ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2016 Chansouさんの場合〜

1. お名前、プロフィール

<お名前>

Chansou

<プロフィール>

公立高校に通っていましたが、部活が忙しかったので、予備校には入りませんでした。部活は演劇部に所属していました。

2. 受験形態

一般入試

3.予想得点

人文社会または自然科学得点 = 7割
総合教養得点 = 6~7割
英語リスニング得点 = 6割
英語リーディング得点 = 7割

4.併願校

青山学院大学

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

友人に文理関係なく学べる大学はないかと相談したところ、紹介されました。英語だけを修めるのではなく、それを前提として幅広い分野のことが学べるので、ICUを志望しました。

6.ICUに期待するところ

少人数制の授業です。学問分野は、入学してゆっくり決めたいと思います。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

洋画のセリフを完全に理解するには文法や語彙を学ぶだけでは不十分である、ということを導入にして、「サピア=ウォーフの仮説」なども引用しながら、結論として、言語を正しく理解するには、言語が使われている社会についても学ばなければならならず、そのためには、様々な分野から社会にアプローチできるICUが最適だと書きました。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

言語と文化や社会との関係性について学びたいと考えていて、言語と文化や社会は相互に影響し合っていることを、例を挙げて説明し、日本人である自分が、日本語の枠を超えて、他の言語を使う人々の考え、気持ち、言外のニュアンスを把握できるようになりたいと書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

所属していた演劇部の活動を通して、人間の言葉、考え、行動を客観的にとらえる能力が身についたことを書きました。

a. 人文・社会科学

過去問を時間を計って解き、復習は、わからかったところを中心に読み直しました。人物名や用語で知らないものは、倫理や政治経済などの参考書で調べて覚えました。
本文から読み取る問題がかなりの割合を占めるので、読解力の養成に力を入れるべきだと思います。

b. 総合教養(ATLAS)

オンレクの予想問題を解きました。純粋に知識を問う問題はあまりないのですが、自然科学の出題では、中学の理科の内容がかなり役立つと思います。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

オンレクでは点数が悪く、不安になりましたが、1月に入ってからは、NHKやBBCのポッドキャストをひたすら聞いていました。僕には効果があったと思います。

<リーディング>

音読を中心にやっていましたが、3年生の夏休みから精読中心の勉強法に切り替えたらかなり成績が上がりました。精読と音読をやる順番が逆だったかもしれません。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

参考書は、「ビジュアル英文解釈Ⅰ、Ⅱ」と「英単語ピーナツほどおいしいものはない」シリーズをお勧めします。前者は、感覚で英語を読むのではなく、極めて論理的に文法事項を文章中でどう見抜くかを学ぶ参考書です。量は多いですが、センター未満のレベルからICUレベルまでスムーズに連れて行ってくれます。後者は、実際によく使われる単語のセットで覚えることができるので、覚えやすく、速読力の向上にも役立ち、ICUレベルまで対応しています。
私は、ICUの入試では「読んで(聞いて)理解できたら受かる」と考えています。英語以外では、知識を問う問題は少ないので、極端に言うと、読解問題が満点であれば、知識問題が0点でも合格することは不可能ではないと思います。なので、全般的には、「文章を正しく読んで理解する力」を身につけることが重要です。

8. 最後に一言

受験前夜はほとんど眠れず、コンディションは良くありませんでしたが、試験が始まると、影響はほとんどありませんでした。なので、細かいことは気にせず、「学力試験」ではなく、ICUの「適性試験」だと思ってリラックスすると、いい結果が得られるかもしれません。

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