一般選抜

先日今年度のICUの赤本が発売されました。

「赤本に○○が載っていない!!」というICU受験生の悲痛な叫びをよく聞きますので、
改めてここでまとめておきたいと思います。

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ICU入試の場合、赤本はあくまでも入試のサンプルという側面が大きく、これ単体で試験体験をすることは以前から無理でしたが、2016年度に入試制度が変わって以降、試験の半分程度しか問題/解説の掲載がない状態になっています。

まずICU一般入試の内容まとめると
1.人文・社会科学または自然科学
2.ATLAS総合教養(80点)
3.英語(リーディング、リスニング)

の3つです。

この内、赤本に掲載されていないのは以下の内容です。

<1.ATLASの問題と解答・解説>

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これはICUの公式ページと全く同じサンプルが8題だけ掲載されています。
その上で、それら8問の問題の解答・解説は大胆に(?)省略されています。
一体どうやって勉強したらよいのやら。
<3.英語リスニングのスクリプト及びリスニングの解答・解説>

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これもとても大胆なカット箇所です。リスニングはスクリプト(放送内容の英文)なし、解説なしです。関西地方ではこれは「何もないやんけ!」と言うと思います(未確認)。もちろんスクリプトはICU公式ページにもありません。
更に、一般入試には関係がありませんが、四月帰国生入試の小論文の問題は載っていますが、これも例によって解答例がありません。

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以上のように、解説まで掲載されているのは「人文・社会科学及び自然科学」と「英語リーディング」と、実質1.5教科だけで、残りの1.5教科はほぼ掲載されていません。

他校であれば赤本で一通り演習ができますが、特殊な科目が多いICUの場合は、
赤本では試験対策が部分的にできるという構成になっています。このように欠落している内容が多いのは、恐らく解説の作成等が困難であるという理由が大きいですが、大切な英語リスニングのスクリプト、解説すら載っていないのは自習が困難で少々厳しいですね。

また、当然のことですが、上記で掲載されていないと書いた内容はいずれもICUの公式ホームページにも掲載されていないので念のため。

 

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第3回>

(引き続き科目別のICU(国際基督教大学)入試対策を伺います。総合教養(ATLAS)はどのように対策されましたか?)

総合教養は現役時代に受験して課題だと感じた科目です。
昨年はどうしていいか分からないで受験していました。

ICUのサンプルを見て、例えば世界史とか地理などの知識問題があればいいのかなと思っていました。しかし入試で実際に総合教養を受けてびっくりしました。イメージより遙かに問題に使われている論文の量が多くて、従来の人文・社会科学のような読解問題が多数は入っていました。

私大の理系だと現代文の読解は全くやっていないという人が多いと思うのですが、自分もそういう状態で、読解の要素のある総合教養のPart 2と3はまるごと文章がよめず、全部飛ばして、選択肢だけで読んで答えました。

(すると現役の時は、総合教養は40問なので半分の20問が読解、そのほとんどを選択肢だけで解いたということですか?)

そういうことになりますね(笑)。
昨年合格できなかった大きな原因だったと思います。

総合教養の試験が終わってまずいと思いましたが、ショックでその点は親にも言えませんでした。いずれにしても総合教養に関しては万全ではない部分が多かったですね。

(しかし昨年開示した点数が合格まで5点ということでしたね。他がよくできたのですかね?)

そうですね、総合教養に関してはかなり失敗したので、去年もオンレクやっていたら受かっていた可能性があったと思えるほどです。

(今回の受験ではどのように総合教養対策に取り組みましたか?)

今回は総合教養に関してはオンレクで対策しました。
オンレクでは音声で勉強できた点はよかったですね。
また、読解の練習が多数できた点もよかったと感じています。
後はICUの人文・社会の過去問を通して読解対策をしました。

(昨年と今年度を比較して、今年合格できた要因はどのあたりにあるでしょうか?)

モチベーションの部分が大きかったかなと思います。
現役時代だと先生方に言われてやっていました。
一方、今年は自分の意思で勉強したというか、ICUに進学したいという気持ちをもって勉強できたのがよかったと思います。今度は背水の陣といいますか、自分の意思でプレッシャーをかけて勉強をしたのがよかったです。

(高校生の時とは違って、今年度は大学生の身分があったので、背水の陣というほどではなかったのでは?)

実際に前の大学に入って、合ってない、物足りない、このまま同じ大学にいてもどうしたらいいか分からないという思いは常に抱いていました。
また、去年ICUの入試では、勉強のやり方や、解き方に関して色々と失敗をしたなと感じていたので、その悔しい思いを原動力にしたと自分では考えています。

(なるほど、編入の入試に関して伺いたいのですが、受験に際して、具体的にはどのような書類が必要ですか?)。

まずは高校の調査書ですね。これは現役生と同じです。
出身高校に取りに行きました。
後は、大学の成績証明書か、在学証明書です。
自分は成績証明書を提出しました。

(合否に前の大学の成績は関係あるでしょうか?)

そこは分かりませんが、提出する以上はもしかすると関係あるかも知れません。

(ICU合格後の編入の手続きはどのような流れですか?)

まずは前の大学の退学手続きですね。
しかし退学の手続きをしてもすぐに退学という訳ではなく、
身分としては3月31日まで前の大学の学生です。

前の大学では3月中旬くらいに1年後期の成績がでましたので、
その頃一度成績をICUに送る必要があります。
この際の成績証明書は和文・英文両方が必要です。

自分の場合3月に春期講座をとっていまして、結果的に3月末まですべての成績が出ていませんで、4月に再度成績証明書を送りました。その後ICUに入学してから単位編入の手続きをします。

(実際にどれくらい単位が編入されましたか?)

40単位くらい認められました。

(前の大学に1年の在学で40単位ならなかなかよいですね。)

はい、しかし特に理系の場合はメジャーの選択要件を満たすにはたくさんの単位をとっておく必要があり、実験等のクラスも多いので、編入後3年で卒業する場合は、
きちんと計画を立てて単位を取っていく必要があります。

「理系→理系」の転入は、全く自由という訳ではなく、ある程度前の大学の専攻と近い領域でないと、3年で卒業できなくなる可能性がありますね。

(実際にICUに編入しての印象はいかがでしょうか?)

ICUに編入して1年目は他の新入生と同様にELAのセクションの単位で動くことが多いのですが、とてもよいセクメに恵まれまして、毎日楽しくて居心地がよいですね。

授業は前の大学よりも歯ごたえがあって、学生の意欲が高いです。授業参加も大いに求められますし、試験も難しいところを聞いてきたりしますね。特にELAでの英語論文の精読、ライティングの訓練等を通して、アカデミックな英語力が付いてきたと実感しています。

特に自分のように理系の学問を専攻しながら、しっかりと英語の訓練ができるというのは、ICUならではの事で、その点にはICUに編入したアドバンテージを感じています。

(ありがとうございました)

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一般選抜,自然科学,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第2回>

(それではICU(国際基督教大学)の一般入試対策に関して伺います。自然科学(数学・物理)はどのように対策されましたか?)

現役の時は数学物理で受験をして、主にMARCHの過去問などをやっていました。また、ICUの自然科学は難しいと聞いていたので、難度の高い問題集に取り組んでいました。結果的にはこの勉強法はICUの入試問題とは大きく傾向が異なっていました。

(具体的にはどのような部分が違いますか?)

例えば他の私大では教科書、チャート式等の問題集を解法を含めていかに暗記しているかという問題が多いのですが、ICUの場合そういう問題はそういう問題ばかりではなくて、教科書には登場しなかった式や記号、概念などがよく登場します。

それらの新しい式や記号はリード文で詳しく説明され、ステップを踏めば解けるようになっています。しかしこの部分は他の私大の問題集だけをやっても難しかったですね。

(すると1回目の受験の一番の反省点はどこでしょうか?)

自然科学に関しては、文章を読んで理数系の問題と解くという練習をしていなかったことですね。

一般的な私大の理系は国語がいらないというか、普通の理工系の問題は数式が解ければまず解けます。

ICUの場合、リード文が大事になる。リード文を無視して数式だけで解くのは厳しいです。

ICUの場合はいかにリード文を読み、未知の概念に数学的な知識を用いて挑んでいくかという問題ですね。

自分の場合、そのような文章をちゃんと読んで理解するということは他大学で出題されないのでやっていませんでした。

単純に私大のハイレベルな数学が解ければよいというものではないことを知らなかったという点が反省点ですね。

(具体的な出題傾向はどのようなものですか?)

数学だと微分積分は最頻出で、毎年のように出ています。
それに加えてもう1題というパターンが多いですね。

(2回目のICU受験では具体的にはどのような対策をされましたか?)

数学は得意だったのでまずは教科書レベルの問題を復習した後に、ICUの過去問に取り組みました。これは同じ問題がでるからやるというよりは、むしろ、未知の問題、初見の問題が出た際に、資料の文章をよく読んでステップを踏んで答えていくというICUの入試の形式に慣れる上でとても役立ちました。

自然科学対策は、ICUの自然科学の過去問をやるのが一番よいです。文章を読んでプロセスを理解して、それを出題された問題で再現できるか、という力が問われているように思いました。

(ICU入試の数学に関しては市販の教材に似たような問題は出ていないのですか?)

市販の教材では無いですね。強いて言えば国立や私大の筆記問題が方向性としては近いかも知れません。いずれにしてもICUの入試ほど文章の理解が求められる数学の問題は珍しいと思います。

(ICUの物理に関してはいかがでしょうか?)

出題の仕方は数学のイメージに近いですね。高校物理の範囲を超えて、大学で取り扱うようなテーマがよく出題されているのですが、文章をよく読むと高校物理の知識で十分に解けるようになっています。ただし、出題される分野は数学のような偏りはあまりなく、物理の諸分野から主に2分野に分けて毎年出題されるというイメージです。ここでも

個人的には物理の場合は分野や出題によって得意不得意があると感じていたので、公式や解法を覚える上で問題集を仕上げました。問題集は『入試物理良問と要点』というものをやっていました。この問題集は各分野を網羅している上に、解法と発想が見開きで書いてあってとても使いやすかったですね。ちなみにこの本はブックオフでたまたま見つけた少し前に出された本なので、今書店に行くと同じ筆者の新しい参考書も出ています。個人的には苦手分野を含めて一気に問題を解きながら解法や公式等を学びたかったので、相性がよかったと思います。

ICU独特の入試問題に関しては、数学と同じく、ICUの過去問をやるのが一番よいです。物理は問題集で解法や公式を覚えながら、ICUの過去問で文章題や発想の方法を学んだという感じです。

(実際の試験を受けてみて、感想はいかがでしたか?)

やはり数学は微積分・関数ですね。これらはガッツリやっておいてよかったです。

物理は波、熱など課題としていた分野も多少は出ましたが、全体として苦手な問題が出なくて運がよかったです。問題集と過去問をやったことが本番でいかされたと思います。物理やしっかり勉強したので、本番では自信を持って完答することができました。

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(見せていただいた受験時愛用の物理問題集)

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第1回>

今回は2016年度ICU入試で他大学から編入でICU(国際基督教大学)を受験し、A方式/B方式(一次)合格したRHさんにインタビューをさせていただきました。
理系、BUCHO.NETオンラインレクチャー(オンレク)にてICU入試対策

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<Rさんに見せていただいた2016年度版 ICU ELA Reader>

(現役生の頃もICU受験をされたという事で、その時の様子を教えてください)

高校の頃は早慶の理工学部などに入れたらいいかなぁと思っていましたが、
高3に入ってから親にICUは良い大学だと勧められて、ICUに関心を持つようになりました。ICUのオープンキャンパスに参加して、インターナショナルでみなさん優しくて、いい大学だなぁと思いました。

その後受験勉強を進めるにつれて、科目数などの問題で、早慶ではなくMARCHと併願してICUを目指すことにしました。

早慶の理工系は4科目(英数物化など)が要求されるのですが、化学は間に合わないと思ったからです。

このときはICUに是非とも行きたいというよりは、どこか大学に入れたら良いくらいに考えていて、特定の大学に特化した勉強はしていませんでした。
結果的に1回目のICU入試は5点差で不合格になり、M大学の比較的新しい理数系の学部に進学しました。

(なるほど、都内にある新キャンパスに、国際系の文系学部と同居している、ITにも強そうな理数系の新設学部ですね。新キャンパスで良さそうですね。)

自分としても入学する前のイメージはそうでしたね。ただし自分の進学した学科はNetworkのDesignを連想させる名前の学科だったのですが、実際にはエネルギー分野など、ITとは直接関係のない物理の専門家が多く集まっていました。

(進学した学科は、ネットワークの構築とかあるいはE-commerce、あるいは次世代のネットの研究をするとか、ネットに関連した情報工学が必ずしもメインというわけではないのですね。)

今思うと僕のいた学科のコンセプトはとても曖昧でしたね。厳しい言い方をすれば教授陣が寄せ集めというところがあって、学科名と、所属教授の研究内容が必ずしも一致していないように思われました。

新しい学際的な学部の学科なので仕方がない部分もありますが、「この学科はこれをするんだ!」という共通認識は教員や学生の間でも明確ではありませんでした。
強いて言えば「あそこは何をやっているところかよく分からない!」というのは学内の共通認識だったかも知れません(笑)。

曖昧といえば、僕のいた学科には学科の外部に向けた公式なWebサイトがまだなくて、僕が先生方に頼まれてサイトのコードを書きました。サイトを作りながら、「ああ、こういう学部なのか」というイメージがようやく湧いてきました(笑)。

(学科の公式サイト自体をRさんが作ったのですか?)

ええ、そのサイトを作る作業はとても楽しかったのですが、創設3年目で学科の公式Webサイトがなかったことにはびっくりでしたね。

(学生の雰囲気はどうでしたか?)

全般に学生の勉学へのモチベーションが高くなく、学生同士の会話でも学問に関する話なんかはほとんどなくて、授業時間中に学生から発信されているTwitterの履歴が当たり前にあるような雰囲気でしたね。大学で熱心に勉強したい人にはあまりいい環境ではなかったと思います。

(新しい学部で面白そうだと思うのですが、ご自身の感じたイメージとしてはマンモス校の一学部で、あまり勉強熱心ではないというところだったのですかね?)

今になってICUと比較してしまえば全くその通りですね。大学生活を楽しく送っている人、あるいは研究に取り組んでいる人もいたはずなので、一概には言えませんが、自分には前大学の雰囲気が合っていない、あるいは馴染めていない部分が大きかったのだと思います。次第に大学に行くのが面白くない、どこか他の大学に行きたいと思うようになりました。

(なるほど、入学後のミスマッチはどの大学でもあり得ることですが、具体的にICUに転入しようと思ったのはどのようなタイミングですか)

ICUに編入しようと思ったタイミングはもっと後になるのですが、きっかけになったのは、前の大学の協定留学に応募しようと思ったことですね。今の大学を脱して一度留学にいきたいなと。協定校にはレベルの高い大学もあったのですが、それらの協定大学に留学するにはTOEFL iBTのスコアで80点以上が必要でした。よって8月頃からTOEFLの勉強を集中的にやりました。夏には留学を目指す人向けのTOEFLのスコアアップのための受験対策セミナーなどにも参加しました。

結局TOEFLは9,10,11月と受験して、3回目の11月でようやく80点を超えるスコア(86点)がとれました。最初はなかなか良いスコアがでなかったのですが、この時期は集中して英語を勉強しました。

(86点は良いスコアですね、英語は元々得意だったのですか?)

TOEFLの勉強がうまくいったと言いますか、帰国子女ではないし、入試で満点とれるとかそういうレベルでは全くないのです。ただし英語自体は好きでした。また、母がTOEICなどの英語の講師をしておりまして、直接指導を受けたとかではないのですが、子供の頃から家で聞こえてくる英語の教材の音声などをそれとなく聞いていたのがよかったのかも知れません(笑)。

(その後ICUをもう一度受験しようと思われたのですね)

そうですね、英語の試験に詳しい母の指摘などもあって、ICUの場合一般入試B方式が昨年からできていて、TOEFL iBTで79点以上あれば出願できるので、これはちょうどTOEFLのスコアが使えて良いなと思いました。

ただし、TOEFLは公式スコアが米国ETSのセンターから大学に郵送されるまでに1ヶ月、もしくはそれ以上の時間がかかるので、Official Score Report送付の手続きは早くやらなくてはいけなくて、2016年度入試の場合、2015年の12月4日までにという指示でした。今回は無事に届いたようなのですが、結果的にスコアの送付手続きがギリギリになってしまっていて、届くかどうか心配していました。

(要は1月下旬の出願締め切りの頃までにICUにTOEFLの公式スコアが届いていないといけないということですね。12月上旬までに送付手続きが必要というのはかなり早いですね)

はい、TOEFLはレポートの送付も遅いですが、スコアが出るまでも時間がかかるので、自分の出した11月はぎりぎりだったので、できれば10月までにTOEFLを受験しないと間に合わないです。

(その頃にオンレクを受講されたのですね)。

ええ、ICUの入試を受験しようと思ったタイミングで、例によって試験に詳しい母がBUCHOさんのオンレクを見つけてきまして、これはICU対策に良さそうと言うことでオンレクを受講しました。最初はB方式の総合教養(ATLAS)の対策だけを最初はやろうと思っていました。

(その後、間に合うならICU一般入試のA方式を並行して対策してはどうか、という流れでしたね。)

はい、試験まで時間がなくて、AとBを併願することに関しては不安があり、高校の頃お世話になった先生にも相談させていただいたのですが、オンレクでのアドバイスと同じように、面接など推薦の要素があるB方式だけ受けるよりは、ICU入試のA方式も受けてみては、というアドバイスをいただきました。

(確かにB方式はTOEFL等の英語のスコアと、会場での総合教養ATLAS、二次面接というもので、TOEFL以外は不確定な部分が多いですからね。)

そうですね、実際にオンレクを受講してみて、ICUの過去問のデータが完全に網羅されているので、これはICU一般入試のA方式もいけるのではという感触もありました。

(やはりB方式だけだと不安ですかね?併願の効果はありましたか?)

正直僕の場合A方式もB方式も不安だったので、だったら両方受けてしまえという感じだったかも知れません。1回の入試対策で2回ICUを受験するチャンスを得ることができたという意味では併願の効果はあったと思います。

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<現在RさんがICUで学習中のELAのテキスト>

(次回にICU入試対策に続きます。)

一般選抜,オープンキャンパス

毎年多数のICU受験生が来場する、ICU(国際基督教大学)のオープンキャンパス。先週からWeb受付が開始されています。
今年の夏休みは例年通り3日間の開催、日程は2016/7/16(土)、8/6(土)、8/13(土)です。今回から外部サイト(oc-entry.com)経由で参加申し込みをする形式に変更されています。予約の取り消しが可能になるなど、使い勝手は向上していますね。
oc-entry.comは慶應大学などでも利用されているサイトです。

さて、ICU受験生としては注目のICUオープンキャンパス応募状況ですが、
すでに2週目の時点で、事前予約対応のイベントがすべて満席になっています。

opencampus2016-07(2016年度ICUオープンキャンパスの予約状況の一部。上記に表示されている部分以外もすべて満席になっている)

今年度は以下の2つのみ事前予約に対応しています。

・リベラルアーツ英語プログラム(ELA)モデル授業
・在学生によるトークライブ

上記の通り事前予約は執筆時点ですべて満席になっております。
しかし例年の傾向であればいずれも当日も開始時間前までに並べば十分に参加できる可能性が高いと思われます。

ELAはICUの英語教育に関心を持っている方にはオススメです。

一方、数名のICU生が教室でしゃべるというトークライブは是が非でも参加すべしというほどのものでもないですね。ICUオープンキャンパスでは例年、各種個別相談の方が実施されており、各ICU受験生にあった入試対策アドバイスなどを受けられる事もあるので、個人的にはそちらの方がオススメかもしれません。

また、その他のイベントは予約が不要ということなので、上記2つ以外の人気イベント(ELA以外の各種モデル授業など)は当日各会場に行けば大丈夫ということのようです。

総じて、例年より事前予約が可能なイベントが減った分、予約可能な分は早く埋まってしまったという印象です(1名の予約で全日程がとりあえず予約できてしまうシステム上の問題もありそう)。

ただし前述のように、当日並ぶつもりでいけば十分に参加できると思います。加えて、ほとんどのイベントが予約不要となったので、あまり心配せず、各自の希望の日程でICUのオープンキャンパスに参加すればよいと思います。ICU受験生としてはICUのキャンパスを見ておくよい機会ですので、日程が合えばぜひ参加したいところですね。

なお、2017/3/18(土)にもICUオープンキャンパスの開催がアナウンスされています(予約はまだ)。

2016ICUオープンキャンパス、および、ICUオープンキャンパスの予約は下記URLを参照。
ICU OPEN CAMPUS 2016

このブログでもICU受験生向けのオープンキャンパス情報をお伝えする予定ですのです。事前にICUの試験会場を見られる機会は貴重でですが、例年秋に行われるICU祭にも受験生向けの企画があるので、今回参加できない受験生も特に心配することはないです。

ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第2回>

(人文・社会科学に関してはどのような対策をされましたか?)

まずはオンレクで過去問を解いてみて、出来映えは年度によると感じました。
特に自分は理系で世界史をあまり勉強していなかったので、世界史重視だと厳しいという印象を持ちました。

なのて、全部に対応するよりは頻出分野で勝負しようと思った。
理系というハンデもあり、これで高得点狙いではなく、及第点をとればよいという作戦ですね。

具体的な勉強法としては、まずは過去問で傾向を把握した上で、必要に応じて背景知識をつけるというイメージでした。
人文・社会科学分野というとあまりに広すぎるので、過去問から絞っていくことが大切だと思いました。

(具体的にはどのような分野ですか?)

一例として、多くの文化や学問のベースとなっている古代ギリシアに関連した内容や、あるいは直接または間接的にキリスト教史に関連した論文も見受けられるように思いました。

いずれの年度も元ネタといいますか、参考文献等が書いてあるので、それらのキーワードを拾いながら、元ネタを軽く読んでおくとよいと思いました。

例えば、個人的にはキリスト教史はおさえておきたいと思ったので、『よく分かるキリスト教』という本をみました。

また西洋古典も、人文科学を勉強する上で必ず通る部分なので、これも必要に応じて物語や登場人物等を押さえておくとよいと思いました。一例として『オデュッセイア』などはとてもよく出ていますので、このような分野に関しては、過去問を解きながら、簡単でもよいので、ちょっと調べておいて損はないですね。

まとめると、傾向を把握した上で、ソースとなるような資料に随時できる範囲で当たっていくという勉強法をしていました。

実際の試験では人文・社会科学が一番心配だったのですが、入試では手応えがあり、この教科がうまくいったことで、これはいけるという気持ちになりました。

(ATLAS(総合教養)対策はいかがでしょうか?)

ATLASに関しては対策を立てるのは難しいですね、完全な過去問も公開されていないので、オンラインレクチャーの問題をやるべきだと思います。

(オンレクの問題はいかがでしたか?)

問題の再現度は高く、やっておいて損はないです。
特に時間の配分などが身につきます。

第1問のリスニング対策などは他の教材などでは非常に対策しにくいです。
放送される講義のメモの取り方が重要なのですが、慣れない内は、放送中のメモのムラができていました。設問に関係ないところを細かくとってしまったり、逆に取るべきところをとっていなかったり。この点に関して予想問題・過去問演習はとても有効ですね。英語等には市販教材を活用しましたが、ATLASに関しては市販のテキスト等では厳しいです。

Part 2,3は人文・社会科学の傾向に近いと思いました。
読解が中心ですので、人文・社会科学の過去問演習を行っておくとよいです。

Part4に関しては、元理系なので概ね取れました。
文系の人は全部捨てたらまずいが、解けそうなやつを解く、拾う、捨てても合格点は取れる、というくらいの気持ちでよいと思います。

例えば物理の衝突や化学反応式係数合わせなど、理系では常識的な問題だが、文系の人が勘で当てるというのは相当厳しい問題だと思いました。
基本的に、ATLASは分かるところだけ解けばよいという試験です。

全体にボリュームが多くて、時間も足りないので、理系パートに時間を使うよりかは
文系なら前半の読解パートをきっちりといて行くというのも手だと思いました。

理系の場合、Part 4に関しては有利さを感じたので、まずはPart 4をきっちり解くというのが大切だと思いました。
<実際の試験に関して>

今年はリスニングが難しかったですね、

スピーカー音声になれていなかったというのもあったのですが、問題自体も例年よりやや難しかったと思います。

自分はトランスファー用の試験教室だったのですが、多くの受験生から、
英語が終わってからは「これはリスニングがやばい」という声があちこちから聞こえてきました。全体の会場の雰囲気として難しい感じだった

(トランスファーの教室は別会場?)

同じ会場ですが、本館の1部屋に集められているという感じでした。
今年の場合本館1階の階段教室でした。
また、トランスファーも理系(自然科学)と文系(人文・社会科学)は別の教室です。

私は人文・社会科学を選択したのですが、その教室にかなりの人数がいたので、理系のトランスファーの受験生は少ないのだなという印象を持ちました。

いずれにしても全体としての出来映えは、リスニングが不安要素で、
その他リーディングなどはいつも通りで、勉強の成果が出たという印象でした。

(受かってみての感想はいかがですか?)

とにかく安心しました。やっと受験が終わった、1年間の成果が出た、よかったという感想です。

(入学金免除の上、授業料及び施設費の3分の1相当額が給付されるHigh Endeavor(ハイ・エンデバー)奨学金も受賞されたということですが、その通知は合格と同時ですか?)

はい、合格証などと一緒に封筒に入っていました。ちなみにHigh Endeavor奨学金は申請しないと審査対象にならないので、興味のある方は事前に準備しておいた方がよいです。特に、所得の要件があるので、所得証明書等の書類が必要になります。この書類だけはすぐにはそろわないので、入試要項が出たらすぐに用意しておいた方がよいでしょう。
ちなみに400万円規模のピースベル奨学金は、トランスファーは応募できません。
一般の入学であればもちろんピースベル奨学金も応募できるはずです。

(合格後の周りの方のリアクションはいかがでしたか?)

まちまちでしたね、ふーん、というぐらいの人から、めちゃくちゃ驚く人まで
授業は終わっていたので、残念ながらあまり友人らに会う機会もありませんでしたが。

ちなみにICUの入試の時期は、前の大学の期末試験の時期の直後で、ICU入試の前の週まで期末試験を受けていました。

(直前まで普通の大学生活を送っておられたのですね、今回の合格の勝因はどのあたりにあったと思いますか)

大学での勉強があったので、受験にかけられる時間が限られていたが故に、配点や最終的な結果を意識した勉強が効果的だったと思います。最後まで配点を意識して勉強していました。

例えばICUの英語はリスニングを含みますし、全般に内容が難しいとはいえ、他の教科と比べると癖がないです。よって、ここには時間をたくさん投下して、高得点を狙うという姿勢で、一番時間を割いて勉強しました。

逆に、人文・社会科学などは、全部とるのは無理なので、頻出分野を意識しつつ、過去問を中心に及第点をとるイメージで挑みました。未知の問題はその場で頑張るつもりで受けました。

ATLAS(総合教養)に関しては読解の部分は人文・社会科学の過去問が有効でした。
ATLASの講義パートはとにかくメモの取り方に慣れることです。
日本語のリスニング試験はないので、オンレクの問題を解き、どこが問われるか、どのようなメモを取るべきか、あるいはその他のPartを含め全体の時間配分をどのようにするかなど、実践的なトレーニングを行うとよいと思います。

(その他メッセージ等があったらお願いいたします。)

トランスファーの人は出すときに編入か一般かを迷うと思うのですが、
実際合格水準は変わらないはずだと思います。

ただし現役生と大学生では受験勉強に当てられる時間が全然違うはずです。
現役生・浪人生はフルタイムで受験勉強をしているので有利です。
倍率ではなく受験生の質ですね。

よって、迷うかもしれないが、もし大学にきちんと通っているのであれば、編入の試験にチャレンジすべきだと思います。High Endeavorもいただけましたし。ピースベルは取れませんが(笑)。

後は、実は意外に重要な事なのですが、他大学からICUに編入を考えている方は、できれば在学中に体育を2単位とっておいた方がよいです。

ICUは3学期制ですが体育の実技は1学期に1/3単位しかとれず、卒業に必用な2単位を取るのに最低2年(1/3*6学期)かかります。2学期制の他大学で体育実技を取っておけば1年(1単位*2学期)で取れます。

体育の時間が空くといろいろな授業が入れやすいですし、前の大学の感覚からすると、1/3単位というのは時間単位の効率が悪いです。

トランスファーに限りませんが、ICU入学時に体育が1単位でも編入できたら、他大学に在籍していたメリットの一つになり得ます。

(なるほど、いずれにしても希望していたICUに合格し、奨学金も受賞されて、前の大学より学費まで安くなったので、オンレクを受講されてよかったですね 笑)

オンラインレクチャーにはとても感謝しています。特に奨学金を得たことで海外留学を実現できる可能性が高まり、また大学を移るという自分のわがままにもかかわらず、両親に経済的な負担をかけずに編入できた点はありがたいと思っています。

(ありがとうございました)

その他2016年度のICU(国際基督教大学)入試合格体験記はこちら

ICU入試対策講座オンラインレクチャーのご案内はこちら

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ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第1回>

今回は転入本科で合格したAさんにインタビューをさせていただきました。
Aさんは都内の私立大学に在学しながらBUCHO.NETのオンラインレクチャーを受講し、2016年度一般入試(転入本科)に合格されました。High Endeavor奨学金も受賞。

(本日はよろしくお願いいたします。まずICUを受験するまでのいきさつを教えて下さい)。

はい、去年は慶應(経済)などを第一志望としていて、結局、青学とS大の経済学部に合格し、S大の方に入学しました。

入学後は普通に大学生活を送り、簡単な授業も多かったので、バイトなどをしていました。バイトは塾の講師などをしていました。どちらかというと勉強の苦手な子供を教えるような塾ですね(Eゼミナール)。ただこのバイトはやや残業などもきつくて3ヶ月でやめました。他にはサークル活動もしていました。

大学生活を送る内に、段々と将来に不安な部分が出てきて、なんとかしなければと思うようになり、いろいろと考えているうちに、ICUに進学することを目標としました。

(具体的にはどのような部分に不安を感じていたのですか?)

決して悪い大学ではなかったのですが、全体にのんびりしていると言いますか、授業も出ていれば単位をもらえるというものが多く、ゆるーい雰囲気でした。バイトやサークル活動をするにはよい大学なのですが。

また、高校までは大学に行くことが目標のようになっていましたが、いざ大学に入ってみると、就職が決まった4年生などの姿を目の当たりにして、大学卒業後の就職などに不安を覚えました。元々第一志望ではなかったという思いもありました。

(ICUの受験勉強はいつ頃始めたのですか?)

本腰を入れたのは6月にオープンキャンパスに参加してからです。
ICUのオープンキャンパスではICU生やICUの先生と直接会話できるスペースが用意されているのですが、トランスファー(編入)に関して相談したいと思ったところ、昨年対大学からICU編入した方とお話することができました。

私はG県出身なのですが、その方も北関東出身で、首都圏の私立大学に進学からICUに編入したパターンで、そのお話を聞いて、リアリティが湧いたと言いますか、自分の置かれた立場や学力でも挑戦に値すると感じました。

その方に相談できたというのがとても大きくて、そこから本腰を入れてICUの試験勉強を始めました。もっとも大学には普通に通っていて、授業もまじめに出ていて、単位は取れるだけとっていました。

(具体的にはどのような授業をとっておられましたか?)

経済学部でしたので、ミクロ経済、マクロ経済、それから、数学が必修でした。
線形代数・微分積分などですね。

第二外国語で中国語を取り、
選択科目で化学の概論もとっていました。
社会科学概論の授業もとっていました。マックス・ウェーバーなどが登場するものですね。

後はビジネス英語の授業もありました。
こちらは40人ほどの比較的少人数のクラスでした。

(それは相当とっていますね。1年間で何単位とったのですか?)

40単位以上は取りました。成績も概ねよかったのです(笑)。
(フルタイムで大学をされていた感じですね。それだけ単位があればICUに入学後3年で十分に卒業できそうですね)。

まだ単位編入が完了していないのでなんともいえませんが、おそらく3年で卒業できそうです。ただHigh Endeavor奨学金をいただけたこともあるので、Exchange(交換留学)に1年いって、4年間で卒業しようかなとも思っています。

 

highendeavor

(なるほど、しかしそれだけ授業を取っていては受験勉強は大変だったのではないでしょうか。受験用には一日何時間ぐらい勉強していましたか?)

6月の時点で1日2時間は必ず勉強すると決め、それを受験の時期まで続けていました。ただ、実際には1日2時間は意外に楽でした。

(どのように時間を確保されていたのですか?)

授業が割とその場にいればよいというものが多かったので、授業中によく内職をしていました。例えば90分の授業で内職をしてしまえば、後30分勉強すれば2時間勉強した計算になります。

(実際の勉強時間は何時間ぐらいですか?)

平均すると1日3時間ぐらいですね。バイトはすでにやめていましたが、一応授業の課題・レポート等もありましたので、それくらいが限界だったと思います。

(夏休みなどはもっと勉強したのですか?)

いえ、夏休みも結局1日3時間程度でしたね。無理に勉強時間を増やすよりは、普段から決められた時間に集中して勉強すると言いますか、勉強のペースを維持したかったというところがありました。実際に夏休みはサークルのイベントなどにも出ていました。

(それでは教科別にどのような勉強をしたかを教えて下さい。英語からお願いします。)

まず形式を確認するため、ICUの過去問を3年ほど解きました。ただ解いたのが古い問題で、特に難しい年度ばかりだったのですが、その時はショックを受けました(笑)。
ただアカデミックな英語が出される傾向や、TOEFLに似た形式はよくわかったので、TOEFLの学習をしながら過去問をチェックすることにしました。

(TOELFの教材はどのようなものを使いましたか?)

TOEFLのテキストはよくやったので、具体的なオススメがいくつかあります。

まず語彙は林功さんの『TOEFL iBT頻出英単語1700』をやりました。青の表紙でCD付きのやつです。林さんは筑波大でも講師をされていたとのことで、内容も大学生の自分には親しみが持てました。

ちなみにこの本をやる前に、同じく林さんの『TOEFL TEST 必須英単語5600』(紫の表紙)をやっていたのですが、これは難しすぎました。もちろん5600の方を覚えられたらよいですが、どちらかというとこれは分野別に語彙がまとめられている本で、文章を読みながら語彙を覚えようという本でした。

一方、1700の方は文中で覚えるタイプではなく、古典的な英単語と日本語訳が併記されていて、次のページに短い例文があるというタイプの参考書です。A,B,Cの3Partがあって、重要度が高い語彙から順に並んでいたので、これは頭から覚えていきました。

よって、1700の方はとにかく機械的に全部覚えて、5600は自分が苦手と思う分野だけをやるようにしました。
(単語帳のように英単語がずらっと書いてあるテキストを覚えるのは大変かと思うのですが、どのように勉強されましたか?)

覚えていない単語をチェックしながら繰り返したり、自作の単語テストを作ったりなどはしたのですが、これはもう気合いで何周もして覚えるしかないですね(笑)。

その他、ICUの過去問やテキストを読んでいて知らない語彙が登場した場合は、もう1枚印刷しなおして、何も書き込みをしていない状態でそこだけ下線を引いて後日確認するようにしていました。これは書き込みをしていないまっさらな状態で、英語の前後関係だけから意味を思い出せるかを試したかったためです。

また、文中で登場した語彙はしらみつぶしに全部覚えるというよりは、随時必要に応じて覚えるイメージで勉強していました。よって、単語帳1冊は完璧にして、残りは文中から随時覚えたという感じです。

(ICUの受験生には語彙をやらないという人も中にはいるようですが、やはり語彙の学習は大切でしょうか?)

海外経験のない普通の受験生は基本的な語彙はマスターしてから試験に臨んだ方がよいと思います。他大学では英語の試験でも、難度の高い語彙が登場する場合は注釈がよく書いてあるのですが、ICU入試の英語の場合はほとんどの年度で注釈はありませんからね。語彙は覚えているに超したことはなくて、一定の語彙を知っていることで正解に至る問題もあるので、一語の重みは大きいです。

いずれにせよ英語は語彙の学習を繰り返しながら、平行して過去問やTOEFLの問題を解いていった感じですね。

(TOEFLの受験教材は種類が少なく、大学受験のテキストの方が選択肢は多かったと思いますが、TOEFLの教材の方がよかったでしょうか?)

確かに高校生であればターゲットなどの受験教材で問題ないと思いますが、一応フルタイムで大学に通っていた大学生だったので、大学受験の教材には手を出しにくく、またICUの試験対策上もTOEFLの方が個人的にはよかったと思います。留学等で必要になりますし、いずれにせよ英語で大学の諸分野を学ぶ機会が増えるので、アカデミックな表現が多様されるTOEFLのテキストを使ったのは個人的にはよかったです。大学の図書館で勉強しても不自然ではないですしね(笑)。

(なるほど、その他リーディングやリスニングでオススメの教材はありますか?)

はい、同じくTOEFLの教材ですが、

リスニングはオンレク指定のTOEFLリスニング教材、
それに加えて、『TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略』(語研)
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』(Z会)
などをやりました。

ITPとiBTとは形式が違いますが、ITPの方は全般にICU入試に似ています。
iBTは特に講義パート(Part III)の対策に役立つと思います。

ちなみにITPの方がiBTより細かいところを聞いてきたりします。
例えば惑星というテーマで、地球からのある惑星への距離が放送されて、
それが問いに出るのがITPでiBTは細かな箇所よりは、例えばその惑星の特徴とか、全体が理解できているかを問う問題が多いですね。

形式としてはITPがICUの入試に近いのですが、iBTの設問も参考になるので、余裕があれば両方解いてみるとよいかもしれません。

ちなみにIELTSも少し勉強してみたのですが、こちらはさらに細かいです。
○○は何ポンドか? というような細かい問題が出ます(笑)

(イギリスの試験っぽいですね(笑)。リーディングはいかがですか?)

リーディングに関しては、過去問を中心にやりましたが、参考書だとZ会の
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』がなかなかよかったです。

(次回に続きます)。

一般選抜,花見・桜

国際基督教大学ICUお花見レポート&サークル紹介

恒例のお花見レポート2016年度版、今年のICUでは、入学式に合わせたかのように桜が満開になった。

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恒例の本館前の新入生歓迎バナー(ICU祭実行委員会作成)、Enjoy Your Whole New World!icu_saiura2016_12

例年ICUの入学式の翌日と翌々日(土日祝を除く)に行われている新入生歓迎イベントの花見。ICUの各サークルが教会前の滑走路で新歓のお花見を行っている。

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我らが学生新聞サークルのThe Weekly GIANTS。ついに創刊40年目に突入。文章力や取材力も付くし、授業の情報を含め、学内の情報がいち早く入ってくるので、大変オススメのサークル。イラストやレイアウト好きの社員も活躍中。

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環境サークルのICU SUSTENA。空の容器は部員の食べ終わったカレー容器、ではなく、このサークルが中心となって導入したICU学食のテイクアウト用のリサイクル容器(リリパック)。表面に保護フィルムが張ってあって、使用後にはがし、契約する業者がリサイクルする仕組み。もちろんディスプレイも業務用古段ボールで作成。志が高い。

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伝統サークルの畑同好会。約30年の歴史を持つ。広大なICUの敷地には文字通り畑があり、ICU学内のハイ裏門(小金井駅方面に向かうICU高校の正門、東門)付近に位置している。畑同好会に所属してICUで野菜を育てるべし。木工などのDIY活動を行うこともあるとのこと。

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近年大人気のICUお笑い研究会。毎月の教室での無料ライブ、年数回のオーディトリアム講演に加え、各種大学生お笑い大会、プロも出場するコンテスト等にも参加。コントや漫才などの各ユニットはほぼ毎回新ネタ作り披露するという徹底ぶりで、極めてまじめにお笑い活動をしているところが大変よい。所属する実力派セプテン(9月入学生)は最近のニュース番組でも取り上げられていたぞ。

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こちらはご近所の一橋大学を主たる活動の場とする落語研究会。インカレ(複数大学参加)サークルで、去年一気に部員数が回復。高校から落研に所属していた実力者も増えているとか。平たいところに座るとついつい小話が出がちだが、花見での落語は自粛していた模様(?)。

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今年のお花見は桜も満開で、新入生や在校生で大いに盛り上がっておりました。なお、今のICUのお花見は飲酒厳禁の健全イベントですので念のため。上の学年の学生と繋がれるよい機会なので、ICU入学後にはぜひお花見にご参加下さい。

一般選抜

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