ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(6) かにゃんこさん

1.お名前、プロフィール

<お名前>

かにゃんこ

<プロフィール>

高校:神奈川県の大学附属の高校
趣味:読書と散歩
部活:弦楽部と学生団体をいろいろ
ヨーロッパのある国に一年留学してました!

2.受験形態

総合型選抜

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

尊敬する先輩に「ここ合うんじゃない?」と勧められました。
国内の大学で「英語で」勉強ができることやリベラルアーツというICUの教育が海外大学を考えていた自分にマッチしました。
また大学付属の高校だったため受験勉強をしておらず、総合型選抜という受験形態でないと他大学は厳しかったので、総合型で多くの学生を取っているICUは最適だと考えました。

6.ICUに期待するところ

学ぶことが好きで、色んなことに興味関心があるので、様々な分野を広く学びたいです。ICUの学びってビュッフェスタイルみたいだなって思っているので、ときめきを感じた授業や学びを好きなだけ自分で取って、楽しみながら勉強したいです!

7.受験対策

願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

ダイバーシティ社会を実現するために、ジェンダーとメディアの両側面からジェンダー規範が及ぼす外見至上主義への影響を分析したいため、ICUを志望する、と書きました。ICUに実際にある授業を取り上げながら、メディアにおけるジェンダー表象の生産や解釈の過程を分析することで、ステレオタイプ的な「女性像」を批判的に考察したい…と具体的にどうやって学ぶのかとも書きました。

願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

留学先のメキシコ人との出会い。留学前は他人から認められることで自己の存在意義を見出していたが、メキシコ人の彼との出会いから、人生は他人の承認ではなく自分の軸に沿って生きるものだということを学んだ。結果的に自分の弱さも強さも認められるようになり、他者を寛容に受け入れることができたと書きました。留学後では逆カルチャーショックを受けたが、それでも自分らしく在ろうと前に進んでいると、今現在と次の未来についての繋がりを書いて、一言で終わらせないようにしました。

願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

周囲への働きかけ力と共感力から、より多くの人との間で深い対話を生み出し、議論に新たな視点をもたらすことができる。これらの力は学校内のいじめや留学先での人種差別、そして難民の方との関わりから得た力であり、ICUのような多様な背景を持つ学生の集まる場で、発揮できるだろうと書きました。また、自分が志望するジェンダー学やメディア学においても、私の力は必要不可欠だと学びに繋げ、説得力を出しました。

b.エッセイ

「社会的または国際的に関心が高まっている時事問題」を選びました。
テーマは女性リーダー不足の問題性とダイバーシティ促進の重要性です。三つの根拠からメディア業界においてどれほどダイバーシティな体制づくりが必要なのかを論じました。一つ目にメディアが性役割意識に与える影響力、二つ目にメディアの女性リーダーの少なさ、三つ目にダイバーシティの重要性を自分の経験談や研究資料から論じました。まとめでは、大学での学びを通じて、メディアの変革に貢献できる一翼を担いたいと具体的な将来の展望に繋げて終わりました。

c. 学校内外における自己活動歴と自己分析

自分が課外活動で作り上げた展覧会についてを書きました。創造性という言葉をテーマにして、どのように自分たちの思いを来場者に伝えようとしたのか。自分が取り組んだ様々な工夫やアイデアを挙げながら、人に自分の作るアートや対話を通して正しい形で伝え、影響を与えることができたと実感した、という風に書きました。

d. 推薦状2通

留学時にお世話になった高校の先生と、中学の担任の先生にお願いしました。

e. 成績書類

Toefl ibt:63
評定平均 :4.1

f.一次試験(書類審査)のポイント

リジナリティが何と言っても大切だと思います。どのような経験で今までのあなたは形づけられていて、今なぜICUを志望しているのか、審査官はそれが知りたいんだと思います。今の自分にしか書けないことって何だろう…と考えてみてください。私は社会に対するモヤモヤを自分なりに考えて、そのモヤモヤをICUの学びにつなげました。頑張ってICUに寄せるのではなくて、私は何が出来て、何が得意で、何が好きだ!それをICUではこうやって貢献できるんだ!学びたいんだ!というマインドで書くことです。加えて教授の方はこの書類から私の人物像をイメージできるだろうか、どんな人物像になるだろうかと考えながら書きました。

g.面接 (二次試験)

・早速ですが、朝ご飯は食べられましたか?(面接官の配慮で、リラックスできるようにと質問されました)
・ICUは他大学とどのような点で異なるのか、それを踏まえての志望理由
・日本と留学先のメディア文化について比較して気づいたこと(小論文の話)
・現在、ユニセックスのブランドが普及しているが、それについてどう思う?
・課外活動の取り組みについて、もっと詳しく教えてください
・これまでの話を聞いて、あなたの学びたいことと、課外活動の取り組みは共通しているところがあると思うのですが、その二つはどのように関わり合っていると思いますか?(この質問についてはおお….となりました。課外活動のところはあまり意識して一貫性を持たせようとしたわけではないのですが、面接官の方の言葉で、確かに!と気付かされました。)
・留学先のウクライナ人の移民についてどう思ったのか

二次試験ポイント

面接の内容は面接官によって大きく変わると思います!私の面接官はとても和んだ雰囲気で、志望理由や小論文、留学についてなど質問していただいたのですが、他の子の面接官は志望理由書に関係ないことを聞かれたり、小論文に沢山のツッコミを入れたりと、緊張感のある雰囲気だったようです。とりあえず私は笑顔で楽しんで面接受けよう!と意識していて、もちろん面接官の先生方の雰囲気があると思いますが、話すのが楽しくて、最後に「とても楽しいお時間でした…!」と口に出しちゃったぐらいでした。特に2次試験の対策はしませんでしたが、書類の言葉を自分の口で簡潔に話せるようにイメトレはしました。言葉に詰まったとしても、最後までゆっくり話を聞いてくださるので安心してください。
他の方はディベートのようなことをされたようですが、私は書類に関しての質問のみでした。

8.最後に一言

総合型選抜を準備していると、嫌でも他の人たちの活動や考えと比べてしまって、落ち込んでしまうことがあると思います。でも絶対比べる必要ないし、大学は選ばれるものじゃなくて、選ぶものです。あと運だってあります。だから気負いせず、楽しく書いてみてください!私も書いていて楽しかったし、自分自身にとって良い経験になりました。応援しています!