ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2017 友達100人できるかなさんの場合〜
1. お名前、プロフィール
<お名前>
友達100人できるかな
<プロフィール>
ド田舎の小さな高校出身です。(過去にICU進学した先輩がいたという話は聞きませんでした。)
塾は通っていません。高一から1年半程英会話教室には通っていました。
高校では生徒会長をやっていました。
現役です。
2. 受験形態
AO入試入試
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
中学校を卒業する前から、兄の影響でICUを知っていてました。高校生になり、自分を取り巻く環境の中の「自分の姿」が見えるようになり、自分が様々なしがらみやしきたりに束縛されていることに気づきました。何かに束縛されない「自由な自分」に出会いたいと思うようになった頃、昔から知っていたはずのICUの本当の魅力に気づき、心から強く「 ICUに行きたい!」と思うようになり、受験を決めました。
6.ICUに期待するところ
文化的背景、価値観、国籍、など個性が自由に存在する環境に期待しています。英語力を向上させると言われるELAは、不安ではありますが、楽しみです。メジャー選択時は、平和研究や心理学を結びつけ学んでみたいという考えを重視していきたいと思っています。
7.受験対策
a.願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
自分の掲げる「笑顔でいっぱいの世界をつくりたい」という理想を実現させるために、どの学問からアプローチしていけばよいのかを知りたいから、ということと、バックグラウンド、価値観などが共存する環境に身を置きたい的なことの2つを書きました。
高校2年次に、国際的なキャンプ大会に参加しました。そこでみたのは、政治的なプレッシャーや、国籍を意識しない中で築かれていく本当の人と人の繋がりでした。その会場内には国境の存在しない世界が成り立っており、これが全世界に適応される未来があればいいと願うようになりました。そこで国際関係学に興味を持ったものの、国と国を繋げる線を知ることで、私の理想とする世界は実現できるのかと疑問に思い、多様な視線から物事を見つめることのできるリベラルアーツに魅力を持ったということを書きました。
私の国籍は日本籍ではありません。ですが、18年間を日本で暮らしているため、母国の文化よりも日本の文化やしきたりに馴染んでおり、日本人でもなければ母国人でもない、という状況にあることに気がつきました。多様な価値観や文化的背景が共存する環境で、国籍的な立場のない私を認めるようになりたいという感じのことを書きました。
a.願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
1でも触れたように、自分の理想とする世界を実現するために、まずは真の平和の姿を見つけるための学びを重ねたいということと、ELAを通して、新しい視点と立場としての英語を習得したいということを書きました。ここでもICUのリベラルアーツに言及しながら、ICUだからこそできる学びを経験したい的なことを主張しました。
a.願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>
平和な世界を実現させるための舵を私が切る、ということを主張しました。平和を強く強調するICUにとって、世界が変えようとする私の力は、いつか重要になるのだと思うということをふくらませて書いたような気がします。これに関して、私は自分の理想を「現実」と結びつけることをせずに、ただ自分の自信を根拠に書きました。(笑)
b.エッセイ
(参考) 以下の課題について十分に考えをまとめ、1500字以内でエッセイを書いてください。
【2】 あなたの人生の転機となった経験
中学生の頃に、1年間母国で生活を送りました。母国の文化や言葉に触れてほしいという両親の思いから、ごく普通の現地の学校に通いました。日本では日本人ではないという偏見の中で苦しむことが多かったため、やっと自分の国で自分の立場を手に入れることができるのだという期待から、とても楽しみにしていた母国での生活でしたが、ここで私は、母国にも自分の立場がないということに気がつきました。母国の文化よりも、母国のしきたりよりも、日本の文化としきたりに心地よさと馴染みを覚えていたからです。そこで初めて、自分には国という立場を手にすることはできないことに気づき、その中で「どこかに所属したい」という自分の気持ちこそが自分自身を束縛していたということを知りました。それからというもの、私にとって「国籍」とは自分自身を制限するものではなくなり、自分自身の自由を象徴するものとなった、という感じのことを書いた気がします。詳しく覚えてませんが、おそらくこんな感じのことでした。
7c自己活動歴と自己分析 = 生徒会長としての経験を通して評価するようになった自分の姿について書きました。これして、あれして、という姿勢が私にはできず、弱いリーダーだったのですが、今思うと、ただ誰かの下で「頑張れ!」という自分の姿勢は大好きでした。そこで私は、人の前に立ち先導するリーダーになることはできなかったが、影で誰かを支える形のリーダーとしていることができた、ということを書きました。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
生徒会長としての経験を通して評価するようになった自分の姿について書きました。これして、あれして、という姿勢が私にはできず、弱いリーダーだったのですが、今思うと、ただ誰かの下で「頑張れ!」という自分の姿勢は大好きでした。そこで私は、人の前に立ち先導するリーダーになることはできなかったが、影で誰かを支える形のリーダーとしていることができた、ということを書きました。
d推薦状2通
1枚は担任の先生、2枚目は私の通っていた幼稚園の園長先生にお願いしました。
幼稚園に頼むということで結構驚かれたのですが、一番最初の社会経験であり、それは自分のルーツであるのではないかと考え、そのような面も考え、園長先生にお願いしました。
e. 成績書類
(英語)
英検2級で出しました。直前で準1級を受けたものの、つるっと落ちましたので、もっと早めに準備しておくべきだったなと思いました。(AO試験自体は合格したので結果オーライな訳ですが…。)
おまけな話ですが、面接の時に周囲の人と話した感じだと、準1はザラにいましたし、TOEIC930とかもいましたね。「私ここにいていいのかな…。」ということを思いましたが、試験結果を見ると、英語の実力は参考程度、という感じなのかな?と思います。
(評定平均)
知らされていませんが、4.3には達していたようなので、出すことができました。
f.一次試験(書類審査)のポイント
先輩方の体験記でも言われていますが、とにかくありのままに素直な思いを書くこと、だと思います。私は学校で添削指導を受けましたが、学校の先生は「整った文章」を重視し、たとえ私の気持ちが20%に減ろうとも、形を重視し添削しました。仕上がった文章を見て、これで出して私は後悔しないのだろうかと考えた時、悔しさしかなかったので、学校の先生には申し訳ないですが、先生に秘密で自分で書いたものを提出しました。なので、決して美しい整い方をしたエッセイではなかったと思います。上から目線で申し訳ないのですが、自分の個性が溢れるエッセイこそ受け入れられるのではないかなと思います。
g.面接 (二次試験)
質問をする教授の方が1人、記入(?)する教授の方が1人、タイムキープの教授の方が1人、と他にも何名かいらっしゃいました(詳しくは覚えていません、ごめんなさい)。まず始めに受験番号と名前を言わされます。その後、面接についての説明をされ、資料が配られます。その後、資料の中のグラフの読み取りを指示されます。ここで一つ「なに!」となったのは、何についてのグラフなのかが書かれていません。グラフと数値と項目しか書かれていませんでした。なので、数値の変化傾向から「これがなんのグラフなのか」を予想していく必要があります。資料には書き込み可能なので、読み取れたものを書き込んでおくことが大切だったと思います。そこから質問をする教授の方から、これは~についてのグラフだ、と明かされ、それに関して質問がされます。全部で3問くらいあったような気がします。ここまでは個人質問(一人当たり1分で回答)です。個人質問が終わったらグループディスカッションに移ります。配られた資料に関係する内容でディスカッションが行われました。ディスカッションでは、最後に誰か一人(どのようにして選んでもよいが、この方法に関しても評価されているという話を聞いたことがあります)が、結論を発表してディスカッションは終わりです。グループディスカッションに関しての内容で、また個人に質問をされ、最後にコメントシートを書いて面接終了です。
h.二次試験のポイント
<面接前に関して>
よくICUの面接会場はみんなで仲良くなって雰囲気がよいという話を聞いていましたが、本当に面接会場なの?というくらいみんなフレンドリーで、雰囲気がとてもよいです。(笑)びっくりしました。まず、本館に入れる時間になるまで、大学食堂で待機なのですが、そこから「お話ししませんか?」という感じでだんだんと人数が増えていって最終的には10人くらいのグループでおしゃべり、という形態になります。ここで緊張をほぐそうという気持ちでいるといいかもしれませんね。
面接中に関して。質問も口頭で言われるので、質問内容もメモしておくといいです。質問には何があっても答えることが大切です。また、1分を過ぎたら強制終了させられるので、私はあえて短めにまとめて回答することを心がけました。大切なのは、落ち着いて、何を問われているのかを冷静に分析することです。
<面接後について。>
懇談会?が行われます。お菓子や飲み物を食べたり飲んだり、教授の方とお話ししたり、在学中の先輩方とお話ししたりします。面接終わりということもあり、こちらもまた賑やかな雰囲気で行われました。この懇談会からスマホや携帯の使用が許可されるので、面接仲間とLINEや連絡先を交換しておくことをオススメします。
8.最後に一言
自分を最大限に表現することが大切だと思います。私も自信をなくす度に、先輩方の体験記を見て勇気付けられてきました。エッセイを書いたりするのも、書く間は苦しいものでしたが、今では自分を見返すよい機会だったなあと思いました。全ては楽しんでこそ勝ちです!頑張ってください。