ICU一般入試A方式B方式併願合格者インタビュー1
今回は2017年度ICU一般入試で、A方式、B方式の両方に合格されたヒカルさんにインタビューをさせていただきました。ヒカルさんは2017年度オンラインレクチャー受講生で、High Endeavor奨学金を獲得されています。
(ICU受験までの流れ)
純ジャパ、高2の9月からアメリカに自主留学
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高3の6月頃帰国、そのまま日本の高校に戻り、翌年3月に卒業
(自主留学期間を含め3年間で卒業)
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4月頃アメリカの大学の入学許可を得て、夏頃まで入学準備を進めるが、
入学前に日本の大学受験に切り替える
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夏以降オンラインレクチャーを受講
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翌年2月のICU一般入試A方式、B方式の両方に合格、High Endeavor奨学金を獲得
(高校時代に留学されていたということですが、これはどのタイミングで留学されたのですか?)
高2の夏に留学して、高3の夏に日本に帰ってきました。
(休学して留学したのですか?)
いえ、アメリカの高校の単位が日本の高校の単位として認められたので、高校は3年間で卒業できました。
(どのようなきっかけで留学をしようと思ったのですか?)
以前から留学をしたいと思っていたのですが、直接のきっかけは、母がAFSという団体で留学できることを見つけてきてくれたことです。
AFSは主に高校生の海外留学を行っている国際教育交流の団体です。
そちらの選考に受かって、アメリカに約10ヶ月間留学しました。
(留学は選考はどのようなものですか?)
英語などの筆記試験と、面接でした。面接は英語ではなく日本語で、英語力が問われると言うよりは、主にやる気や目的などが問われていたように思いました。
(アメリカのどの地域に留学されたのですか?)
アイオワ州の人口1000人程度の小さな町に派遣されました。
学校には日本人はおろか、アジア人も自分くらいだったのではないかと思います。
留学生自体珍しいのか、地元の新聞が取材に来て新聞記事になったほどです。
(いきなりそのような環境に飛び込んだのは大変ではなかったですか?)
行くまでは不安でしたが、行ってみると本当にアットホームなところで、町の人みんなが知り合いというような温かな雰囲気がありました。
珍しく日本人の留学生が来たぞという感じで、とても歓迎してもらえました。
(英語での授業にはついて行けましたか?)
最初は聞き取りにくかったのですが、周りの学生が助けてくれたり、先生に質問に行くと丁寧に教えてくれました。
また、授業そのものが日本のものに比べると比較的ゆるい内容で、お互いに点数を競うような雰囲気でもありませんでした。学校にも田舎のおおらかさがありました。
(滞在はホームステイですか?)
そうです、最後までホームステイでした。幸いホストファミリーがとても良い方々で、10ヶ月はあっという間に感じました。
(10ヶ月のアメリカ滞在で英語力は向上しましたか?)
目に見えて急に英語ができるようになったというものではないのですが、
話す力は確実に身についたように思います。
TOEFLの点数などは上がりましたね
(具体的には何点くらいですか?)
最初に受けた時のTOEFL iBTのスコアが62点くらい、次が70点、留学の最後の方で受けた時は97点でした。これはTOEFL対策の効果も大いにあったと思いますが。
(元々英語は得意にされていたのですか?海外経験は?)
英会話等には行っていたので、苦手ではなかったですが、旅行以外で海外で生活したことはありません。
(日本に帰ってきてから受験勉強をされたのですか?)
日本に帰ってきてからは、アメリカの大学に進学しようと思いまして、その準備を進めていました。
具体的には3月に日本の高校を卒業して、アメリカの大学への進学の許可が出たのが4月ぐらいです。大学はシカゴ近郊のリベラルアーツカレッジ(North Central College)でした。
(すると一通りアメリカの大学受験は経験されているのですね?)
はい、TOEFLやSATを受験して、エッセイなども提出しました。
結果的に、ICUの入試と似た部分があったので、それが後に役立った部分もあります。
(一度アメリカの大学に進学しようと思った理由は何ですか?)
10ヶ月の滞在中にこのままアメリカの大学に進学したいなぁと思うようになっていたことと、日本の高校に戻ってきてから、座学と暗記中心の日本の受験勉強に逆カルチャーショックを受けたと言いますか、今から日本の大学受験のコースに戻るのは厳しいと感じました。今思うと考えが足りなかったかも知れませんが、日本の大学受験に反発を覚えている部分もあったかも知れません。
(なるほど、なぜアメリカの入学の許可が得られた後に、日本の大学への進学に切り替えたのですか?)
一つは予算の問題で、4年間の学費と生活費がかなりの金額になるのがネックでした。
(もし行っていたといたとすると年間でいくらぐらいかかったと思いますか?)
奨学金がもらえる場合は、学費は200万、生活費は100万といったところでしょうか。奨学金をもらえなかった場合この倍はかかると思います。
また、いざ進学が現実のものとなると、それだけの費用と時間をかけてアメリカのその大学に行くだけの目標や動機を欠いていると、自分自身で思うようになりました。
アメリカの大学への進学までの努力はできたが、その後の将来の事などになると、ちょっと考え直す必要があるかなと。
(日本の大学の進学に向けて勉強を始めたのはいつでしょう?)
夏からですね。その頃から都内のICU対策予備校に通い始めました。
しかし通っていた予備校はあまり合わない感じがしたので、
オンレクに切り替えて、結局予備校はやめたので、オンレク以外の塾には行っていません。
(その予備校が自分に合っていないと感じたのは、具体的にはどのような部分ですか?)
私はその塾の先生の考え方が偏っていると感じました。それが理由です。
また、独学ができるタイプなのでわざわざ新宿まで行く必要性を感じなくなりました。
(既存の予備校からオンレクに切り替えた際に感じた利点はどのような部分でしょうか?)
家で勉強できることと、自分のペースで学習できることです。
(オンレク以外に塾に通っておられなかったとの事ですが、併願校の勉強はどうされていたのですか?)
併願校は上智大学の国際教養学部です。こちらはスコアと書類を出すだけでよく、また、アメリカの大学を受験していたのでほとんどのスコア、書類はそろえてあったので、ほとんどそのまま使うことができました。上智国際教養向けの勉強はしていません。結果的に夏以降はICU受験対策向けの勉強だけをしていました。
(すると勉強方法としては単願のような形ですね?不安はありませんでしたか?)
母親などは「それで大丈夫なの?」という事を心配はしていました。しかし自分としては上智は書類で併願できるし、TOEFLのスコアとオンレクの総合教養対策でICUのA方式とB方式も併願できるので、当時は併願に関してあまり心配していませんでした。今思うと危ない橋を渡っていたのかも知れませんが(笑)。
(お母様が心配されていた事に関して、どのように説明されましたか?)
たくさん受験すると、それだけで費用がかかると言うロジックで押してました(笑)。あと、ある程度受かる自信があるということも言ったと思います。
(次回ICUの入試対策法に続きます)