ICU奨学金,一般選抜,ピースベル奨学金

2013年度オンレク受講生、ICU一般入試合格者、ピースベル奨学生のhairiさんインタビュー第2回

(引き続きピースベル奨学金の選考方法などに関して伺って参ります。応募用紙に書いた内容は?)

いくつか質問項目がありまして、それに答えていく形ですね。

(それぞれ簡単に教えていただけますか?)

<・奨学金の応募理由を記入してください(家庭の経済状況を含めて記入)>

自分の家は普通の家庭で、めちゃくちゃ貧乏じゃないのだが
学生支援機構の奨学金を借りて、あなたが行きたいなら大学にいきなさいという感じでした。
親の収入がこれくらいで、弟の教育費も将来これくらいかかってとか、具体的に書きました。

<・入学後、ICU 生としてどのような学校生活を送りたいと考えていますか>

これは少々変なことを書いたのですが、

古武術研究家の甲野善紀さんという方がいて、
その方は若い頃にいろいろ悩んだ上で試行錯誤するうちに、武術というテーマに出会ったそうです。

それからずっと武術の研究をして、今ではNHKに出たり、その分野では知られる存在になった。

大学は社会に出る前に時間があり、人に出会える貴重な機会なので、自分も一生懸命勉学等に励んで、自分のテーマのようなものを見つけていきたい。

そんなようなことを書きました。

<・本学の創立の経緯は他の大学とは大きく異なります。このことについて、感想や意見を書いてください>

ここも少し変なことを書いてしまったのですが

ICUは特色のある大学で、ある意味で辺境にいる。メインストリームではないということが大事だと思う。
動物の群れとかでも全員が全員同じ方向に行くと何かあったときに全滅してしまう。

なので一人ぐらい全然違う方向にいたり、そういう生体をもつものもいる。

ICUは大学教育においてそういう役割を担っている部分もある。

そんな内容で書きました。

思い出すと恥ずかしい内容なのですが(笑)。

<・あなたの卒業後、ICU で学んだことをどのように活かしたいと思っていますか>

ここはすみません、詳細は忘れてしまいました。

あまり損得にとらわれず、多様なことを勉強していきたいという内容を書いたかもしれません。

はじめの項目と内容が重複して困った記憶があります。

<形式にとらわれず、自由に自己PRを書いてください>

ここには自分の尊敬する人のことを書きました。

自分もそういう人達のように能動的にいきたい。

自己PRだからといって、特技を書いたとかではないです。

また、前に偉大な人がいても、無関心でいては反応できないし、
自分が尊敬出来る人に出会えたこと、
そのような出会いに対して、アンテナを立てていて、反応できた。

それが自分の良いところと書いた記憶があります。

(分量はどれくらいですか?)

A4で3枚くらいですね。

ICUのホームページから印刷して、自分で書いて願書と一緒に送る形ですね。

(願書に同封ですか?)

そうです。出願の時にピースベル用の封筒を、一般入試とセンターの封筒にぞれぞれ同封する形です。

(どれくらい時間をかけて執筆されましたか?)

構想は1週間くらいで、いろいろメモや下書きなどをしました。
本文は2日ぐらい書けてじっくり書きました。

(結構時間をかけたのですね。入試の出願の時だと試験対策で大変ですね)

はい、これは時間的に結構大変で、ファミレスでうんうんいいながら書いた記憶があります(笑)。

直前に書くのは大変なので、ピースベルに応募したい受験生は、早めにICUの募集要項などを確認して、応募に備えておいた方がよいですね。

(推薦状の執筆はどなたに依頼されましたか?)

担任の先生にお願いしました。

快く書いて下さいました。

(ちなみに奨学金が決まった後、先生に何かお礼とかを持っていったりしましたか?)

いえ、まだ持って行っていません。
いずれご挨拶にいこうと思っております。

(ご両親は喜んでおられましたか?)

それはもう大変に(笑)なにせ国立より学費が安くなってしまったので。
兄弟もおりますし、その点本当にありがたいです。

(奨学金が決まったという通知はどのように来るのですか?)

合格通知に同封されていました。

(やはりものすごく分厚い封筒になったりするのですかね?)

いえ、A4一枚のものすごくシンプルな用紙でした(笑)。

自分はセンター方式でも合格していたのですが、通知は一般入試の方に同梱されていて、合格時に送られてくる封筒の外見は見た目センターと変わらなかったですね。

説明の紙と、誓約書が1枚あるだけでした。

(センター方式にも合格していたというのも選考に関係していると思いますか?)

そこは正直分からないです。もちろんICUの方は把握していると思いますが、それがどう選考に及ぶかまではちょっと分からないですね。

(選考の決め手はなんだっと思いますか?)

そこも難しいところなのですが、オンレクの効果もあって、恐らく入試の成績がよかったというところと、あとは応募用紙の内容が評価してもらえたのではないかと思います。

応募用紙に書く内容は、各先生も読んでおられるようで、ピースベルの授賞式でも、副学長の森本あんり先生に「君の書いた内容は読んだよ」とお声をかけていただきました。

(ICUの先生方もちゃんと読んでおられるんですね)

はい、ただ、先生は「読んだよ」とおっしゃっただけで、内容がおもしろかったとはまではおっしゃっらなかったです(笑)。

(次回に続きます)

ICU奨学金,一般選抜,ピースベル奨学金

(今回は2013年度オンレク受講生で、ICU一般入試合格者、ピースベル奨学生のhairiさんにお話を伺いました)

(この度はピースベル奨学金、おめでとうございます。ピースベル奨学金の授与式の様子を教えて下さい)

はい、入学式後の週末に、ICU内のアラム内ハウスで授与式がありました。

今年の受給者(スカラー)は約10人で、学長から新スカラーの全員に奨学生証が授与されました。

ちなみに式典には2年生以上の受給者と、寄付者の方もいて、かなりの人数でした。

とても緊張しました。

授与式や学長のスピーチ等が終わった後に、食事をする懇親会がありました。

(奨学生証というのは学生証のような?)

いえ、表彰状のような(笑)。

ちなみに私がいただいたのは寄付者個人のお名前が入った冠賞で、奨学生証には寄付者でICU OBの方のお名前が入っていました。同じ寄付者の方は以前にもピースベルの冠賞を贈られているそうです。本当にありがたいことです。

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*後日撮影させていただいた奨学生証。2段目には寄付者の方(ICU OB)のお名前が入っている。

(奨学金の内容などを教えて下さい)

はい、私がいただいたのはICU Peace Bell奨学金特別枠で、これは一般入試とセンター入試の合格者を対象にしています。

(特別枠と普通の枠の違いは?)

入試形態の違いですね。AOや推薦などが普通枠、一般入試とセンター入試が特別枠です。
給付内容も少し違っていて、普通枠は100万円が4年間給付されます。

特別枠は授業料・施設費を4年間免除、寮費も4年間免除で、入寮期間が2年間の新寮に入った場合は、3年目、4年目に5万円の給付があります。

(それはすごい。特別枠はどれくらいあるのですか?)

今年は3人だったそうです。一般枠は6人くらいだと思います。

(すると一般入試の方が人数は少ないのですね)

AO、推薦などはICU先願の形なので、その点を含めて人数が多いのだと思います。

また、大学が行っているICUの給付金(授業料の1/3が免除)とは違って、ICU OB・OGをはじめとする関係者の方からの寄付金で奨学金が運営されているので、ICUの規模等を考えると、受賞者の数は少なくないと思います。

(入学後の成績要件はありますか?)

一定成績を維持する必要があります。確かGPA2.4くらいをキープする必要があったはずです。その他毎年活動報告を提出する必要があります。

(なるほど、GPAはなんとかなりそうですが、サボっていたら切ってしまいそうなラインですね)

そうかもしれませんね。ただGPAが一定ラインを下回ったらすぐに奨学金がカットされるわけではなくて、猶予期間のようなものがあって、それまでに回復すればセーフ、というものであるようです。

(入試成績ではかなり上位だったと思われますか?)

正直かなりできたという感触はありました。今までオンレクで過去をやってきた中でも結構良かったです。

また一般入試の特別枠受賞者の一人は、入学式で人権宣言を読んでいたので、その方は首席だと思います。

(そうするとトップ3?)

いえ、そこまでの感触はないです(笑)。
自分は英語のリスニングがそこまでではないので、英語に関しては並の成績です。
ELAのクラスもStream 3ですし。
ただそう言われるとオンレクで相当研究していましたし、結構できたという感触はありますね。

ある意味でオンレクなしでも合格できた可能性はあるのですが、ピースベルに関しては、オンレクなしでは無理だったと思います。

(なるほど、内申点等も加味されるようですが、学校の成績もよかった?)

いえ、ものすごく良かったわけではないです。
文系科目の成績はよかったのですが、数学や体育は3でしたし。

(ICUピースベル奨学金の応募方法に関して伺いたいのですが、奨学金の応募用紙などはそれは入試の願書を出すときに一緒に出す形ですか?)

そうですね。入試の願書に応募書類を同封して送ります。

確か入試の願書に案内があって、要項を見た上で、指定されたURL上から応募用紙などをプリントアウトして各自で作る形です。

(必要な書類を教えて下さい)

志望動機等を書いた応募用紙と推薦書、それに家庭の所得に関する証明書が必要です。

(次回に続きます)

一般選抜,中央大総合政策学部

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<お名前>
BUCHO

<受験形態・合格年度>
一般入試・2013年度入試

中央大学総合政策学部国際政策文化学科

 

<予想得点>

英語得点 = 7-8割

国語得点 = 7割

<受験するまでのいきさつ>

ICU、SILS、SFCとの併願校の研究のため。学際的色合いの強い学部であり、また、英語・国語での受験可能な私大としても注目していた。

ICUと重複しない日程もよい。

<大学への期待>

(入学するとしたら)

少人数制

国際政策の学際的研究
-入試対策-
(出願1 志望学科について)

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中央大総合政策学部を受験する際には、3つの学科(コース)を、それぞれ志望順を書くようになっている。

出願時に志望順位をつけるコースは以下の3つ

1.政策学科プロフェッショナルコース
2.政策学科
3.国際政策文化学科

自分の場合国際教養系学部の併願研究をしているので、迷わず3の国際政策文化学科を第一志望にした。

出願時に順位を付けることに関して、中央大学入学センターに確認したところ、この志望順位によって入試の合否に有利不利が発生することはなくて、基本的に全体の合格最低点に達していれば、必ずいずれかの学科(コース)には合格するので、自分の学びたい順に志望順位を決めれば問題ないとのことだった。

中央大の発表している合格最低点によると、例年、3の国際政策文化学科はやや得点が高く、1と2は全く同じであるので、国際政策文化学科を第一志望とする人がやや多いようだ。

(出願2 試験会場)

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中央大は全国17カ所に試験会場を用意しており、この内、12カ所は個別の学部入試を含め、全日程で利用できる。

ただし各会場は先着順で埋まる。このため会場にも志望順位を付け、第二志望まで願書に書いて出す。第二志望の会場まで埋まってしまった場合は、多摩キャンパスでの受験となる。

このためとにかく早く出願した方がよい。

自分の場合東京23区在住なので、圧倒的に後楽園キャンパスのアクセスがよく、そちらを第一志望にして出した(ちなみに第二志望はさいたま市の会場にした。路線検索等で調べたところ、多摩キャンパスより隣県のさいたま市の会場に行った方が早い(汗))

早めに出願したので、無事に後楽園キャンパスで受験できた。

総合政策学部は他学部と比較すると募集人数が非常に少なく、多くの場合希望する会場で試験を受けられるものと考えられるが、それでも自分にとってアクセスのよい会場を確保するためには、早めに出願した方がよいだろう。

(試験の分析)

<英語>

中央大総合政策学部の英語の特徴は以下の通り

・全ての大問に配点が書いてある。

・試験時間100分。大問は9まであり、分量は多め

・問題はよくできており、難度も適切で、英語の実力通りの得点が出そうな問題
(全問正解者が多数でるほど簡単ではないが、極端に難しいということもない)

・大問5の正誤文選択問題は難度が高いが、配点は低い

(実際の試験)

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中央大の入試の特徴として、大問ごとの配点が問題用紙に書かれているので、配点を意識した解き方をすることが重要。

配点の低い前半の短い問題を素早く済ませ、配点の高い後半のリーディング問題等に時間を十分に確保するというのが基本になりそうだ。

特に、例年5つの英文から、1つの間違った英文を探すという問題が出題されているが、これは時間がかかる割に、配点が低く、飛ばした方がよい(今年の場合大問5)

注:同じ文法的誤りを指摘する問題でも、TOEFLのように一文の特定の箇所に下線が引かれていて、その内どこが誤っているのかを指摘するのはそこまで難しくないが、中大総合政策の誤文指摘問題は、どの文中の、どの箇所に文法的誤りがあるかを全て自分で判断せねばならず、時間がかかる。しかも何らかの文法的誤りを見つけたと思っても、そこが出題者の意図しているものと一致しているという保証はなく(例えば文法的には誤りとは言えないが、英文として不自然という選択肢もあり得る)、ここに時間をかけてわずか10点を得点するより、他の内容一致などに時間をかけて得点を伸ばした方が得策。

さて、実際の試験では、前半の短い設問(短文の空所補充)と、後半の英文読解(内容理解)を交互に解くようにした。どうもリーディングの問題を続けて解くと、英文を読む際の集中力が切れがちであるので、読解の大問を1つ解き、終わったら、その次に細かな文法問題などを挟むようにした。問題冊子の順番通り解く必要は全くないので、過去問を研究して、自分にとって最も解きやすい解き方を見つけたいところ。

難しすぎもせず、簡単すぎもしない、概ね実力通りの点数が出るような問題構成で、その上で問題数が多く、スピードが問われている。
<昼食>

中大後楽園キャンパスでは、試験当日も学食が使えたのでそちらで昼食をいただいた。ただこれは受験生用に用意されているというよりは、併設されている高校、および、研究で残っている大学の在学生などを対象にしたもののようだった(席数はそれほど多くない)。

よって受験生は学食の利用は前提としない方がよさそうだが、それでもあるとなしでは大違いだ。

なお5号館地下の大学生協は試験当日も営業していた。飲み物や弁当はもちろん、大学グッズもここで買える。
<国語>

午後から国語の試験。中大総合政策学部の国語の特徴は下記の通り。

・分量が多い。近年は90分で大問4問構成が定着しつつある。

・抜き出し問題が頻出だったが、大問4問構成になった近年は減少している。

・一般書掲載の社会科学分野からの出題が多く、特に国際関係等の出題が多い。

・エッセイや随筆的文章もたまに出る。小説はほぼ出ない。

・大問は4題とも25点で共通。
(実際の試験)

中大総合政策の国語は、英語にもまして分量が多い。特定のわからない問題にこだわらず、スピーディに解くことが求められる。

また、配点が4つの大問全て同じなので、解きやすい問題から解き、時間がかかりそうな問題は後回しにした方がよい。

実際の試験では1,2が比較的答えやすく、3,4が少し時間がかかりそうだったので、結局順番通りに解いていった。

なおもし文章の書き抜き問題が出題されている場合は、時間がかかるので、その問題が含まれる大問は後回しにした方がよい(試験開始直後に記述用解答用紙を見ればどの問題に記述問題が含まれるか、すぐに分かる)。

試験時間が90分で大問が4つありため、大問1つあたり20分強しか時間がない。前半の解きやすい大問2つをなるべく早く終わらせ、後半に時間を残すよう心がけた。

それでも後半の問題、特に「オノマトペ」をテーマにした大問3は妙にややこしく、時間一杯かかってようやく全部の問題を解き終えた形だ。英語に比べても時間がギリギリという印象だった。

<最後に一言>

・合格最低点は年度によって異なるものの、概ね7割-7割5分であり、問題の難度や問題量を考えると、試験としては結構難しい。

・英国とも問題量が多い。特に国語は多い。いかに素早く解くかが重要で、その上、7割以上の正答率も求められるので、一定のスピードと精度の両立が必要。

・合格者数が比較的少なく(国際政策文化で例年70-80人)、倍率が10倍前後と高い上に、2教科型であるから、2科目両方で上位の点を取る必要がありそう。

・国語は科目の特性上、満点などは期待しない方がよい。配点の高い英語で十分に稼いで、国語は7割以上をキープするというイメージか。
・国語の分量が多く、日本語の読解力が求められることから、特にICUとの併願に向いている。SFCの入試も感覚的には近い。日程的にどちらの学部とも重複しないという点もよい。

・消しゴムを忘れた受験生が2人いて、1限目の試験開始前に貸し出しをしていたが、その内1人の名前や受験番号を控えるのを中大の係が忘れたらしく、神経質そうな眼鏡をかけたやや若手の教授っぽい試験官が「今消しゴムを借りた方は、昼休みの間に購買で消しゴムを買って、返して下さい。私はそういう風に思います。」と教室にいた約200人に全員に真顔でアナウンスした。たかだか84円(税込)の消しゴム1個の行方が(自分達のミスで)分からなくなったといって、会場の受験生全員にアナウンスするとか、試験終わる前に買って返せとか、そもそも試験前の集中が必要な時間に余計なアナウンスするとか、とにかくとてもケチくさい印象を受けた(ぴったり200人だったとするとその教室で徴収した受験料は3500*200=700万円)。私はそういう風に思いました。

・やはり中大の多摩キャンパスは少し遠く感じる。中大が駿河台の土地を今の時代に残しておけたなら、高層化等で存分に活用できたはずであり、その点は実に惜しい(後日この話題を話していたら、駿河台時代を知る中大のOBも全く同意見だった)。4年間を後楽園キャンパスで過ごす理工学部はちゃっかりとパンフレットでアクセスの良さをアピールしていたりするし、確かに惜しい。

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青山学院大国際政治経済

青山学院大学国際政治経済学部国際政治経済学科B方式合格体験記

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<お名前>
BUCHO

<プロフィール>
都立Tタマ高校卒、ICU(国際基督教大学)卒
大学受験情報サイトを運営

ICU受験対策 BUCHO.NET
早稲田国際教養受験対策 WasedaSILS.com
慶應SFC対策 KEIOSFC.COM

趣味はビリヤード、マジック、自転車
<受験形態・合格年度>
一般入試・2013年度入試

青山学院大学政治経済学部政治経済学科B方式

<予想得点>

英語得点 = 8-9割

リスニング得点 = 7-8割

国語得点 = 7割

<併願校>
今年は英国2科目型の研究のため、中央大学総合政策学部を併願

<受験するまでのいきさつ>

ICUとの併願校の研究のため。特に英語、リスニング、国語という試験科目のB方式に注目。

<大学への期待>

(入学するとしたら)

アクセスの良さ
少人数制

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-入試対策-

<英語>

青山学院国際政治経済の英語の出題は以下のものが定着している。

大問1 英文の和文要約問題(字数制限あり)

大問2. 短めの自由英作文(60文字)

大問3-6 内容一致、正誤問題、穴埋め問題などオーソドックスな英語問題

ポイントは大問3以降のオーソドックスな英語問題を素早く終わらせ、後から1,2の和訳および英作文に取り組むことである。

経験上、英作文や和訳は後回しにした方がよい。なぜなら英作文と和訳は残っている時間に応じて細かく書いたり、あるいは時間がなければおおざっぱに書くなど、時間調整が可能であるが、先に英作文等をやってしまうと時間配分が難しくなる。

(実際の試験)

事前のプラン通り英作文と和訳である大問1,2を飛ばし、択一式(マーク式)の大問3-6を順番に解いていく。多くの問題が3択もしくは2択(正誤問題)だった(2010年度までは4択、2011年度以降3択)。3択であると他の受験生の正答率が高くなるので、その意味でも見直しに時間をかけ、意図的にややゆっくり目に解くよう心がけた。

印象としては問3,4,5,6の択一(マーク)パートは全問正解の受験生が一定数いるような問題で、スピードはそこまでは問われないが、ミスはあまり許されない、精度が問われる問題だった。

近年の大学入試における英語リーディングでは、正答率は7割程度でよいので、とにかくスピーディに問題を解くことが要求される形式が増えている。しかし青学国際政治経済の場合、ゆっくりでよいので8割5分以上は正解せよという性質の問題と言える。

実際の試験では問3,4,5,6の択一は合計で53分を費やして解いた。試験時間は90分なので、問1,2の英訳・英作文問題を解くための残り時間が37分。これだけあれば英作文・和訳を書く時間は十分に残されているが、少なくとも20分程度は残しておきたい。

<1-2.和訳>

大問1は和訳問題で、160-170文字程度の1パラグラフの英文を、100-130文字の日本語に訳せという問題。英文和訳+要約とも言える問題で、この手の問題他大学でも出題されているが、

青学国際政治経済の特徴は制限字数がきっちりきまっていることであり、英文からなるべくエッセンスだけを拾って書くようにしないと、すぐに制限字数に達してしまう。かといって要約の部分に時間をかけすぎると試験時間内に終わらなくなってしまうところが難しい。

実際の試験では、トピックセンテンスと結論の部分は丁寧に訳し、文章中盤の例としてあげられている箇所は軽く訳すように心がけた。このパートには25分程度時間をかけて慎重に解き、残り約10分で大問2の英作文を解く。

<1-3 英作文>

最後に解いた大問2は、制限文字数60文字の英作文。これも制限文字数が非常に少なく、短くまとめるのが大変というタイプの問題。3文を書いたら制限文字数に達してしまう。しかもこの回答欄にはノートのように横線が引いてあるだけなので、自分で制限文字数を確認しながら答案を仕上げなくてはならない。ただし出題されるトピックは概ね書きやすい内容なので、内容に関してはそれほど困らないだろう。

<1-4 英語まとめ>

青学国際政治経済学部の英語全般の印象として、出題される問題は自体は平易である。特にICUやSILS、あるいはSFCを併願するような、英語の意識が高い人には比較的簡単に見える問題だろう。ただし合格者数の少ないB方式では高得点を狙っていく必要があり、あまりミスが許されない試験とも言える。

また、筆記問題あるため、タイムマネージメントはしっかり行う必要があり、くれぐれも筆記問題は後回しにした方がよい。筆記に関してはSILSの問題を平易にしたイメージで、この点SILSとの併願には優れている。
<昼食>
1限目の英語が終わると「本日7号館および17号館の学生食堂は利用可能です。休憩場所としてもご利用いただけます」という全体アナウンスが流れた。

35,000円の受験料を徴収しながら、食事する場所すら用意しない大学が多い中、この対応は素晴らしい。しかも学食の食事はなかなかおいしかった。

ちなみにICUも入学試験日に(公式に)学食が利用できる数少ない大学で、受験生をゲストとして温かく迎える姿勢には定評がある。こういうゲストを大事にするような対応はもしかするとキリスト教主義大学らしいところなのかもしれないと思ったりした。

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<2.英語リスニング>

さて、昼食後の2限は青山学院国際政治学部国際政治学科B方式最大の特徴である、英語リスニングである。特徴は以下の通りである。

1.とにかく長大
試験時間60分で大問6問構成。試験時間が長く、問題数も多い。さらに500word超の問題も出題される。

2.全ての問題は、設問を含め、2回読まれる
これはポイントで、ICU(全て1回だけ読まれる)やSILS(年度によって異なるが、一部の問題は2回読まれる)と違って、全ての問題が2回読まれる。なお選択肢は全て問題用紙に印刷されている。また、設問(Question)もほとんどが問題用紙に印刷されている。なお設問が印刷されていないで放送される問題もあるが、この場合、設問も2回放送される。

3.書き取り問題(筆記)がある。
例年最後の問題は2問の書き取り問題がある。1文は20-25word程度で長くはないが、完全に書き取るのは非常に難しい。各問いは2回読まれるが、1回目が読まれてから2回目が読まれる間(ポーズ)はそれほど長くなく、さらに1問目の後の2問目も大きく間を空いて読まれる訳ではない。このためまだ1問目を書いているという段階で、2問目の放送が始まる、ということになりがちだ。

4.問題自体は平易

同じく私大でリスニングのあるICU(国際基督教大学)やSILS(早稲田大学国際教養学部)の英語リスニング問題比較すると、問題自体はそこまで難しくない。感覚的難易度としては以下のような感じである。

(難) SILS=(or>)ICU>>>青学 (易)

SILSは受験生の英語リスニングの実力をはかろうと言うより、難しい問題を出して受験生を突き落とすことを目的にしたような問題。早稲田大学は問題自体あまり緻密に作られていない。一方、ICUはTOEFLの問題に近く、実力通りの点数が出る。きとんと考えられたまっとうな問題。青学は全般に問題が簡単で、取れる人は満点近い点数が出そうだ。ただし最後の書き取り問題はなかなか難しい。

結論として、ICUやSILSを併願している人にとってはそれほど難しい問題ではなく、併願の相性が非常によい。ただし問題が解きやすい分高い正答率が求められることになるだろう。

(実際の試験)

試験会場である1号館の教室の天井にちゃんとしたBOSEのスピーカーが設置してあったのだが、試験時間になると教壇の上の小さなラジカセが再生され、試験がスタートした(全体放送ではなく教室ごとの放送)。ちなみに放送テストはせず、いきなり始まった(リスニング試験で放送テストをしないパターンは後にも先にも初めて)。

リスニングの問題構成として、大まかに内容一致(3択問題)と正誤問題(2択T or F)が交互にやってくる感じだ。内容一致は問題冊子に書かれている設問を、放送を聴きながら随時答えなくてはならないので比較的忙しいが、正誤問題は設問自体が最後に放送されるため、かなり時間的には余裕があった。正誤問題は簡単であるため、1回目を読み終わった段階で、2回目の放送は聴かずに次の問題の設問を先読みしている受験生も多くいたようだ。

なおICUの試験などでは、開くページ数まで放送で指示されるため、問題冊子を勝手に読み進めることはできないが、青学の場合は特に指示がないので、自分の判断で放送中に別の問題の箇所を読んでいてもかまわない。1回目の放送で全ての問題が解けた場合は次の問題を読み進めるのもよいだろう。
順調に大問5までが終わり、最後に書き取りの大問6。ここは比較的難しく、おそらく書き取れたのは9割程度で、後は英文としておかしくないように、文法的(ライティング的)な知識から前置詞等を補充して英文を完成させた。

なお放送(ラジカセ)による問題読み上げは、試験開始から50数分で終了した。残り5分強に関しては、自由に見直してよい。よって、この時間を利用して、まだマークしていない箇所を後からマークするということも可能だろう(つまり放送中はマークせず問題用紙にチェックだけしておいて、放送終了から試験終了までの時間を利用してマークシートを記入することも可能)。ただし年度によって異なると思われるので、やはり放送を聴きながらマークした方が安全ではある。いずれにしても問題の放送終了後に少し時間がある点は覚えておきたい。

<3.国語>

3限目は現国。青学国際政治学部B方式では古文は出題されないので、純粋な現国の試験。大問2問構成で、これも比較的問題自体は平易である。

(実際の試験)
国語だけ5択になるので3択の問題を2限解いてきた後だと少し戸惑うかもしれない。また、解答用紙であるマークシートは専用のものではなく、汎用のもので、一部筆記問題は別の解答用紙に書くため、マークシートの番号と問題用紙の番号が一致しない(例えば問11はマークシートの回答欄10にマークするなど)。

もちろん問題用紙にマーク欄は指示されているが、専用のマークシートではなく、問題番号とマークシートの番号が一致しない点には十分に注意したい。

実際に解いていくと時間的にはかなり余裕があった。青学の他の教科と同じく、問題自体は難しくないので、合格者数の少なさを踏まえると、合格に向けては高得点が求められそうだ。

<最後に一言>

・英国2科目型の併願校としては、ICUやSILSとの非常に相性がよく、言い方は悪いかもしれないが、試験問題自体は簡単で、下位互換性がある。ただしB方式の合格者数は例年10数人(今年度の合格者は18人)と極端に少ないので、常に試験中10位以内をキープするような姿勢で試験を受ける必要がある。

・青山学院国際政治経済学部の学生が4年間学ぶ青山キャンパスのロケーションは抜群であり、英語と国語を得意としている人は、併願校の一つとして検討したいところである。

・試験のポイントはやはり英語リスニングで、60分と長大であり、問題数も多いので、併願校のリスニングテキストなども活用しながら、しっかりと対策をしておきたい。

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一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第4回

(それでは実際の試験の様子をうかがえればと存じます。ICU(国際基督教大学)を受験されてみての印象はいかがでしたか?)

ICUの入試は現役のときに受けた他大学よりもアットホームな雰囲気でその印象が強く残っていますね。

これは現役の時のことですが、試験監督の先生の自己紹介から始まりました(笑)。

「○○デパートメントの○○です」というような。

それから英語の時間の前に「皆さんノビをしましょうといって」ストレッチの時間があったりとか(笑)。とにかくICUのアットホームさにびっくりしました。お茶も置いてありましたし。

(なるほど、今回受けたトランスファーの試験会場何人くらいいらっしゃいましたか?)

少し記憶が曖昧ですが、2教室あって、1教室に関してはほぼ埋まっていました。

ちなみにトランスファーは高校生とは教室が別れているので、ほかの全員も同じように大学生であるということを考えると緊張しました。同じ境遇なんだなと親近感も覚えましたけどね。
(やはり2回目でも緊張はするものなのですね?)

そうですね、でも1回受けているから、現役時に比べたら、まだ心の余裕があったように思います。もし不合格でもすでに大学生ですし。

(なるほど、トランスファーではなくて一般入試にしようとは思われませんでしたか?)

家庭の事情的にトランスファーでしたね。ICUに行くとしたらと編入と決めていました。

(どっちが難しいですかね?)

学校の説明では同じで、実際のところはよく分からないです。

ただ受かった人の話を聞く限り、前の大学が何かしら国際関係で英語が得意な人が比較的多いかなという印象でした。

津田塾英文科とか海外の短大出身の方とか。

もちろんその他の学部の方なども多くいらっしゃいましたが。

(なるほど、一般入試の場合高校の調査書を出しますが、編入試験の場合は何を提出するのですか?)

一般入試と違って大学の在学証明書が必要ですね。
後はちょっと記憶が曖昧ですが、高校の調査書も出したような気がします。
高校に取りに行った記憶がありますので。

(実際の試験科目に関して伺います。どの教科がよくできましたか?)

できたのは人文と社会ですね。
リベラルは感覚では半分強、
最後の英語は少し力尽きました。
(オンレクの効果は感じましたか?)

パターン化している問題に関してはとても有効だと感じました。

また、人文・社会科学対策も有益だったと思います。

実際に受けた人文の問題は読みやすかったです。
(なるほど、得意にされていたICUの人文・社会科学の問題は、問題を解きながら読むのですか?)

私の場合は、まず文章を読むのですが、ずっと読んでいると最初の文章を忘れてしまいます。なのではじめの方の箇所はしっかり読んで、
中間ななめ読みをして、終わりの方をまたちゃんと読む
というパターンで読んでいました。

論文の中間を飛ばして読む、イメージですね。
後は問題を読みながら、その箇所に戻って読むようにしました。

オンレクで過去問をやりながらいろいろ試してみたのですが、最終的にそのようなパターンに行き着きました。

(自分の場合20-25分程度でまず完読してしまいますが、Nさんの場合、論文の本文を読む時間はどれくらいですか?)

私の場合は10分かけないで一度読んでしまいます。

(そんなに速いのですか)

はい、でも熟読するわけではなうて、まず大まかにどのような話をしているかしか読まないように心がけて読んでいました。
一度概要を理解して素早く読んだ後に、問題を解きながら、細部を読むようにしていました。
(最後の英語はいかがでしたか?)

実は人文・社会はものすごく集中して解いて、何か英語の時間の前にエネルギーを使い果たしてしまったという感じがありました。集中力が途切れたと言いますか。

リスニングも序盤はオンレクでパターンを知っている問題ばかりだったのでまだ余裕があったのですが、長文問題に入ってから集中力を失いました。

リーディングも完全に消耗していて、大問3つの内、1つの大問に30分も時間を費やしてしまいました(試験時間60分)。次の問題は急いで解きましたが、最後の穴埋め問題は時間がほとんどありませんでした。
問題を見て文法だけで解ける問題を急いで解きました。

ICUの試験は長丁場なので、とにかく集中を切らしてはいけないですね。
最後の英語あたりが一番集中力が必要だと実感しました。

このあたりは1日に4教科全てを解いていなかった影響が出たかもしれません。

(編入を体験して、これが合格には必要だったというものはありますか?)

一番は過去問に慣れたことだと思います。

勉強としてはほとんどオンレクのみで過去問を中心に勉強をしました。

ICUの入試では広い分野から出題されるので、それらの分野を全部勉強するというよりは、過去問で出た問題を復習する形で、別の資料もやるとしたらやる、という感じでした。
後はオンレクは解説がおもしろくて、コラムとか、受験アドバイスが意外に役立ちました。

(現役の時の違いはありますか?)

過去問の解き方が分かっていたこと、後は2年目の心の余裕ですね。

(ICU受験生へのメッセージをお願いします)

とにかく過去問は早い段階からやっておいた方がよいです。
現役の時は間に合わなかったという印象でしたので。

また、トランスファーに関しては、合格後の説明会等を通して、編入生同士で仲良くなって、協力する意識も大事ですね。人数が少なく、手続きも少し特殊なので、情報共有することが大事です。

(ありがとうございました。)

一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第3回

(ここからは受験勉強の様子などをうかがって参ります。大学に在学しながらの受験勉強で、ICU対策はいつ頃始めましたか?

受験勉強は夏休みに入ってから徐々にやり始めました。受験当日は、早起きをして東京まで受験をしに行くことがわかっていたので、毎日朝5時に起きて生活リズムをつくりました。勉強は、学校の授業がない時間と朝学校に行く前に主にしていました。

(5時起きはすごいですね、大学の授業とはどのように両立されていましたか?)

前大学が英語系のクラスが多かったので学校の授業をしっかり受けることが受験勉強につながることだと思い、 授業にはちゃんとでていました。実際に授業のおかげでリスニングがのびました。

(夏以降の勉強の内容を教えて下さい)

まずForestなどの参考書を使って、文法から始めました。文法は高校生のころからあまりみについていなかったのと、それなりに時間がかかるので文法から入った方がいいと思ったからです。

(大学生で比較的実践的な英語を習っている場合でも、文法やったほうがよいですかね?)
そうですね、英語の基本でもありますし、その後の勉強に役立ったと思います。特にICUの英語リーディングの場合、Part IIに穴埋め問題がありますので、試験対策上もやっておいた方がよいと思いました。

(なるほど。オンレクで過去問を解き始めたのはどれくらいの時期ですか?また、どれくらいの頻度で過去問を解きましたか?)

9月ぐらいからですね。初めのうちはゆっくりと解くようにしていて、1週間に1つの問題を解く程度でした。徐々にならしていったイメージですね。その後12月ぐらいからは週に3問ほど問題を解くように増やしていきました。ちなみに現役の時は赤本で過去問に取り組みましたが、赤本だといろんな意味で足りないです。取り組む問題はたくさんあった方が良いですね。

(受験勉強の時間はどのように確保されましたか?)

主に朝勉強していました。朝起きてから大学に行くまでの時間ですね。

(なるほど、勉強は朝やった方がよいですかね?)

そうですね、例えば1日の最後にやろうとすると、どうしても他の予定が押していたり、あるいは疲れていたりして、できないことが多いです。朝起きてすぐなら間違いなく実行できますし。また実際の試験も朝が早いですから、毎日同じ時間で起きた方がよいです。自分の場合は朝5時と決めていました。

(やはり最初はきつかったですかね?)

きつかったです(笑)。でも2週間くらいで慣れました。慣れちゃえばいけるという感じですよ。2週間続けると体もなれてきますし、そのためには1日でも崩さない方が良いですね。本で得た知識だと、毎日同じ時間に起きて生活リズムを整えた方が、記憶力も高まるそうです。

(なるほど、朝起きた方が体調もよかったですか?)

前の日にちゃんと寝れていれば大丈夫ですね。

(就寝時間は何時ぐらいですか?)

これも本などで得た知識ですが、1時間半の倍数を意識して就寝するようにしていました。
5時に起きるには3時間前、4時間半前、6時間前に寝るのがよいので、11時、12時半、もしくは2時に寝て5時に起きるようにしていました。慣れると熟睡できる上に、目覚めもよくなりました。

(なるほど、オンレクの過去問を週3問くらい解いておられたと言うことですが、直前期はやはり演習量を増やしましたか?)

いえ、直前期も同じようなペースを維持していました。直前期に最大にやった日でも、1年度全部解いたことはなくて、4科目中3科目、といった具体でした。オンレクの解説をしっかり読み込むとか、ノートを作るとか、やりっぱなしにしたくないという気持ちが強かったです。

(なるほど、ノートにはどのような内容を書いておられたのですか?)

書いていたのは人文と社会の内容の整理などですね。特に社会科学は知識問題がバラバラと出ていたので、こんなのから出たらいいなという意識でノートを取っていました。書くと自然に覚えるところもあって、自分なりにまとめて覚えることを意識していました。

(作成したノートを見直したりもしましたか?)

ノートの復習はよくやっていました。復習すると知識が定着しますね。

(なるほど、そのように勉強されていて、成績の推移はいかがでしたか?)

英語に関しては段々と上がっていきました。やるごとに少しずつですが伸びていった感じです。人文と社会に関しては、年によって読みやすさが全然違うので、成績は年度によるというところもありましたが、全体の傾向としては上がっていきました。いずれにしても論文の部分は年度の差が大きく、いろんな分野の論文になれてくるにつれて、全般に成績が上がっていきました。
(次回に続きます)

 

一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第2回

(前大学では比較的英語の授業が多かったということですが、ICUはELAがあって、他大学で取った英語の単位が認められないICUでは、単位編入が少し大変そうですね)

そうですね、実際には前大学で52単位取っていて、ICUに認められたのは22単位でした。トランスファー(編入)の場合、前大学の在学期間で編入できる単位が決まってきます。前大学に1年以上在学なら30単位、2年以上在学なら60単位です。いずれにしても最大で60単位ですね。

私の場合前大学に1年在学なので、上限の30単位中、申請したのは23単位で、その内22単位認めていただいたので、思ったより多く認めていただいたという感じですね。

(なるほど、もう少し単位編入に関して詳しく伺えればと存じます。単位編入の手続きというのはいつ頃行われるのですか?)

まず新入生向けのオリエンテーションの後で、トランスファー(編入生)向けの説明会があります。今年は単位編入の書類等の締め切りは5月のゴールデンウィークの前あたり、実際に編入の結果が分かるのは5月の半ばでした

手続きは転入生のための単位編入説明会にしっかりでることと、学校側が要求した書類を提出すれば大丈夫です。締め切りまでに間に合わない書類も、事情を説明すれば期限をのばしてくれたりするので、教務グループに行くことが大切だと思います。

(編入に際して面接等はありますか?)

私の場合はありませんでした。ただし分からない部分などが必ず出てくるので、いずれにしても個別に教務グループに行って相談する形になると思います。

(実際の申請はすべての授業を申請するのですか?それとも編入できそうなものだけ?)

私の場合は編入できそうな授業だけ申請しました。前大学が国際系の学部で英語の授業があったのですが、そのような明らかにELA的な授業は申請しませんでした。

ただ英語の授業でも、英語力をそのものの習得を目指すような授業は認められませんが、たとえば英語でイギリスの文化研究を行う授業は認められる場合があるなど、線引きは微妙だと思います。

(具体的にどのような書類が必要になりますか?)

まず前大学のシラバスをコピーして出す必要があります。それに成績証明書が和文・英文両方必要です。私の場合、前大学で発行された英文の成績証明書の授業名が間違ったりしていて、少々手間取りました(笑)。

(書類はいつ頃から用意されていましたか?)

合格発表が2月半ばで、編入の場合、ICUから必要な書類一覧が送られてきますので、それを参考に自分で書類を揃えます。
私の場合関東圏なので、前の大学に電話などをして書類を発行してもらい、シラバス等は一度取りに行きました。いずれにしても入学後1ヶ月後くらいが締め切りなので、その間は少し忙しいですね。

(前大学の退学の手続きなども必要ですね?)
はい、私立でも公立でも、大学側は用意していないと思いますが、退学証明書をICUに出す必要があります。
タイミングとしては4月に東京に来てからでも大丈夫でした。ただいずれにしても発行に時間がかかる場合もあるので、退学の手続きの方法などは各自で確認しておいた方がよいです。

(編入の結果はどのように通知されますか?)

まず結果が出た旨がメールで連絡があって、総務グループに編入結果の書類を取りに行きました。実際編入されたの23単位中22単位で、思ったより多く編入されたという印象でした。

(次回に続きます)

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

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2013年度ICU入試は上記のような結果となった。一般入試では、2年連続で志願者数が増加している。早稲田、慶應など主要私立大の志願者数が減少している中で、志願者数が増加していることは特筆すべき点であり、4月帰国生特別入試、社会人入試、AO入試でもそれぞれ志願者数が増加している。総合的にみて、ICUへの評価が高まっており、同時に、地道な広報活動の成果等が現れているものと見られる。なお来年度から募集停止が告知されているセンター入試に関しては、志願者が減少している。

2013result022012result02

(科目別合格者はBUCHO.NET調べで、公式の統計ではありません)

次に、一般入試の受験科目別の人数を見ていくと、今年度は自然科学の合格者が多かった点が特徴的である。過去数年間は自然科学の合格者が70-80名程の水準にとどまっていたが、今年度は116名合格しており、結果として、2009年以来久しぶりに社会科学の倍率が自然科学の倍率を上回った。この変化の背景として自然科学出題難度等の変化や、得点補正等の影響、理系の学生の確保、センター入試募集停止への布石など、様々な要因が推察される。

一般入試全体の合格者も565人となり、これは合格者を絞り込む傾向が見られる、2009年度以降では最も高い水準である。結果として倍率もやや低下しているが、最大のボリュームゾーンである社会科学の倍率は昨年度からあまり変化しておらず、ICUの公表する合格最低点がほぼ昨年度と同じ水準の183.0点(昨年度184.0点)であることからも、ほぼ例年並みの入試難度であったものと考えられる。

一般選抜

学内新聞The Weekly GIANTS、2013年度入試特別号掲載のリベラルアーツ学習適性予想問題(BUCHO.NET作成)問8の追加説明です。lib1301

一般選抜,編入・転入本科

今回は公立女子大学からICU(国際基督教大学)に編入された、オンレク受講生のNさんにお話を伺いました。

(前大学は関東地方の公立女子大学(G)ですね。公立の女子大というのはとても珍しいですね。)

はい、公立の女子大学は全国でもほとんどないと聞いています。でも出身県は伝統的に高校から男女で分かれている学校が多く、県内では女子大でも自然という感じでした(笑)。

母から語学教育が充実していて、少人数でしっかりと教育をしているような大学を薦められていました。母の第一希望だとお茶の水大学とか。私は英語や国際性、リベラルアーツ教育という点でICUを現役の時から志望していました。

もちろん現役のときからICUに入りたかったのですが、一年目は合格できず、浪人も考えていなかったのと、家庭の事情でできなかったので、併願で合格した前大学に在学しながら、編入でICUを受験することにしました。

(前大学はどのようなイメージのところですか?)

私は国際コミュニケーション学部というところにいたのですが、1学年が数十人と少なく、少人数制で英語教育を徹底してやるという特色があります。留学へのバックアップがあるところなどもICUと似ているかも知れません。比較的人気があるところで、地元の大学にはしてはめずらしく、県外出身の方も多かったです。

(やはりICUと雰囲気は違いますか?)

大学はICUと同じように、英語や国際的なことに興味を持っている人がたくさんいましたので、雰囲気としては似ているところも多いかと思います。しかし、ICUのように考えることを肯定して、いろいろな人が意見を交わすことはあまりありませんでした。それが一番大きな違いですね。

(実際にICUに入学しての感想は?)

ICUの英語のセクションに振り分けられてまず思ったのは、みんな頭いいなー。と圧倒されてしまいました。東京での生活は、寮に入っているので、友達といろいろなことが出来て楽しいです。新しいことがどんどん出来るようになっていき、ささいなことでも自分の幅が広がっていくのがよくわかります。

(今はELAの真っ最中ですね?)

はい、ELAはとても大変ですが、セクメと協力して課題に立ち向かうのは楽しいです。課題の量などの点で、前大学とのギャップに驚きました。専攻科目はELAよりもプレッシャーが少なく受けられますが、GPAに響くので注意が必要だとおもいます。授業は、先生によって様々な形式のものがありますが、ディスカッションを重視する先生も多く、生徒が意見を述べることが出来る機会が与えられることが多いです。

(ELAではどのセクションにいらっしゃるのですか?)

Stream 3のとあるセクションにいます。

(今年からシステムが変わったのですね。)

そのようですね。Streamは4段階に分かれていて、Stream 1が一番上級、4が一番初級という扱いです。

(参考)
Stream 1:1年の春学期でELAの授業が終了。帰国子女、海外経験の長い学生向け(バイリンガルのレベル)
Stream 2:1年秋学期までの授業。ここに入るのも相当の英語力と海外経験が必要なレベル
Stream 3:1年冬学期まで。これが恐らく今までのELPに近いポジション
Stream 4:2年春学期まで。従来のELPより授業期間が長い

(次回単位編入等に続きます)