ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2018(29) イチローさんの場合

1. お名前、プロフィール

<お名前>

イチロー

<プロフィール>

ICU高校38期の現役です

2. 受験形態

一般入試

3.予想得点

人文社会または自然科学得点 = 7割
総合教養得点 = 6割
英語リスニング得点 = 8割
英語リーディング得点 = 8割

(センター得点 参考)
英語筆記9割
リスニング満点
国語7割
世界史7割

4.併願校

早稲田×
慶應×
上智×

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

icu高校から他大学を一般受験をしようと意気込んでいましたが、12月の最終模試でも結果が出ず、焦りを感じたため他大学と併願してicuを受けました。結果的にicuからは合格をもらえたのでよかったです。

6.ICUに期待するところ

他の大学と比べきめ細やかな指導を受けられると聞いています。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

オフィスアワーのことやELAのことを書きました。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

世界史選択だったので)政治思想史や比較文化のことを書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

小・中・高の部活動のことを書きました。

a. 人文・社会科学

人文社会選択です。まず意識をしなければいけないのが、自分の取れる点数を取りこぼさないことです。倫政、日本史、世界史の知識が融合的に出題されますが、自分が分かるところだけ取りましょう。私は世界史選択でしたので、文化史を含め絶対に完答するように意識していました。予備校は東進ハイスクールに通っていましたが、スタディサプリも併用していました。特に文化史の4講がかなりお勧めです。体感ですがそれぞれ(倫政、日本史、世界史)センター試験レベルの問題しか出てきません。ただそれぞれの教科をその段階まで引き上げるのは不可能に近く、現役生には無理でしょう。それよりもicuはどういう大学なのか、過去問研究を通じて学ぶ方が大事だと思います。本文の論調には年度をまたいで一貫性があります。本サイト上に総合教養を含めてかなり多くの過去問が掲載されています(赤本には総合教養の問題は掲載されていません)。icuを第一志望とする場合はできるだけたくさん解いて、復習を完璧に行いましょう。icuはリベラルを謳っている学校ですので、早いところその特徴を掴みましょう。icuはどういうメッセージを発しているのか、私はicu高校に通っていたのでその部分では有利だったと思います。問題の半分は半分は現代文なので、やはり数をこなして慣れることが大切です。最初から得意な人もいますが、そうでない人もいると思います。諦めずに続けていけば大丈夫だと思います。ただ闇雲にやっても結果が出ない場合があります。そういった時に助言をくれる存在が肝心です。

b. 総合教養(ATLAS)

やはり最も大切なのは過去問研究です。part1,2,3,4ありますが、私立文系だったら4は割り切って1,2問解いて残りは勘でいきましょう。icuの入試は全体的に時間のリミットが厳しいです。例えるならセンター国語ぐらいの時間の少なさです。膨大な量の文章を読解しつつ、適切に全ての問題にアプローチするのは難しいと思います。過去問を通して自分がどのプランでいけば合格点が取れるのか綿密な計画を立てましょう。総合教養の問題は基本的に数学以外、高校の知識は不要だと感じました。実際私は都立高校受験(理社が必要)の経験が生きました。ただ読解が必要なので、問題自体が難しくなってるのは間違いありません。そこで一度スタディサプリで理科の知識を埋めようかと考えましたが、私立文系には難しかったです。また第一志望でもなかったのでそこまで時間を割けませんでした。中学校時代からNHKの19:00のニュースを録画して毎日観ていたのは効果があったかと思います。他に新聞も読んでいました。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

リスニングはかなり得意でした。今年の受験では解答のないリスニングの問題があったことが全試験が終わった後に通達されました。来年度以降受験される方は今年度のようなケースもある、ということだけを知っているだけで変わってくると思います。対策としては、音質の良すぎるイヤホンでリスニングの過去問を解かない、ということが挙げられます。icuはそこまで新しい建物ではなく、スピーカーの音質も恵まれているわけではありません。

<リーディング>

形式はオーソドックスなので過去問をたくさん解きましょう。この大学は文章自体が難しく、選択肢は簡単というイメージがあります。他大学を含め、英語全般の対策としてですが、本文に明記されていることの予備知識が有るか無いかで大きく変わります。日頃から数多くの文章に触れ知識を増やしましょう。科学技術の危険性、ai、成人年齢の引き下げ等大学入試で出てくる英語の文章はそこまでレパートリーは多くありません。

4つめの文法問題は過去問に慣れましょう。最近だとuponが6年間の間に2回聞かれたりしています。傾向を掴むこと、出てきた問題を二度間違えないように復習することが大切です。稀に過去問で出題されたものは出ないから、他学部のものを中心にやれと豪語する人がいますが、そんなことはありません。自分の行きたい学部をメインに勉強していきましょう。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

パイプ椅子か長机かは私もかなり気にしていて、当日パイプ椅子だった時は多少面食らいました。ただICUのパイプ椅子は私が想像していたよりも大きく、まだマシでした。気になる人はICUのホームページから、Youtubeに限定公開で投稿されている学校案内の動画を見てみてください。オープンキャンパス等に参加できていない人は、教室のイメージがつくと思います。

8. 最後に一言

ハイ生の人は高校の現代文の授業や政経の授業、修学旅行で得たことはこの入試に活かせます。icuと高校は基本的に教育理念は一緒です。主旨を読み取ることが重視される本入試では、他の受験生よりも有利に、この大学が掲げるメッセージを素早く察知できるはずです。友達を見ていて思いましたが、もしicuを第一志望にしていて内部進学だけを考えている人でも、内申点に不安があるのなら合格がもらえるまで気を緩めずに一般受験の勉強の頑張りましょう。来年度以降は更に熾烈な争いになると思います。私のように内進を最初から諦め、一般受験の勉強を頑張るのも悪くはないと思いますが、やはり内申は有るに越したことはありません。その点は信頼できる人によく相談してください。