ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(15) そらさん
<お名前>
そら
<プロフィール>
偏差値50-60の私立高校出身
趣味は映画鑑賞、自己分析
非英語圏のヨーロッパに1年留学し、現地高校で学びました。
2.受験形態
一般選抜
3.予想得点
人文社会得点 = 7割
総合教養得点 = 6割
英語リスニング得点 = 9割
英語リーディング得点 = 9割
4.併願校
AOで早稲田大学・立教大学・中央大学
一般入試はICUのみ受験しました。
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高校一年生の時に母に勧められたことがきっかけです。
帰国後自分に合う大学を探すなかで、他大学とは一線を画すICUのユニークな教育と環境について知り、惹かれました。
6.ICUに期待するところ
知的好奇心が高い学生に囲まれて学ぶことが楽しみです。
入学後は哲学を軸に教育学、心理学や人類学なども学びたいと思っています。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>
留学を通してアイデンティティを確立したこと、ICUでの学びを通して日本の教育における哲学対話の可能性を追求したいということを書きました。文理の垣根を越えたリベラルアーツ教育が自分にとって如何に大切なのかを強調することが大事だと感じました。
<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >
私は、留学をきっかけに自己分析を始めとした様々な物事の分析をしてきました。身の周りの様々な物事の性質や因果関係を研究材料に、直感的に立てた仮説に対して自分自身の経験や日頃考えていることを絡めながら様々な事例を持ち出して検証することで、自分の世界をより魅力的で興味深いものにすることができるからです。
活動の中で自分の素質や能力をどのように活かしたのか掘り下げ、自分の強みを的確にアピールすることが求められていると感じました。
a. 人文・社会科学
オンラインレクチャーの過去問を中心に対策しました。
暗記が苦手なので世界史の知識問題の対策はしていませんでした。(日本史選択でした。)
他大学で哲学科を受験し、ある程度知識があったので今年度の試験が主に哲学分野からの出題だったのはラッキーでした。
基本的に論理展開の流れが毎年似ているので、過去問を解いて気になったトピックについて調べ見識を深めること、また問題の形式に慣れることが大事だと感じました。
過去問を解く際は段落ごとに読んでから設問に解答することを心がけていました。
b. 総合教養(ATLAS)
こちらもオンラインレクチャーの過去問を中心に対策しました。
自然科学分野の出題に関しては割り切って解いていました。
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
本番では音声が聞き取りづらいと聞いていたので、古いPCを通してイヤホンなしで音声を聞いて練習しました。
元々洋画や洋楽を聞くことが好きでICU並みのスピードの英語を聞くことにも慣れていたことが有利に働きました。
対策として一時期BBCの6 Minute Englishを聞いていたこともありましたが、まずは過去問を解いて自分なりの解き方を確立することが大事だと思います。
過去問ではPart1、2を確実に取ることを心がけていました。また、Part3は講義のイントロの部分でなるべく質問を読んで5W1Hに印を付け、講義中に余裕があれば最後の質問まで読んでいました。余裕が無い時は講義の理解に専念し、90秒の間になるべく早く解答するようにしていました。
<リーディング>
近年文章の数が増えたのでとにかく速読を心掛けていました。Textが2までしかない年度の問題も1長文15分を目標に解いてみることをお勧めします。また、Part2は落ち着いて解きたかったので難易度に拘らず一番最初に解いていました。どの教科にも言えることですが、過去問を解いていくなかで自分の得意不得意を理解して一番良い解き方を確立することが大事だと思います。
単語帳はターゲット1900を網羅した後(一部派生語も覚えました。単語の意味を推測する問題の対策として派生語を意識することは有効だと思います)は教学社出版の「早慶上智の英単語」を使っていました。ICUの入試は難しい単語が多いので、早めにターゲットを網羅しておくことをお勧めします。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
試験会場は暑いと聞いていたのでニットの下にTシャツを着ていきました。実際教室はすごく暖かかったので、全科目Tシャツで受けました。試験と試験の間は毎回外に出て新鮮な空気を取り込みました。
私は12月末に滑り込みでIELTSを受験して6.5が取得できたのでB方式も出願しました。(結果的にA方式で合格しました。)
少しでも可能性がある場合はB方式の出願も検討することをお勧めします。
専門の塾にも通いましたが、結果的にはオンラインレクチャーのみで十分だったと感じています。個人的には、挫けそうになった時は会員限定サイトの合格体験記(指定校推薦から一般入試に切り替えた方のものです)を読んで励まされていました。
また、AO対策で高校の枠を超えた学びをしたことも有利に働いたと感じました。ICUの一般入試は評定平均が足りなくてAO・指定校推薦を受けられなかった人も諦めずに挑戦する価値があると思います。
8. 最後に一言
ICU合格はずっと私の目標だったので、今も夢見心地です。入学した後は常に優先順位を意識しながらバランスの取れたキャンパスライフを送りたいです。