ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(28) おかしさん

<お名前>

おかし

<プロフィール>

中高一貫校出身
河合塾に通ってました

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会得点 = 8割
総合教養得点 = 8割
英語リスニング得点 = 8割
英語リーディング得点 = 8割

(共通テスト得点 参考)
英語 9割
現代文 9割
古典 4割
日本史 6割

4.併願校
杏林大学(1月受験)
中央大学、法政大学、専修大学(出願のみ)

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

私の通っていた中高が元々ICUと縁が深く、そのこともあり在学教師もICU卒の先生が多かったためです。また、過去の担任の先生たちや他の大人からICUに合っていそうだと言われたことも理由で興味を持ちました。その後オープンキャンパスなどを通して、ICUの国際性やメジャー制度に惹かれ、第一志望となりました。

6.ICUに期待するところ

現在1年生で、春学期はELAの授業が週の半分位ありました。入学前から噂に聞いてはいましたが、やはり英語教育に力を入れている印象です。他の有名大学に比べると、いわゆるキラキラ大学生!みたいな生活は送れませんが、自分で選択した第一志望大学だったので日々楽しいです。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

入学後留学に行きたいなど、少し具体的にプランを書きました。しかしそれでも普遍的な内容になってしまっていたとは思います。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

部活動には入っていなかったので、それ以外に好奇心の強さや行動力、あとは普通に趣味の様なものを書きました。

a. 人文・社会科学

私は塾で英語と現代文にはかなり力を入れて勉強していたのですが、共テや他大の過去問の現代文で高得点が取れていれば、ICUの人文社会も問題なく解けると思います!私はICUに特化して受験しましたが、「ICUの受験は特徴的だから!」と考えて独特な対策をするよりは、普通に英語と現代文を頑張って勉強する方が確実だと思います!私は基礎力が固まってから過去問を解き始めて、傾向と対策のフェーズに移りました。知識問題は現代文の領域を超えているので諦めていましたが、それでも読解問題が大部分を占めているので、現代文のスキルがあれば大丈夫だと思います!
 また私は古典と日本史は夏以降からは捨てていましたが、ICU以外にも中大などのいくつかの学部は2科目受験できるところもありましたし、なにより私はICUにとても入りたかったので、後悔はしていません。しかし日本史や古典から得られる一般知識は大切なので、受験校に向けての対策に全振りする秋位までは、それなりに勉強しておいた方が安心です!

b. 総合教養(ATLAS)

過去問の答えが無かったので、ほとんど無対策で試験に臨みました。最初のリスニングは不安でしたが、母国語の日本語での講義でしたし、意外とその後の問題も一般知識でしっかり考えればある程度答えの絞れる問題でした!
 リスニング以降の問題は人文社会とスタイルが似ていたので、現代文が出来て、かつ人文社会の過去問で傾向が把握できていれば大丈夫でした!

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

英語の試験は人文社会や総合教養に比べるとクセが少ないので、過去問を問題集代わりに解いていました。特にリスニングは受験科目としてそこまでメジャーではないので、高3の夏までは英会話でリスニングの対策をして、秋以降は過去問で実践かつ練習をしていました。私は過去問が尽きることがなかったので、他大のリスニングの過去問に手を出すことは結局なかったです。英検準一級程度のリスニングが出来ていれば、大丈夫だと思います!

<リーディング>

英語のリーディングは過去問だけでなく、塾や学校の授業を通して勉強しました。ICUのリーディングは長文問題だけなので、文法の基礎が固まった後は、文法の問題を追加でたくさん解いたりする必要はなかったです。またICUはライティングもないので、第二志望や第三志望にライティングがない限りはそこまで比重を置く必要はないと思います!私はICUに特化していたので、ライティングはほとんどしなかったです。
 またICUのリーディングの文体は記事っぽい感じで、京大などの国公立大の長文とはテイストが違うので問題を選ぶ際には少し注意した方がいいです!同じ私大の過去問だったらある程度文体は似ていると思います。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

現代文は木村哲也先生の「はじめての入試現代文」「はじめての次の入試現代文」の二冊を愛用していました。私はその先生の授業も取っていましたが、参考書だけでも十二分に力をつくと思います。
 英語は一冊参考書を使っていましたが、その参考書は現在絶版ですし、とても効果があった!とはあまり思えなかったです。英語はどちらかと言えば単語帳(私はターゲット1900と出る順準一級、それにプラスして自分で単語帳を作るアプリを使っていました)と文法書(学校で配られたEvergreenを使っていました)メインで基礎を固め、実際に問題を解くのはICUや他大の過去問を使っていました。
 また、ICUの受験日は他大に比べて早いので、私は共テと1月受験でリハーサルの様なものをしました。そのおかげか、ICUの受験当日に緊張しすぎて頭が真っ白!みたいなことにはならなかったです。

8. 最後に一言

前述した通り、「ICUは受験科目が特殊だから!」と考えて独特なスタイルで勉強するよりも、普通に現代文と英語を伸ばせば大丈夫です!私は河合塾で私大対策の英語と現代文の授業を取り、スキルの土台が固まった秋以降に過去問を解きました。それで最終的には過去問は毎回合格平均得点率を超えられていたので、この方法は間違ってはいないと思います!
 一般受験者でも、海外経験が年単位である人や、IBやインターナショナルスクールなど少し特殊な高校に通っていた人なども多く、どちらにも当てはまらない私はかなり不安でした。しかし結果的には普通の勉強方法で合格できたので、同じ様な受験者の方がいれば参考にしてくださると光栄です!受験勉強頑張ってください!

(追加の質問 UCDのSEAプログラムに関して)

<大学と街の様子>

・UCD(University College Dublin)の様子や魅力は?

 UCDはSEAプログラムの中で唯一6週間ずっと寮生活をする学校なので、私はその点に一番惹かれてUCDを選びました!
 また、アイルランドはアメリカやイギリスなど他の国に比べて、自分で旅行に行く際にあまり選ばなそうだったというのも選んだ理由です!折角だったら普段行かなそうな国に行って、歴史文化や現地の雰囲気を学びたかったので、その様な人にはおすすめです。

・ダブリンの様子や魅力的な点を教えてください。

 やはり東京と比べると、娯楽は少ないです。ダブリン以外にも複数個有名で栄えてる都市があるのですが、そこまで行くのに電車やバスで2,3時間以上かかってしまうので、平日は少し暇に感じる人もいるかもしれません。その代わり自然は本当に凄いので、自然が好きな人には魅力的だと思います!

 気温は日本より低く、雨が降ることがよくありますが湿気が全くないので、日本より気候は圧倒的に過ごしやすいです!しかし、清潔さは治安は日本の方が良い気がします。また、これは恐らくほとんどの外国が当て張りますが、お風呂をはじめとした生活スタイルもかなり日本とは違います。そこら辺にすぐ慣れられる人は、快適に過ごせると思います!

<プログラムと学習環境について>

・1日の授業スケジュールは?

 平日は毎日、午前中に授業があり、プラスして最初の2週間は週2回午後の授業もありました!

・クラスメイトの国籍や年齢層はどのような構成?

 クラスはCEFRスケールで振り分けられるのですが、私のクラスは日本人が半分以上います。クラスの生徒数も少人数(十数人程度)で、年齢層は他のクラスに比べて高めな印象です。しかし一つ下のクラスは人数も多く、生徒の国籍は私のクラスより豊かで、年齢層も若く同じ十代の人たちが多いそうです。クラスによって雰囲気はかなり違う気がします!

・英語力は鍛えられそう?教師の質や指導方法は?

 私のクラスが一番上のレベルだったこともあり、しっかりと英語力は鍛えられると思います!他の国から来た人達と様々なテーマを話し合うのは、ICUにいた時には出来なかった経験で、とても新鮮です。毎日その日ごとのテーマについてディスカッションしたりエッセイを書いたりしています!

 また、先生だけでなく、UCDの運営の方々もしっかりと意見を反映してくれるので、「もっとこれがしたい」「先生が合わない」など気になる点を相談すると、ちゃんと対応してくれます。
 現地の人との交流は少ないですが、授業がなくなった夏休み中に英語に触れられるので、春学期に鍛えた英語力を変わらず上げていけている気がします。