2013年度ICU入試結果分析
2013年度ICU入試は上記のような結果となった。一般入試では、2年連続で志願者数が増加している。早稲田、慶應など主要私立大の志願者数が減少している中で、志願者数が増加していることは特筆すべき点であり、4月帰国生特別入試、社会人入試、AO入試でもそれぞれ志願者数が増加している。総合的にみて、ICUへの評価が高まっており、同時に、地道な広報活動の成果等が現れているものと見られる。なお来年度から募集停止が告知されているセンター入試に関しては、志願者が減少している。
(科目別合格者はBUCHO.NET調べで、公式の統計ではありません)
次に、一般入試の受験科目別の人数を見ていくと、今年度は自然科学の合格者が多かった点が特徴的である。過去数年間は自然科学の合格者が70-80名程の水準にとどまっていたが、今年度は116名合格しており、結果として、2009年以来久しぶりに社会科学の倍率が自然科学の倍率を上回った。この変化の背景として自然科学出題難度等の変化や、得点補正等の影響、理系の学生の確保、センター入試募集停止への布石など、様々な要因が推察される。
一般入試全体の合格者も565人となり、これは合格者を絞り込む傾向が見られる、2009年度以降では最も高い水準である。結果として倍率もやや低下しているが、最大のボリュームゾーンである社会科学の倍率は昨年度からあまり変化しておらず、ICUの公表する合格最低点がほぼ昨年度と同じ水準の183.0点(昨年度184.0点)であることからも、ほぼ例年並みの入試難度であったものと考えられる。