ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,オープンキャンパス

引き続きICU入試受験生向けのICU春のオープンキャンパスのレポートです。

キャンパツツアーの起点となる新D館。ICU生がキャンパスツアーへの参加を呼びかけていました。雨でしたが本降りではなかったので屋外も含めキャンパスツアーは通常通り行ったとのことです。

ICU本館。恒例の歓迎バナーも掲示されています。

本館3Fで行われた入試説明会の入り口様子。説明会とALTAS体験は同じ会場で行われたので、興味のある方は移動せずに連続して受講できる形でした。やはり夏に比べると人数は少なめでしたが、入試担当者の職員の方、アドミッションセンター長の教授、ICU生の入試体験談と質疑応答もあり、熱心にメモを取る受験生の様子も見られました。

現役ICU生の入試体験と質疑応答は公式説明とは別に時間を取って行われて、ICU生の登場に際して、「大学の職員は立場上、大学の良い所しか言えないので、現役ICU生たちの本音をぜひ聞いてください!」と、職員の方ご自身がおっしゃっていたのが印象的でした。いかにもICUらしいシーンでよかったです。

その他2025年から、ICUの入試の方式が現行のA,B2方式から4方式に変更される旨がアナウンスされていました。この点は別エントリーで紹介します。

恒例のATLAS(総合教養)の体験。実際の過去問が配布された上で簡易な問題演習も行われ、担当教授による解説を含めた試験の紹介が行われました。配付資料や当日の内容は当サイトICU入試受験対策講座のオンラインレクチャー(オンレク)の解説にも反映させていただきます。

また、2025年度から総合教養の形式に変更がある旨もアナウンスされました。別エントリーで詳しく紹介します。

ICU新館も完成しています。現在は新学期に向けて最終的な準備を行っているそうで、4月以降に学生が通常利用可能になる予定との事でした。

大学寮のガイダンスと学生による座談会がICUの新々寮の樅寮・楓寮で行われました。春のオープンキャンパスでは学生が在寮中のため、残念ながら寮の部屋の見学はできませんでした。代わりに寮生参加の質疑応答などが行われていて、食事をどうしているか(多くの方が自炊)や、各寮の特徴などを現役の寮生が説明してくれました。

ちなみに夏のオープンキャンパスは退寮期間中のため、寮の部屋の見学が可能である年度が多いですね。

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ICU入試対策として行っておきたいICUオープンキャンパス。恒例のフォトレポートをお送りします。

バスを降りて正面に受け付けが見えます。テントでスマホのオープンキャンパス予約証を提示して入場手続きをして入場し、ICU入学案内など、受験生向けの資料セットの入った手提げをもらいます。

昨年のオープンキャンパスとは違って検温はありませんでした。

バス停から正門方面の眺めです。ICU生によると桜は2,3日前に満開になったそうです。

オープンキャンパス当日は雨は降っていましたが寒くはなくちょうどよい気候で春の雰囲気でした。

ICU教会方面から滑走路の眺めです。こちらもよく咲いていますね。

ICU教会。オルガンコンサートが行われいて、多くの方が入場されていました。

オープンキャンパスの前日には2023年度の卒業式がICU教会で行われました。

学食の様子です。オープンキャンパス用のランチが用意されています。営業は3時まででした。

オープンキャンパスでの大量の注文をさばくためか、券売機のチケットは「オープンキャンパスランチ」(500円)に統一されていました。券売機は現金と交通系ICカードが利用可。定食の方がお得かも。普段の学食はもうちょっと安いシンプルな400円のメニューもあります。

例によってカレーをいただきました。昨年度から学食の業者さんが変わっておいしくなったと評判で、確かにおいしかったですね。学食には午後に行きましたが、結構混雑していました。

ただし昨年度とは違ってコロナ対策の制限が緩和されていたので、座れる席には余裕がありました。

カフェも併設されているので、オープンキャンパスの休憩にお茶だけでも学食の利用は可能です。

次回引き続き入試説明会等の様子をレポートします。

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いよいよ来週末の3月25日(土)に開催される2023年春のICUオープンキャンパス。ICU入試受験対策として、2024年度受験生は参加しておきたいところですが、予約状況はどうなっているでしょうか。

今のところ予約が必要なプログラムはいずれも予約が可能な状況でした。

ICUの夏のオープンキャンパスは予約開始から数日で主要なプログラムの予約が埋まってしまう年度もありますが、春のオープンキャンパスは比較的すいていそうですね。ゆったりと見学できそうです。

また、東京では桜が来週末頃には見頃になりそうなので、ICU滑走路の桜並木を見学するにも絶好の機会になりそうです。

元から春は夏より小規模ではあるのですが、3年ぶりの会場開催であることや、春は他校も開催が少ないことから、結果的に参加人数は少なく、夏よりは少人数での見学ができそうですね。

ICUの一般選抜や総合型選抜を検討している方はぜひこれを機会にICUのキャンパスを見学しておくと、ICU入試対策にもなります。

2023 Spring OPEN CAMPUS 3/25

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/oc/23sp.html

追記

後日確認したところELAや心理学のモデル授業は満席になっていました。やはりELA等のモデル授業は人気があるので、今後オープンキャンパスやイベントで来場予定のICU入試受験生は早めに申し込んだ方がよさそうですね。

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2024年度ICU入試対策オンラインレクチャーの募集を開始いたしております。3月末に早期開講いたします。

2024年度ICU入試対策、オンラインレクチャーの詳しいご案内は下記URLをご参照くださいませ。
https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture/

ICU入試合格体験記,2023ICU入試合格体験記

1.お名前、プロフィール

<お名前>

ゆう

<プロフィール>

女子校出身、趣味は楽器を弾くことで料理部でした。

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会得点 = 8-8.5割
総合教養得点 = 7.5-8割
英語リスニング得点 = 7-7.5割
英語リーディング得点 = 7-8割

(共通テスト得点 参考)

英語はそれぞれ約9割
国語 約7.5割
世界史 約8割

4.併願校

早稲田大学国際教養学部
上智大学外国語学部英語学科、総合グローバル学部など

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

通っていた英語塾の先生がICU出身と仰っていたので、大学名は中3の頃から知っていました。高校生になり、大学受験を本格的に意識し始めてから様々な大学を調べて行く中で、ICUのしっかりと勉強ができる点やメジャー制度、自然に溢れたのんびりとした校風に憧れるようになりました。高3夏にオープンキャンパスでELAの模擬授業を受けて、ここで学びたいと強く思い、指定校推薦に応募することを決めました。BUCHOは指定校に落ちてしまった後に受講を始めました。過去問がなくてとても不安だったのでオンレクを用いて時間配分を考えたり、全体での順位や解説を踏まえてあとどのくらい得点できなければいけないかを考えるなど受験科目全てをしっかりと対策をし、精一杯やりきって試験に臨めて本当によかったです。

6.ICUに期待するところ

興味がある分野がたくさんあるので色々な授業をとってみたいです。英語が大好きなのでまずは一年生の間、ELAを頑張りたいです!!!

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

様々な学問に興味があるのでメジャー制度に惹かれているということや、オープンキャンパスでの模擬授業や在校生の方のお話を通してここで学びたいと思うようになったというようなことを書きました。A方式で合格できたのでB方式の2次は受験しませんでしたが、B方式も出願したので、面接で質問された際に答えやすいようにできるだけ具体的に書くようにしました。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

趣味や部活のことを踏まえて何かを作り上げることが好きということを書きました。

a. 人文・社会科学

とにかく過去問をやり込みました。人文社会科学に統合されてからは、きちんと読めば正解に辿り着ける問題ばかりなので昔に比べてやりやすくなったと思います。オンレク内で推奨度が高い年は何回かやりました。難問と書かれているものは気にせず、解けるものを絶対に落とさないことを意識して復習しました。他の科目もそうですが、集中力を切らさずに最後の最後まで見直しをする姿勢が大切だと思います。

b. 総合教養(ATLAS)

メモを取ることに集中しすぎると内容が頭に入ってこなくなってしまう、part4の計算に時間を割きすぎてしまうなど過去問を解く中で自分の癖のようなものを知り、改善していくことが大切だと思います。part1の趣旨問題が講義問題だけでは1つに絞れなくても、part2-4の文章を読むことでその講義についての理解が深まり、見直してみると解けるということがあるのでリンクして考えてみるといいかもしれないです。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

お昼を食べる時にtedなどの短いyoutubeを観たり、移動時にpodcastを聴いたりと耳を慣らすようにしていました。ICUの問題はキーワードが聴き取れたら答えがわかるといったものではないので集中して聴き大枠が何かを掴んで選択肢を読むと正答率が上がると思います。特に講義パートは事前に選択肢が読めなくて不安だと思いますが、講義の冒頭では概要のようなものを端的に言ってくれることが多いので最初の部分を聴き流しながら選択肢を読むのはもったいないです。大枠を掴むという形は共テのようなリスニングはあまり練習にならないので簡単めのpodcastやIELTSのpart4などをメモを取らずにそのまま理解する練習をしてみるといいと思います!

<リーディング>

本当に時間がないので、練習の時からかなり緊張感を持って解くことをお勧めします。私は初めにpart2を10分弱で解いて、part1はそれぞれ15分で解くように練習していました。古い年度だとpart1の問題数が2題なので1題分制限時間を短くして解くといいと思います。見直しはほぼできないので、速読しつつ、一度できちんと正解を選べるように精度を上げることを意識して過去問演習をしました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

ICU対策はBUCHOさんのオンレクのみで大丈夫です!!!解説がとても丁寧にあるので安心して試験に臨めます。個人的に、直前期まで新しい年度を少しだけ残しておいて、ICU本番1週間前・5日前・3日前と全く同じ時間割で予行演習をやったのがとてもよかったなと思っています。お昼後の英語でどれくらい眠くなってしまうのか、集中力を切らさないためにどうするかなどを事前に考えられました。

8. 最後に一言

ICUの問題は独特ですが、今まで学んできた知識や考え方を用いて解くことのできる試験だと思います。過去問演習を通して傾向と試験に慣れて、精一杯準備をして臨めば大丈夫です。応援しています!!!

<追加の質問>

追加の質問:
(実際の試験ではお昼の後はやはり眠くなりましたか?眠気に対して何か対策はされましたか?また、集中力を切らさないためにどのような工夫をされたのか教えてください。)

本番もお昼後、少しだけ眠くなってしまいました。お腹が空いているわけでもいっぱいなわけでもないという状態にいつもいれるように、と聞いていたので、人文社会科学とATLASの間に一口で食べれるもの(カロリーメイトのようなもの)を食べて、ATLAS後には小さいおにぎり一つだけ食べました。
その後は少しだけ寝て、起きた後は眠気覚ましにミントのガムを食べて、首に湿布を貼りました笑

集中力をきらさないために、私は試験中の休み時間にあまり勉強しないようにしていました。自分の間違いやすいところを確認する程度で、ゆっくりトイレに行ったり、席でストレッチしたり、チョコレートを食べたりしました。
あとは慣れかなと思います。何度もICUの入試の時間割で過去問を解いてみると、長丁場の試験に慣れられると思います。

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ICU国際基督教大学のWebサイトが更新され、2023年3月25日開催のICUオープンキャンパスの応募受付は3月6日の正午からである旨が告知されています。専用サイトも開設されています。

春のオープンキャンパスは受験生の方にはICU入試対策として、ICUを見学する貴重な機会になりそうです。

オープンキャンパスへの参加は事前予約が必須で、3月6日の正午から応募受付が開始されます。

また、オンラインの企画も同時に発表されていて、今回はICU OGの英語学習系YouTuberの方のライブ配信も予定されています。ただし昨年度までと違って、モデル授業や入試説明など、大半のプログラムは来場を前提としているものが多く、オンラインの内容は限定されているため、予定の合う方はICUのキャンパスを訪れた方がICU入試対策としてはベターだと思います。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/oc/23sp.html

春と夏のオープンキャンパスの違いは?

ICUは春1日、夏3日のオープンキャンパスを実施していますが、春と夏の内容は概ね同じです。

春の方がモデル授業の数が限定的であったり、ややこじんまりとしている印象がありますが、プログラムの内容は概ね同じなので、春の段階でICU入試の受験を検討している方は春から参加すべきでしょう。春のメリットとして夏より暑くなく、タイミングがよければICUキャンパスに咲く桜を見ることもできますよ。

オススメは春・夏両方行っておくことですね。

春と夏ではそれぞれ違うモデル授業が開講されているので、ICU入試に向けて、あるいは入学後の学びの方向性を考える上で、様々なモデル授業を受けておくのは大いに有用です。モデル授業を受ければICU入試が行われるICU本館の教室の見学にもなりますし、タブレット型の机を体験しておくことができますね。

ICU入試合格体験記,2023ICU入試合格体験記

1.お名前、プロフィール

<お名前>

2018年夏から4年間アジアのとある国に滞在していました。
高校は現地のインターナショナルスクールです。

帰国子女枠の条件を満たすことができなかったため、高等学校卒業程度認定試験にて受験しました。

昨年夏に帰国してからは個別指導塾に通っていました。

<プロフィール>

しろねこ

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会 = 7.5 – 8割
総合教養得点 = 8 – 9割
英語リスニング得点 = 8 – 9割
英語リーディング得点 = 8割

(共通テスト参考)
受験してません

4.併願校

神田外語大学(合格)

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

滞在国でOBの方にICUのことを教えてもらったことがきっかけです。「生まれ変わってもICUに入りたい」、「本当にいい教授しかいない」と話してくださったのが印象的でした。
調べていくうちに緑豊かなキャンパスやELAなどによって英語力を保てる環境、多様なメジャー制度や独特な入試問題(詰め込み/暗記型の勉強や入試には疑問を持っていました)などに惹かれ、受験を決意しました。

6.ICUに期待するところ

・ELA
・文系理系にとらわれない学び

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

私は(滞在国)に4年滞在し、「知っている」ことの強さ、そしてそこから生まれる想像力の大切さを学びました。人種、言葉、習慣、文化、宗教が異なる人と出会い、自分の常識が壊される経験は、物事を考えまた他者と向き合う際にその対象を推し量り、尊重するための想像力を培ってくれました。また、差別や格差、国家間の対立など私たちが今日抱える問題について考える中で、それらにたった一つの原因や絶対悪はなく、上記に挙げたような様々な要素が複雑に絡み合い、関係しあっているということを痛感しました。これからの世界に必要なのは、自分が「知っている」こと、つまり教養を用いて多角的に物事を捉え、たえず想像力働かせることができる人だと信じています。文理を超えた学びを通して幅広い教養を身に着け、問題の様々な構成要素を点のみで捉えず、その点と点を結び、面で考えることのできる教養人になるべく、貴学を志望します。

もっと具体的に書くべきだったと後悔しています…。
「学びたいことが沢山あって、なんでもかんでも学べるからICUがいいです!」と書くよりも(私はそう書いてしまいました)、「こんな学びの軸が自分の中にあって、それを多角的な視点で学びたいから、リベラルアーツがいい、ICUがいい」という書き方をしたほうが良いのではないかと思います。何か一つ自分の中で学びのテーマや軸を決めてみてください。私は「包摂性」という考え方を軸にしたいと考えているので、そう書き直したいです。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

生徒会活動やボルダリングを始めとするスポーツ、現地で活動する難民を助ける会でのインターンシップなど様々な活動をしましたが、特に力を入れたのは学校課題のエッセイを完璧に仕上げることです。初めて経験する課題形式に最初は苦労しましたが、全ての課題のエッセイを納得がいくまで何度も書き直していました。シェイクスピア マクベスにおいて血の比喩がもたらす効果について書いたエッセイが自信作です。

生徒会活動やボランティアは向こうも読み飽きるものかな?と勝手に考えて、あえてハズしました。(笑)なにか華やかなものでなくても、自分が地道に努力して取り組んだことについて書ければいいのかなと思います。

a. 人文・社会科学

人文 ・社会科学にて受験しました。
読解
近年の問題はやさしめな読解問題というような感じで基本的に文に答えが書いてある問題が多いです。現代文のテクニックがどうこうとかよりも哲学的な文に慣れるという訓練が必要かなと思います。おすすめは2015年以前の過去問を読むことです。どの年代の文も本当に面白いので、受験に関わらずすごく勉強になりますし、15年以前の文が理解できれば近年のが簡単に感じるはずです。

知識問題
何が出るかはわからないので、あまり知識問題にこだわらなくてもよいのかなと思います。知識問題に見えても文の中から推測したり、常識の範囲内で答えられるものもあります。
私は日本の勉強をしていなかったので、以下の本で一通り知識をつけました(が、あまり本番では役に立たなかった)
「一度読んだら忘れない世界史/日本史の教科書」
(一問一答や実況中継のような細かい知識や年号よりも、流れやどういった背景でその出来事が起こったのかなどを理解することが大事だと思います。

「人物で読み解く倫理」
人物ベースでおもしろおかしく書かれている上、それぞれの人物の著書も書かれているため、ICUの知識問題に持ってこいでした(当日は出なかったけど、過去問でかなり出た)

b. 総合教養(ATLAS)

Part1
メモも大事ですが、話の流れや結局何が言いたいのかを考えながら聞いてみてください!

Part2&3
人文社会科学への対策がそのまま通用します!

Part4
文系の方でも焦らずにやれば普通に解けます。常識的に考えれば解けるものも多いです。年度によって差があるのでなんとも言えませんが、高校レベルの理科をやるよりも中学校理科全般を見返す方が良いのではないかとさえ思います。冷静に答えればとにかく大丈夫です。
英語リスニング =

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

Part1
-選択肢を先に読む
-数字、曜日、時間が出てきたらすぐにメモ

Part2
-聴きながら問題を読んでいました。問題は話の進み方と同じ順で出るので、分かった時点でマークしてました。

Part3
(1)問題文のうち代名詞、主語、動詞だけを見て聞かれることを予測する。この時、専門用語らしきものがあったら、それにもマルをする。聞いたことも見たこともないような専門用語も普通に出てきます。その時に、自分なりに発音を予想して、その音を頭にいれておいてください。発音が分からない単語は聞き取れません。
例:According to the lecture, which of the following statements is true of the suffragettes?

  • According to the lectureは読まなくてOK
  • which(Whatなのか、Whenなのか、Whereなのか)、statements(主語)、is true(聞かれている事)、suffragettes(発音は、"サファジェッツ"みたいな感じかな?)など
    (2)私は質問を頭に入れた後、音声を全部聴いてから解いてました。途中問題を見たりせずに流れと内容を頭に入れたりメモしてました。

自分に合ったやり方を見つけるしかないというのが正直なところではありますが、過去問をいろんなパターンで解いてみて自分なりのやり方を確立してください!

<リーディング>

Part1
ICUのリーディングは文の内容や使われている文法、語彙よりも選択肢の切りどころが難しいと感じます。過去問を解いた後に赤本などの解説を参考にどのポイントで選択肢が切れるのかを訓練するのがいいと思います。

Part2
他大学の文法問題よりも出題されている文法が基礎的でシンプルです。空白の前後にある前置詞などですぐに取れる時もありますが、私は全文読んでいました。10分以下で解くようにすると、Part1に時間を残せると思います。

ICU入試合格体験記,2023ICU入試合格体験記

<お名前>

ゆうすけ

<プロフィール>

田舎にある偏差値52の普通科高校出身、予備校・塾・家庭教師なし、趣味は音楽、中高と語学部(高校は生徒会も兼部)、特技? はクイズ

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会 = 8-9割
総合教養得点 = 9割
英語リスニング得点 = 5割
英語リーディング得点 = 4割

4.併願校

神奈川大学
慶應義塾大学

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高校在学中は名前くらいしか知らない状態で、卒業後に自己資金で大学受験することを検討しました。
その際に自らが身につけたいものをじっくり考えた結果、教養を身につけたい、知識の層を積み重ねたいという知的好奇心が大きいことに気づきました。
そこでリベラルアーツを標榜している大学のうち、人文科学・社会科学・自然科学の3つを横断して学べる大学を軸に探していたところ、ICUに辿り着きました。

6.ICUに期待するところ

情報科学には強く関心があるので、メジャーに選ぼうとしています。31のメジャーの中でも興味のあるものが多すぎて、正直選べない部分もありますが、音楽を学べるのは特筆すべきところかなと思い、マイナーの有力候補です。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

高校を卒業してから、国際社会で活躍したいという気持ちがあり、外務省で働くため国家公務員試験を受けました。しかし、人事院面接で不合格をいただき、一旦は諦めかけました。その後、少しでも外国人と関わりたいと思い、ホテル業界で働いていました。昨年はそこでフルタイムでの仕事と並行して受験していましたが、残念ながら合格は叶いませんでした。そのため、去年末に退職し、期間は短いですが受験勉強に専念しようという決意を持ちました。英語は国際語ですが、もう一つの世界共通語として、私は学問があると思っています。理系分野の数式などはまさにその一例だと思っており、知っている人同士であれば、国境・言語の壁を越えて伝わります。入学した暁には、情報科学や数学、化学などをメジャーで学びたいと思っています。もちろん、国際社会への関心も深いので、ダブルメジャーかマイナーの形で、グローバル研究についても学びたいと思っています。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

幅広く教養を身につけることが世界に対する視野を広げると思っているので、専門的ではありませんがクイズに取り組んでいます。もちろん受験期には活動をしませんが、かつては大会などに出ていたこともありました。受験の結果次第ではありますが、2月26日にある知識検定というものも受けてみようと思っています。クイズの問題をただ暗記するだけではなく、周辺知識も入れていくというスタイルに合致していると思ったからです。

a. 人文・社会科学

もういちと読む山川世界史PLUS ヨーロッパ・アメリカ編
もういちど読む山川倫理PLUS(発売が直前だったので通して読んだくらいですが)
現代文キーワード読解

b. 総合教養(ATLAS)

人文・社会科学とほとんど同じ参考書です。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

ほとんど対策できませんでしたが、BBCのPodcastは聞いていました。

<リーディング>

システム英単語Premium
上級英単語 LOGOPHILIA
英文解体新書2
英文読解のグラマティカ
ちょっと変わった組み合わせですが、実際に取り組んだのはこのあたりです。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

参考書は各教科の欄で書いたので省略します。高校の学参書ももちろん重要ですが、普通の読書も非常に役立つのではないかと。
試験は2年連続で後ろのテーブルだったので運が良かったですが、パイプ椅子にテーブルがくっついているタイプの席もあるので、筆記用具入れとして胸ポケットのある服のほうがいいと思います。
勉強法は、「教養主義」で行うのがいいのではないと思いました。高校の定期テストのように、短期記憶で点数を伸ばすのではなく、各教科の関連性についても着目しながら、長期記憶化するものです。

8. 最後に一言

社会人経験が5年近くありましたが、英語資格を満たすことができそうになかったので一般受験に切り替えました。去年の2022年は仕事をしながらだったこともあってか、本番の人文・社会科学で初歩的なマークミスすらしてしまい、不合格でした。
今年は直前に退職してから受験して、幸いにもICUトーチリレーHigh Endeavorも合格することができたので、非常によかったです。人文・社会科学や総合教養(ATLAS)の問題形式そのものが大学受験にギャップイヤーがある方でも取り組みやすい非常に良いものだと思いました。

<追加の質問>

(・ホテル業界のお仕事を経験されてよかった所と大変だった所を教えてください。)

ホテル業界については、よかった所はお客様と直接接することができる部分でしょうか。私は管理部門でしたのでそこまで触れていませんでしたが、お子様など楽しそうにしているのは嬉しかったです。大変だった所は、どうしても売上がお客様の数に左右されてしまうため、収入が落ちてしまったり、出勤人数が極端に少なくなったりしたところです。そこが業界を変えようと思った(そのためにも大学進学を目指した)きっかけでもあります。

(・クイズの活動に関して教えてください。)

クイズについては、ゲームセンターで見かけてやり始めたことがきっかけなので大層なものではありませんが、同じ店舗のプレイヤーと交流していくうちに2つほど大会(1つは地方大会、もう1つはジャンル別大会)に出たことがあります。リアルクイズにも興味が出てきていたところ、コロナ禍になってしまったため、ゲーム以外での早押しや大会クイズ経験はありません。

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ICUの公式Webサイトで、2023年度の入試の出題ミスが公表されています。

公表されたのは以下の問題です。

(1)「人文・社会科学」問 27 について
試験終了時間の間際に出題ミスが判明し訂正を試みたが、一部の教室で試験時間内
に周知ができなかったため。
(2)「自然科学(物理)」問 6 について
複数の正解解答の可能性を排除できなかったため。

ミスがあった問題に関しては全員正解で処理されています。

人文・社会科学に関しては試験中に訂正を試みたものの一部の教室で訂正が間に合わなかったということのようです。訂正が入った教室の人はかなりの確率でこの問題を解こうとしていた訳で、結果論ですが、この問題に時間を使うのは損だったということになってしまいます。

ICUの出題は単純に知識を問うものではなく理解を問う問題を積極的に出題しているため、他校と比較すると解釈の余地がある問題が出題されることもあるため、結果的に試験後に全員正解となる問題がまれに出現します。

それらの問題に時間を費やして答えを出そうとするのは時間のロスになってしまうため、対策としては1つの問題にあまりこだわって時間を費やしすぎるということは避けるべきでしょう。時間配分を重視して、解ける問題を確実に解くということが大切です。

ICU入試合格体験記,2023ICU入試合格体験記

1.お名前、プロフィール

<お名前>

Kaoru-M

<プロフィール>

シュタイナー教育というドイツ発祥の教育を実践しているNPOの学校を卒業しました。認可された学校ではないので高卒認定試験を受けての大学受験です。また、受験の事はあまり配慮してくれず高3が一番学校の行事などで忙しいため、現役受験はすっぱり諦め一浪しました。

予備校は浪人の1年間だけ四谷学院に通いました。

趣味は変わったところでは能のお稽古を12年間続けています。和の文化が好きです。他には映画鑑賞や読書など・・・。

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会 = 9割
総合教養得点 = 9割
英語リスニング得点 = 7~8割
英語リーディング得点 = 8~9割

4.併願校

中央大学全学部入試 合格
中央大学法学部 合格
法政大学法学部 合格
明治学院大学法学部 合格
明治大学法学部(ICU発表後だったので受けず)
早稲田大学法学部(同上)

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

ICUは、父親が卒業生なのでその存在はずっと前からしっていました。しかし、長い間自分の進学先の候補としては考えていませんでした。

当初はいずれかの大学の法学部への進学を考えており、また受けた大学も第二次志望以下はすべて法学部法律学科で固めていますが、考えがあり第一志望はICUにしました。

法律の勉強をしてみたいという思いは相変わらず持ち続けています。しかし、その根本的動機は、社会問題の現場に何らかの形で直に関り仕事がしてみたいという思いです。その思いをどう実現できるか、その為に必要な力は何かということを考えた時、特に社会問題が複雑になり、多様な問題が絡み合って存在する現代とこれからの社会においては、何か1つの専門性を高める事よりも、広く深く(浅くではなく深くです(笑))学べる環境に身を置く事も大切ではないかと思い、リベラルアーツを通してそうした教育を実践しているICUに魅力を感じるようになり、第一志望をICUとすることにしました。

6.ICUに期待するところ

入るまでのいきさつに書いたように、社会の骨格たる法学を中心に、幅広く、社会とのつながりという観点から色々な分野の学びに触れてみたいと思っています。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

親族や親の職業(社会に深く関わる系の仕事)をみていて、自分もそうした仕事に就きたいと思った事、自分自身の体験から、社会の中で生きづらさを抱えざるを得ない人たちの事を自分事として考える機会があったこと、それらの事から社会問題の現場に直接関わり仕事をする力を身につけたく、その為には「いきさつ」に書いたような理由から広く深く学べる環境に身を置きたい、といったことを書きました。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

ずっと稽古を続けている能楽について書きました。

a. 人文・社会科学

人文社会科学受験です。とにかく過去問を解きました。これまで沢山本を読んだり、自分で文章を書いたりしてきましたが、今年は、ICUの他はまったく傾向の異なる大学を受験したので、そちらにも相当時間を取られ、ICUの対策の為に読書をするといった時間はほとんどとれませんでした。

昔の問題は、かなり微妙な、明確な該当箇所がなく、本文全体の論旨とニュアンスから解答するような問題が多いのですが、最近の問題は明確な該当箇所を見つけたら解けるような問題が増えているような印象です。知識問題も減っています。知識問題と思いきや、本文をよく読むとヒントが隠されているような場合も多かったと思います。

特に数年前、めちゃくちゃ簡単な問題があって、ほとんど差がつかないような年もありましたが、2023年度は、多少の差はつきそうな感触でした。ですが、ものすごく難しいというわけでもなかったと思います。

上記のような感じなので、過去問を解きまくる以外に特段対策をする必要はないと僕は思います。

b. 総合教養(ATLAS)

こちらも、読解問題が増えているので、対策としては人文社会科学とどうように過去問や模擬問題をひたすら解くことが何よりの対策だと思います。

講義を聞いている際は、ひたすらメモを取りました。少し前に聞いたことをメモしていると進んでいく講義を聞けなくなる場合は止めた方がいいかもしれませんが、僕の場合は絶えずメモを取っている方が集中できたので、そうしました。問題をいくつかやって、自分なりのスタイルを決めるのが良いと思います。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

海外経験なし、国境もまたいだことのない純ジャパ中の純ジャパなので、リスニングはあまり得意ではありませんでした。過去問を中心にTOEFLの教科書などを使い、毎日10時間以上の勉強中1時間半~2時間はリスニングにあてました。シャドーウィングは効果的なのだと思いますが、難易度が高く、また1日に長い時間続けられないので、僕はオーバーラッピングを中心にやっていました。音声を聞かずに音読も沢山しました。

また、ICUの問題は、特に講義パートが長くて難しいのですが、ここではリーディングの力の向上と一緒にリスニングの方でも論旨をつかむことができるようになっていく気がしました。

一言一句正確に聞き取るというよりも、講義全体の論旨をつかめるようになれば、場合によっては文章が短い会話文などよりも、ちょっとした聞き漏らしが失点につながることがすくないような気もします。

<リーディング>

リーディングは予備校のICUに特化したわけではない授業で鍛え、ICUの問題は過去問を沢山といて慣れました。特にICUの英語は、英語力と同時に母語での基礎的な言語運用能力がモノをいう気がします。難しい単語が出てきても即座に前後の文脈から推測し、一読でおおよその論旨をつかんで解答する必要があるからです。

逆に、そうした力をつければ、他の難関大学合格に必要な、細かい文法知識や、正誤問題などの問題形式が苦手でもICUの英語では得点できるようになると思います。そして何より内容が面白い!内容が楽しめるので、集中力も続き、ICUの英語の問題が一番得意でした。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

全体的に楽しめる問題だと思います。他大が「これ知ってる~?」「じゃぁ、これ知ってる~?」と試しに来ている感じなのに対し(試験というものの特質上ある意味当たり前で、その対策もばっちりしたわけですが・・・)、ICUの問題から感じ取れるメッセージは「一緒に考えましょう!」だと思いました。

過去問を沢山といてそうした雰囲気に馴染んでいたので、本番も不思議な程落ち着いて、同時にワクワクしながら臨むことができました。

基礎的な読む力(英語も日本語も)、あるいは語彙力や文法知識が身につく前はそうした対策も必要だと思いますが、そこを過ぎれば興味を持って考えながら解けば良い結果につながると思います。

8. 最後に一言

オンレクは解説がとても充実していてよかったです。おまけに偏差値や問題別正答率などで自分の立ち位置を確認できるので、自分の力の至らないところ、伸びているところを把握しながら勉強を進められる安心感がありました。

過去問対策を重ねる中で、より一層ICUに惚れました!楽しく大学生活を送りたいと思います!

<追加の質問>
(・シュタイナー教育に関して教えてください)

シュタイナー教育を実践している母校では、実習が多く、様々な経験ができたのは良かったと思います。3週間農家さんで実習をしたり、広大な牧草地の測量をしたりしました(笑)また、ICUと通じる部分もあって、文理区分がなく、様々な科目に広く触れることができたのも良かったと思います。ICU入試という点からも多少は役だったと思います。

小中高一貫の学校で、おまけに幼稚園からいたので、長い間内部にいると勿論色々な問題点も見えてはきますが、大きな視点でみれば、自分の世界を限定せずに、多少広い視点を持って成長できる場をもらったかな、とは思っています。これまで培ってきたものを、ICUでますます深化させていきたいと思っています。