ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2016 ヨーグルトさんの場合〜
1. お名前、プロフィール
<お名前>
ヨーグルト
<プロフィール>
中高一貫校出身(偏差値52程度 半分以上が推薦で系列大学へ進学)
趣味:読書、ランニング、新聞のスクラップ
2. 受験形態
一般入試
3.予想得点
人文社会または自然科学得点 = 8割
総合教養得点 = 7.5割
英語リスニング得点 = 7~8割
英語リーディング得点 = 8割
(センター得点参考)
英語198
リスニング50
世界史71
現代文100
4.併願校
センター利用
青学 国際政治経済○
地球社会共生○
中央 総合政策○
一般
SFC ○
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高1の時に初めて行ったオープンキャンパスで、ひとめぼれ。(笑)ICUの理念や教育内容を知れば知るほど、ICUで学びたいという思いが増しました。パンフレットにマーカー引くレベルで大好きです。オープンキャンパスやICU祭で話したICUの学生の方々が皆素敵で、芯を持って勉学を楽しんでいることが伝わってきて、それもICU熱を強めさせてくれた要因です。
6.ICUに期待するところ
教育学や開発研究の授業を取りたいと考えていますが、とりあえず最初はELAに期待しています!日本式の英語の授業しか受けたことがないので、自分の英語観がどう変化するのか今から楽しみです。
また、様々なバックグラウンドを持った友人とともに、勉強したり議論したりすることもとても楽しみにしています。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
将来やりたいことを実現させるためには、ICUのリベラルアーツ教育を受け、異文化への理解を持つ学生との対話し、様々な視点から判断する能力を身につけることが必要だと書きました。
また、私はAOで不合格となったのですが、再挑戦するという意気込みも書きました。
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
教育学と開発研究に興味があることを書き、その理由や学びたいこと、大学でやりたいことを書きました。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
主体的な生活を送ることを心がけていることを、ボランティア活動などを紹介しながら書きました。
a. 人文・社会科学
4月からオンレクを利用しました。最終的には16年分の過去問をやりこみ、体に染み込ませました(笑)
正直言うと春~夏はあまり真面目にはオンレクをやれていませんでしたが、(8月まではAOの書類作りに没頭してました)秋から本気で取り組み、学校があるときは一週間に1年分解くように計画を立てました。12月の初めごろまでは時間オーバーしてしまうことがほとんどで、20分オーバーなどは普通でした。ですが、過去に解いた問題を解き直したりと数を重ねるうちに、論文の長さは苦にならなくなり時間通りに解けるようになりました。試験本番では7分余り、一人で感動しました(笑)練習すれば人は成長します(笑)
知識問題に関しては、夏ごろまではほとんど解けませんでしたが、世界史・倫理・政経のセンターレベルの基本的なことを習得すると飛躍的に知識問題の正答率は上がりました。ただし、ICUでは出なさそうな範囲については手に付ける余裕がなく、最後までやりませんでした。(世界史の中国史や経済の計算など)また、試験前日に復讐した政治経済の範囲が本番で出題され得点できたという経験をしたので、最後まであきらめずに取り組むことはやはり大切だと感じます。
試験の内容は現代の社会の問題を踏まえたものだったので、新聞やニュースなどに日ごろから関心を持って触れていたことも、効果があったと思います。
b. 総合教養(ATLAS)
対策はオンレクの教材のみです。読解の要素が強いと感じるので、そこに関しては人文社会の対策で対応しました。講義のメモも回数を重ねるとだんだんと慣れ、聞き取りについても特に苦労なく終えられました。学校では文系用の授業しかとっておらず、パート4の自然科学の分野が不安でしたが、教科書を見返す余裕がなかったので、サンプル問題と過去問、オンレクの教材で出てきたものは全部理解するようにしました。実際、本番ではサンプル問題にあったような化学式が出たりもしたので、やっていて良かったと思いました。また、本文や設問にヒントがあったり、考えれば解ける問題も多かったので無事終えることができました。
(講義の内容に感動して笑みがこぼれそうになり、試験中でしたが、何浪してでもICUに行きたいと強く思いました。顔を上げたら教授と目が合ったので慌てて問題を解き始めました(笑))
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
中3の途中頃から、学校で配られた速読英単語のCDを聴いていました。まずは音声だけで内容が理解できるまで聞き、次にCDと同時に発音する練習をしました。最後には暗唱できるレベルになっていました。高3まで続けたので、速単の標準→必修→上級の三冊でこれを行ったことになります。
また、NHKのニュースで英会話やTED Talkをよく見ていました。英語は好きだったので楽しい趣味のような感覚でした!
海外旅行に行ったことや、海外のサマースクールに参加したこともリスニング力を上げたと思います。
過去問では9割を超えていましたが、本番は最後の講義が難しくてとても焦りました。内容が頭に入ってこないし、早いしで、英語で落ちるかと思い絶望的な気持ちになりました(笑)
なのでおそらく7~8割程だったと思います。
<リーディング>
1の途中までは学校のテスト勉強で対応していましたが限界を感じ、大手予備校に通い始めました。最初は下の方のクラスでしたが、毎週のテスト勉強を頑張ると力がついていき、高2の夏から東大クラスに入りました。そのクラスの先生の授業が知的好奇心をくすぐるもので勉強自体を面白いと思うようになり、しばらくしたらそのクラスのテストでも1位を取れるようになりました。伸びるのが実感できるのを楽しんでいました。
今振り返ると、特別なことはやっていませんが、テキストや参考書を地道にやりこみ、塾のテストや学校のテストも手を抜かずに取り組んだことが良かったのだと感じます。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
この1年間、このサイトを含め私は多くの合格体験記を読んで自分を励ましていました。ですが最終的に思ったことは、合格体験記の後ろにはその何倍もの不合格体験記があるのだ、ということです。なので、自分はもし合格しても、このことを心に留め、自分の体験を絶対化せず合格体験を語ろうと思いました。
これから受験する方はまだ未知なことが多く、期待や不安など様々な思いを抱えていると思いまが、合格体験記に書かれていることはほんの一例でしかありません。なので、あくまで参考程度、楽しむ程度に見て頂ければ嬉しいです。自分と合格の間の距離をしっかり見極め、その差をなくすには何が自分にベストな方法かを探し、一度決めたことをしっかり地道に継続的にこなすことが出来れば、合格の可能性は大幅に上がると思います。周りの友達を見ていても思いますが、地道で基本的な勉強をこつこつと続けられる人が強いです!
これから受験するみなさん、応援しています!!ICU合格なんて昔の私にとっては夢のようなことでしたが、実現しました。自分の力を過小評価せずに、楽しみながら頑張ってください!!
8. 最後に一言
私はICUの受験を通して本当に多くのことを学びました。AOの2次までいき、面接でもしっかり喋れたのでほとんど大丈夫かと思ったら落ちました。とてもショックでしたが、何事にも絶対大丈夫ということはなく、世の中そんなに甘くないんだということを体感しました。また、受験で失敗した経験がなかったので、受験に落ちた人の気持ちも分かる人間になれたのだと、前向きにとらえることにしました。落ちたからこそ聞けた話もありました。合格通知を手にし、入金が終わるまでは気を抜けないというのは本当に良い教訓です。
その後一般入試に向けての勉強にシフトしましたが、2月までの3か月間は私にとってかけがえのない時間です。塾の自習室に毎日12時間こもるなんて自分には不可能だと思っていましたが、ICUに行きたいという強い気持ちがあったからこそ最後まで粘ることができました。最後の方は、受験生活が終わるのが名残惜しく楽しむ気持ちも生まれていました。
AOで落としてもらえたからこそ、勉強面でも精神面でも成長することが出来たことを思うと、私はICUが「一粒で二度おいしいアーモンドチョコ」のように感じられます(笑)