかったので、履修には余裕がありました。仮面浪人をする上ではありがたかったですね。

(仮面浪人では何の勉強から始めた?)

まずは英語外部試験のスコアを確保しようと思って、TOEFL iBTの勉強から始めました。英検は持っていましたがICUの英語外部試験では使えないというのもありました。

(英検との違いは?)

英検はやはり語彙ですね。TOEFLはアカデミックな英語にどう対応するかだと思いました。英検は語彙が特殊とも言われますが、語彙力さえあればある程度得点できる試験ではあるので、今思うとTOEFLでスコアが出せたのもその時の貯金が大きかったと思います。

(TOEFL iBTは何点で提出した?)

89で提出しました。2回目で出たスコアです。初めてTOEFL受けた時のスコアは73でした。

*IさんのTOEFL iBTのスコア

(TOEFLはICU対策として役立った?)

TOEFLはやってよかったと思います。ICU入試の英語の形式に似ているという点で一般選抜でもオススメですね。大学生になると模試を受けて成績を確認するということは基本的にはないので、英語のスコアが出ることは自信にも繋がりました。

(総合教養ATLASなど対策は?)

ICUの入試科目の対策は基本的にオンレクでやっていました。

ATLASに関してはICU以外には同じ問題がないので、オンレクで過去問をやるのが一番だと思います。

特にメモを取る練習はやっておいてよかったですね。今年は講義の細かい箇所まで問題で問われていましたので。

(ATLASは講義形式であるが、前の大学で受けた講義がICUの入試で役立った所はある?)

ICUの入試とは講義の内容が全然違うので、直接は役立ってはいないです。経済学部の授業は1年から専門的でしたし、教養が広く問われるICUの入試科目とは方向性が違うと感じました。これは学部にもよると思います。

(周りに仮面浪人や受験志望の人はいた?)

滑り止めで入学したという学生は結構いますので、仮面浪人もそれなりにいたのではないかなと思います。しかし仮面浪人をしている事は周りには言わないものなので、実際にどれくらいいたかということまでは分からないですね。

(TOEFLのテキストで役立ったものはある?)

Z会のTOEFL iBT TESTリーディングのエッセンスとリスニングのエッセンスはオススメです。収録されている問題量が多いので、1冊買って演習をたくさんやりたいと思っていた自分には合っていました。

(参考)

外部英語試験利用は3教科型と併願する人が多く、3教科型に合格した受験生は外部英語試験利用の1次にも合格しているパターンが多い。このため、外部英語試験利用は二次面接辞退者が多く、最終合格者が少ない。

併願合格者が外部英語試験利用の二次面接を辞退するパターン

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他大学在籍中に塾講師のアルバイトをしながら、ICUに編入で合格した湘南太郎さんインタビュー4/4最終回

入学後の手続き

(ICU合格後、転入生向けの編入の手続き方法に関してICUから案内や説明などはある?)

編入生向けの案内や注意事項などが書かれたファイルはメールで送ってもらえました。
そのファイルには入学後の手続きの注意点や日程なども書かれていました。

(ICU合格後、編入に際して提出する書類と締め切りは?)

退学証明書と成績証明書を先に出す感じで、
それは4月の早い時期に出す感じだったと思います。

それから単位編入に関するが4月の後半に出しました。

(いずれにしてもICUに入学前ではなく、入学後に提出すればよいということですね。)

その通りです!

単位編入、他の編入生との交流など

(ICUへの単位編入の様子を教えて下さい、手続きと流れはどのような感じですか?)

ICU入学後にまず前の大学の成績証明書を出します。

それから、4月後半の期限までに「単位編入申請書」というのを出します。
これはどの授業を編入したいかを書くものです。
その際に、編入を希望する単位の授業のシラバスなども出します。
どういう編入を希望する単位はどのような内容であるかという前の大学の授業のシラバスですね。

それとは別に、前の大学の成績の評価基準を示す資料も提出します。
ICUに編入できるのはICU内の評価でC以上に相当するものなので、それを示すためのものですね。

(単位編入に関する書類の提出が終わった後、面接などはありますか?)

ありませんでした。書類の不備がないかはチェックしてもらえますが、面接はありませんでした。

(何単位編入できたかはいつ分かるのですか?)

秋学期の前の8月までには分かるという事でしたが、
実際には6月末に単位編入の連絡がきました。

4月の申請からはかなり間が空く感じですね。

(どの単位が編入できるという事は事前に分かったりはしないですか?)

先ほどの編入生向けのメール添付の資料に単位編入の目安のような事は書いてありました。
このような単位は認められて、これは認められない、というような事はその資料を見ると大体分かります。

(認められないのはどのような単位ですか?)

英語の単位は基本的に認められないみたいです。
同じようにアカデミックスキルを得るための授業なども編入はできないとされていたかと思います。

これらはICU入学後に必修のELAと内容が重複するものですね。

また、授業の内容が高校レベルのものなどは認められないと書かれていたと思います。

(逆にどんな授業が認められるというのは書かれていましたか?)

体育に関しては原則認められるという旨が書かれていたと思います。

他の体験記にも書いてあるのですが、編入生は体育の実技は前の大学でやっておいた方が絶対よいですね!

(申請したのは何単位?)

29単位を申請しました。
通りそうなものに絞って申請した形です。
絶対無理なそうなやつは避けました。

(認められたのは何単位ですか?)

28単位が認められました。
体育実技は2単位申請して1単位で認められました。

(大学2年でICUに編入しても3年間は必要?)

そうですね。編入生は最低3年間はICUに通うことになっています。

(ICUのメジャー選択はいつしますか?)

1年目の冬学期ですね。
新入生よりは1年早く選択することになります。
そのあたりの注意事項も編入生向けの資料に書いてあるのであまり心配しなくても大丈夫です!

(編入生に向けた説明会とかはないのですか?)

それは特にないでんですよ(笑)

大学から編入生に口頭で説明してもらえる訳ではないので、そのあたりのは自分から情報を取りに行かないといけないですね。

ちなみにですが、今年編入した学生のLINEグループがあって、そこで情報の共有ができているのでとても助かっています。

(編入生同士でどうやって知り合いになったのですか?)

ICUの入学式はID番号順に並んでいるのですが、編入すると他の学生より1年早いIDになるので、編入生は全員が前の方に座っています。

座席番号を見ていたらその事に気がついて、周りの人同士でLINEを交換して、自然とLINEグループができた感じです。

(さすが前の大学を経験しているだけあって、そのあたりは皆さん慣れておられますね笑)

編入生同士で情報の抜けがないか確認できるのはありがたいですね!

(来年度以降の編入生も入学式で周りと連絡先を交換するとよさそうですね! 編入生は何人ぐらいいるのですか?)

IDから数えると、今年は一般選抜やユニバーサルアドミッションズを合わせて17人だと思います。

編入生としてICU入学後の感想、ELAの様子

(引き続きICUの雰囲気などを伺いたいと思います。H大学と比較してのICUの印象は?)

大学の雰囲気は全然違います!

前の大学を悪くは言いたくないのですが、基本的に前の大学では授業はだるいという学生の雰囲気がありました。
授業参加は積極的ではなくて、座学で受動的に授業に出席して、ただそこにいるだけという感じはありました。
予習などはやっていませんでしたし、テスト前にサークルの先輩からもらった問題からいかに効率よく単位を取るかという感じでした。
自分もそうだったのですが、大学の授業に対してそこまで真剣になれる感じではなかったと思います。

ICUは割と授業楽しんで受けていて、ちゃんと予習をしてきて積極的に授業参加している人が多いのは印象的ですね。
ELAで言えば全員が予習をしてきていて、それはICUに入ってしまえば当然のことなのですが、前の大学では考えられないことです。

そのあたりは授業の形式が違うというのが大きいかもしれません。

ICUは少人数でディスカッションするのが基本になっていて、授業参加が求められます。
予習してなかったらディスカッションでしゃべれないですし、ディスカッションで自分の意見を言うから、授業の内容が定着するという感じがします。
前向きに授業に取り組む学生が多いのはICUのよいところですね。

(ELAの雰囲気はどうですか?)

ELAはスト2に入りました。
スト2はやはり帰国子女の方が多いですね。
20人ぐらいのクラスで、3から4人ぐらいはぐらいが準ジャパで、後は海外経験のある学生です。

準ジャパにしても国際生の多い高校の出身者だったりします。

スト2はとにかくペースが速くて大変さもあります。

英語をじっくりと受けたい、着実に英語力を付けたいという場合はスト3のがいいかもしれません。

スト3だとELAが週に10コマですが、スト2だと5コマしかありません。

(塾講師の仕事は続けておられるのですか?)

はい、同じ塾ですが、配属教室が変わって、引き続き中学生を教えています。

(編入後にELAをしながらバイトというのは忙しいのでは?)

そうですね、去年も受験勉強をしながらバイトをしていたので時間は無かったのですが、今はICUの課題で忙しいですね笑

ICUは課題の量がとくかく多いです。

ICUも大学生活に慣れるまではバイトはしないようにという事は言っています。

(ICU入試と単位編入を終えての感想は?)

大学編入は手続きが大変そうとか、人間関係とか心配になる所もあると思うのですが、なんとかなるというのが率直な感想です!
ICUに編入してよかったと思います!

(ありがとうございました!)

(注)
ICUの卒業には体育の実技が1単位必要だが、ICU学内の体育の実技は、1つの授業で1/3単位しかもらえない。体育の実技の1単位もらうために、3つの実技の授業を取る必要があって、合計3学期(1年)かかる。編入生の場合、前の大学の体育の実技をやっておけば、当該単位は履修済みと認められるケースが多いようなので、体育の実技は前の大学でやっておいてよかったと語る編入経験者は多い。

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他大学在籍中に塾講師のアルバイトをしながら、ICUに編入で合格した湘南太郎さんインタビュー2

今回はICU入試対策として、大学生としてどのような英語学習をしていたかを伺いました。

ICU入試リスニング対策

(英語に関して教えてください。英語講師に応募されるとういことは、英語には自信を持っていたのですか?)

元々英語は好きだったのですが、大学1年生の時は仮面浪人で集中的に英語の勉強したので、英語力はその段階でかなり高まったと思います。

(海外経験はあるのですか?)

旅行で台湾に行ったことはあるのですが、英語圏には1度も行ったことはありません。いわゆる準ジャパですね。

(リスニング対策としてはどのような勉強をしましたか?)

ICU対策としては基本的にオンレクをやっていました。

その他にTOEFLや英検も受験したので、資格試験に向けた勉強は結果的に役立ちました。

リスニングでは英文を書き取るディクテーションも効果的だと思います。

ディクテーションはCNN English Expressという雑誌を使って2年生の12月ぐらいまでやっていました。

(CNN EEは大学の書店などでよくみかけるCNNの放送を題材とした月刊の英語学習誌ですね)

はい、CNN EEはリスニング用にはとてもよい内容で、大学生にはとてもおすすめの教材ですね。
ディクテーションをするならディクテーション用の教材を使った方がよいです。

なぜかというと例えばリスニングの試験用の英文の全部を、放送を聞きながら書き取るというのは大変ですし、時間がかかりすぎます。

CNN EEはディクテーション用にあらかじめディクテーション用の音声と記入欄も用意されているので、効率的に練習ができます。

(CNN EEは大学生向けというところもありますかね?)

ニュースの英語が中心なので、時事的な英語も多く含まれていて、高校生向けというよりは、大学生や社会人向けではありますね。就活などにも役立ちそうですね。

CNN English Expressは月刊の英語学習誌。CNNのニュースを題材にしているが、中身は全面的に英語学習に特化したコンテンツである。

(リスニングというとPart IIIの講義パートが難しいという受験生が少なくないですが、講義パートの対策はどうしましたか?)

まずはオンレクで過去問の形式と内容に慣れておくことが大事ですね。
実際の試験ではどのタイミングでページをめくるかなど指示もあるので、
その場での対応が求められるリスニングは慣れている方が有利です。

また、前の大学で受けていた講義が結構役立ちましたね。

ICUのリスニングのPart IIIは大学の講義を再現しているので、

大学で講義を受けていた経験から講義の内容を類推できたり、展開を予想できる場面もありました。

学部は経済学部で講義は日本語だったのですが、それでもICU入試の英語の講義を理解する上で役立ちましたね。

ICU入試リーディング対策

(引き続きリーディングに関して教えて下さい)

基本的にはリスニングの勉強と同じようにやっていました。

リーディングも音読を重視してやりました。

リーディングの場合、リスニングとは違って音源はない場合もあります。

1つの英文を10回は読むつもりで思ってやっていました。

10回音読するやり方としては、英文は書き込みする用と読む用に問題を分けて使っていて、

最初は書き込みをしながら読みます。構文や難しい語彙などもこのときにチェックします。

2回目以降は何も書いていない方の英文でさらに5回音読します。

それでも意味が入ってこない単語があったら最初の資料に書き込んだ構文や語彙の内容を確認します。

(なぜ書き込んだ英文と何も書いていない英文を分ける必要があるのですか?)

単純に本番ではまっさらな英文を読むから、書き込んだものを見た後は、何も書いていない英文に戻ることにしていました。

最終的にはまっさらな英文をスムーズに読むことが目的ですので。

また、書き込み用も別にあることで、精読にもなっているとも考えていました。

(英語対策で音読を重視していたのはなぜですか?)

リスニング対策の参考書をやっている時に、音読をするとリスニング力が上がるというアドバイスが書いてあって、それに従ったら効果が感じられたというのが一つのきっかけだったと思います。

実際に音読をしてリスニング力が付いてきたと思いますし、スムーズに英文を読めると言うことはリーディングでも有利です。語学学習として音読は理にかなっていると思います。

(編入を考えている大学生に勧めるテキストなどはありますか?)

英語に関して言えば大学生ならTOEFLの参考書をやるのは有効だと思います!
なんと行ってもICUの英語はTOEFLに形式や内容、語彙なんかも似ていますし、
大学生が大学受験向けのテキストを大学の図書館でやるのは周りの目もあって抵抗があると思うのですが、TOEFLの勉強なら普通にやっている人もいますからね。
自分も語彙のテキストはTOEFLのものを愛用していました。

湘南太郎さんの使っていた 『TOEFLテスト英単語3800』(旺文社)

(英検も受験されたそうですが、ICU対策として英検の内容はどうですか?)

英検は形式面、語彙面でICU入試の内容からは遠いのですね。
やるならTOEFLの方がよいです。
英検の良いところは関連の参考書が充実しているところでしょうか。
単語帳だけでも何種類もありますし、自分にあったテキストは選びやすいと思います。

逆にTOEFLは試験の内容はいいのですが、参考書があまり出ていなくて、語彙のテキストなどは選択肢が少ないです。

リーディング時間配分

(リーディングの時間配分を教えて下さい)

オンレクで過去問をやって、以下のようなイメージで試験に臨みました。

Part IIが8分-10分、Part I はテキスト1つあたり15分から17分

実際の試験では

part 2 10分, part1-1 17分,1-2 15分 1-3 15分 見直しが4-5分という感じでした。

Part2は文法問題などをミスなく解きたいと思っていたので、集中力が切れないうちに解こうと思って先に解いていました。

英語は他の教科よりは時間は少なめなので、予定の時間がきたら潔く次ぎの問題に行くことが大事だと思います。悩んだ問題はたいてい間違えていたりするので、長考してもしょうがない場合が多いです。

また、Part 1はtextごとに読みやすさ違っていて、Text 1が難しい年が多いので、今年もそうだったので
最初の問題が難しくても焦らないことが大事ですね。

塾講師の経験を踏まえた感想

(講師として生徒さんに高校受験の英語を教えながら、ご自身は大学受験の英語の勉強もされた形ですが、高校受験と大学受験の英語の違いはどのような所ですか?)

高校受験の英語は基本的には文法が中心で、文法が固まっていれば高得点が期待できるという内容でした。長文読解はそこまで問われていなくて、速読が求められているということもないです。

大学受験の英語の場合は、長文読解が中心で、速読力が問われていると思います。
その反面、大学受験は高校受験ほど文法ばかりという感じではないですね。
ICUでもPart IIで文法は一部でますが、高校のような「文法のための問題」はほとんど出されていないですね。

また、僕の教えていた塾は公立高校対策をやっていたので、英語はあくまでも5教科の内の一つという位置づけで、各教科をバランスよく勉強するのが大切だと塾でも言っていました。それと比較すると私立大学の入試では英語のウェイトがとにかく大きいですね!

(英語学習の秘訣はありますか?)

秘訣というほどの事は無いのですが、元々英語が好きでしたし、語学としての英語の能力を高めたいという方向で勉強をしていました。特に音読をやったことで実力が付いたと感じていて、語学だから音読をやるのは当然だという感覚で続けていたのはよかったと思います。

(次回に続きます)

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ICU編入合格者 湘南太郎さんインタビュー1

今回は他大学に塾の講師のアルバイトをしながら、当サイトのオンレクでICU入試対策をして、
ICUに転編入で合格した湘南太郎さんにお話を聞きました。

(他大学に在学中に英語の塾講師をされていたということですが、いきさつを教えて下さい)

はい、現役ではH大学の経済学部に合格したのですが、元々国立の一橋大学を目指していたので、
前大学入学後は仮面浪人で1年間受験勉強を続けていました。

1年生の冬に受けた入試では残念ながら結果が出ませんでした。

さらにもう1年勉強するのは体力面や精神面でちょっとガソリン切れだなと感じまして、一旦受験勉強はやめて、2年生の時に元々やりたいと思っていた英語の塾講師のアルバイトを始めました。

(どのような塾なのですか?)

採用された塾は神奈川の地域密着型の所で、1クラス20-30人で、1学年3クラスほどある中規模の進学塾でした。

週に2日、定期テストの時期は週に3日間バイトに入っていました。
夏期、冬期、春期の季節講習もありました。

(採用試験などはありましたか?)

バイトの採用に際しては高校入試レベルの問題のテストと、模擬授業、それに適性試験が課されました。

塾の教室は3つのレベルに分けられていたのですが、標準クラスと下のクラスを担当しました。
上級の進学クラスは正社員が担当します。

(担当したクラスの生徒さん達は?)

地域密着型の進学塾なので、公立高校に進学を希望する公立中学の生徒さんがほとんどですね。

ちなみに高校受験を控えた中3のクラスも担当したので責任重大だと感じていました笑

(授業時間と内容は?)

授業時間は45分です。中学生対象なので集中力が切れないよう短めの授業時間が設定されています。

内容は英文法がメインで、25分ほど使って授業をやって、残りの時間で小テストや宿題のチェックをします。

1日2コマの授業をやりました。

(出勤と退勤時間は?)

午後6時に出勤して10時半頃に退勤していました。

勤務時間には授業準備の時間も含まれています。

基本的に週に2日出ていましたが、冬期講習の時期などは毎日のように授業を担当していました。

授業で用いる講師用のテキストとマーカー(湘南太郎さんご提供)

(塾講師をやってみてよかったことは?)

生徒さんがやる気をだして成績を上げてくれるのは教えていてやりがいを感じました。

印象的だったのは、3段階中でいうと1番下のクラスの子がいたのですが、
その子はモチベーションを上げて、上のクラスいまでいって神奈川の進学校に進学してくれました。

そういう報告をもらうと本当にうれしいですね。

(大変だと思ったところは?)

ほとんどの生徒さんは授業を聞いてくれるのですが、下のクラスだと勉強が苦手だったり、宿題をやってこない人もいました。

親に言われて塾には来ているが、本人はさほどやる気がないというパターンもありました。

そのような意味では、英語の授業をするだけじゃなくて、いかに勉強に前向きになってもらえるかというのは大変だったと思います。

(今の中学生を見て、自分の時代と違うなと感じる所はありましたか?)

あまり違いは感じませんでした笑

むしろ僕は大学生で生徒さんに年齢が近かったので、生徒さん達の感覚に近いと感じるところもあり
その点は他の先生とは違った視点から教えられたかなと思っています。

(塾で英語の授業をしている内に、そのようなキャリアもありだなと思ったのですね?)

はい、それまでは経済の勉強をしようと考えていたのですが、
英語を教えるのは楽しいし、仕事も続けられたので自分なりに適正があるなと感じました。

H大の経済学部では英語教授法など専攻できませんし、
将来のキャリアの選択肢を増やす意味でもICUに編入したいと考えるようになりました。

(その後オンレクでICUの編入試験対策の勉強をされた訳ですが、大学の授業と塾のバイトとICU入試対策の掛け持ちはかなり大変だったのでは?)

とにかく時間がなかったですね。

特に年末は受験勉強で大事な時期なのですが、それは自分も生徒さんも同じで、
冬期講習のあった12月は月末まで毎日のように仕事をしていました。

仮面浪人の経験もあったので、時間効率を考えて勉強するようにしました。

(前の大学では授業は普通に取っていていたのですか?)

2年の前期は普通に授業を取っていました。

前期の段階で3年に進級できるようにしていました。

後期からはICU編入試験対策の時間を確保するため、週2日大学に行けばよいという構成で授業を選択しました。

(次回、編入試験対策法に続きます)

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オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 2/2)

 

【ICU入試科目別対策】

<人文・社会科学対策>

ICUの人文・社会科学は主に現代文への対策がそのまま役に立ちました。私が参考にしていたのは、『現代文ゴロゴ解法公式集』です。ここにある方法を自分なりにアレンジし、センター現代文やICUの過去問演習の際に徹底して取り組みました。ただし文章のすべてにマークすると時間がかかるので、設問に関係するところや、文意のわかりにくいところを中心にマークしていました。この参考書と、『現代文講義の実況中継』を合わせて使うと効果的だと思います。

また過去問演習と並行して、政治経済と倫理のセンター試験向けの参考書を読みました。加えて高校では日本史選択で、世界史の知識がなかったので、高1のときに使っていた世界史Aの教科書を探し出して読みました。過去問に関しては、10年分は解きました。だいたい7割以上は取れていたように思います。

特殊だといわれるICUの人文・社会科学ですが、現代文の力があれば、そんなに難しいものではありません。たしかに本文そのものは難しそうに見えますが、設問は比較的平易です。また知識問題に関しては、少なくとも世界史、日本史、倫理、政治経済の各分野から幅広く出題されますが、どれも基本的なものばかりです。まず何よりも現代文の力を身につけることが肝心です。

<総合教養(ATLAS)>

総合教養(ATLAS)も現代文への対策が役立ちました。ATLASの過去問は一部しか公開されてないので、主にオンレクの問題を解いていました。計算問題に関して言うと、じっくり時間をかければ解ける問題も多いので、先に計算以外の問題を解いて時間を稼ぎ、余った時間で解くようにしていました。全体ではだいたい6〜7割は取れていました。

<英語リスニング>

ICUの英語リスニング対策ですが、実を言うと、今回はほぼICUの過去問演習しかしていません。具体的には、オンレクの音声を毎日聞き、スクリプトに目を通すという作業を繰り返していました。ICUのリスニングにはある種の傾向があり、特に会話問題は毎年似たような問題が出題されるため、慣れれば慣れるほど点数が伸びていきます。また講義問題に関しては、いきなり問題を解き始めるのでなく、講義の流れを把握してから解くようにしていました。ただしこれらはあくまでも対処的なものなので、時間のある限り、基礎からリスニング力を身につけるべきだと考えます。最終的に過去問は5〜6割ほど取れていました。

<英語リーディング>

英文法と英文解釈に関しては、オンライン予備校のスタディサプリで学びました。時間的にも予算的にも、普通の予備校に通う余裕がなかったからですが、結果的には役立ちました。それと並行して、『Next Stage』という文法・語法問題集と、『東大英単語熟語 鉄壁』という単語帳をやりました。この単語帳は東大に限らず、難関大学を志望する方におすすめしますが、大変分厚い本なので、初学者は『DUO 3.0』や『システム英単語』から入ると良いと思います。そうして文法・単語・英文解釈の知識を身につけた上で、過去問演習に取り組み、長文読解力を身につけていきました。時間のある人は、過去問演習の前に『やっておきたいシリーズ』等の長文問題集をやっておくと良いでしょう。過去問はだいたい7割ほど取れていました。
リーディングに関しては、どの予備校や参考書であっても扱う内容はほぼ一緒です。なので、評判の良いところであれば、どれを利用しても構わないと思います。もちろん過去問演習は必須ですが、ICUだからと言って、なにも特殊な対策をする必要はなく、難関私大向けの勉強をごく当たり前にすれば充分だと考えます。

【ICUの編入入試について-その他】

○高校の調査書は、ICU入試の合否にはあまり影響しないと思います。私の高校時代の評定平均は3.1でしたが(他の高校だったらもっと低かったでしょう)、それでも合格することができました。ただし評定や願書等の資料が、ボーダー上にいる人を選別する際に使用される可能性はあるかもしれません。

○ICUを編入で受験する場合、大学の成績証明書または在学証明書を提出します。私は成績証明書を提出しましたが、前の大学の成績証明書も、あまりICU入試の合否とは関係がないと思います。私が出願の際に出した前の大学の成績証明書は、その半数以上がBとC(ICUでいうCとD)で、全く良いとは言えない成績でした。さらに留年したことがあるので、入学年度と現在の学年が一致していなかったのですが、そこも大目に見てくれたようでした。もし成績が不安な人は在学証明書の方を提出しましょう。

○実際に受験してみて、ICUの編入試験の難易度は、一般入試とまったく変わらないと感じました。たしかにICUのホームページによると、その倍率はかなり高いように見えます。しかしこれは編入のものだけを抜き出した数字であり、実際には一般入試と同じ基準で合否が決まります。おそらく、十分な対策をして、本気で編入を受験する人が少ないがために、あれだけ倍率が高くなるのだと思われます。私も、ICUを一般入試と編入のどちらを受験するべきか最後まで悩みましたが、結果的には杞憂でした。

○ちなみに、試験の座席について説明しますと、ICUでは「人文・社会科学」を選択した人の多くはICU本館のタブレット型の椅子で、「自然科学」を選択した人は(隣のICU高校にて)普通の机を使って受験します。自然科学は計算でスペースを広く使うからでしょうか。ちなみにタブレット型の椅子は右利き用ですが、試験の際に申し出れば左利き用に取り替えてくれます。

皆さんのお役に立てたら幸いです。一人でも多くの方がICUに合格することを願っています。

一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

今回は編入でICUに入学されたshiroさんに、ICU編入に関する記事をご投稿いただきました。shiroさんはオンラインレクチャーを利用され、都内の私立大学を経てICUに編入で2017年度に合格されています。

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 1/2)

こんにちは、都内の私立大学からICUに編入をしたshiroと申します。ICUへの単位編入や、編入試験対策に関して投稿させていただきます。少々長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

<編入に関して>

【単位編入について】
○単位編入の概要について簡単に説明します。
まず、単位編入の時期に関してですが、入学直後の4月上旬に申請します。編入できる単位の上限は60単位です。編入された単位は、一般教育科目、保健体育講義科目、保健体育実技科目、そして専門科目のうちの基礎科目および選択科目の各科目に振り分けられます(それぞれ上限あり)。

○基礎科目および選択科目に振り分けられた科目は、メジャー申請の際にメジャーの科目(基礎科目および専攻科目)として再申請することができます。メジャー(マイナー)の基礎科目として3単位まで、専門科目として10単位まで(マイナーの場合は7単位まで)編入することができます。

○メジャー申請は、入学年度の冬学期の履修登録期間に行います。メジャーによっては取るべき科目や成績が指定されていますが、編入生に限っては、その時点でメジャー要件を満たしていなくても、自分の希望するメジャーを申請することが可能です。ただし、1年後のメジャー変更期間までに必ずメジャー要件を満たすことが必要になります。

○前の大学での一般教育科目・専門科目は、特に関係なく振り分けることができます(一般教育科目→専門科目として編入されたり、その逆もあった)。ちなみにICUでは、教職の単位も卒業要件として編入できます(ただし、ICUの教職課程で使用する際には別途手続きが必要になります)。なお、前の大学でのGPAは引き継がれません(個人的にはこの点が良かった)。

○その他、単位編入の詳細は、入学直後に行われる編入生向けの説明会で改めて説明されます。

<単位編入の実際>
私自身について述べますと、前の大学で持っていた単位が70単位で、うち44単位が編入されました。
まず前の大学の単位の内訳ですが、ICUでの一般教養科目にあたる単位が30単位あり、うち成績等で編入できない単位を除いて、20単位を申請しました。同じくICUでいう専門科目も34単位あり、うち21単位を申請しました。教職の科目も6単位あり、うち4単位を申請しました。したがって、45単位を申請したことになります。
編入後の単位の内訳は、
一般教養科目(GE)が5科目×2単位で10単位、
保健体育科目(PE)のうち実技科目が1単位、
基礎科目(FDN)のうちその他基礎科目(OTH)が4科目×2単位で8単位、
選択科目(ELE)が12科目×2単位+1科目×1単位で25単位となりました。
(※基礎科目については、編入生はまだメジャーが定まっていないため、いったんOTHに編入されました。)
基礎科目に編入されたのは、「日本文学史」や「教育原理」など、ICUでも基礎科目として開講されている科目が中心でした。一般教養科目に編入された科目の基準は良くわからないのですが、ICUではあまり開講されていない科目が編入されたという印象を持ちました。
また、上記のとおり、編入できなかった単位は、成績が足りずに申請できなかったものがほとんどでした。留学で得た単位もありましたが、留学先の大学のシラバスが必要とのことで、申請をあきらめました(シラバスがある方は申請すべきだと思います)。体育の単位は2単位ありましたが、実技科目と判断されたのか、1単位のみ編入されました。
なお、申請の際には、前の大学のシラバスも同時に提出します。私の場合は、ネットで過年度のシラバスを調べて、該当する講義のシラバスを印刷してまとめました。どの単位がどの科目に編入されるかは、シラバスをもとに判断されるようでした。

【単位編入の注意事項】
◯編入できるのは、ICUでいう成績C(評定70)以上の単位が対象です。成績Dの単位は編入できません。
ここで注意すべきなのが、ICUと他大学とでは成績評価基準が異なる場合がある、ということです。すなわち、ICUでの成績の最高評価(評定90−100)はAで、以下10点ごとにB、C、Dとなります。一方、私の以前在籍していた大学は、最高評価はSもしくはA+で、以下10点ごとにA、B、Cと成績が付けられるシステムでした。つまり私の例で言いますと、前大学での成績B(=ICUでいう成績C)の単位は編入できますが、前大学での成績C(=ICUでいう成績D)の単位は編入の対象外という事になります。
もちろん大学によっても異なりますので、自分の大学がどちらの基準に当てはまるのか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

◯また、ELAに相当する科目(すなわち英語の語学科目)、体育を除く実技・実習科目も編入できません。これらの点を踏まえ、編入後の単位数をあらかじめ見積もっておくと良いでしょう。とはいえ、上記以外の単位はほぼ編入できた印象なので、そこまで心配しなくても良いと思います。
なお、体育の実技科目を1単位でも取っておくと、入学後に体育の授業を受ける必要がなくなるので、かなり楽になります。

○ちなみに編入試験ではなく一般入試で入った場合でも、前の大学から30単位を上限に単位を編入できます。ですので、現在の大学から編入できる単位が30単位に満たないのなら、一般入試を受けるのもありだと思います。もちろん、編入生として入学しながら4年間学ぶことも可能です。

○その他、編入に関する質問・相談は、ICUの教務グループに問い合わせるのが確実です。また、BUCHO.NETのブログにその他の編入生のインタビュー記事が載っているので、ぜひ参考にしてください(ブログ>カテゴリー選択>編入・転入本科)。
なお、ここまでの情報は私が編入をした時点のものなので、必ず最新の情報を確認してください。

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第3回>

(引き続き科目別のICU(国際基督教大学)入試対策を伺います。総合教養(ATLAS)はどのように対策されましたか?)

総合教養は現役時代に受験して課題だと感じた科目です。
昨年はどうしていいか分からないで受験していました。

ICUのサンプルを見て、例えば世界史とか地理などの知識問題があればいいのかなと思っていました。しかし入試で実際に総合教養を受けてびっくりしました。イメージより遙かに問題に使われている論文の量が多くて、従来の人文・社会科学のような読解問題が多数は入っていました。

私大の理系だと現代文の読解は全くやっていないという人が多いと思うのですが、自分もそういう状態で、読解の要素のある総合教養のPart 2と3はまるごと文章がよめず、全部飛ばして、選択肢だけで読んで答えました。

(すると現役の時は、総合教養は40問なので半分の20問が読解、そのほとんどを選択肢だけで解いたということですか?)

そういうことになりますね(笑)。
昨年合格できなかった大きな原因だったと思います。

総合教養の試験が終わってまずいと思いましたが、ショックでその点は親にも言えませんでした。いずれにしても総合教養に関しては万全ではない部分が多かったですね。

(しかし昨年開示した点数が合格まで5点ということでしたね。他がよくできたのですかね?)

そうですね、総合教養に関してはかなり失敗したので、去年もオンレクやっていたら受かっていた可能性があったと思えるほどです。

(今回の受験ではどのように総合教養対策に取り組みましたか?)

今回は総合教養に関してはオンレクで対策しました。
オンレクでは音声で勉強できた点はよかったですね。
また、読解の練習が多数できた点もよかったと感じています。
後はICUの人文・社会の過去問を通して読解対策をしました。

(昨年と今年度を比較して、今年合格できた要因はどのあたりにあるでしょうか?)

モチベーションの部分が大きかったかなと思います。
現役時代だと先生方に言われてやっていました。
一方、今年は自分の意思で勉強したというか、ICUに進学したいという気持ちをもって勉強できたのがよかったと思います。今度は背水の陣といいますか、自分の意思でプレッシャーをかけて勉強をしたのがよかったです。

(高校生の時とは違って、今年度は大学生の身分があったので、背水の陣というほどではなかったのでは?)

実際に前の大学に入って、合ってない、物足りない、このまま同じ大学にいてもどうしたらいいか分からないという思いは常に抱いていました。
また、去年ICUの入試では、勉強のやり方や、解き方に関して色々と失敗をしたなと感じていたので、その悔しい思いを原動力にしたと自分では考えています。

(なるほど、編入の入試に関して伺いたいのですが、受験に際して、具体的にはどのような書類が必要ですか?)。

まずは高校の調査書ですね。これは現役生と同じです。
出身高校に取りに行きました。
後は、大学の成績証明書か、在学証明書です。
自分は成績証明書を提出しました。

(合否に前の大学の成績は関係あるでしょうか?)

そこは分かりませんが、提出する以上はもしかすると関係あるかも知れません。

(ICU合格後の編入の手続きはどのような流れですか?)

まずは前の大学の退学手続きですね。
しかし退学の手続きをしてもすぐに退学という訳ではなく、
身分としては3月31日まで前の大学の学生です。

前の大学では3月中旬くらいに1年後期の成績がでましたので、
その頃一度成績をICUに送る必要があります。
この際の成績証明書は和文・英文両方が必要です。

自分の場合3月に春期講座をとっていまして、結果的に3月末まですべての成績が出ていませんで、4月に再度成績証明書を送りました。その後ICUに入学してから単位編入の手続きをします。

(実際にどれくらい単位が編入されましたか?)

40単位くらい認められました。

(前の大学に1年の在学で40単位ならなかなかよいですね。)

はい、しかし特に理系の場合はメジャーの選択要件を満たすにはたくさんの単位をとっておく必要があり、実験等のクラスも多いので、編入後3年で卒業する場合は、
きちんと計画を立てて単位を取っていく必要があります。

「理系→理系」の転入は、全く自由という訳ではなく、ある程度前の大学の専攻と近い領域でないと、3年で卒業できなくなる可能性がありますね。

(実際にICUに編入しての印象はいかがでしょうか?)

ICUに編入して1年目は他の新入生と同様にELAのセクションの単位で動くことが多いのですが、とてもよいセクメに恵まれまして、毎日楽しくて居心地がよいですね。

授業は前の大学よりも歯ごたえがあって、学生の意欲が高いです。授業参加も大いに求められますし、試験も難しいところを聞いてきたりしますね。特にELAでの英語論文の精読、ライティングの訓練等を通して、アカデミックな英語力が付いてきたと実感しています。

特に自分のように理系の学問を専攻しながら、しっかりと英語の訓練ができるというのは、ICUならではの事で、その点にはICUに編入したアドバンテージを感じています。

(ありがとうございました)

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一般選抜,自然科学,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第2回>

(それではICU(国際基督教大学)の一般入試対策に関して伺います。自然科学(数学・物理)はどのように対策されましたか?)

現役の時は数学物理で受験をして、主にMARCHの過去問などをやっていました。また、ICUの自然科学は難しいと聞いていたので、難度の高い問題集に取り組んでいました。結果的にはこの勉強法はICUの入試問題とは大きく傾向が異なっていました。

(具体的にはどのような部分が違いますか?)

例えば他の私大では教科書、チャート式等の問題集を解法を含めていかに暗記しているかという問題が多いのですが、ICUの場合そういう問題はそういう問題ばかりではなくて、教科書には登場しなかった式や記号、概念などがよく登場します。

それらの新しい式や記号はリード文で詳しく説明され、ステップを踏めば解けるようになっています。しかしこの部分は他の私大の問題集だけをやっても難しかったですね。

(すると1回目の受験の一番の反省点はどこでしょうか?)

自然科学に関しては、文章を読んで理数系の問題と解くという練習をしていなかったことですね。

一般的な私大の理系は国語がいらないというか、普通の理工系の問題は数式が解ければまず解けます。

ICUの場合、リード文が大事になる。リード文を無視して数式だけで解くのは厳しいです。

ICUの場合はいかにリード文を読み、未知の概念に数学的な知識を用いて挑んでいくかという問題ですね。

自分の場合、そのような文章をちゃんと読んで理解するということは他大学で出題されないのでやっていませんでした。

単純に私大のハイレベルな数学が解ければよいというものではないことを知らなかったという点が反省点ですね。

(具体的な出題傾向はどのようなものですか?)

数学だと微分積分は最頻出で、毎年のように出ています。
それに加えてもう1題というパターンが多いですね。

(2回目のICU受験では具体的にはどのような対策をされましたか?)

数学は得意だったのでまずは教科書レベルの問題を復習した後に、ICUの過去問に取り組みました。これは同じ問題がでるからやるというよりは、むしろ、未知の問題、初見の問題が出た際に、資料の文章をよく読んでステップを踏んで答えていくというICUの入試の形式に慣れる上でとても役立ちました。

自然科学対策は、ICUの自然科学の過去問をやるのが一番よいです。文章を読んでプロセスを理解して、それを出題された問題で再現できるか、という力が問われているように思いました。

(ICU入試の数学に関しては市販の教材に似たような問題は出ていないのですか?)

市販の教材では無いですね。強いて言えば国立や私大の筆記問題が方向性としては近いかも知れません。いずれにしてもICUの入試ほど文章の理解が求められる数学の問題は珍しいと思います。

(ICUの物理に関してはいかがでしょうか?)

出題の仕方は数学のイメージに近いですね。高校物理の範囲を超えて、大学で取り扱うようなテーマがよく出題されているのですが、文章をよく読むと高校物理の知識で十分に解けるようになっています。ただし、出題される分野は数学のような偏りはあまりなく、物理の諸分野から主に2分野に分けて毎年出題されるというイメージです。ここでも

個人的には物理の場合は分野や出題によって得意不得意があると感じていたので、公式や解法を覚える上で問題集を仕上げました。問題集は『入試物理良問と要点』というものをやっていました。この問題集は各分野を網羅している上に、解法と発想が見開きで書いてあってとても使いやすかったですね。ちなみにこの本はブックオフでたまたま見つけた少し前に出された本なので、今書店に行くと同じ筆者の新しい参考書も出ています。個人的には苦手分野を含めて一気に問題を解きながら解法や公式等を学びたかったので、相性がよかったと思います。

ICU独特の入試問題に関しては、数学と同じく、ICUの過去問をやるのが一番よいです。物理は問題集で解法や公式を覚えながら、ICUの過去問で文章題や発想の方法を学んだという感じです。

(実際の試験を受けてみて、感想はいかがでしたか?)

やはり数学は微積分・関数ですね。これらはガッツリやっておいてよかったです。

物理は波、熱など課題としていた分野も多少は出ましたが、全体として苦手な問題が出なくて運がよかったです。問題集と過去問をやったことが本番でいかされたと思います。物理やしっかり勉強したので、本番では自信を持って完答することができました。

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(見せていただいた受験時愛用の物理問題集)

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第1回>

今回は2016年度ICU入試で他大学から編入でICU(国際基督教大学)を受験し、A方式/B方式(一次)合格したRHさんにインタビューをさせていただきました。
理系、BUCHO.NETオンラインレクチャー(オンレク)にてICU入試対策

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<Rさんに見せていただいた2016年度版 ICU ELA Reader>

(現役生の頃もICU受験をされたという事で、その時の様子を教えてください)

高校の頃は早慶の理工学部などに入れたらいいかなぁと思っていましたが、
高3に入ってから親にICUは良い大学だと勧められて、ICUに関心を持つようになりました。ICUのオープンキャンパスに参加して、インターナショナルでみなさん優しくて、いい大学だなぁと思いました。

その後受験勉強を進めるにつれて、科目数などの問題で、早慶ではなくMARCHと併願してICUを目指すことにしました。

早慶の理工系は4科目(英数物化など)が要求されるのですが、化学は間に合わないと思ったからです。

このときはICUに是非とも行きたいというよりは、どこか大学に入れたら良いくらいに考えていて、特定の大学に特化した勉強はしていませんでした。
結果的に1回目のICU入試は5点差で不合格になり、M大学の比較的新しい理数系の学部に進学しました。

(なるほど、都内にある新キャンパスに、国際系の文系学部と同居している、ITにも強そうな理数系の新設学部ですね。新キャンパスで良さそうですね。)

自分としても入学する前のイメージはそうでしたね。ただし自分の進学した学科はNetworkのDesignを連想させる名前の学科だったのですが、実際にはエネルギー分野など、ITとは直接関係のない物理の専門家が多く集まっていました。

(進学した学科は、ネットワークの構築とかあるいはE-commerce、あるいは次世代のネットの研究をするとか、ネットに関連した情報工学が必ずしもメインというわけではないのですね。)

今思うと僕のいた学科のコンセプトはとても曖昧でしたね。厳しい言い方をすれば教授陣が寄せ集めというところがあって、学科名と、所属教授の研究内容が必ずしも一致していないように思われました。

新しい学際的な学部の学科なので仕方がない部分もありますが、「この学科はこれをするんだ!」という共通認識は教員や学生の間でも明確ではありませんでした。
強いて言えば「あそこは何をやっているところかよく分からない!」というのは学内の共通認識だったかも知れません(笑)。

曖昧といえば、僕のいた学科には学科の外部に向けた公式なWebサイトがまだなくて、僕が先生方に頼まれてサイトのコードを書きました。サイトを作りながら、「ああ、こういう学部なのか」というイメージがようやく湧いてきました(笑)。

(学科の公式サイト自体をRさんが作ったのですか?)

ええ、そのサイトを作る作業はとても楽しかったのですが、創設3年目で学科の公式Webサイトがなかったことにはびっくりでしたね。

(学生の雰囲気はどうでしたか?)

全般に学生の勉学へのモチベーションが高くなく、学生同士の会話でも学問に関する話なんかはほとんどなくて、授業時間中に学生から発信されているTwitterの履歴が当たり前にあるような雰囲気でしたね。大学で熱心に勉強したい人にはあまりいい環境ではなかったと思います。

(新しい学部で面白そうだと思うのですが、ご自身の感じたイメージとしてはマンモス校の一学部で、あまり勉強熱心ではないというところだったのですかね?)

今になってICUと比較してしまえば全くその通りですね。大学生活を楽しく送っている人、あるいは研究に取り組んでいる人もいたはずなので、一概には言えませんが、自分には前大学の雰囲気が合っていない、あるいは馴染めていない部分が大きかったのだと思います。次第に大学に行くのが面白くない、どこか他の大学に行きたいと思うようになりました。

(なるほど、入学後のミスマッチはどの大学でもあり得ることですが、具体的にICUに転入しようと思ったのはどのようなタイミングですか)

ICUに編入しようと思ったタイミングはもっと後になるのですが、きっかけになったのは、前の大学の協定留学に応募しようと思ったことですね。今の大学を脱して一度留学にいきたいなと。協定校にはレベルの高い大学もあったのですが、それらの協定大学に留学するにはTOEFL iBTのスコアで80点以上が必要でした。よって8月頃からTOEFLの勉強を集中的にやりました。夏には留学を目指す人向けのTOEFLのスコアアップのための受験対策セミナーなどにも参加しました。

結局TOEFLは9,10,11月と受験して、3回目の11月でようやく80点を超えるスコア(86点)がとれました。最初はなかなか良いスコアがでなかったのですが、この時期は集中して英語を勉強しました。

(86点は良いスコアですね、英語は元々得意だったのですか?)

TOEFLの勉強がうまくいったと言いますか、帰国子女ではないし、入試で満点とれるとかそういうレベルでは全くないのです。ただし英語自体は好きでした。また、母がTOEICなどの英語の講師をしておりまして、直接指導を受けたとかではないのですが、子供の頃から家で聞こえてくる英語の教材の音声などをそれとなく聞いていたのがよかったのかも知れません(笑)。

(その後ICUをもう一度受験しようと思われたのですね)

そうですね、英語の試験に詳しい母の指摘などもあって、ICUの場合一般入試B方式が昨年からできていて、TOEFL iBTで79点以上あれば出願できるので、これはちょうどTOEFLのスコアが使えて良いなと思いました。

ただし、TOEFLは公式スコアが米国ETSのセンターから大学に郵送されるまでに1ヶ月、もしくはそれ以上の時間がかかるので、Official Score Report送付の手続きは早くやらなくてはいけなくて、2016年度入試の場合、2015年の12月4日までにという指示でした。今回は無事に届いたようなのですが、結果的にスコアの送付手続きがギリギリになってしまっていて、届くかどうか心配していました。

(要は1月下旬の出願締め切りの頃までにICUにTOEFLの公式スコアが届いていないといけないということですね。12月上旬までに送付手続きが必要というのはかなり早いですね)

はい、TOEFLはレポートの送付も遅いですが、スコアが出るまでも時間がかかるので、自分の出した11月はぎりぎりだったので、できれば10月までにTOEFLを受験しないと間に合わないです。

(その頃にオンレクを受講されたのですね)。

ええ、ICUの入試を受験しようと思ったタイミングで、例によって試験に詳しい母がBUCHOさんのオンレクを見つけてきまして、これはICU対策に良さそうと言うことでオンレクを受講しました。最初はB方式の総合教養(ATLAS)の対策だけを最初はやろうと思っていました。

(その後、間に合うならICU一般入試のA方式を並行して対策してはどうか、という流れでしたね。)

はい、試験まで時間がなくて、AとBを併願することに関しては不安があり、高校の頃お世話になった先生にも相談させていただいたのですが、オンレクでのアドバイスと同じように、面接など推薦の要素があるB方式だけ受けるよりは、ICU入試のA方式も受けてみては、というアドバイスをいただきました。

(確かにB方式はTOEFL等の英語のスコアと、会場での総合教養ATLAS、二次面接というもので、TOEFL以外は不確定な部分が多いですからね。)

そうですね、実際にオンレクを受講してみて、ICUの過去問のデータが完全に網羅されているので、これはICU一般入試のA方式もいけるのではという感触もありました。

(やはりB方式だけだと不安ですかね?併願の効果はありましたか?)

正直僕の場合A方式もB方式も不安だったので、だったら両方受けてしまえという感じだったかも知れません。1回の入試対策で2回ICUを受験するチャンスを得ることができたという意味では併願の効果はあったと思います。

icu-ELA-Rader-2016

<現在RさんがICUで学習中のELAのテキスト>

(次回にICU入試対策に続きます。)