ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2025(24) レオンさん

3月 4, 2025

<お名前>

レオン

<プロフィール>

高等学校卒業程度認定試験で受験しました(通信制高校出身未卒業)
予備校は通いませんでした
趣味はチェスなどのマインドスポーツ、読書、自然に触れること、人と話すことです。

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会得点 = 6割5分
総合教養得点 = 7割5分
英語リスニング得点 = 9割
英語リーディング得点 = 7割5分

共通テストは受験しませんでした

4.併願校

総合型選抜:関西学院大学文学部総合心理科学科(二次不合格)
一般では併願校はなかったです。

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

私はICUの受験を決めたのが12月の初めと遅かったです。元々は心理学に興味があり、心理系の学部に進むために総合型選抜で他大学の心理学科を受験しました。しかし、心理学に興味はあるものの本気で学びたいかがわからず総合型選抜も落ちた時、もう一度なにが学びたいかを考えました。その時にICUについて父から聞いたことがあったので調べてみたら、ICUでの学びが自分の学びたいことに合致していると感じました。私が心理学に興味を持ったのは「人」について知りたいと思っていたからですが、心理学を学ぶだけでは自分には物足りないかもしれないと思っていました。ICUでなら幅広い学問を複合的に学ぶことができ、メジャーもさまざまな分野に触れてから決めることができることが魅力的に感じ、ICUを受験することを決めました。

6.ICUに期待するところ

幅広い分野の学問が学べるのが楽しみです。また、ICUにはさまざまな背景を持った人が集まっているので、色んな人と出会い話したり、遊んだり、学んだりしたいです。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

私は貴学でリベラルアーツを学ぶことで多様な視点を育み、私とは異なる価値観を持った人ともより深く理解し合えるようになると考えています。私は幼い頃に様々な国に住む機会がありましたが、国によって言葉のみならず、文化や慣習なども異なることに驚きつつも興味を持ちました。また同じ文化を共有していても、人が一人一人異なるのは何故なのかということにも強い関心を抱きました。こういった経験から、私は自己理解と他者に対する理解を深めたいと思うようになりました。そのためには、様々な人と関わり、様々な学問について学び探求していくことが重要だと思います。貴学では人文科学、自然科学、社会科学について幅広く学び、その先で心理学や社会学などの人間科学について深く学びたいと考えています。そうすることで人間について多角的に分析したり考えたりすることができ、人に対する理解を深めることができると考えたため、貴学を志望します。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

私は物事の奥深さを探究することを好みます。中学時代に卓球をしていた際には、卓球の戦術に関する本を読んだり、コーチからのアドバイスを基に自分で戦術やプレーに工夫を加えたりしていました。現在は、チェスや将棋などのマインドスポーツやボードゲームなどに親しみ、それらを探究することを楽しんでいます。このように試行錯誤することで得られる新たな発見や成長の過程に充実感を感じています。

a. 人文・社会科学

人文・社会科学はとにかく時間に対して分量が多いです。私は読むスピードがあまり早くはないので苦労しました。読解問題が問題のほとんどを締めているのでとにかく読解に慣れ、早くなるために回数をこなすことが大事だと思います。私は人文社会科学の過去問を一番多く解きました。
また、一つの設問で悩みすぎず、全ての選択肢に目を通したら答えをとりあえず決めておいて次に進んだほうがいいと思います。私は二つの選択肢で長い時間悩んでしまい時間を無駄にしてしまうことがありました。二つの選択肢で悩んだ時は自分の直感を信じて次の設問に進み、解き終わってから解説を読めば理解も深まると思います。オンレクの解説は丁寧でわかりやすいので、解説を読めば理解が深まります。
本番では、それなりのペースで解けましたが5、6問解けない問題がありました。

b. 総合教養(ATLAS)

総合教養も時間的な余裕はないと思うので、一語一句読み、全体を理解するよりも、概要が掴めたらいいと思います。特に、2025年の新方式では講義と資料を紐づけて考える問題が多かったように感じました。そのため過去問で練習する時は、短い時間で全体が掴めるような読み方を意識してみるといいかもしれません。私は最初の頃は時間を気にせずゆっくりやっていましたが、徐々に速く解けるように意識しました。また、過去問を新方式で解いてみるのもいい対策になると思います。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

英語に関しては帰国子女なのであまり参考にならない部分もあると思います。私は普段趣味で英語のポッドキャストを聞いていて、それがリスニングに慣れるのに役に立ったと思います。自分の興味のある内容でいいので、人文、社会、自然科学の分野についてのポッドキャストを聞いておくとアドバンテージになると思います。あとは、過去問を何回も解いてるうちに試験になれることができると思います。どの年でも問題方式は似ているので、やればやるほど点数が上がっていき、安定していきやすいと思います。

<リーディング>

リーディングはとにかく過去問を解いて慣れることで点数を伸ばせると思います。私は小学校の時にインターナショナルスクールに2年間通っていたので、最低限の英語力が備わっていれば過去問を解くだけで足りると思います。ただ、語彙力はあればあるほどいいので、単語をプラスアルファでやるのもいいと思います。実際問題を解いていて、ちょくちょく知らない単語に遭遇して時間をロスしたりしました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

他にも言っている人もいると思いますが、過去問を解けるだけ解いて、解説を読んで理解を深めることが大事です。ICUの過去問はやっていれば、解けるようになってきますし、合格も近づくと思います。私は開始時期が少し遅かったですが、多少遅くても回数をたくさんこなせば合格は掴めます。
勉強できる時間に限界はあるので、無理をせず少しでもいいからやろうと思いながらやると私は続けやすかったです。また、集中力が切れて勉強が続けられない時は思い切って、その日の勉強を終わりにするのもいいと思います。勉強ができない状態で、勉強をしないといけないと思うと、ストレスが溜まり、疲れるだけです。それならその日はリフレッシュにあてたほうがいいと思います。
試験当日の注意点として、水分を摂りすぎないように気をつけた方がいいと思います。緊張すると、たくさん水を飲んでしまって、私は試験終盤トイレに行きたくて集中力が落ちてしまいました。

8. 最後に一言

オンレクがなければICUに合格していなかったと思います。過去問をたくさん解くことができて、解説もしっかりとしていて、オンレク内での偏差値も出るので相対的に自分のレベルも把握しやすく、たくさんお世話になりました。コラムを読むのも楽しかったです。

受験とはいえ、人生の1フェーズに変わりはないので、程々に頑張って受験もそれ以外も楽しむといいと思います。どうしても受験だけに捉われてしまう時も多いですが、受験以外にも目を向けることで視野が広がり、ストレスも和らぎます。応援しています。

(追加の質問)

・通信制高校を卒業せずに高卒認定試験を選んだ理由と、一般選抜でICU以外の大学を受けなかった理由は?

私は高校一年生の時にうつ病を患い、その間学校に通えなかったため、単位数などが不足し、高校を卒業するには通常よりも一年多くかかるはずでした。そこで、通信制高校を卒業するのではなく、高卒認定を取得して進学する道を選びました。それは、早く大学に進学し興味のある分野を学んだり、大学ならではの出会いを見つけたいと思ったからです。

一般選抜でICU以外の大学を受験しなかったのは、自分が理想とする学びができるのはICUだけだと考えたからです。私は現時点でさまざまな学問に興味があり、分野を一つに絞ることはまだしたくありませんでした。ICU以外の大学にも興味のある学部はありましたが、何か物足りなさを感じ、自分の学びたいことが全て学べないように思いました。ICUではメジャーを決めるまでに猶予があり、学問分野を横断することも可能だったのでそこに惹かれました。また、英語教育や教育理念、授業の質、学生や教授の雰囲気など、総合的に見てもICUの環境は一番魅力的だったため、この年はICUのための勉強に専念して合格の可能性を少しでも高めるためにICU一本で受験をしました。