一般選抜

姉妹サイトKEIOSFC.COMからのお知らせです。

2016年度SFC合格者の皆様へ

ぜひ来年度以降のSFC受験生のため、合格体験記をお寄せ下さいませ。寄稿者の皆様には図書カード(Amazonギフトカード)および入学後に役立つ小冊子「SFCのための英語学習法をお送りいたします)

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/sfcexp.html

一般選抜

姉妹サイトWasedaSILS.comからのお知らせです。

2016年度入試お疲れ様でした。
2016年度早稲田大学国際教養学部合格者の皆様は、ぜひ後続のSILS受験生のために、合格体験記をお寄せくださいませ。
ギフト券およびSILS入学に役立つWeb小冊子、「大学生のための英語勉強法」を差し上げております。体験記は下記URLよりご投稿いただけます。

合格体験記フォーム

 

一般選抜

ICU学生新聞WG 2016年度入試特別号掲載記事(2016年2月5日発行号、6,7面)

毎年BUCHO.NETが執筆しているICU学生新聞の入試特別号の掲載記事です。
ICU学内新聞が2016年度入試受験生向けに発行した新聞で、2016年度入試の予想と2015年度の問題分析に関する内容を記事にしております。

2016年度ICU一般入試受験者数と新入試の傾向と対策

<志願者数は例年並みに>

2016年度のICUの一般入試(A方式)志願者数は1,578人と、昨年度の1,894人を下回ったが、1,600人前後で推移している近年においては標準的であった。下のグラフは過去6年間(2011-2016年度)のICU一般入試志願者数を表したものである。

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2016年度の志願者数は一昨年度の2014年度とほぼ同じで、2015年度が例外的であり、元の水準に戻ったという見方ができる。

<受験生への影響は?>
受験者数が減ったということは、受験生にとってはライバルが減って若干有利になるかもしれないということだ。ただし例年の傾向から、大幅に易化することはないだろう。ICUの入試では、志願者が増えた年は合格者が増え、志願者が減った年は合格者がやや減る傾向がある。

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直近の事例としては、2014年度の志願者数は2016年度とほぼ同じ1,576人であったが、合格者は549人であった。過去の傾向から見て恐らく今年度は合格者数が減るので、2014年度と同じく550人程度、倍率2.8程度が目安になるだろう。さらに、ICUには補欠合格がない。昨年度は一連の報道で、一過性のブームとして志願者数が増えたとの見方もでき、それを見越して、やや多めに合格者を出していたものと考えられる。以上を勘案すると、今年度の合格者数は昨年度と比較して減少すると思われる要素が多いが、倍率は去年よりは低くなり、総合的にみると合格水準は若干易化することになりそうだ。いずれにしても一定水準の受験生は合格させるというスタンスは変わらないはずだ。受験者数の増減をあまり気にせず、自分なりにベストを尽くして入試に取り組もう。

<新試験の傾向と対策>
2015年度からICUでは新しい試験が導入されている。新規科目の総合教養(ATLAS)をはじめ、既存の教科でも変化が起きている。以下科目別に分析を行いたい。

1A.人文・社会科学-長文化の傾向
2014年度まで人文科学、社会科学はそれぞれ試験時間70分の独立した科目であったが、2015年度に統合され、「人文・社会科学」という試験時間80分の科目となった。日本語の長い論文を読み約40問の問に答えるという従来のスタイルは変化していないものの、80分の試験時間に合わせて、本文が長くなっている。下の表は過去の人文科学および人文・社会科学(※)の本文の文字数と問題数をまとめたものである。

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過去の傾向として約10,000文字というものが定着していたが、2015年度は12,000文字を超える本文が出題された。過去の年度より1,000-2,000文字程度多く、文章量が多い。また、問題数も1問増え、41問で実施された。試験時間が70分から80分に増えた分だけ文章量が増え、問題数も若干増えた形である。今年度の試験も同様の形式になると予想されるので、人文・社会科学の選択者は時間配分に注意する必要がある。実際の試験においても、まずは試験開始と同時に本文のページ数と、設問の最後の番号を確認し、文章量と問題題数を確認しよう。本文のページ数は例年B5サイズで9ページ程度、昨年度は参考文献を含め10ページである。

1B.自然科学一筆記問題導入で難化.人文・社会科学と同じく、2015年度から試験が80分間で実施されるようになり、それだけ問題が難化している。2014年度まで、自然科学を含む全ての科目がマークシート方式であったが、2015年度より、自然科学の4教科すべてで筆記問題が導入されている。さらに、数学では数値選択問題が新たに登場した。下図は2015年度の自然科学における設問の方式をまとめたものである。

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(*数学と生物は、1つの小問で複数の記入欄がある設問があったため、記入箇所の合計は小問数と一致しない。)

上の図でみられるように数学のみ4択問題が少なく、数値選択問題があるため、回答に時間がかかる。今までの試験は4択問題のみであったので、概算をすれば答えにたどり着けるケースがほとんどであったが、昨年度からは最後まで計算する必要がある問題が増え、難化している。その他の科目では数値選択問題はないものの記述問題が導入されており、結果的にすべての科目で正確な答案作成が求められるようになった。特に数学選択者は過去問での想定より回答に時間がかかることを念頭において、もう1つの科目を素早く解くなど、時間配分には十分に注意する必要がある。なお、自然科学では4つの科目が1つの冊子に印刷され、試験中にこの内の2科目を選択する形式であるため、実際に各科目の問題を見てから決めることができる。特に記述問題は正確に書く必要があるため、1問でも多く答えられる科目を選択したい。

2.総合教養(ATLAS) – 読解色が強い問題
2015年度から「リベラルアーツ学習適性」に代わり、放送講義型の試験「総合教養(ATLAS)が導入されている。総合教養は4つのPartに分かれており、Part Iでは講義に直結した問題、Part II-IVはそれぞれ講義に関連した人文科学、社会科学、自然科学の論文を読んで答える問題であった。試験時問は80分、講義の放送時間は14分であったので、実質的な回答時間は66分であった。事前に問題冊子と封筒が配られ、講義の放送終了までは問題冊子の内容を見ることができないという形式であった。別途メモ用紙が配られた。注目すべきはPart II以降の論文の文章量である。事前にICUから示されたサンプルでは1,000文字程度の論文が3つ掲載されていたが、実際の試験では、各論文が2,000文字以上あり、論文読解の傾向が一強い問題となっていた。ただしPart IVに関しては掲載されている論文と問題の関連は薄く、必要な箇所だけを読めばよいという内容であった。

2015年度総合教養(ATLAS)の各Partの論文の文字数
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3.英語-リスニングが長文化の傾向
英語リスニングに関しては昨年度までの試験形式を継承しており、他の科目と比較するとあまり大きな変化はなかった。ただし近年リスニングの単語数が増加しており、難化傾向にある。以下は過去5年間のリスニングの単語数をまとめたものである。

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リスニングでは2014年度から長文化の傾向が顕著となっており、全体で2,200 Wowsを超えている。特に英語での講義を中心としたPart IIIが長文化しており、2014年度以降は、Part IIIの3つの講義は全て400wordsを超えている。ときには500 wordsを超える出題もみられ、最後まで集中して試験に臨むことが求められている。筆者はICU OBで、入試情報サイトを運営。過去問や総合教養の再現問題は下記URLを参照。【BUCHO】

【https://icu.bucho.net】(「ICU BUCHOで検索!)

PDFファイルはこちら

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一般選抜

入試お疲れ様です。
BUCHO.NETでは、皆様の入試体験を募集いたしております。
ATLASの出題内容など、ぜひ皆様の受験体験、受験情報をお寄せ下さいませ。
情報提供者の皆様には薄謝も差し上げておりますm(_ _)m
下記フォームより、ぜひ皆様の情報をお寄せ下さいませ。

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/ATLAS01.html

一般選抜

創刊40周年を迎えます、ICU(国際基督教大学)唯一の週間学生新聞、WG(The Weekly GIANTS)2016年度版入試特別号の販売等に関するお知らせです。

ICU入試特別号(毎年ICU入試前日とICU入試当日に売っている学生新聞)
当方BUCHOも記事を執筆しております。

発売場所:ICU学内、ICU教会前付近/新D館前等を予定
(販売場所に学生新聞The Weekly GIANTSの看板が出ています)

発売予定日時:
2016年2月5日(金)が9:00?17:00
2016年2月6日(土)が7:30?14:00
(荒天、完売、販売する人員の都合等により販売場所、予定時間は変更される場合あり)

販売価格:300円

内容:入試対策、合格体験記、入試の心構えやICU学内案内など
*入試をリラックスして受けていただくための読み物が中心です。

その他:

*販売しているのはICU生で、一般入試合格者も販売に当たっておりますので、入試前の相談、質問等お気軽にどうぞ。

*例年前日の方が在庫、人員、時間とも余裕があります。

一般選抜

今年度もBUCHO.NETは、ICU(国際基督教大学)学生新聞 The Weekly GIANTSからの要請を受け、ICU祭で発行されたICU学生新聞に、来場するICU受験生を対象とした、入試関連記事を執筆させていただきました。国際基督教大学学生新聞に掲載されたBUCHO.NETの2016年度向けICU一般入試対策の記事を、以下にご紹介いたします。

(ICU学生新聞 WG 2015年10月24日、25日発行 ICU祭速報号2,3面 )

2016年度 ICU一般入試対策

筆者はICU OBで、1999年よりICUの入試情報サイト(BUCHO.NET)を運営しており、ICU対策講座も実施しているが、その経験を踏まえて、昨年度ICU一般入試の分析と、来年度以降の対策方法を述べていきたい。

・昨年度入試の結果分析 受験者数が増加-

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2015年度のICUの一般入試志願者数(A方式)は、1,894人と、昨年度の1,576人を大きく上回った。以下は過去5年間(2011-2015年度)のICU一般入試志願者数を表したグラフである。

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2014年度と比較すると、2015年度は、約20%も受験生が増加した。受験生増加の要因としては、2015年度から受験生度が変更され、入試科目が4科目から3科目へと変更され、それまで全ての受験者に課されていた文系科目の試験(人文科学)が必須ではなくなったことで、理系の受験生が増えたところが大きい。実際にBUCHO.NET調査では、「人文・社会科学」の受験者が約19%増えたのに対し、「自然科学」の受験者は約27%増加している。また、2015年度のAO入試で秋篠宮家次女・佳子さまが合格され、ICUに関する報道が増えたことも少なからず影響しているものと考えられる。なお2016年度のAO入試志願者は昨年度から約21%増加しており、2016年度の一般入試の受験者も、昨年度から更に増加する可能性がある。

・対策1 英語、人文・社会科学(または自然科学)の2教科で高得点を狙う

2015年度から実施されている総合教養(ATLAS)は、旧リベラルアーツ学習適性がそうであったように、問題内容が完全には公表されていない。よって、まずは確実に出題される既存科目(英語、人文・社会科学(または自然科学))の対策を重点的に行うべきである。これら既存教科に関しては、細かな変更はあるものの、試験形式等はICUの伝統的な試験形式が踏襲されている。よって総合教養以外の科目は、ICUの過去問しっかり研究することで十分に対策が可能である。対策可能な2教科でしっかりと対策を行うことが重要である。

2016年度(一般入試A方式)

1.総合教養(ATLAS) (80分80点)

2..「人文・社会科学」または「自然科学」(80分80点)

3.英語(リスニングを含む)(約90分90点)

・対策2 総合教養(ATLAS)対策

総合教養はリベラルアーツ学習適性(一般能力考査)に代わって2015年度から導入された試験である。その形式は冒頭に15?20分ほどのミニ講義を聴き、それを元に40?45問程度の問題に答えるというものである。試験時間は80分で、試験冊子は講義の放送終了まで見ることができない。問題は4部構成で、Part Iは放送に直結した問題、Part IIは人文科学、Part IIIは社会科学、Part IVは自然科学に関連した問題がそれぞれ10問程度出題され、Part II, II, IVの問題の前には、放送と関連した各分野の短い論文が掲載される。旧リベラルアーツ学習適性と同様に、非常に出題範囲が広い。よって満点を狙うような試験ではない。実際にICUの公式Webサイトでは、一般入試B方式、社会人入試での総合教養の合格最低点が公開されており、いずれも80点満点中42点であり100点満点に換算すると52.5点であった。また、読解・聴解の要素が強い。文系の受験生の場合は、まずは人文・社会科学の過去問をよく研究して、それらの出題をしっかりと押さえておきたい。その上で、数学や理科を、高校の授業で習った範囲だけでも復習しておくとよい。一方、理系の学生は、人文科学の試験が昨年度から必須でなくなったことを含め、読解の要素がこの試験に盛り込まれているので、素早く論文に書いてある内容等を把握するために、人文科学の過去問を見ておいた方がよい。いずれにせよ、およそ全ての教科が出題範囲となり得る試験であるので、全てに対応するというより、併願校や選択科目等によってそれぞれ違ったアプローチが可能な試験と言える。まずは自分の選択している科目に関してはきちんと答えるという姿勢で試験に臨みたい。また、他校にはない特殊な試験であるので、ICUが一部公開している問題は必ず確認し、少なくとも試験の形式に関しては戸惑うことのないようにしておきたいところである。

・対策3 英語 リスニング対策が重要、リーディングは空所補充対策を

ICUの英語の特色として、英語の問題の約半分がリスニングであるということが挙げられる。これは難関私大でも中でも珍しく、リスニングを全面的に実施しているのは、早大の国際教養学部などごく一部の学部に限定される。よって、多くの受験生はリスニングの対策が必ずしも万全ではない。ICUを志望する受験生は、英語リスニングの対策をしっかりやっておくことが、大きなアドバンテージとなり得る。伝統的にICUのリスニングは、TOEFLの形式に類似しており、TOEFL教材(特にPBT/ITP形式)を使っての学習は有効である。また、ICUの過去問も出題形式や出題内容(大学生活をベースとした日常会話や大学での講義など)は概ね一定しているので、ICUの過去のリスニングの問題を用いての学習も非常に有効である。

英語リーディングに関しては、典型的な読解・内容一致問題(Part I)が中心であるので、英語の受験勉強をしっかりとしている人にとっては、さほど心配はない。ただしPart IIには300-400wordsの英文の中に20もの空所があるという、やや特殊な空所補充問題があるので、Part IIに関しては演習を重ねておくとよい。Part IIの空所補充問題には文法、語法、語彙のみならず、ライティングや文脈理解の要素も入っているので、英語の総合力が問われている。

全体として、ICU入試では総合的な英語力が問われており、特に大学での学ぶ上での英語の運用力、つまりアカデミックな英語力を測る試験であると言える。また、英語の実力を測る上で問題がよく練られており、概ね受験生の英語力に比例した点数が出る。よって、英語は十分に時間をかけて勉強し、試験に臨みたい。また、ICUでは、入学後もELAや英語で開講される授業等で、常に英語力が問われている。

・対策4 人文・社会科学 過去問演習が有効

人文・社会科学は大学入試としては非常に長い論文を読んだ上で、約40問の問題に答える形式で出題されている。2015年度の問題文の長さは、約12,000文字、B5用紙で10枚程度、問題数は41問であった。試験時間は80分で、回答に要する時間を考えると、20分?30分程度で約10,000文字以上の学術的文章を読み切る能力が必要となる。高1や高2の段階では、まずは読書の習慣を付け、新聞や新書等を継続的に読むなど、日本語の論文を読む訓練を行うとよい。その際、読んだ文章の要約をノートなどにまとめてみると、短時間での内容を把握や、文章読解の訓練となる。すでに高3で試験が控えている場合、あるいは高2などでICU志望が決まっている場合などは、ICUの人文・社会科学の過去問の演習を始めた方がよい。

人文・社会科学の特徴は、ICUの教授らによって、本文が試験のために書き下ろされたものであるということである。その他の大学の入試の現代文や小論文等の資料は、ほとんどの場合、既存刊行本や新聞記事等の文章を引用したものであるが、ICUでは、入試のためだけに、教授らが試験用の文章を毎年作成している。よって、ICUの人文・社会科学はICUの先生方から、未来のICU生へのメッセージという側面も持っており、内容の充実した論文が多い。また、毎年様々な教授らが論文の執筆を担当しているので、人文・社会科学の過去の論文をたくさん読んでいると、多様な学問分野を試験対策としてカバーできると同時に、固有の出題形式にも慣れることができる(経験上10年分以上の過去問を解くと出題が一巡し、得点力が一気に上がるようだ)。

・対策5 自然科学 記述問題が登場、数学は難化傾向

リベラルアーツカレッジ、あるいは教養学部系統の大学の中で、理系の学問もできるというのは、ICUの大きな特徴である。英語のできる理系の大学生は、就職や院進学など多方面で需要がある。一方、文系のイメージの強いICUで、理系の優秀な学生をいかに確保するかというのは長年の課題であり、入試では理系の学生は若干有利と思われる傾向がある。BUCHO.NETの調査では、2015年度の社会科学選択者の倍率が約3.29倍であったのに対し、自然科学選択者は2.67倍であった(2014年度はそれぞれ2.9倍、2.4倍)。自然科学の試験は、数学、物理、生物、化学の4教科から2教科を選択する形式である。また、4教科は同一の冊子に印刷されており、当日問題を見てから、回答する2教科をその場で選択することが可能である。自然科学の問題は、標準的な問題が多く、一般的な受験勉強をしていれば対応できる問題が多い。よっていかにミスをしないかというハイスコアゲームの要素がある。なお近年では数学において他の教科より難度の高い問題が出題される傾向にある。また、昨年度から各教科2-5問程度の筆記問題が出題されるようになった。特に筆記の計算問題では、マーク方式とは違って概算が使えず、正確な計算結果が求められるため、よりスピーディーに解答する必要がある。

・その他

筆者の主催するWebサイト(BUCHO.NET)では学内取材や過去の傾向に基づいた、放送付きの総合教養対策問題を多数用意している。また、その他教科も1988年の公開以降のほぼ全てのICUの過去問の閲覧・演習が可能である。興味のある方は下記Webサイトを参照されたい。(筆者はICU OBで、入試情報サイトを運営)【https://icu.bucho.net】(「BUCHO」で検索)

PDF版はこちら

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一般選抜,オープンキャンパス

2015年度ICU(国際基督教大学)オープンキャンパスフォトレポート

恒例のICUオープンキャンパスレポート。

今年は(1)総合教養(ATLAS)、(2)ELAのモデル講義、(3)在学生のトークライブの3つは事前エントリー制で、他は予約不要という形になった。icuopencampus201500

ちなみに事前エントリー制であった上記の3つは、概ね2週間前くらいにはエントリー数が定員に達していた模様。

来年度以降の参考として、事前エントリーが必要なものに興味がある場合で、事前エントリーができなかった場合なども、キャンセル待ちで並べば概ね入れた様子だったので、とりあえずICUまで行くべき。

事前登録が必要だったものに関して、一般入試受験者は総合教養(ATLAS)の体験は行って損はない。トークライブは時間がなければいかなくてもよいので、ICU生や先生方と個別に話せるラウンジの利用の方が個人的にはオススメか。

icuopencampus201501教会前の受付。こちらでパンフレットやモデル授業のスケジュールなどがもらえる。

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この日は台風の影響が心配されたが、午後には段々と晴れてきて、段々と例年通りの賑わいに。

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バカ山付近。夏休みを利用して遠方から来ているっぽい方も多かった。

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新D館のキャンパスツアー受付。30分おきにキャンパスツアーをやっているので、目当てのモデル講義の合間に参加するとよい。?むちゃくちゃ歩くという訳では無いのだが、ICUのキャンパスは広いので、普段あまり運動していない受験生の中には翌日筋肉痛になる人もいるとか。歩きやすい服装を推奨。ちなみに(J/E)の回は英語でも説明がある回。

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同じ新D館のラウンジではICUの先生方やICU生と個別にかつ気軽に対話できるコーナー(リベラルアーツ・ラウンジ)が用意されている。先生や学生と対面で話すのは、若干緊張するかもしれないが、贅沢な内容の割には、比較的待ち時間なく利用できたりするので、このコーナーの利用は特にオススメ。特定の質問があると答えられる学生スタッフが飛んでいったり(受験科目別の質問など)、興味関心の近い専門の先生を紹介してもらえたり、なかなか柔軟に対応してもらえる様子だった。

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本館入り口付近。Welcome to ICU!

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本館ではモデル授業 が多数行われていた。写真はMCC(メディア・コミュニケーション・文化)メジャーの有元先生。学内情報によると、MCCメジャーはICUの数あるメジャーの中でも特に人気のあるメジャーで、今年先生が担当されたMCCメジャーの必修科目「カルチュラル・スタディーズ入門」は、基礎科目であるにもかかわらず、抽選制であったとか。表象という一見難しいテーマだったが、サッカーやバレーの日本代表の試合のメディアがどのように伝えているかなど、実例を交え、とても充実した講義だった。ICUのモデル講義はなかなか良い先生がそろってますな。

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こちらはICU入試の総合教養(ATLAS)の体験講義。写真は終了後に撮ったが、今回一番人気があったと思われる講義で、キャンセル待ちの長い列ができていた。 講義を踏まえた総合教養(ATLAS)対策に関しては後日詳しく書きたいと思います。

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入試説明(個別相談)の教室。受験生のみならず保護者の方も多く相談にいらっしゃっていたようだ。今は受験制度も増えていて、個別に確認したい事はいろいろと出てきそうですね。

その他本館内では留学や寮、奨学金や就職などの案内・説明がそれぞれの会場で随時行われていた。

icuopencampus201508?なおこの日は雨で比較的涼しかったが、別日程はむちゃくちゃ暑かったとのこと。ICUに限らず夏のオープンキャンパスでは水分補給など各自で熱さ対策が必須ですな。

一般選抜,学食・学生寮

このブログではICU(国際基督教大学)の寮を以前からご紹介しておりますが、以前からアナウンスされていたICUの新しい寮の工事が始まったようです。場所はICU教会に向かって左側手前、ICUのキャンパスに入ってすぐの一等地という感じでしょうか。

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(写真左側が建設予定地)

現場では寮のイメージも掲示されていました。マンションのような立派な建物ですな。

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新々2寮という割に一見すると1棟に見えますが、よーく見ると2棟の建物になっています。念のためイメージ(予想)を追加するとこんな感じになると思われます。

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(ここだけ見るとなんだかICU入試のATLASというか旧リベラルアーツ学習適性の問題のようですな。)

さて、ICU学生寮に関してICU受験生にはうれしいニュースがあります。

新々2寮が2017年に開寮が決まったことで、ICU学生寮のキャパシティが大きく増えて、現在3つある新寮(欅・銀杏・樫)は今まで原則2年で退寮だったのですが、2015年度入寮者からは、4年間在寮できるようになりました(ただし4年間同じ寮とは限らない)。

新寮は設備は新しくセキュリティ等もしっかりしているが、2年間のみ在寮可能というのがややネックであったので、4年間在寮できるようになったのはとても大きいですね。

また、2015年度から新寮の寮費が、54,000円から、49,000円に値下げされています。学内寮なので保護者も安心ですし、賃料も周辺物件より訴求性のあるものになりました。大学進学時には、特に東京以外からの進学者には東京での賃料、物件探し等が大きな負担となりますが、ICUは学生寮のキャパシティが一気に増えつつあるので、寮費がリーズナブルかつセキュリティや勉強や他の学生との交流といった住環境の面で学生寮が充実いる点を含めると、総合的な大学としての魅力が増していると思います。ICU生情報によると、現在学生寮は、入学時に希望すれば概ね入寮できるようだが、新寮の値下げや在寮期間の延長の効果もあって、現在は概ね満室とのこと。

一方、今までの寮は新寮も含め3F程度の高さの建物が標準であったのに対し、新々2寮はICU学内にしては比較的高さのある建物(イメージでは5F/7F)で、思ったよりICU教会も近い位置に建てられるので、ICU OBの視点から見ると、ICUのエントランスの印象は結構変わるだろうなという印象も受けました。敷地も既存寮と比べると必ずしも広くはないので(基本的には旧第二男子寮の跡地+α)、例えば再開発で駅前の一等地に背の高い立派なマンションができるようなイメージかもです。

いずれにせよ毎年ICU合格者にインタビューすると住居への不安は入学前、あるいは受験時の悩みの一つとして出てくるので、ICU受験生にとっては入学後の住まいのオプションがぐっと増える、良いニュースだと思います。

一般選抜,花見・桜

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2015年度ICU入試合格者の皆様のお花見のため、桜満開のICUに行ってきました(上の一部の写真は2015年度オンレク受講者、ICU入試合格者の方からご提供をいただきました)。今年のICUはちょうど入学の時期に桜が満開だったようですねぇ。今年のICUはいろんな意味で華やいでおるようでございますよ。オンレク受講者の皆様、サイト利用者の皆様、ICUご入学おめでとうございます。皆様のキャンパスライフが豊かなものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。2016年度入試受験の皆様、来年の春に桜を咲かせましょう。などと受験業者のような事をいいつつも、よく考えたら一般入試合格は2月で真冬ですな。桜咲くというよりギリ梅のつぼみ芽吹くぐらいですわ。AO入試に至っては紅葉が綺麗だったり。個人的に受験生を応援する際は、「桜咲く」は明らかに季節感が変なので、「AO入試に受かって、君のモミジを紅葉させよう!鹿せんべいYeah!」とかでいきたいと思います。とりあえずどちらもICUで見られますので(鹿を除く)、今年度もがんばって参りましょう。

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

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2015年度ICU入試(国際基督教大学入試)は上記のような結果となった。社会人入試を除くすべての方式において志願者数が増加した。

特にICU一般入試(A方式)の志願者数は、前年度比で20%の大幅贈となった。

背景には、ICU入試方式の変更(人文科学が必須ではなくなり、自然科学との選択制になった)によって、特に理系の受験生が受験しやすい方式となり特に理系・もしくは文転した元理系の受験生が増加したということが考えられる。また、皇族の佳子さまが学習院が中退され、ICUにAO入試で合格したことも全国的な話題となり、報道効果によって受験生が増加したという要因も考え得る。

なお、今年度からICU入試に新たに導入された英語の外部試験を利用する、一般入試B方式は、志願者数が39人に留まった。これは、IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79(PBT 550)以上という合格最低点が課されているため、受験者が多く集まらなかったものとも考えられる。一方当該方式の合格者は17人で、倍率が2.29倍と、一般入試A方式と比較すると、倍率が低い結果となった。A方式とB方式は併願可能であるので、意外にTOEFL550点以上のスコアを持つ受験生は少なかったという見方もできる。ただしTOEFLの受験は受験料が高く、受験の申し込みから試験結果の送付までには時間がかかることから、TOEFL550点以上の実力を持ちながらも、一般入試A方式のみで受験した学生も多くいたものと考えられる。

また、社会人入試も試験方式が変更され、一般入試B方式と同じく、英語の成績要件が加わった。社会人入試の英語成績要件は、IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79(PBT 550)、TOEIC 800以上と高く(*ICU関係者としては高いとまでは言えないスコアだが、一般的に当該英語成績を取れる社会人はそうはいない)、社会人入試の志願者数は4名にとどまった。また、そのような成績要件をかされながらも、合格者は2名で、倍率は2倍であるが、成績要件を考えると難度の高い入試になった。

総じて2015年度の一般入試は倍率等が高まり、統計上は昨年度入試より難化したと言える。ただし、今年度は総合教養(ATLAS)の導入や、皇族の佳子さまがAO入試で合格されたという報道効果などもあり、例年以上にいわば記念受験に近い受験生も多かったのではないかと考えられる。

<合格最低点>

ICUの公表した2015年度一般入試(A方式)合格最低点(得点調整後)は、140点(250点満点)であり、100点満点に換算すると56.0点である。当該数値は2014年度は約55.8点、2013年度は約55.8点であった。

いずれも得点調整後の数値であり、2014年度以前は4教科であったので、厳密には比較できない。しかし3教科化したことで、合格に求められる1教科あたりの得点が上昇した可能性がある。

いずれにしても、公表されている合格最低点からは、ICUは伝統的に出題が広範囲に渡り、総合力や適正を重視した試験を実施しているので、満点に近い数値が求められているわけではないことが示唆されている。

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(ICU Webサイトより)

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また、B方式、社会人でもATLASの合格最低点が公開されており、80点満点中、42点、100点満点に換算すると52.5点という計算になる。この点から、ATLASの得点ではあまり高得点が必要とされている試験ではないということが示唆されている。

ATLASは多様な分野から出題され、広く教養や適応力を問う、広大な試験範囲を持つ試験で、文系理系を問わず受験できるよう配慮されている。未知の問題も多く、出題範囲が広大であるので、満点を狙うような試験ではないことが示されている。

 

icustat20150202

icustat201402

*上記受験形態別受験者数はBUCHO.NET調べ
ICU公式の統計ではありません。

一方、BUCHO.NETの調査によると、受験科目別志願者数、合格者数は上記のようになった。

一般入試(A方式)の社会科学志願者は昨年度比で約20%増加、自然科学受験者は約27%増であった。若干ではあるが、増加率は自然科学受験者の方が高かった。

また、一般入試の合格者は、社会科学が549人、自然科学が162人であった。倍率は社会科学が3.29 倍、自然科学受験者が2.67 倍であったので、理系の受験生の方が倍率が低くなる結果となった。

転入本科(編入試験)の倍率に関して、BUCHO.NETの調査によると、人文・社会科学受験が6.5倍、自然科学受験が7倍であった。ただしICUの公式サイト、あるいはオープンキャンパス等での入試の説明では、一般入試の転入本科学生は一般の受験生(高校生など)と同一の基準で合否を判定していると述べられている。編入試験受験者の出身大学のレベルも様々であり、また、大学の授業と並行して入試の勉強を行う必要があるため、結果として一般の受験生より統計上合格率が低くなっているものと考えられる。

以上2015年入試を総括すると、文系、理系とも受験者数が増えたことで、倍率が高まった。ただし合格者も増加しており、急激に倍率が高まった訳ではない。また、科目数が減少したことにより、1教科あたりのウエイトが増え、結果的に合格に必要とされる得点が上昇した可能性も示唆されている。