ICU総合型選抜(AO入試)

(今回は、2011年度AO入試でICUに合格されたrobinさんにお話を伺って参ります。
robinさんは愛知県ご出身で、高2で「生物多様性アジアユース会議」、高3に「生物多様性国際ユース会議」に参加され、2011年度よりICUに進学。高2の冬からBUCHO.NETのオンラインレクチャー(オンレク)を受講され、高3ではオンレクでICU AO入試エッセイ添削を受講されました。)

<ICU国際基督教大学への進学を決意するまでのいきさつと、その時期を教えていただけますか?>

ICUに進学したいなと思ったのは、高校2年生の夏頃です。
高校2年生になるまえにオーストラリアに留学していまして、
その経験から英語などの学習環境や、学問の方向性など志望校を決めていく課程で、
ICUを知り、パンフレットを取り寄せて読んでみたり、いろいろ調べてみたりする内に、ICUに進学したいと思うようになりました。

(オンレクでご提出いただいたICU AO入試対策のエッセイによると、robinさんは生物多様性アジアユース会議に高2で、また、生物多様性国際ユース会議に高3で出席されていますね。この内まず高2で参加されたアジアユース会議に関して伺いたいと思います。これは愛知県で開催された、アジアの代表を集めた生物多様性に関するユース会議ですね?)。

そうですね。全体で20人の参加枠の内、地元の愛知県から10人の参加枠があったのですが、その1人に選んでいただいたという形です。

(どのようなきっかけで応募されたのですか?)

まず愛知県から、県内の高校や大学に会議に関する告知などがあったようで、私の高校の場合、応募希望者に先生から応募書類が渡されました。

(選考はどのようなものでしたか?)

参加資格は年齢制限15歳?25歳で、提出書類は環境に関する日本語のエッセイ、TOEFLや英検等の英語成績書類、それに海外経験の有無などですね。
英語の書類は当時は英検2級でしたので、そちらを提出しました。
エッセイの内容は、環境に関して自分が心がけていることがあるか、やっていることはあるか? などという内容でした。これには率直に自分の思いを書きました。

小さい頃から河川敷にいったり山にいったり、自然に親しむことが多くありました。
また図書館にいっても、誰に言われるでもなく環境の本を手に取って読んでいたり、昔から環境問題には関心を持っていました。

また後は、自分が心がけている事おとしては、お風呂の水を使って選択をするとか、米のとぎ汁畑にとか、レジ袋は使わないでエコバックを使うなど、という身近な内容を書きましたね。

(なるほど、環境保護活動をされていたなどという内容ではなく、身近な内容を率直にお書きになったという感じですね。)

そうですね、会議には環境団体に所属して様々な研究や活動をされている方もいらっしゃったのですが、自分の場合、素直に自分の思いを書いたというものでした。

(実際にアジアユース会議に出てみて、どのような方が出席されていましたか?)

アジアユースに出たときは、愛知県枠で選ばれた方は、自分と同じくらいの高校生とか、それから大学生が中心でした。
一方の全国から集められている方は、環境団体に所属している方が多かったです。
環境団体に所属されている方は、実際に環境に関する活動をしていたり、リーサーチをしていたりと、かなりのギャップを感じました。

(会議の様子を教えていただけますか?)

はい、アジア諸国からの参加者が半分、日本の参加者が半分で、5日間に渡って様々な会議やディスカッションを行い、最終的にアジアユース声明(ステートメント)をまとめていくというものでした。合宿のような形でしたが、宿泊施設の関係上、地元の愛知県組だけはこれから盛り上がるという所で毎日帰宅していました(笑)。

(実際に会議に参加されてみていかがでしたか?)

そのときは留学から帰ってきて半年くらいで、自分の英語を試してみないかと先生にも誘われたというのがきっかけで、会議に出るならこれが一番よいかもしれないという、正直ゆるい気持ちで参加しました。

しかしその後実際に会議に参加してみて、諸団体で活動されている方や、実際に問題を抱えている国の方から直接話を聞き、問題意識の高さとレベルの違いを身をもって感じました。

自分としては会議に参加するだけで終わってはいけない、自分も何かしなければならないという気持ちになりました。

個人的には本当に有意義な会議で、環境問題がものすごく身近になったといいますか、参加したことで自分の考えが一新されました。

またこれをきっかけにICUに進学したいという気持ちが強くなったと思います。

(次回に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

AO入試合格者 かるさん インタビュー(第5回)

(最後にICU国際基督教大学AO入試 二次試験 面接・ディスカッションのポイントを教えて下さい)

二次試験ではまず資料を渡されて、少し資料を読む時間が与えられるのですが、その間にメモを取ることは効果的ですね。

今年のICUのAO入試ではグラフが資料に使用されたのですが、グラフから純粋に読み取れることだけではなく、自分の考えを入れてメモを取るように心がけました。

単にグラフから数字を読むだけではなく、その背景にあるものに対して自分の意見を言えるようにするためです。

その後1人1分間の個人質問があり、口頭で質問をされます。
1分の個人質問に関しては、タイムキーパーが時間を計っていて、その間は持ち時間で誰もしゃべらないので、早く答え終わったりすると気まずいですね。

(やはり1分きっちり答えた方がよいでしょうか?)

1分しゃべりきった方がよいでしょう。
もちろん答えの内容が大事だとは思いますが。

少しくらい短いからと言って減点等はないと思いますが、精神的な問題で時間きっちりの方がいいです。
タイムキーパーが1分を計り、その1分が経過するまでは誰も口を挟めない状況になるので、もし途中で答えが終わってしまうと面接会場がシーンとしてしまうのです。

(個人質問後のディスカッションに関してはいかがでしょう?)

ICUのAO入試のディスカッションは約20分程度とかなり時間が長いので、こちらも途中でディスカッションの内容をメモしながら聴くとよいでしょう。

*ブログ版に付き一部省略

(最後にICU国際基督教大学AO入試受験生に一言お願いします)

私はICUにAOで受かるとは思っていませんでした。
ICUのAO入試は運もあるので、絶対に受かるという自信を持ってはいけないですね。
運がよければ受かるという姿勢で受けることが大切でしょう。

(ありがとうございました)

ICU総合型選抜(AO入試)

2010年度 ICU(国際基督教大学)AO入試合格 かるさん インタビュー(第4回)

(ICU国際基督教大学のAO入試二次試験に関して教えて下さい)

ICUの二次面接は全体にとてもフレンドリーな雰囲気でした。
それから全員がネームプレート胸につけました。

(なるほど、そういえば今年はVIPがICUのAO入試を受験しておられましたが、お名前はどうなっていたのですかね?)

その時は全く気がつきませんでした。ネームプレートに名字のない方はいらっしゃらなかったので、何か書いてあったのかもしれませんね。

(進行はどのような感じでしたか?)

まず教室の一箇所に集められて、自分は1時くらいについて面接が始まったのが3時でした。かなり待ち時間がありましたね。
グループ分けされていて、番号で3人ずつ呼び集められる形でした。
欠席者は1人いたと思います。

(面接の形はどのようなものですか?)

机はICUでよく見るタブレット型でした。
教授が3人、その他に1人タイムキーパーの方がいました。
ちなみにその中の2人の教授は疲れているせいか、かなり怖い顔をしていましたね。

面接の教室に入ったら資料を渡されました。その後一定時間で資料を読み、個人質問、ディスカッションという流れになります。

(*ブログ版のため具体的な試験内容は省略。実際に出題された資料、質問内容とその時答えた内容などは、ICU入試対策オンラインレクチャー内AO入試1次合格者向け情報の中で紹介します)

(ICU AO入試二次面接での他の受験生の様子はいかがでしたか?)

私のグループでは私(女子)と男子、それに帰国子女の女子一人の計3人でした。

男子の方はすごく緊張していました。あまりグラフに関する意見を言えていませんでした。

もう一人の女子は自分に置き換えて話しをしていた。女子は帰国子女で、アメリカにいた方アメリカではこういう感じだったという具体例を出していました。
例え帰国子女でなくてもこのように自分の周りの環境を具体例を出して話すことはできますね。

そこで自分の経験からくる具体例はいいEvidenceになり、説得力が出ます。ちょうど今ICUの授業でやっているELPのエッセイでもそういう話が出ていますね。

(次回に続きます。)

ICU総合型選抜(AO入試)

<ブログ版のため一部省略。インタビュー内でのAO入試のエッセイ、自己活動履歴に関する詳しい内容はオンラインレクチャー内のAOページでご紹介します>

(ICU(国際基督教大学)のAO入試に関連して、高校の活動などは普段から意識すべきなのでしょうか?)

意識しないよりは意識した方がよいかも知れませんが、AO入試で出すから、興味のないボランティア活動をやろう、などというのは違うと思いますね。

AO入試のためだけに、自分の本当の興味ではないことをやっても、それはから大学に見抜かれてしまうと思います。課外活動に全然興味がなくて、能動的なことをしたくないという人は受からないかもしれません。自分から動かない人はだめだと思います。

逆にAO入試のためではなく、自分のために、またAO入試のためであっても、自分のために見せることができるならば、それは有効かもしれません。

ICUは能動的な人を求めていると思いますね。実際にICUで授業を受けるとクリティカルシンキングということをずっと言っています。自分で考えて行動する人を求めている所があるんですよね。

ただ単に勉強ができる人ではなく、勉強したことはあっているのかとか、勉強したことを社会に役立てることができるかどうか、そういうところもICUは見ているのではないでしょうか。

自分としては国際的な活動をするとか、ボランティアをするのではなく、本当に自分の興味のあることをやって、自信を持ってAOのエッセイを書き、それで自分は受かったのだと思っています。

例えばボランティア活動なら、本当にボランティアが好きで、興味がある人ならOKだが、そうではない場合、それはAOの趣旨とは違うかもしれませんね。

おもしろいというインパクトも必要かもしれないが、ICUの先生方が見て、それを独創性があると捉えるか、自分で考えて、自分で行動しているなと捉えるか、そのあたりが大事になってくるのではないでしょうか。

確かに変わったことをやってきた人は受かりやすいという面はあると思います。
学校内で普通の高校生活があまりに普通だと、書くトピックも見つけにくいですし。
しかし例えそうだとしても、その中でもその交友関係、部活、学校生活などを通して、自分が得たものは何かという視点で語っていくことができるはずです。

国際経験やボランティア活動は話題として目をつけやすいですが、
本当にAOのためだけにやったような活動ならば受からないかも知れません。
逆に言えば国際経験がない人や、ボランティア活動などをやっていなくても、ICUのAO入試に挑戦してみてほしいですね。

(ICUの一般入試に比べるとAOは合否が読みにくいところはありそうですね)

かなり運もあると思います。
自分の場合はエッセイに書いた研究の話で、「こいついいな」と思ってくれた教授がいたから受かったわけです。
ICUに入りたくて、成績がいい人は、挑戦しないよりは受けてみた方がいいと思います。
受けられる条件がそろっているなら受けてみるべきでしょう。
たとえAOに受からなくても、それは自分の一面でしかないわけですし。

AO入試は自分のやったことを評価されるわけで、高校での勉強が評価される訳ではないですね。
それで不合格になったら自分のやったことがダメだったのか思ってしまうかもしれないが、本当に自分の素直にやってきたことで、落ちてしまったのなら、それは単にICUの教授の目にとまらなかっただけという話に過ぎません。

やるからには真剣に書いて、気持ちとしては運もあるということを念頭に、軽い気持ちで受けて欲しいですね。評価する教授の考えていることはよく分からないわけですし。

ICU総合型選抜(AO入試)

2010年度 ICU(国際基督教大学)AO入試合格 かるさん インタビュー(第2回)

<英語資格以外のICU(国際基督教大学)AO入試の準備はいつ頃からされたのでしょう?>

その他の準備は7月ぐらいに始めて、小論文に関しては、夏休み前に学校で小論文担当の先生に頼んだのですが、あまり役にたちませんでした。

夏休み中はエッセイ書いたりしていません。自分の中でAO入試だけでなく、一般入試も考えていたので、夏休み中は塾に通っていました。

結局エッセイはICUのAO入試の出願の提出日の2週間くらい前に下書きを始めました。

<ICU AO入試の願書提出日2週間前とは、少し遅いかもですね?>

そうですね、私はしばらくじっくり置いてから書き始めるタイプなので、少し書いて時間を置いてまた書き直すという感じで書いていきました。

移動中、トイレ、など自分の書いたことを思い出して、構想して、そういう機会に考えたりして、考えがたまってきたところで書き直したり、という具合です。

エッセイは書きながらまた2日間を置いて、書き直して、添削の先生に見せて、最後に自分で書き直しました。

塾の先生にエッセイを添削していただいた際は、5時くらいから初めて9時くらいまでかかりました。

その後自分で少し書き直して、ICUのエッセイの最終稿が書き終わったのは提出日の3日前くらいですね。

<ICU AO入試のエッセイのポイントはどのあたりにありそうでしょうか?>

(次回に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

今回は2010年度にICU(国際基督教大学)AO入試で合格されたかるさんにお話を伺いました。

<ICU(国際基督教大学)での生活はいかがでしょう?>

今はELPの授業が中心です。宿題は先生によりますが、結構出ていますね。今日はエッセイドラフトの提出準備をしていました。ARWという授業です。ELP はなかなか大変です。
大変なだけにセクメと仲良くなれますが、協力しないとやっていけないです。

<実際にICUに入ってみての印象はいかがでしょうか?>

ICUに入学してイメージ通りであったのは、文系と理系の垣根がないという部分ですね。
自分は理系なのですが、生物の風間先生が、「理系でも文系的な思考も大切」とおっしゃっておられたのが印象的で、本当にICU的な発想だなと思います。

またディスカッションは毎日やっている感じですね。
ELPなどで毎日ディスカッションをする機会があります。

<ICUに入学して予想通りではないところは?>

新入生はまだ高校生の気分が抜けないところがありますね。まだ5月なので当然なのですが。自分の出身高校(神奈川総合高校)は単位制の高校で、各自が研究を進めるようなところだったのですが、出身高校の人と比べてしまうと、みんなこの前まで高校生だなってところが少しありますね。

セクションにもよるかも知れませんが、ICUではセクションメイトの関係がとても密で、団体行動が好まれるようなところもあります。高校ではクラスで行動ということがあまりありませんでした。

グループ行動をいいと思うかそうでないかは人によるかもしれないですね。
例えばディスカッションとかそういうことをやるには向いていますし。

<ICUを志望したきっかけはどのようなものでしょう?>

ICUのオープンキャンパスなどを通じていいなと思いました。
先ほど言ったように、高校がちょっと変わったところで、教育面で評価されている高校ではあるが、偏差値のヒエラルキーからはずれていたところがあったのです。

ICUもそういうところがありますよね。

実は母がICUのOGで、母にICUを勧められはしたのですが、それはあくまでもきっかけだったと思います。最後は自分で見に行ってICUに決めました。

<併願校などはありましたか?>

他の大学は国公立だと東工大、東大、農工大など、国公立も視野に入れていました。
最終的にはICUのAO入試で受かったので受験していませんが、私立では明治大学などを受けようかなと思っていました。

その後3年の4月の時点で、ICUを第一志望、単願に近い形になりました。
他の大学は見に行ってしっくりこなかったのです。
なので私立大学の対策が基本となって、国公立用の受験勉強は基本的にしていません。
ICU一本な形ですね。

<ICUのAO入試対策はいつからされましたか?>

AO入試の受験を決めたのが4月で、6月に英検を受けました。英検の出願は実質2級以上が必要なので、そこで英検2級が取れました。

(次回に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

眞子さまがICUご入学へ

http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091105/imp0911050500002-n1.htm

宮内庁は、来春に学習院女子高等科を卒業される秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)のAO入試に合格し、来年4月に教養学部アーツ・サイエンス学科に入学される予定になったと発表した。皇族でICUに入学されるのは眞子さまが初めてという。教養学部の学生は、入学後に理系、文系の双方を含めた32分野の中から専修を選ぶ。宮内庁によると、眞子さまには、一般教養や語学などの基礎を築かれた上で、専門の分野を決めたいというご意向があったという。ICUによると、AO入試は同校を第1志望としている学生を書類とグループディスカッションで選考するもので、志願者207人中、合格は59人だった。

<眞子様入学による影響の考察>

1.マスコミが増える
2.ICUの露出度が増える
3.現状でも難関であるICUの入試偏差値がさらに上がる
4.警備が厳しくなる

5.学食のご飯が宮内庁御用達となる
6.オックスフォード英英辞典第五版も宮内庁御用達となる

7.全学必修である「キリスト教概論」が微妙な緊張感を帯びる
8.グレードの辛い外国人英語講師が普通にCの成績をつける

9.ICUでは学生一人一人に各種書類を受け取るためのメッセージボックス(メールボックス)が与えられているが、一つだけ名字のないボックスができる
10.それは寂しいのでとりあえず菊の御紋が入る

11.全学でカメラ付き携帯電話の使用が厳禁となる
12.なぜかiPod nano(第5世代)の所有者が増える

13.教授陣が「ここまではご理解いただけましたでしょうか?」などとやたらに敬語に気を遣うようになる
14.それは面倒なので"Any questions? So far so good?"などと全部英語で開講することにする
15.御学友も面倒なので英語で話しかける
16.しかし英語にした際の敬称にやや困る

17.インフルエンザを避けるため、学生がアライグマのごとく手を洗うようになる
18.なぜか必修の水泳の授業が注目される

ICU総合型選抜(AO入試)

(AO入試 二次対策インタビュー4)

(ICUのAO入試全体を通して、何かアドバイスはありますか?)
一次の書類審査で落とされる人数が多いため、エッセイでいかに自分の特性をわかりやすく伝えられるかが大切だと思います。「初対面の人に」という条件なので、客観性をもたせるためにいろいろな人に目を通してもらうといいと思います。

エッセイや活動履歴は人によってそれぞれアピールするポイントが異なってくると思います。ですので、例えば留学などを経験していなくても、自分のアピールポイントをしっかりと書き、中身のあるものに仕上げることが大切でしょう。

二次に関してはその場で考察するため答えを準備しておくこともできないので、自分のできることをやる、という思い切りのよさが必要ではないでしょうか。

また全体として気持ちの部分も大きいと思います。私は担任のから「留学から帰ってきた勢いでそのままICUに受かったね」などと言われましたので。

(受験生へメッセージがあったらお願いします)

私の高校の後輩などにもどんどん受けて欲しいと思っているのですが、北海道ではICUの知名度が低く、先生方もあまり情報をお持ちではありませんでした。しかし情報がないからといってためらわず、ぜひチャレンジして下さい。

個人的にはICUにきて本当によかったと思っていますし、ICU生の多くは同じようにICUにしてよかったと言っています。ICUのAO入試は評定と英語の成績書類さえあれば受験できますので、ICUに進学を希望されるなら、ぜひ受験してみるべきでしょう。

(次回より数回に渡り、一般入試で入学された方のインタビューをお届けいたします。)

ICU総合型選抜(AO入試)

<AO入試2次 3 グループディスカッション>

(グループディスカッションはどのような形式でしょうか?)

まず司会者の方が1人に質問をし、それをきっかけにディスカッションが始まるというものでした。ディスカッションの時間は20分ほどあったので、試験の大半を占めていたことになりますね。私たちのグループではマンガを教科書に採用すべきかどうかというテーマに対し、マンガのメリットデ・メリットなどを検討しながら、マンガの利点を活かして、教科書の理解を深めるために、一部に用いるのは場合によってはよい、という結論に達しました。

(面接の形式などは事前に知っていましたか?)

ICUではAO入試の1次を通過すると、2次の案内が送られてきますが、そこに簡単な概要や昨年度の例題などが載っていました。ちなみに過去には「人類史上最もすごい発明は何か」というディスカッションのテーマもあったようです。

(面接のポイントは何であったと思いますか?)

ICUの面接試験はその場で考えてきちんと答えるという姿勢が大切でしょう。例えば他大学のよくある形式の面接試験であれば、志望動機や時事問題などある程度質問される項目が決まっていてるので、想定した質問の答えを暗記し、その場で話すということも可能かと思いますが、ICUのAO入試のような形式の場合はむしろその場での対応能力を見ているようなところがあると思います。

あとは自分の意見をはっきりと言うことでしょうか。答えに正解などはないので自分の意見を自信を持って答えることが何より大事だと思います。後に分かったことなのですが、面接で落とされる人はほとんどいないようです。

(面接後の懇談会というのはどういったものですか?)

面接試験後にERBの大きな部屋に案内され、全員が終わるのを待つ形になります(*試験問題が待機している受験生に伝わらないようする目的もある模様)。そこではお茶やお菓子が用意されていて、学部長の先生などとお話する機会がありました。

(懇談会は選考に関係があるでしょうか?)

なんとも言えませんが、関係ないのかなと思います。懇談会自体は2時間あって、待機の時間が終わったら、予定のある受験生は自由に帰ってもよいということでしたので。もちろん会場で暴れたりしたらだめでしょうけど(笑)。

ICU総合型選抜(AO入試)

<Yafugiさんインタビュー 二次面接2>

(どのような問題がだされ、どのような質問をされましたか?)
個人質問では、
・多くの青少年がマンガを読むのはなぜか。
・日本のアニメーションが世界中で人気があるのはなぜか。
・フィンランドは?のランキングで上位にいるにもかかわらず?でも上位にいるが、日本は?では上位だが、?ではそれほど高いランクにはいない。これらの違いをどう思うか。
を問われました。

グループディスカッションでは、文部省指定の教科書にマンガを取り入れるべきか否か、がテーマでした。

(面接対策は何かなさいましたか?)

実は全くしていません(笑)。私の高校からICUに行く生徒がほとんどおらず、AOでは自分が始めて受験するといった具合でしたので、情報がほとんどありませんでした。内容が分からないものは仕方がないので、ある意味覚悟を決めて面接に臨みました。

ただし試験会場で「このディスカッションの問題は前にも出たことがあるよね?」という話を他の受験生がしていて、他の受験生は準備万端なのではと少し不安になりました。

(個人質問はどのような形式ですか?)

資料に基づいた3つの質問を、それぞれ1分で答えるというものでした。つまり全員が同じ質問に答える形になります。答える順番によって不公平にならないように、順に当てられるというものでした。

私自身は面接への対策をしていなかったので、個人質問の出来はとても悪かったです。
反省点を挙げると、他の受験者が答えているときにそちらにばかり気を取られすぎないこと、回答時間(一人一分)を意識して答えることですね。