ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

今回は2025年度から実施形式の変わる総合教養(ATLAS)についてお伝えします。

総合教養(ATLAS)とは?

総合教養(ATLAS アトラス)はICU国際基督教大学の一般選抜の試験科目の一つです。一般選抜は文系、理系、英語外部試験利用型など4つの形式がありますが、いずれの形式でも総合教養(ATLAS)は必須です。

2025年度からの変更点は?

ICU国際基督教大学配付資料『教養学部入学選抜「一般選抜」の変更について』より

2025年度の変更点、および判明している注目ポイントは以下の通りです。アンダーライン黄色を付けた箇所はICUの公表する資料には書かれていないものですが、取材等で明らかになった内容です。

・従来は冒頭に放送が流されていたが、2025年度からは開始10分後に約15分の放送が流れる

・試験開始10分間は資料を読む時間として確保されている。この時間は冊子1(資料+メモ冊子)を読む。

・放送時間中(15分)は冊子1を見ながらメモ等をする

設問への回答は放送終了後のみ可能。冊子2(問題冊子)には封がされており、放送終了後に封を開くことができる

・45分間で冊子2の問題に答える。

・問題は40問程度(変わらず)、試験時間は70分(10分短縮)

従来は4パートに分かれていたが、2025年度からはパート分けがなくなる

ATLASの冊子構成と時間のイメージ図

2025年度以降の対策として、2024年度以前の過去問を解く場合の手順

2025年度以降の総合教養の変更点を踏まえて、2024年度以前の総合教養の過去問を解く際は次の手順で解くとよいでしょう。

(1)問題冊子の資料部分だけを10分間読む。この際、設問部分(問1-40)は見ないようにする。

(2)放送講義(約15分)を聴きながら、メモ冊子にメモを取る。問題冊子の資料(論文)部分は見てもよいが、設問部分(問1-40)はまだ見ないようにする(*2025年度以降の試験でも放送を聴きながら問題を解くことはできないので注意)。

(3)放送終了後、45分間で設問を解く。

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(引き続きICU入試の人文・社会科学対策に関して教えて下さい)

現国には苦手意識があって、なんとかしなくてはいけないと思っていたのですが
仮面浪人中の大学1年生の時に取り組んだスタサプの小柴先生の講座が役立ちました。

文章を筆者の主張とそうでない部分を対比させて読んでいく事が中心で、
筆者は赤、対抗となる主張は青など、文章の各所を役割に応じて色を付けていきます。

本文だけではなくて、問題の選択肢も色分けします。

このような対比を駆使して文章を整理して理解していくことで、
この選択肢は対比混乱だとか一定のパターン分けができるようになります。

汎用性がありますし、現代文の読解で悩んでいる人には試す価値があると思います。

ただし、ICU入試に受かっている人の中には現代文をやらなくていいという方も多いので、合う合わないがあると思います。

(ICU入試のATLAS(総合教養)の対策はどうでしょうか?)

ATLASはオンレクで過去問を解いていったのですが、僕の場合は時間との勝負という感じで、時間配分の工夫が必要でした。

オンレクの合格体験記を読むとATLASの時間配分を決めてやっている人は少ない印象なのですが、
僕の場合は読解に時間がかかって、時間切れになるパターンが多くかったので、
各パートの目標時間を決めて試験を受けました。

パート1-3は時間を目標時間を決めておいて、パート4は残り時間で解くというやり方でやっていました。

(具体的にはどういう時間配分ですか?)

60分を想定して目標にしていた回答時間は以下の通りです。

パート1 8分-10分
パート2 15-分18分
パート3 15分-18分
パート4 残り時間、20分を残す目標

(実際の試験ではどうでしたか?)

パート1が約8分
パート2が22分くらい
パート3が簡単で15分くらい
パート4が残りの時間で、15分くらいでした

パート4は全部は解き終わらなくて、2問ぐらいは勘で答えました。

パート4は最後に解くようにしていました。文章を読まないで溶ける問題もあるし、パズル的な要素もあります。他のパートは読解が中心なので時間をかけければ確実に解いていけます。パート3までを先に済ませて、そこまでのマークもきちんとやって、最後に残った時間でパート4をやれる範囲で解くようにしました。

(ICU入試を終えての感想は?)

オンレクで演習を繰り返しやって、実際の試験では、概ね事前の計画通りに解き進められたので、全体としては悪くないと思いました。最後の試験科目が終わった後には、これは受かったのではないかという感覚がありました。無事に合格できてほっとしました。

ICUの転編入の受験番号はTransferを表すTから始まる

(次回、編入の手続きや単位編入に続きます)

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ICU国際基督教大学の入試関連の公式サイトが更新され、2025年度以降のATLASの試験形式の変更の詳細が公表されています。赤字の箇所が今回公表された部分です。2025年度以降の受験を予定している方はICU入試対策として抑えておきたいところです。

ICU公式サイト資料「2025年度以降の入学者選抜の変更点について」より

前回の更新では3つの分野から分かれて出題されていた資料が1つに統合される事が示されていました。

今回の更新では、試験進行の順番に関して述べられていて、以下のような順番で試験が進行する事が示されています。

①講義に関する 論述や 資料を読む
②論述 ・ 資料を踏まえた内容の講義を聴く
③論述・ 資料と講義内容に関連した設問を解く

現在は先に講義を聴いてから問題を解く形式ですが、2025年度からは先に論文や資料を読んでから講義を聴き、その後、問題冊子の問題を解く形式に変更されます。講義に先立って、論文や資料を読むための時間が設けられることになりそうです。また、試験時間は80分から70分に変更されます。

今回の公表内容や入試説明会での取材等も含めて、予想図を作成してみました。

大きな変更点は講義の前に論文や資料を読むためだけの時間が用意されることです。現行の制度では講義放送終了後に、論文と資料を読みながら設問を解く形ですが、変更後は論文と資料を読むためだけの時間が用意され、その時間をいわば予習時間として活用した上で講義を聴き、さらにその後に各設問に答えていく形になりそうです。

試験時間が短縮されるため、冒頭の時間を活用して論文や資料の内容を理解することが試験のポイントとなるでしょう。また、試験が煩雑になるため、回答時間に資料用冊子は回収されないと予想します。加えて、現行通り設問用の冊子にはシールで開けないようになっていて、講義終了後に指示に従って設問用の冊子を開く形になりそうです。

設問を見ながらピンポイントで資料の該当箇所を探すようなテクニックを問うのではなく、論文・資料、講義を統合的に理解できているかを問いたいという狙いがこの変更にはあるのではないかと思われます。

資料を読み、講義を聴いて問題に答えるというのは現行と変わっていません。今後のICU入試ATLAS対策としては、試験のコンセプトは変わっていないので、ICUの過去問を解いて試験問題の内容になれていくことが引き続き重要になりそうです。

また、今回の発表では配点と試験時間の変更もアナウンスされているので、その点について次回のエントリーでご紹介します。

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,ICU総合教養対策(ATLAS),オープンキャンパス

引き続き2022年夏のオープンキャンパスの様子をお伝えします。

新D館1FではICU受験生がICU生と会話ができるリベラルアーツラウンジが設置されていました。受付でどのような話をしたいかを聞かれるので、例えばICU入試を一般選抜受験することを考えていて、ICU入試の勉強法に関して質問がある学生は、一般選抜合格のICU生と会話ができるようにアレンジしてもらえます。

ICU本館へのアプローチ。人数制限はありましたが、多くのICU入試受験生がICUのキャンパスを訪れていました。都内とは思えないような広く青々としたキャンパスはICUの大きな魅力の一つで、実際にキャンパスを訪れるとその魅力が再認識できますね。

ICU入試制度説明会/総合教養【ATLAS】体験

総合教養【ATLAS】のセッションでは、ATLASの問題を一部体験した上で、アドミッションズ・センター長の平島先生から、問題の解説と、ATLASの出題の狙いなどの説明がありました。

大学のオープンキャンパスにはいくつも参加しましたが、入試の解説を大学の先生がしてくれるのはICUぐらいです。少人数制のICUならではの光景ですね。ATLASの説明と解説の後に行われた質疑応答には一般選抜に合格したICU生も加えて、活発に質疑応答が行われていました。

ATLASの解説に関しては今回得られた対策情報も含め、当サイトのオンラインレクチャー、2022年度ATLASの解答・解説内で詳しく紹介をさせていただきます。

総合教養の説明会で配られたATLAS用のメモ冊子。2022年度のメモ冊子は見開きで年表が資料として含まれていました。メモ冊子に資料が掲載されているパターンは過去問にもあったので、過去問でICU入試対策をしていた受験生はすぐに理解できたと思います。

総合型選抜の問題冊子です。右側にはシールがしてあって、指示があるまで中が見られないようになっています。実際の総合教養の試験ではまずメモ冊子を開いて、メモを取りながら放送講義を聞き、放送終了後に指示に従って問題冊子の封を解き、問題を解き始めます。

総合教養は他大学にはない試験なので、はじめて解くときは戸惑うかもしれません。ICU入試対策としては問題演習を行って問題形式に慣れてから入試に臨みたいところです。

(次回に続きます)

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ICU学生新聞The Weekly GIANTSに2022年度ICU入試対策記事として総合教養(ATLAS)の分析記事を投稿させていただきました。WGのサイトはICU唯一の学生新聞ならではICU学内情報が満載ですので、ぜひWGのWebサイトをご参照下さい。ATLAS記事は下記URLよりご閲覧いただけます。

新傾向!ICU入試直前 総合教養(ATLAS)の確認と対策-PART 2

http://weeklygiants.co/?p=10404

学生新聞The Weekly GIANTS

http://weeklygiants.co/

ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

ICU学生新聞、The Weekly GIANTSのオンラインサイトにて2021年入試対策用の総合教養対策のWEB記事を執筆させていただきました。

ICU入試直前総合教養(ATLAS)の試験形式の確認と対策

http://weeklygiants.co/?p=9587

その他Weekly GIANTSのその他2021年度入試特集はWG公式サイトのトップページからご覧いただけます。

http://weeklygiants.co/

 

英語対策,英語リスニング,ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

ICU入試では、ATLAS(総合教養)と英語リスニングにおいて放送型試験が採用されています。結果的に、入試の約半分が放送を伴う試験で構成されています。これは他大学の入試問題にはない、ICU入試の大きな特徴の一つです。

また、近年はICU入試では、英語リーディングのみならず、人文社会科学でも長文が出題されており、長いテキストをいかに読みこなすかという事も重大な要素になっています。

このようなICU入試の試験形式の対策にはオンレクで利用可能なボイスエイド音声化ファイルを用いると効果的です。オンラインレクチャーでは、すべての英語リスニング、ATLASの過去問放送音声を聞くことができます。それに加えて、すべての英語リーディングの読解問題、人文・社会科学のすべての過去問の音声化ファイルも用意されています(1988年以降の過去問)。

英語リーディングと人文・社会科学の音声化ファイル(ボイスエイド)は他所では絶対に手に入らないもので、これを活用することで、特に解き終わった問題の復習が容易に行えるようになります。

もちろん最新の2019年度の英語リーディング、人文社会科学も音声化されています。最新のサンプルを以下に掲載しますので、参考にしてみてください。

2019年度人文社会科学ボイスエイド音声化ファイル(部分)

2019年度英語リーディング音声化ファイル(Part1 Text2)

英語リーディング、人文社会科学はともに文章量が多いため、解き終わった後の文章を読み直したり復習したりするのは必ずしも容易ではありません。しかし、せっかく解いた問題、読んだ論文を読みっぱなしにしてしまうのはとてももったいないことです。本文読み上げの音声ファイルを活用して、いわば受動的に本文を聞き直すことで、効率的に学習を進める事が可能です。特に英語リーディングでは速読をするために英文を「前から読む」(日本語の語順に直して読まない)事が重要ですが、音声化されたファイルに沿って本文を読んでみることで、自然と英語の文体に慣れることができます。さらに単語の発音や、論文に特有な表現、漢字等の読みも習得できるので、それらの表現や、論文の背景知識等の記憶の定着度が、黙読だけの場合よりも大きく改善することが期待できます。

その上で、先の試験構成の図で見たように、ICU入試のおよそ半分は放送が伴う試験というイメージですが、読解型の試験の過去問を演習する際にも音声化ファイルを用いることで、放送型試験への対策を効率的に行うことができます。

オンラインレクチャーの案内ページはこちら

ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

BUCHO.NETでは、ATLAS(総合教養)の情報を募集いたしております。
情報提供者の皆様には図書券やギフト券もご用意いたしております。
サイトは皆様の情報提供によって運営されております。ぜひこのページが役立ったという皆様、
下記フォームより、ぜひ皆様の情報をお寄せ下さいませm(_ _)m。

https://icu.bucho.net/mail/ATLAS01.html

ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

ICU入試総合教養(ATLAS)の問題構成と対策

今回はICU国際基督教大学入試の総合教養(ATLAS)の対策方法を、問題構成と試験時間を図解を交えて解説していきたいと思います。

まずはICU入試の総合教養の問題構成です。

ICU入試の総合教養(ATLAS)は4Partで構成されており、各Part10問、全体で40問の出題が定着しています。ここで注意したいのは80分の試験時間の構成です。

ICU入試の総合教養の試験時間は80分ですが、冒頭に約15分の講義が放送され、残りの時間の約65分で問題冊子の問題を解きます。試験時間は80分で固定されていますが、放送時間の長さは年度によって微妙に異なるため、解答用の時間も年度によって違います。概ね講義が15分間で、残り時間の約65分が解答用の時間と覚えておけばよいでしょう。つまり40問を約65分で解く必要があります。

総合教養の試験では2つの冊子が配られます。写真左はメモ用の冊子で、放送をメモするために用います。一方、写真右は問題冊子で、各Partの問題と、Part II以降の論文が掲載されています。問題冊子にはシールがしてあり、講義の放送終了後、合図があるため開くことはできません。つまり、問題冊子を見ながら講義の放送を聞くことはできません。このため、講義の内容を後から思い出せるように、メモ用の冊子に講義の内容を整理してメモをしておく必要があります。

以上の特性を踏まえて、総合教養(ATLAS)の対策を述べていきます。

 

<ICU総合教養対策ポイント1>

・人文・社会科学の対策を役立てる

構成を見ると約半分は読解問題です。人文・社会科学の過去問を活用し、学術論文を読み、それに答えるという読解の演習を積んでおくと、限られた解答時間で素早く問題を解く読解力がついてきます。

<ICU総合教養対策ポイント2>

・問題が非公開である上に、類似した試験がないので、対策講座等で過去問演習をやっておいた方がよい

上記でみたように大変特殊な試験です。その上、問題は非公開であるため、対策をしないとぶっつけ本番でこの試験に取り組まなくてはなりません。ICU受験を経験した浪人生の方にお話を伺うと、総合教養ATLASは戸惑っている内に試験が終わってしまったという声を聞きます。逆に言えば、過去問を精密に再現した問題を事前にやっておくと、ICUを受験する上で、大きなアドバンテージになります。

ICUの総合教養はかなり特殊な試験なのですが、何度かやっていく内に時間配分やメモの取り方など、試験の勘所が分かってきます。

ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

ICU(国際基督教大学)のフルスペック総合教養問題の音声講義2を公開させていただきます。ぜひICU入試対策の参考としてください。ICU入試総合教養(旧リベラルアーツ学習適性過去問対策を含む)レクチャーの一部です。

上記ICU入試総合教養対策音声講義の問題・解答・解説はオンラインレクチャーにてご利用いただけます。

ICU入試対策オンラインレクチャー