ICU英語リーディングの時間配分、制限時間以内に終わらせるには

近年ICU(国際基督教大学)入試の英語リーディングは3長文+空所補充の出題形式となっており、入試制限時間60分で終わらせるにはスピーディに回答を進めていく必要がある。

まずは英語リーディングの出題形式を確認する。

ICU入試英語リーディングの問題構成

上の構成図に見られるように、ICU入試の英語リーディングは、2パートで構成されている。

Part Iでは3つの長文読解問題で、各長文の長さはおよそ800 words程度。内容理解を中心に、8問の読解問題が出題される。

Part IIでは、400wordsほどの長文に12カ所の空所があり、その空所に当てはまる語句を選ぶ、空所補充問題。

2019年度の例では、全パート合計で約2800wordsもの英文が出題されたが、試験時間が60分と非常に短い。このような大量の英文が短い試験時間の中で出題されるICU入試の英語リーディングにおいて、各問題をどのような時間配分で解くべきかを考えてみたい。

ICU入試英語リーディング(制限時間60分)の時間配分

上図のパターンAで見られるように、各問題を15分ずつで解くと、ちょうどすべての問題の時間配分が均等になる。ただしPart Iの各textを15分で解くのは相当な速読力が必要である。

現実的にはパターンC程度の時間配分が多くなると考えられる。このパターンでは、Part Iの長文読解のtextを各17分で読めば、Part IIの穴埋めに9分残る計算になる。

パターンD, EはそれぞれPart Iの各textを18分、19分で読んでいるが、ここまで時間をかけてしまうと、Part IIの回答時間が6~3分しか残らないことが分かる。

経験上Part IIにはできれば10分弱の時間を残したいので、まずはパターンCのように、各textを17分程度で解く事を当面の目標とした上で、最終的に各textを15分程度で解ければ、余裕を持って全問を解くことができる。

なお実際にはすべての長文が一定の時間が解ける訳ではないので、Text1 19分→text 2 15分→text 3 17分など、全体として目標の時間で解く事ができれば問題ない。

以上を踏まえた上で、ICU入試英語リーディングの時間短縮のコツと学習法を以下に書き出してみた。

Part I(長文読解)の回答時間を短縮するコツと学習法

1. 3つの長文がそれぞれ人文科学、社会科学、自然科学から出題される年度が多いので、自分が得意な分野から解き、苦手な分野の長文は後回しにする。

2. 各長文に付された8問の読解問題は、概ね長文の文章の順番通りに出題される。よって、長文を一気に読むのではなく、随時設問を解きながら、長文を読み進めた方が効率がよい。

3. 出題パターンによっては設問で全く問われないパラグラフもある。全部のパラグラフを均一のスピードで読むのではなく、設問で問われている箇所を重点的に読み、問われていない箇所は素早く読む(場合によっては読み飛ばす)ように訓練する。

4.  設問の難易度は一定ではない。回答に時間がかかる問題、一読して分からない問題は潔く飛ばし、短時間で確実に答えられる問題を見逃さずに答える。

5. 出題される文章は学術的な内容が多く、また設問の内容にも一定のパターンがある。ICU入試の過去問を遡っていくと出題される範囲の語彙と解答のパターンが身につくので、過去問を中心に勉強をすると効率がよい。なお2017年より前の年度は各長文10問の出題であるから、ランダムに2問を消して8問を素早く解く練習をするとよい。

6. 過去問演習の際は1長文あたり20分~15分の解答目標時間を定め、時間内に終わるように訓練しながら、「全部を均等に読まない」「どこでスピードアップするか、省くか」のコツを自分なりに習得して、過去問の数をこなすことを考える。

Part II(空所補充)の回答時間を短縮するコツと学習法

1.  400wordsほどの英文に12カ所の単語(もしくは短い語句)を補充するとうい独特の出題形式であり、Part I以上に慣れがものを言うが、類題は市販の教科書や問題集にはあまり掲載されていない。よって、ICUの過去問で演習を行うと効率よく学習できる。ICU入試の出題形式は大きく変わっていないので、過去問をよく研究して、空所補充問題のパターンを習得し、素早く解けるよう訓練をする。2017年より前の年は20問で出題されているので、演習の際の制限時間は適度に調整する。制限時間内に解く練習をしたい場合は、ランダムに8問を消して12問にして解いてみてもよい。

2. 文法がものを言うが、空所補充というフォーマットの特性上、出題される文法の分野に偏りがある。よって、ゼロから分厚い文法帳を暗記しようとするのではなく、ICU入試英語リーディングのPart IIの過去問を解きながら、出題された箇所の内容を文法書・文法問題集で随時参照にするようにする。