ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2018(16) 水瀬さんの場合

1. お名前、プロフィール

<お名前>

水瀬

<プロフィール>

田舎の自称進学校卒
英検準一級
一浪
現役時、AO入試で慶應SFCに惨敗マンです

2. 受験形態

一般入試

3.予想得点

人文社会または自然科学得点 = 7~8割
総合教養得点 = 7~8割
英語リスニング得点 = 最低2点(正直一つも聞き取れませんでした…)
英語リーディング得点 = 8~9割
(センター得点 参考)
英語 筆 195 リ 40
国語 現 92 古45 漢42
世界史 96

4.併願校

慶應SFC
早稲田社学
上智総合グローバル

センター利用
青学総合文化政策
法政GIS

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

1月の初旬にSFCの併願校を選ぶ際に予備校の先生に推めていただきました。
2016年度の人文・社会科学の問題を解いてみてジェンダー論を文学の視点から考察するという面白さに一目惚れ。こんなに面白い入試をする大学はさぞ面白いに違いないと思い入試要項を取り寄せ、案の定好きになり、受験決定に至る、という流れです。

6.ICUに期待するところ

まだ入学を決めた訳ではありませんが、とても心惹かれている大学の一つです。
ICUでは自分が研究テーマとしたいきたい格差の問題について様々な視点からの考察ができるのではと考えています。また、開発学がメジャーの中にあることにもとても期待しています。
開発学の先端を行く英国の提携校も多く、そこへの留学に繋がる実践的な英語教育を行なっている点も非常に魅力的です。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

日本の地方自治体について。地方の活性化について書きました。
詳しくは長くなるので控えますが、現行の地方創生事業は成果が薄く疲弊を生むだけ~云々
解決のための新しい政策を生みだすためには、ICUでの多様な価値観の養成と一つの分野に囚われない学際的学びが必要だ。
以上のような流れです。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

1の質問に絡めて公共政策学や行政学、社会学等について興味のある分野を広く学びたいという趣旨で書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

自分が高校時代に行っていた地域参加について、趣味の音楽を絡めて書きました。

a. 人文・社会科学

私は人文・社会科学を選択しました。
対策は赤本の過去問のみです。自分にとってはとても興味深い内容で他の受験勉強の息抜きに解いていました。それが功を奏してか過去問の段階では8割を切ることはありませんでした。
体感ですが、知識問題を全て間違えたとしても他ができていれば問題ないと思います。少なくとも8割は取れます。

b. 総合教養(ATLAS)

当日試験を受けてみた感想としては、手応えが感じづらい試験だなと感じました。
加えて、私は典型的な私立文系ですので物理や化学の問題は全く分からずに適当にマークしました。それでも受かったので人文・社会科学と同様、自分の得意な分野を落とさず取れば問題ないと思います。

講義を聴きながらの試験という点もぶっつけ本番だったので少し不安でしたが、最初に主軸となるテーマを述べてくれるので、そこをしっかり把握しておけば特に問題はないのかなと個人的には感じました。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

リスニングに関しましては何も言えません。
私は英検準一級を持っていることもあり、完全になめてかかっていたため何の対策もしていなかったので何を言っているのか全く分かりませんでした。
これから受験される方には早めの対策をおすすめします。

<リーディング>

長文の内容自体は難しくありません。選択肢も割と素直なものが多いです。
早慶レベルの英語力がある方は、通常の勉強以上のことをする必要はないと思います。
しかし、60分という時間に対して文量が多いので速読力を鍛えることは非常に重要です。

単語についてですが、もちろん専門的なものも出てきますが基本単語を抑えていれば文脈から推測できるものがほとんどですのでやはり基礎をおろそかにしないことが大事かなと思います。

余談になりますが、過去問と入試本番でICUはbiomimicry好きなんだな~と思いました。笑
アカデミックな背景知識があると幾分読みやすくなるのではないでしょうか。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

私はICU受験を決めてから実際の入試本番まで一ヶ月弱だったのでリスニング然り、十分な対策ができませんでした。ICUは受験形態や科目のほとんどが独自のもののため、本来は早めの対策が望ましいと思います。

ICUに特化した全般的な対策は赤本のみですが、私は去年から、ICUではないのですがAO入試を受験していたこともありたくさんの書籍を読み漁っていました。そういった日頃からの知識のインプットも結果としては良かったのかなと今になって思っています。

試験当日、リスニングがあまりにも聞き取れなさすぎてリーディングの初めに焦ってしまい普段ならスラスラ読めるはずの文章が全く頭に入ってきませんでした。こういった二次災害を避けるためにもリスニング対策はしっかりすることを強くおすすめします。

試験会場についてですが、本当に机が狭いです。狭いとは知っていたのですが、想像していたよりもっと狭かったです。私の教室は人口密度が高かったため寒くないようにと厚着していったことがアダとなりとても暑かったです。比較的薄めの服で行って膝掛けなどで調節すると良いと思います。

8. 最後に一言

ICU対策は私にとってとても有意義な時間でした。
あんまり褒めるのもどうかと思いますが、特に人文・社会科学はどの年も非常に読み応えがあり、様々な思想や価値観の黎明や現代社会に置ける問題を幅広く取り扱っているため本当に面白かったです。英語もその傾向が強いため、学際的な学びを志す人にとっては対策自体を楽しめると思います。

みなさんのICU受験が有意義なものになることをお祈りしています。
以上、長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
ICU受験生の皆様の一助となれば幸いです。