一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第1回>

今回は2016年度ICU入試で他大学から編入でICU(国際基督教大学)を受験し、A方式/B方式(一次)合格したRHさんにインタビューをさせていただきました。
理系、BUCHO.NETオンラインレクチャー(オンレク)にてICU入試対策

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<Rさんに見せていただいた2016年度版 ICU ELA Reader>

(現役生の頃もICU受験をされたという事で、その時の様子を教えてください)

高校の頃は早慶の理工学部などに入れたらいいかなぁと思っていましたが、
高3に入ってから親にICUは良い大学だと勧められて、ICUに関心を持つようになりました。ICUのオープンキャンパスに参加して、インターナショナルでみなさん優しくて、いい大学だなぁと思いました。

その後受験勉強を進めるにつれて、科目数などの問題で、早慶ではなくMARCHと併願してICUを目指すことにしました。

早慶の理工系は4科目(英数物化など)が要求されるのですが、化学は間に合わないと思ったからです。

このときはICUに是非とも行きたいというよりは、どこか大学に入れたら良いくらいに考えていて、特定の大学に特化した勉強はしていませんでした。
結果的に1回目のICU入試は5点差で不合格になり、M大学の比較的新しい理数系の学部に進学しました。

(なるほど、都内にある新キャンパスに、国際系の文系学部と同居している、ITにも強そうな理数系の新設学部ですね。新キャンパスで良さそうですね。)

自分としても入学する前のイメージはそうでしたね。ただし自分の進学した学科はNetworkのDesignを連想させる名前の学科だったのですが、実際にはエネルギー分野など、ITとは直接関係のない物理の専門家が多く集まっていました。

(進学した学科は、ネットワークの構築とかあるいはE-commerce、あるいは次世代のネットの研究をするとか、ネットに関連した情報工学が必ずしもメインというわけではないのですね。)

今思うと僕のいた学科のコンセプトはとても曖昧でしたね。厳しい言い方をすれば教授陣が寄せ集めというところがあって、学科名と、所属教授の研究内容が必ずしも一致していないように思われました。

新しい学際的な学部の学科なので仕方がない部分もありますが、「この学科はこれをするんだ!」という共通認識は教員や学生の間でも明確ではありませんでした。
強いて言えば「あそこは何をやっているところかよく分からない!」というのは学内の共通認識だったかも知れません(笑)。

曖昧といえば、僕のいた学科には学科の外部に向けた公式なWebサイトがまだなくて、僕が先生方に頼まれてサイトのコードを書きました。サイトを作りながら、「ああ、こういう学部なのか」というイメージがようやく湧いてきました(笑)。

(学科の公式サイト自体をRさんが作ったのですか?)

ええ、そのサイトを作る作業はとても楽しかったのですが、創設3年目で学科の公式Webサイトがなかったことにはびっくりでしたね。

(学生の雰囲気はどうでしたか?)

全般に学生の勉学へのモチベーションが高くなく、学生同士の会話でも学問に関する話なんかはほとんどなくて、授業時間中に学生から発信されているTwitterの履歴が当たり前にあるような雰囲気でしたね。大学で熱心に勉強したい人にはあまりいい環境ではなかったと思います。

(新しい学部で面白そうだと思うのですが、ご自身の感じたイメージとしてはマンモス校の一学部で、あまり勉強熱心ではないというところだったのですかね?)

今になってICUと比較してしまえば全くその通りですね。大学生活を楽しく送っている人、あるいは研究に取り組んでいる人もいたはずなので、一概には言えませんが、自分には前大学の雰囲気が合っていない、あるいは馴染めていない部分が大きかったのだと思います。次第に大学に行くのが面白くない、どこか他の大学に行きたいと思うようになりました。

(なるほど、入学後のミスマッチはどの大学でもあり得ることですが、具体的にICUに転入しようと思ったのはどのようなタイミングですか)

ICUに編入しようと思ったタイミングはもっと後になるのですが、きっかけになったのは、前の大学の協定留学に応募しようと思ったことですね。今の大学を脱して一度留学にいきたいなと。協定校にはレベルの高い大学もあったのですが、それらの協定大学に留学するにはTOEFL iBTのスコアで80点以上が必要でした。よって8月頃からTOEFLの勉強を集中的にやりました。夏には留学を目指す人向けのTOEFLのスコアアップのための受験対策セミナーなどにも参加しました。

結局TOEFLは9,10,11月と受験して、3回目の11月でようやく80点を超えるスコア(86点)がとれました。最初はなかなか良いスコアがでなかったのですが、この時期は集中して英語を勉強しました。

(86点は良いスコアですね、英語は元々得意だったのですか?)

TOEFLの勉強がうまくいったと言いますか、帰国子女ではないし、入試で満点とれるとかそういうレベルでは全くないのです。ただし英語自体は好きでした。また、母がTOEICなどの英語の講師をしておりまして、直接指導を受けたとかではないのですが、子供の頃から家で聞こえてくる英語の教材の音声などをそれとなく聞いていたのがよかったのかも知れません(笑)。

(その後ICUをもう一度受験しようと思われたのですね)

そうですね、英語の試験に詳しい母の指摘などもあって、ICUの場合一般入試B方式が昨年からできていて、TOEFL iBTで79点以上あれば出願できるので、これはちょうどTOEFLのスコアが使えて良いなと思いました。

ただし、TOEFLは公式スコアが米国ETSのセンターから大学に郵送されるまでに1ヶ月、もしくはそれ以上の時間がかかるので、Official Score Report送付の手続きは早くやらなくてはいけなくて、2016年度入試の場合、2015年の12月4日までにという指示でした。今回は無事に届いたようなのですが、結果的にスコアの送付手続きがギリギリになってしまっていて、届くかどうか心配していました。

(要は1月下旬の出願締め切りの頃までにICUにTOEFLの公式スコアが届いていないといけないということですね。12月上旬までに送付手続きが必要というのはかなり早いですね)

はい、TOEFLはレポートの送付も遅いですが、スコアが出るまでも時間がかかるので、自分の出した11月はぎりぎりだったので、できれば10月までにTOEFLを受験しないと間に合わないです。

(その頃にオンレクを受講されたのですね)。

ええ、ICUの入試を受験しようと思ったタイミングで、例によって試験に詳しい母がBUCHOさんのオンレクを見つけてきまして、これはICU対策に良さそうと言うことでオンレクを受講しました。最初はB方式の総合教養(ATLAS)の対策だけを最初はやろうと思っていました。

(その後、間に合うならICU一般入試のA方式を並行して対策してはどうか、という流れでしたね。)

はい、試験まで時間がなくて、AとBを併願することに関しては不安があり、高校の頃お世話になった先生にも相談させていただいたのですが、オンレクでのアドバイスと同じように、面接など推薦の要素があるB方式だけ受けるよりは、ICU入試のA方式も受けてみては、というアドバイスをいただきました。

(確かにB方式はTOEFL等の英語のスコアと、会場での総合教養ATLAS、二次面接というもので、TOEFL以外は不確定な部分が多いですからね。)

そうですね、実際にオンレクを受講してみて、ICUの過去問のデータが完全に網羅されているので、これはICU一般入試のA方式もいけるのではという感触もありました。

(やはりB方式だけだと不安ですかね?併願の効果はありましたか?)

正直僕の場合A方式もB方式も不安だったので、だったら両方受けてしまえという感じだったかも知れません。1回の入試対策で2回ICUを受験するチャンスを得ることができたという意味では併願の効果はあったと思います。

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<現在RさんがICUで学習中のELAのテキスト>

(次回にICU入試対策に続きます。)

一般選抜,オープンキャンパス

毎年多数のICU受験生が来場する、ICU(国際基督教大学)のオープンキャンパス。先週からWeb受付が開始されています。
今年の夏休みは例年通り3日間の開催、日程は2016/7/16(土)、8/6(土)、8/13(土)です。今回から外部サイト(oc-entry.com)経由で参加申し込みをする形式に変更されています。予約の取り消しが可能になるなど、使い勝手は向上していますね。
oc-entry.comは慶應大学などでも利用されているサイトです。

さて、ICU受験生としては注目のICUオープンキャンパス応募状況ですが、
すでに2週目の時点で、事前予約対応のイベントがすべて満席になっています。

opencampus2016-07(2016年度ICUオープンキャンパスの予約状況の一部。上記に表示されている部分以外もすべて満席になっている)

今年度は以下の2つのみ事前予約に対応しています。

・リベラルアーツ英語プログラム(ELA)モデル授業
・在学生によるトークライブ

上記の通り事前予約は執筆時点ですべて満席になっております。
しかし例年の傾向であればいずれも当日も開始時間前までに並べば十分に参加できる可能性が高いと思われます。

ELAはICUの英語教育に関心を持っている方にはオススメです。

一方、数名のICU生が教室でしゃべるというトークライブは是が非でも参加すべしというほどのものでもないですね。ICUオープンキャンパスでは例年、各種個別相談の方が実施されており、各ICU受験生にあった入試対策アドバイスなどを受けられる事もあるので、個人的にはそちらの方がオススメかもしれません。

また、その他のイベントは予約が不要ということなので、上記2つ以外の人気イベント(ELA以外の各種モデル授業など)は当日各会場に行けば大丈夫ということのようです。

総じて、例年より事前予約が可能なイベントが減った分、予約可能な分は早く埋まってしまったという印象です(1名の予約で全日程がとりあえず予約できてしまうシステム上の問題もありそう)。

ただし前述のように、当日並ぶつもりでいけば十分に参加できると思います。加えて、ほとんどのイベントが予約不要となったので、あまり心配せず、各自の希望の日程でICUのオープンキャンパスに参加すればよいと思います。ICU受験生としてはICUのキャンパスを見ておくよい機会ですので、日程が合えばぜひ参加したいところですね。

なお、2017/3/18(土)にもICUオープンキャンパスの開催がアナウンスされています(予約はまだ)。

2016ICUオープンキャンパス、および、ICUオープンキャンパスの予約は下記URLを参照。
ICU OPEN CAMPUS 2016

このブログでもICU受験生向けのオープンキャンパス情報をお伝えする予定ですのです。事前にICUの試験会場を見られる機会は貴重でですが、例年秋に行われるICU祭にも受験生向けの企画があるので、今回参加できない受験生も特に心配することはないです。

ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第2回>

(人文・社会科学に関してはどのような対策をされましたか?)

まずはオンレクで過去問を解いてみて、出来映えは年度によると感じました。
特に自分は理系で世界史をあまり勉強していなかったので、世界史重視だと厳しいという印象を持ちました。

なのて、全部に対応するよりは頻出分野で勝負しようと思った。
理系というハンデもあり、これで高得点狙いではなく、及第点をとればよいという作戦ですね。

具体的な勉強法としては、まずは過去問で傾向を把握した上で、必要に応じて背景知識をつけるというイメージでした。
人文・社会科学分野というとあまりに広すぎるので、過去問から絞っていくことが大切だと思いました。

(具体的にはどのような分野ですか?)

一例として、多くの文化や学問のベースとなっている古代ギリシアに関連した内容や、あるいは直接または間接的にキリスト教史に関連した論文も見受けられるように思いました。

いずれの年度も元ネタといいますか、参考文献等が書いてあるので、それらのキーワードを拾いながら、元ネタを軽く読んでおくとよいと思いました。

例えば、個人的にはキリスト教史はおさえておきたいと思ったので、『よく分かるキリスト教』という本をみました。

また西洋古典も、人文科学を勉強する上で必ず通る部分なので、これも必要に応じて物語や登場人物等を押さえておくとよいと思いました。一例として『オデュッセイア』などはとてもよく出ていますので、このような分野に関しては、過去問を解きながら、簡単でもよいので、ちょっと調べておいて損はないですね。

まとめると、傾向を把握した上で、ソースとなるような資料に随時できる範囲で当たっていくという勉強法をしていました。

実際の試験では人文・社会科学が一番心配だったのですが、入試では手応えがあり、この教科がうまくいったことで、これはいけるという気持ちになりました。

(ATLAS(総合教養)対策はいかがでしょうか?)

ATLASに関しては対策を立てるのは難しいですね、完全な過去問も公開されていないので、オンラインレクチャーの問題をやるべきだと思います。

(オンレクの問題はいかがでしたか?)

問題の再現度は高く、やっておいて損はないです。
特に時間の配分などが身につきます。

第1問のリスニング対策などは他の教材などでは非常に対策しにくいです。
放送される講義のメモの取り方が重要なのですが、慣れない内は、放送中のメモのムラができていました。設問に関係ないところを細かくとってしまったり、逆に取るべきところをとっていなかったり。この点に関して予想問題・過去問演習はとても有効ですね。英語等には市販教材を活用しましたが、ATLASに関しては市販のテキスト等では厳しいです。

Part 2,3は人文・社会科学の傾向に近いと思いました。
読解が中心ですので、人文・社会科学の過去問演習を行っておくとよいです。

Part4に関しては、元理系なので概ね取れました。
文系の人は全部捨てたらまずいが、解けそうなやつを解く、拾う、捨てても合格点は取れる、というくらいの気持ちでよいと思います。

例えば物理の衝突や化学反応式係数合わせなど、理系では常識的な問題だが、文系の人が勘で当てるというのは相当厳しい問題だと思いました。
基本的に、ATLASは分かるところだけ解けばよいという試験です。

全体にボリュームが多くて、時間も足りないので、理系パートに時間を使うよりかは
文系なら前半の読解パートをきっちりといて行くというのも手だと思いました。

理系の場合、Part 4に関しては有利さを感じたので、まずはPart 4をきっちり解くというのが大切だと思いました。
<実際の試験に関して>

今年はリスニングが難しかったですね、

スピーカー音声になれていなかったというのもあったのですが、問題自体も例年よりやや難しかったと思います。

自分はトランスファー用の試験教室だったのですが、多くの受験生から、
英語が終わってからは「これはリスニングがやばい」という声があちこちから聞こえてきました。全体の会場の雰囲気として難しい感じだった

(トランスファーの教室は別会場?)

同じ会場ですが、本館の1部屋に集められているという感じでした。
今年の場合本館1階の階段教室でした。
また、トランスファーも理系(自然科学)と文系(人文・社会科学)は別の教室です。

私は人文・社会科学を選択したのですが、その教室にかなりの人数がいたので、理系のトランスファーの受験生は少ないのだなという印象を持ちました。

いずれにしても全体としての出来映えは、リスニングが不安要素で、
その他リーディングなどはいつも通りで、勉強の成果が出たという印象でした。

(受かってみての感想はいかがですか?)

とにかく安心しました。やっと受験が終わった、1年間の成果が出た、よかったという感想です。

(入学金免除の上、授業料及び施設費の3分の1相当額が給付されるHigh Endeavor(ハイ・エンデバー)奨学金も受賞されたということですが、その通知は合格と同時ですか?)

はい、合格証などと一緒に封筒に入っていました。ちなみにHigh Endeavor奨学金は申請しないと審査対象にならないので、興味のある方は事前に準備しておいた方がよいです。特に、所得の要件があるので、所得証明書等の書類が必要になります。この書類だけはすぐにはそろわないので、入試要項が出たらすぐに用意しておいた方がよいでしょう。
ちなみに400万円規模のピースベル奨学金は、トランスファーは応募できません。
一般の入学であればもちろんピースベル奨学金も応募できるはずです。

(合格後の周りの方のリアクションはいかがでしたか?)

まちまちでしたね、ふーん、というぐらいの人から、めちゃくちゃ驚く人まで
授業は終わっていたので、残念ながらあまり友人らに会う機会もありませんでしたが。

ちなみにICUの入試の時期は、前の大学の期末試験の時期の直後で、ICU入試の前の週まで期末試験を受けていました。

(直前まで普通の大学生活を送っておられたのですね、今回の合格の勝因はどのあたりにあったと思いますか)

大学での勉強があったので、受験にかけられる時間が限られていたが故に、配点や最終的な結果を意識した勉強が効果的だったと思います。最後まで配点を意識して勉強していました。

例えばICUの英語はリスニングを含みますし、全般に内容が難しいとはいえ、他の教科と比べると癖がないです。よって、ここには時間をたくさん投下して、高得点を狙うという姿勢で、一番時間を割いて勉強しました。

逆に、人文・社会科学などは、全部とるのは無理なので、頻出分野を意識しつつ、過去問を中心に及第点をとるイメージで挑みました。未知の問題はその場で頑張るつもりで受けました。

ATLAS(総合教養)に関しては読解の部分は人文・社会科学の過去問が有効でした。
ATLASの講義パートはとにかくメモの取り方に慣れることです。
日本語のリスニング試験はないので、オンレクの問題を解き、どこが問われるか、どのようなメモを取るべきか、あるいはその他のPartを含め全体の時間配分をどのようにするかなど、実践的なトレーニングを行うとよいと思います。

(その他メッセージ等があったらお願いいたします。)

トランスファーの人は出すときに編入か一般かを迷うと思うのですが、
実際合格水準は変わらないはずだと思います。

ただし現役生と大学生では受験勉強に当てられる時間が全然違うはずです。
現役生・浪人生はフルタイムで受験勉強をしているので有利です。
倍率ではなく受験生の質ですね。

よって、迷うかもしれないが、もし大学にきちんと通っているのであれば、編入の試験にチャレンジすべきだと思います。High Endeavorもいただけましたし。ピースベルは取れませんが(笑)。

後は、実は意外に重要な事なのですが、他大学からICUに編入を考えている方は、できれば在学中に体育を2単位とっておいた方がよいです。

ICUは3学期制ですが体育の実技は1学期に1/3単位しかとれず、卒業に必用な2単位を取るのに最低2年(1/3*6学期)かかります。2学期制の他大学で体育実技を取っておけば1年(1単位*2学期)で取れます。

体育の時間が空くといろいろな授業が入れやすいですし、前の大学の感覚からすると、1/3単位というのは時間単位の効率が悪いです。

トランスファーに限りませんが、ICU入学時に体育が1単位でも編入できたら、他大学に在籍していたメリットの一つになり得ます。

(なるほど、いずれにしても希望していたICUに合格し、奨学金も受賞されて、前の大学より学費まで安くなったので、オンレクを受講されてよかったですね 笑)

オンラインレクチャーにはとても感謝しています。特に奨学金を得たことで海外留学を実現できる可能性が高まり、また大学を移るという自分のわがままにもかかわらず、両親に経済的な負担をかけずに編入できた点はありがたいと思っています。

(ありがとうございました)

その他2016年度のICU(国際基督教大学)入試合格体験記はこちら

ICU入試対策講座オンラインレクチャーのご案内はこちら

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ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第1回>

今回は転入本科で合格したAさんにインタビューをさせていただきました。
Aさんは都内の私立大学に在学しながらBUCHO.NETのオンラインレクチャーを受講し、2016年度一般入試(転入本科)に合格されました。High Endeavor奨学金も受賞。

(本日はよろしくお願いいたします。まずICUを受験するまでのいきさつを教えて下さい)。

はい、去年は慶應(経済)などを第一志望としていて、結局、青学とS大の経済学部に合格し、S大の方に入学しました。

入学後は普通に大学生活を送り、簡単な授業も多かったので、バイトなどをしていました。バイトは塾の講師などをしていました。どちらかというと勉強の苦手な子供を教えるような塾ですね(Eゼミナール)。ただこのバイトはやや残業などもきつくて3ヶ月でやめました。他にはサークル活動もしていました。

大学生活を送る内に、段々と将来に不安な部分が出てきて、なんとかしなければと思うようになり、いろいろと考えているうちに、ICUに進学することを目標としました。

(具体的にはどのような部分に不安を感じていたのですか?)

決して悪い大学ではなかったのですが、全体にのんびりしていると言いますか、授業も出ていれば単位をもらえるというものが多く、ゆるーい雰囲気でした。バイトやサークル活動をするにはよい大学なのですが。

また、高校までは大学に行くことが目標のようになっていましたが、いざ大学に入ってみると、就職が決まった4年生などの姿を目の当たりにして、大学卒業後の就職などに不安を覚えました。元々第一志望ではなかったという思いもありました。

(ICUの受験勉強はいつ頃始めたのですか?)

本腰を入れたのは6月にオープンキャンパスに参加してからです。
ICUのオープンキャンパスではICU生やICUの先生と直接会話できるスペースが用意されているのですが、トランスファー(編入)に関して相談したいと思ったところ、昨年対大学からICU編入した方とお話することができました。

私はG県出身なのですが、その方も北関東出身で、首都圏の私立大学に進学からICUに編入したパターンで、そのお話を聞いて、リアリティが湧いたと言いますか、自分の置かれた立場や学力でも挑戦に値すると感じました。

その方に相談できたというのがとても大きくて、そこから本腰を入れてICUの試験勉強を始めました。もっとも大学には普通に通っていて、授業もまじめに出ていて、単位は取れるだけとっていました。

(具体的にはどのような授業をとっておられましたか?)

経済学部でしたので、ミクロ経済、マクロ経済、それから、数学が必修でした。
線形代数・微分積分などですね。

第二外国語で中国語を取り、
選択科目で化学の概論もとっていました。
社会科学概論の授業もとっていました。マックス・ウェーバーなどが登場するものですね。

後はビジネス英語の授業もありました。
こちらは40人ほどの比較的少人数のクラスでした。

(それは相当とっていますね。1年間で何単位とったのですか?)

40単位以上は取りました。成績も概ねよかったのです(笑)。
(フルタイムで大学をされていた感じですね。それだけ単位があればICUに入学後3年で十分に卒業できそうですね)。

まだ単位編入が完了していないのでなんともいえませんが、おそらく3年で卒業できそうです。ただHigh Endeavor奨学金をいただけたこともあるので、Exchange(交換留学)に1年いって、4年間で卒業しようかなとも思っています。

 

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(なるほど、しかしそれだけ授業を取っていては受験勉強は大変だったのではないでしょうか。受験用には一日何時間ぐらい勉強していましたか?)

6月の時点で1日2時間は必ず勉強すると決め、それを受験の時期まで続けていました。ただ、実際には1日2時間は意外に楽でした。

(どのように時間を確保されていたのですか?)

授業が割とその場にいればよいというものが多かったので、授業中によく内職をしていました。例えば90分の授業で内職をしてしまえば、後30分勉強すれば2時間勉強した計算になります。

(実際の勉強時間は何時間ぐらいですか?)

平均すると1日3時間ぐらいですね。バイトはすでにやめていましたが、一応授業の課題・レポート等もありましたので、それくらいが限界だったと思います。

(夏休みなどはもっと勉強したのですか?)

いえ、夏休みも結局1日3時間程度でしたね。無理に勉強時間を増やすよりは、普段から決められた時間に集中して勉強すると言いますか、勉強のペースを維持したかったというところがありました。実際に夏休みはサークルのイベントなどにも出ていました。

(それでは教科別にどのような勉強をしたかを教えて下さい。英語からお願いします。)

まず形式を確認するため、ICUの過去問を3年ほど解きました。ただ解いたのが古い問題で、特に難しい年度ばかりだったのですが、その時はショックを受けました(笑)。
ただアカデミックな英語が出される傾向や、TOEFLに似た形式はよくわかったので、TOEFLの学習をしながら過去問をチェックすることにしました。

(TOELFの教材はどのようなものを使いましたか?)

TOEFLのテキストはよくやったので、具体的なオススメがいくつかあります。

まず語彙は林功さんの『TOEFL iBT頻出英単語1700』をやりました。青の表紙でCD付きのやつです。林さんは筑波大でも講師をされていたとのことで、内容も大学生の自分には親しみが持てました。

ちなみにこの本をやる前に、同じく林さんの『TOEFL TEST 必須英単語5600』(紫の表紙)をやっていたのですが、これは難しすぎました。もちろん5600の方を覚えられたらよいですが、どちらかというとこれは分野別に語彙がまとめられている本で、文章を読みながら語彙を覚えようという本でした。

一方、1700の方は文中で覚えるタイプではなく、古典的な英単語と日本語訳が併記されていて、次のページに短い例文があるというタイプの参考書です。A,B,Cの3Partがあって、重要度が高い語彙から順に並んでいたので、これは頭から覚えていきました。

よって、1700の方はとにかく機械的に全部覚えて、5600は自分が苦手と思う分野だけをやるようにしました。
(単語帳のように英単語がずらっと書いてあるテキストを覚えるのは大変かと思うのですが、どのように勉強されましたか?)

覚えていない単語をチェックしながら繰り返したり、自作の単語テストを作ったりなどはしたのですが、これはもう気合いで何周もして覚えるしかないですね(笑)。

その他、ICUの過去問やテキストを読んでいて知らない語彙が登場した場合は、もう1枚印刷しなおして、何も書き込みをしていない状態でそこだけ下線を引いて後日確認するようにしていました。これは書き込みをしていないまっさらな状態で、英語の前後関係だけから意味を思い出せるかを試したかったためです。

また、文中で登場した語彙はしらみつぶしに全部覚えるというよりは、随時必要に応じて覚えるイメージで勉強していました。よって、単語帳1冊は完璧にして、残りは文中から随時覚えたという感じです。

(ICUの受験生には語彙をやらないという人も中にはいるようですが、やはり語彙の学習は大切でしょうか?)

海外経験のない普通の受験生は基本的な語彙はマスターしてから試験に臨んだ方がよいと思います。他大学では英語の試験でも、難度の高い語彙が登場する場合は注釈がよく書いてあるのですが、ICU入試の英語の場合はほとんどの年度で注釈はありませんからね。語彙は覚えているに超したことはなくて、一定の語彙を知っていることで正解に至る問題もあるので、一語の重みは大きいです。

いずれにせよ英語は語彙の学習を繰り返しながら、平行して過去問やTOEFLの問題を解いていった感じですね。

(TOEFLの受験教材は種類が少なく、大学受験のテキストの方が選択肢は多かったと思いますが、TOEFLの教材の方がよかったでしょうか?)

確かに高校生であればターゲットなどの受験教材で問題ないと思いますが、一応フルタイムで大学に通っていた大学生だったので、大学受験の教材には手を出しにくく、またICUの試験対策上もTOEFLの方が個人的にはよかったと思います。留学等で必要になりますし、いずれにせよ英語で大学の諸分野を学ぶ機会が増えるので、アカデミックな表現が多様されるTOEFLのテキストを使ったのは個人的にはよかったです。大学の図書館で勉強しても不自然ではないですしね(笑)。

(なるほど、その他リーディングやリスニングでオススメの教材はありますか?)

はい、同じくTOEFLの教材ですが、

リスニングはオンレク指定のTOEFLリスニング教材、
それに加えて、『TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略』(語研)
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』(Z会)
などをやりました。

ITPとiBTとは形式が違いますが、ITPの方は全般にICU入試に似ています。
iBTは特に講義パート(Part III)の対策に役立つと思います。

ちなみにITPの方がiBTより細かいところを聞いてきたりします。
例えば惑星というテーマで、地球からのある惑星への距離が放送されて、
それが問いに出るのがITPでiBTは細かな箇所よりは、例えばその惑星の特徴とか、全体が理解できているかを問う問題が多いですね。

形式としてはITPがICUの入試に近いのですが、iBTの設問も参考になるので、余裕があれば両方解いてみるとよいかもしれません。

ちなみにIELTSも少し勉強してみたのですが、こちらはさらに細かいです。
○○は何ポンドか? というような細かい問題が出ます(笑)

(イギリスの試験っぽいですね(笑)。リーディングはいかがですか?)

リーディングに関しては、過去問を中心にやりましたが、参考書だとZ会の
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』がなかなかよかったです。

(次回に続きます)。

一般選抜,花見・桜

国際基督教大学ICUお花見レポート&サークル紹介

恒例のお花見レポート2016年度版、今年のICUでは、入学式に合わせたかのように桜が満開になった。

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恒例の本館前の新入生歓迎バナー(ICU祭実行委員会作成)、Enjoy Your Whole New World!icu_saiura2016_12

例年ICUの入学式の翌日と翌々日(土日祝を除く)に行われている新入生歓迎イベントの花見。ICUの各サークルが教会前の滑走路で新歓のお花見を行っている。

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我らが学生新聞サークルのThe Weekly GIANTS。ついに創刊40年目に突入。文章力や取材力も付くし、授業の情報を含め、学内の情報がいち早く入ってくるので、大変オススメのサークル。イラストやレイアウト好きの社員も活躍中。

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環境サークルのICU SUSTENA。空の容器は部員の食べ終わったカレー容器、ではなく、このサークルが中心となって導入したICU学食のテイクアウト用のリサイクル容器(リリパック)。表面に保護フィルムが張ってあって、使用後にはがし、契約する業者がリサイクルする仕組み。もちろんディスプレイも業務用古段ボールで作成。志が高い。

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伝統サークルの畑同好会。約30年の歴史を持つ。広大なICUの敷地には文字通り畑があり、ICU学内のハイ裏門(小金井駅方面に向かうICU高校の正門、東門)付近に位置している。畑同好会に所属してICUで野菜を育てるべし。木工などのDIY活動を行うこともあるとのこと。

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近年大人気のICUお笑い研究会。毎月の教室での無料ライブ、年数回のオーディトリアム講演に加え、各種大学生お笑い大会、プロも出場するコンテスト等にも参加。コントや漫才などの各ユニットはほぼ毎回新ネタ作り披露するという徹底ぶりで、極めてまじめにお笑い活動をしているところが大変よい。所属する実力派セプテン(9月入学生)は最近のニュース番組でも取り上げられていたぞ。

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こちらはご近所の一橋大学を主たる活動の場とする落語研究会。インカレ(複数大学参加)サークルで、去年一気に部員数が回復。高校から落研に所属していた実力者も増えているとか。平たいところに座るとついつい小話が出がちだが、花見での落語は自粛していた模様(?)。

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今年のお花見は桜も満開で、新入生や在校生で大いに盛り上がっておりました。なお、今のICUのお花見は飲酒厳禁の健全イベントですので念のため。上の学年の学生と繋がれるよい機会なので、ICU入学後にはぜひお花見にご参加下さい。

一般選抜

毎年ご好評をいただいておりますオンラインレクチャーのお知らせです。

詳しいご案内は下記URLをご参照くださいませ。

https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture/

 

一般選抜

姉妹サイトKEIOSFC.COMからのお知らせです。

2016年度SFC合格者の皆様へ

ぜひ来年度以降のSFC受験生のため、合格体験記をお寄せ下さいませ。寄稿者の皆様には図書カード(Amazonギフトカード)および入学後に役立つ小冊子「SFCのための英語学習法をお送りいたします)

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/sfcexp.html

一般選抜

姉妹サイトWasedaSILS.comからのお知らせです。

2016年度入試お疲れ様でした。
2016年度早稲田大学国際教養学部合格者の皆様は、ぜひ後続のSILS受験生のために、合格体験記をお寄せくださいませ。
ギフト券およびSILS入学に役立つWeb小冊子、「大学生のための英語勉強法」を差し上げております。体験記は下記URLよりご投稿いただけます。

合格体験記フォーム

 

一般選抜

ICU学生新聞WG 2016年度入試特別号掲載記事(2016年2月5日発行号、6,7面)

毎年BUCHO.NETが執筆しているICU学生新聞の入試特別号の掲載記事です。
ICU学内新聞が2016年度入試受験生向けに発行した新聞で、2016年度入試の予想と2015年度の問題分析に関する内容を記事にしております。

2016年度ICU一般入試受験者数と新入試の傾向と対策

<志願者数は例年並みに>

2016年度のICUの一般入試(A方式)志願者数は1,578人と、昨年度の1,894人を下回ったが、1,600人前後で推移している近年においては標準的であった。下のグラフは過去6年間(2011-2016年度)のICU一般入試志願者数を表したものである。

2016icugraph01

2016年度の志願者数は一昨年度の2014年度とほぼ同じで、2015年度が例外的であり、元の水準に戻ったという見方ができる。

<受験生への影響は?>
受験者数が減ったということは、受験生にとってはライバルが減って若干有利になるかもしれないということだ。ただし例年の傾向から、大幅に易化することはないだろう。ICUの入試では、志願者が増えた年は合格者が増え、志願者が減った年は合格者がやや減る傾向がある。

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直近の事例としては、2014年度の志願者数は2016年度とほぼ同じ1,576人であったが、合格者は549人であった。過去の傾向から見て恐らく今年度は合格者数が減るので、2014年度と同じく550人程度、倍率2.8程度が目安になるだろう。さらに、ICUには補欠合格がない。昨年度は一連の報道で、一過性のブームとして志願者数が増えたとの見方もでき、それを見越して、やや多めに合格者を出していたものと考えられる。以上を勘案すると、今年度の合格者数は昨年度と比較して減少すると思われる要素が多いが、倍率は去年よりは低くなり、総合的にみると合格水準は若干易化することになりそうだ。いずれにしても一定水準の受験生は合格させるというスタンスは変わらないはずだ。受験者数の増減をあまり気にせず、自分なりにベストを尽くして入試に取り組もう。

<新試験の傾向と対策>
2015年度からICUでは新しい試験が導入されている。新規科目の総合教養(ATLAS)をはじめ、既存の教科でも変化が起きている。以下科目別に分析を行いたい。

1A.人文・社会科学-長文化の傾向
2014年度まで人文科学、社会科学はそれぞれ試験時間70分の独立した科目であったが、2015年度に統合され、「人文・社会科学」という試験時間80分の科目となった。日本語の長い論文を読み約40問の問に答えるという従来のスタイルは変化していないものの、80分の試験時間に合わせて、本文が長くなっている。下の表は過去の人文科学および人文・社会科学(※)の本文の文字数と問題数をまとめたものである。

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過去の傾向として約10,000文字というものが定着していたが、2015年度は12,000文字を超える本文が出題された。過去の年度より1,000-2,000文字程度多く、文章量が多い。また、問題数も1問増え、41問で実施された。試験時間が70分から80分に増えた分だけ文章量が増え、問題数も若干増えた形である。今年度の試験も同様の形式になると予想されるので、人文・社会科学の選択者は時間配分に注意する必要がある。実際の試験においても、まずは試験開始と同時に本文のページ数と、設問の最後の番号を確認し、文章量と問題題数を確認しよう。本文のページ数は例年B5サイズで9ページ程度、昨年度は参考文献を含め10ページである。

1B.自然科学一筆記問題導入で難化.人文・社会科学と同じく、2015年度から試験が80分間で実施されるようになり、それだけ問題が難化している。2014年度まで、自然科学を含む全ての科目がマークシート方式であったが、2015年度より、自然科学の4教科すべてで筆記問題が導入されている。さらに、数学では数値選択問題が新たに登場した。下図は2015年度の自然科学における設問の方式をまとめたものである。

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(*数学と生物は、1つの小問で複数の記入欄がある設問があったため、記入箇所の合計は小問数と一致しない。)

上の図でみられるように数学のみ4択問題が少なく、数値選択問題があるため、回答に時間がかかる。今までの試験は4択問題のみであったので、概算をすれば答えにたどり着けるケースがほとんどであったが、昨年度からは最後まで計算する必要がある問題が増え、難化している。その他の科目では数値選択問題はないものの記述問題が導入されており、結果的にすべての科目で正確な答案作成が求められるようになった。特に数学選択者は過去問での想定より回答に時間がかかることを念頭において、もう1つの科目を素早く解くなど、時間配分には十分に注意する必要がある。なお、自然科学では4つの科目が1つの冊子に印刷され、試験中にこの内の2科目を選択する形式であるため、実際に各科目の問題を見てから決めることができる。特に記述問題は正確に書く必要があるため、1問でも多く答えられる科目を選択したい。

2.総合教養(ATLAS) – 読解色が強い問題
2015年度から「リベラルアーツ学習適性」に代わり、放送講義型の試験「総合教養(ATLAS)が導入されている。総合教養は4つのPartに分かれており、Part Iでは講義に直結した問題、Part II-IVはそれぞれ講義に関連した人文科学、社会科学、自然科学の論文を読んで答える問題であった。試験時問は80分、講義の放送時間は14分であったので、実質的な回答時間は66分であった。事前に問題冊子と封筒が配られ、講義の放送終了までは問題冊子の内容を見ることができないという形式であった。別途メモ用紙が配られた。注目すべきはPart II以降の論文の文章量である。事前にICUから示されたサンプルでは1,000文字程度の論文が3つ掲載されていたが、実際の試験では、各論文が2,000文字以上あり、論文読解の傾向が一強い問題となっていた。ただしPart IVに関しては掲載されている論文と問題の関連は薄く、必要な箇所だけを読めばよいという内容であった。

2015年度総合教養(ATLAS)の各Partの論文の文字数
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3.英語-リスニングが長文化の傾向
英語リスニングに関しては昨年度までの試験形式を継承しており、他の科目と比較するとあまり大きな変化はなかった。ただし近年リスニングの単語数が増加しており、難化傾向にある。以下は過去5年間のリスニングの単語数をまとめたものである。

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リスニングでは2014年度から長文化の傾向が顕著となっており、全体で2,200 Wowsを超えている。特に英語での講義を中心としたPart IIIが長文化しており、2014年度以降は、Part IIIの3つの講義は全て400wordsを超えている。ときには500 wordsを超える出題もみられ、最後まで集中して試験に臨むことが求められている。筆者はICU OBで、入試情報サイトを運営。過去問や総合教養の再現問題は下記URLを参照。【BUCHO】

【https://icu.bucho.net】(「ICU BUCHOで検索!)

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