ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2026(2) サリータさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
サリータ
<プロフィール>
出身高校:埼玉県内の私立高校
部活:フットサル部
趣味:ラジオ、ウクレレ、競馬(見るだけです)
特技:マシュマロキャッチ
高校二年次に南米チリに10か月間、交換留学していました
2.受験形態
総合型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高1の夏にICUのワークショップに参加した際に、当たり前に英語を話す環境や様々なバックグラウンドを持った方たちと出会い、それまで日本の外を出たことがなかった私は強く感銘を受け、ICUを知りました。元々別の大学を志望していましたが、出願期間が遅く、その前に一校受けておこうと思い、ICUを受験しました。結果的に、先にICUにご縁を頂きさらに奨学金も頂けることになり、こちらに進学を決めました。春からのICU Lifeが楽しみです!
6.ICUに期待するところ
色んな人たちと話したいな、って思ってます!みんな面白い経歴を持つ人が多いと思うので、沢山お話ししたいです!あと、ばか山での授業も楽しみです!
7.受験対策
願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
私は将来、日本の企業と発展途上国を繋げ、フェアトレードの分野で双方向の持続可能な発展を支援するという夢がある。フェアトレードの理念は、消費者、生産者、企業の三者が「対話」を通じて公正な社会を実現することだ。しかし、 企業のトップダウン構造により三者間の対話が不足し、生産者の声が伝わりにくいという問題がある。
この問題に取り組むため、貴学のダブルメジャー制度や複言語主義の環境に身を置き、コミュニケーションを研究したい。コミュニケーションには、言語・文化・権力といった要素が含まれる。そこでコミュニケーション学、国際協力、言語学、経営学を横断的に学び、対話を重視する授業やサービス・ラーニングで実践的にアウトプットし、多角的な視点を養いたい。特に3年次からはMCCと開発研究をダブルメジャーとし、「コミュニケーションと権力」の授業では交渉に潜む権力からの不平等の解消を目指す。
私は貴学の多様な背景を持つ学生との対話に溢れた環境で上記の内容を学びながら、世界の架け橋となるコミュニケーションのあり方を追求したい。
願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
私はフィリピンでのごみ削減プロジェクトに取り組んでいたJICAの方と話した際に、ウェイスト・ピッカーの存在を知った。埋立地で集めた有価ごみを売って生活費を稼ぐ彼らの収入が、JICAの活動で埋立地に運ばれるごみの量が減ることにより減少してしまう現状があるという。開発協力では、地元の声や支援で害を受ける人がいないか考える必要があり、「善意の開発」にならないよう意識すべきである。私は今までごみ削減運動は無条件に良いと考えていたが、必ずしも地元の人々にとって良い面ばかりではないと気づき、衝撃を受けた。この経験から、背景を知り現地の生活実態や世界観を理解して、そのニーズを満たす持続可能な仕組みを考える必要性を学んだ。「救いたい」という善意を押し付けるエスノセントリズムでは問題解決に至らないのだ。これはコミュニケーションにおいても同様である。思想家のバフチンは「対話(dialogue)とは”他者の分かり合えなさ”を前提とした概念である。」と述べている。情報化が進む現代で、対話こそ言葉を操る人間に残された最後の道具である。常に批判的思考力を持ち相手の背景を知り理解する対話から、国際平和を実現するのも不可能ではないはずだ。JICAでの出会いは、今まで持っていなかった人生観を得られた貴重な機会だった。
願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>
私は高校二年次にチリへ10か月間、交換留学していた経験がある。この私のチリ経験は、かなり希少だと自負する。(チリ派遣生は250人以上いた留学生のうち4人しかいなかった。)私はICUの多様性、国際性を担う一人となり、授業での対話の際に自分の経験を共有して、多くの人に新たな視点を提供できる。
また、チリでの経験、高校での行事企画の経験、企業でのインターンシップ経験を生かし、ICU内でのイベント企画をしたいと考えている。具体的には、チリ産のフェアトレード商品を扱う飲料メーカーと連携し、ICUキャンパスにおいて、学生団体と大学との共同イベントの開催を行う。スペイン語や英語からの翻訳や、ICU生の留学経験や異文化理解をベースに発信できるこのイベント企画は、学生がICUでの学びを実社会につなげる実践例となり、学生間の知識の交流を実現できる。また、企業はCSRやSDGsの取り組みを効果的に社会に伝えられ、日本社会にフェアトレードの意義を広めることができる。イベントはICU生の実践と知識を統合させ、「ICU生 × 企業 × 国際社会」を結ぶ架け橋となるだろう。この取り組みは、貴学の「横断的で幅広い知識を持ち自由な思考を手に入れる」という学問への使命、また「多様な価値観を繋ぎ共生する」という国際性への使命に貢献できる。
b.エッセイ
「同じ言語でも違う世界ースペイン語の多様性と文化理解」というタイトルで、留学生活で気づいたスペイン語の方言の違い、その影響を2007年にチリで開催されたイベロアメリカ首脳会議での「¿Por qué no te callas?(なぜ黙らないんだ?)」事件を用いて紹介しました。言語の違いが誤解の種にもなれば、深い共感の入り口にもなるみたいなことを書いて、対話、豊かなコミュニケーションを学びたいと自分のアウトラインに繋げました。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
学校の恒例行事が中止になった際に、再企画を決意して実行委員を結成し、400人以上が参加する企業訪問プログラムを企画したことを書きました。先生と実行委員会(生徒)の意見の交流を重視した、中間に立って橋渡し的役割を担うことで、両者の意見を調整し、より良い解決策を講じた、と書いて、その経験から学んだリーダーとしての強みを書きました。
d. 推薦状2通
一通は担任の先生に、もう一通は中二の頃からお世話になっていたALTの先生に書いていただきました。
e. 成績書類
IELTS 6.0
英検 準一級
評定平均 = 4.4
f.一次試験(書類審査)のポイント
・書類に取りかかる前に、まず自分の問題意識を中心に、きっかけ(過去)、ビジョン(将来)をイメージしながら一本の線を紙に書いてみてください。この線(アウトライン)を意識しながら書類に取り組むと、ストーリー性を持ったまま、読み手側もわかりやすく書けます。
・ICUっぽいワード(リベラルアーツ、学際的、対話etc..)を書類のあちこちに散りばめると、書類がたちまちICUらしくなります。これだけで、他の大学ではなく、ICUでないとダメだなぁ…と思わせられます
・全ての書類に一貫性を持たせましょう。ICUは願書、小論文、自己分析など提出書類が多いですが、それら全ての文書に共通性、一貫性を持たせると自分のカラーを先生方に印象付けられるし、本当に知識や情熱があってこの問題に取り組んでいるんだなと思ってもらえます。(例えば、教育がテーマなら、そのテーマに沿った小論文のトピックを選ぶのです)
願書の文章は私が上記の事柄を意識しながら書いてみて、実際に提出したものです。是非参考にしてみてください!
g.面接 (二次試験)
面接は終始おだやかで、面接官の人もとてもやさしかったです。女性の言語学担当の教授と男性の教授で(担当はわからなかった)全体で25分くらいの面接でした。よく聞くディスカッション型の面接ではない、THE面接のような感じで、女性の面接官の方は、最後に言語学についてもっと話したかったです、という感じで言ってくれました。
自分の留学経験について詳しく聞かれると思っていたのですが(チリ留学は珍しいかなと思ってます)実際は小論文や自己分析について、沢山聞かれたのでそこはびっくりしました。
①ICUを志望した動機は?
→ICUの環境が私の夢の実現に最適な環境だから。私は将来、公平な貿易を実現させるため、企業、生産者、消費者の三者が対話でいる環境をつくりたい。(ICUは対話に溢れている)
②その夢を実現させるうえで、実践したい概念や事例はある?
→メキシコオアハカ州の地元生産者組織の例を紹介した。「連帯経済」という概念についても少し説明した。
③(活動歴について)なぜFWが中止になったのか、これを問題として捉えたきっかけは?
→コロナの影響もあり、元々行事が少ない学年だったので、その行事が中止にになった時、みんなからの不満を聞いた。また、ちょうど文理を決める時期だったので、様々な分野の職業を知ることは生徒にとっても大事だと考えたから。
④(小論文について)自分が思う標準語とは何か?
→教科書に載っているようなことばだと思う。実際教科書のスペイン語を学んできた自分はチリに行った後、その違いに驚いた。
⑤(小論文について)多文化共生の中で何が一番大切か?
→相手の文化的背景を尊重する姿勢だと思う。自分と相手の文化的差異を見つけたときは、決して否定せずにその違いを受け入れるようにする。
二次試験ポイント
・二次試験では人数が絞られるため、先生方はしっかり提出書類を読み込んでくれています。私の感覚からするに、当日の面接官の先生は、提出書類の分野の(それか近い)教授が担当になると思います。そんな先生方に見られるということは、中途半端な知識ではそれを見破られてしまいます。自分のアウトラインに関する本を10冊は読んで、しっかりと面接に備えてください。
・これが一番大切なのですが、面接では絶対に「わからない」と言っちゃダメです!二次試験まで進めればあとは大丈夫!と思っているそこのあなた!私は二次でも落ちてしまった人たちを知っています。その人たちに共通するのは、面接中に泣き出してしまったり、「わかりません」と言ってしまった人たちです。どんなに難しい質問でも、自分なりに答えてみてください!大事なのは「解答の正誤」より「答えようと試行錯誤しているその姿勢」です。
・あと、少し強気な気持ちも大事です。「自分を合格させないと、この学校は後悔するぞ!」くらいのマインドで笑顔を忘れずに!応援しています!
8.最後に一言
去年の夏、私が受験生の時に、このサイトには本当にお世話になりました。先輩方の体験談が私をICUに導いてくれたように、今自分がここで体験談を書けていることが光栄です。
先日、ICUの先輩とお話する機会があったのですが、多種多様なICU生の中で、唯一、共通点があるとすれば、それはみんなICUが大好きなことで、緑豊かで対話に溢れたキャンパスや個性豊かな仲間たちとの環境に身を置けば、みんな自然と自分の母校が大好きになっていくということです。皆さんも自分がそんなICUにいる姿を強く思って、合格を掴み取ってください!
最後に、私の体験談がこれを読んでくれた誰かをICUに導くことができたら、これ以上に嬉しいことはありません。自分のアウトラインとカラーを大切に!応援しています!
