ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2025(15) すいれんさん
<お名前>
すいれん
<プロフィール>
通信制高校出身です。予備校や塾にも通っていなくて基本は1人で勉強だったのでメンタルがきつかったです
2.受験形態
一般選抜
3.予想得点
人文社会 = 7.5割
総合教養得点 = 7.5割
英語リスニング得点 = 8割
英語リーディング得点 = 7割
(共通テスト得点 参考)
現代文 90/110
英語R 100/100
L 89/100
世界史 85/100
4.併願校
中央大国際経営
武蔵大国際教養EM専攻
獨協大外国語学部英語学科
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
志望大学を探していたときにICUの独特な雰囲気やメジャー制度、ELAにひかれました。
6.ICUに期待するところ
英語の能力が少しでも伸びればいいかなと思ってます
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>
少人数教育とリベラルアーツへの期待と、興味のある経済学を学びたいと書きました。
面接する人はここが結構大事だと思うので他人に見てもらったり、時間をとったりして推敲するのがいいと思います。自分も学校の進路相談で何度か見てもらいました。
<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >
部活でやっていた陸上競技のことを書きました。
a. 人文・社会科学
人文科学・社会科学の年度までさかのぼってだいたい15年分くらい解きました。
この科目は類似のテーマや構造の文章が出たりするので、過去問をたくさん解くことによる効果、慣れがかなりあると思います。2015年以前だと時間も70分×2で現行方式と一緒なのでおすすめです。
個人的に2013年の社会科学と2011年の人文科学は読んでいてとても面白かったです。
b. 総合教養(ATLAS)
2025年から構成が変わりましたが講義からの出題がかなり増えていました。なので講義の内容はできるだけメモした方がいいです。
議事録アプリとかで、簡単に講義のスクリプトが取れるので、解いた後にメモとスクリプトと設問とを見比べるとメモの取り方自体も工夫できます。
時間内で取れる問題を落とさないことが大事ですが、たとえ理数系の設問に見えても一瞬考えてみることも必要だと思います。
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
リスニングは16年分解きました。
似ている設問や構成も出てきたりするので時間がある人は入手できる音源を全て聞くのもいいと思います。
また英語を聞くだけでなく、音声のシャドーイングで自分が聞き取れている部分と聞けていない部分を確かめていました。これでかなりリスニングが伸びました。
パート1は解答時間が本当に少ないので満点を取ろうとせず、1問捨ててでも全体の点数を落とさないことを意識しました。
パート2、3はメモをとりながら横目で設問にも目を通せるとかなり楽になると思います。
2025年のパート3の講義は他年度に比べて講義の流れが固定的(どの順番で何を話すかがわかりやすくなってた?)だった気もします。
TOEFL iBTのリスニング参考書で講義系の音源や会話をたくさん聞くのががおすすめです。TOEFLと比べると講義問題は感覚的には1パラグラフ分くらいICUの方が長い気がします。本当に解答用紙が小さいので焦っていてもマークミスには要注意です。
<リーディング>
リーディングは13年分解きました。
2025年はパート1の文章自体はやさしめだったものの、選択肢が難しかった印象です。過去問で経験ありですが、すらすら読めていると思っていても設問の落とし穴にはまっていて点数が大幅に変わる可能性があるので全ての選択肢を丁寧に読むことが大事だと思います。
パート2の穴埋めはかなり易化していました。私大の文法問題が壊滅的でも案外取れるので大丈夫だと思います(?)
過去問は17年以降の長文3題の形式では60分で解いて、それ以前の長文2題形式では45分でまず解いてみて、終わらなかったり分からなかったりした部分を15分プラスして解いていました。
これもTOEFLの参考書が役に立ちました。ICU対策を早めにするなら総合型や英語外部試験利用、留学でも使えるトーフル受験から始めるのがおすすめです。自分も2回受けたのですが1回目はトータル70、2回目は68(リーディング14/30!!!!)でした。TOEFL対策はしていたものの、なぜか全く取れませんでした。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
・奨学金の要項は早めに
書く量が多いし、推薦状が必要なものもあります!
・一体型の小さな机は人によっては扱いづらいので普段から縮こまって勉強するといいかも(目安はA4 2枚分くらいのスペース)
・リスニングを家でやるときは部屋の外にスピーカーを置いたり、毎回スピーカーの位置を変えたりして聞きづらい環境を作るのがおすすめです。
・解答用紙の見本(だいたい縦8cm×横18cm)を印刷して過去問演習の時から使っておくと本番でも慣れます
・科目間の休憩は必ず外に出て歩いていました。気持ちをリセットしたり緊張をほぐせます。特にICUはほぼ森と林と木なので試験開始時間と花粉に気をつけて迷子にならない範囲でキャンパス内を歩くのはおすすめです!
・理学館はトイレがかなり少なかったです(和式の仮設トイレが外にありました)
・胸ポケットのある服は必須です。鉛筆とか入れられます
8. 最後に一言
ICUの入試は特殊な面もありますが、その分過去問対策がかなり重要になると思います。どれも楽しいものだらけなので、ぜひ楽しんで欲しいです。
今後受ける方々がいい結果を出せるよう応援しています!!!頑張ってください!
(追加の質問)
・通信制高校で予備校に頼らず学習を進める中で、集中力を維持したり、計画通りに進めたりするために実践していた具体的な方法や工夫等があれば教えてください。
私の場合は10月からのスタートで間に合わないと思ったのと、ICU以外に行きたいと思える大学が少なかったので、早慶やMARCHは併願しませんでした。そのため参考書もほとんどやらずにICUの過去問対策一本に絞っていました。こんな状況だったので勉強時間や参考書の計画性はほぼありませんでした。
また、参考にならないかもしれませんし、あまり参考にして欲しくはないですが、集中できていない時には一日中だらけたりして勉強から離れていました。
特にICUの入試は求められる知識量は少なく、それよりも思考力や柔軟性が問われるので、集中していない時に無理やり長時間頑張るよりも、やる気がある時にどれだけ頑張れるかが大事だと思います。モチベーションを上げるために、読んでいて面白かった過去問はしまわずに近くに置いて定期的に見直していました。