ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2026(1) マリー・アントワネットさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
マリー・アントワネット
<プロフィール>
出身高校 秋田高校
予備校 小学校から通っていた塾をそのまま利用
夏にオンライン家庭教師を使い、小論文の添削をしてもらっていました。
(BUCHO.NETオンラインレクチャーも受講)
趣味 バレエ、ピアノ、アイドルの曲を聞くことなど
部活 サッカー部マネージャー
2.受験形態
総合型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
英語で学んでみたかったので最初は県内にあるAIUを志望していましたが、県から出たくて他の似たような大学を調べていたらICUを見つけたというのが一番最初の出会いです。そこからさらにICUを調べるうちにメジャーマイナー制や学べる内容の広さに魅力を感じ、入学したいと思うようになりました。
6.ICUに期待するところ
やりたいことがまだ細かくは決まっていないので、教養科目が一番楽しみです。色んな分野を結びつけて考えることが好きなので、分野横断型の学びに期待しています。
7.受験対策
願書-1<ICU を志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICU で何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>
流れをざっくり書いていきたいと思います。
叶えたい社会「差別のない世界」←差別の原因は地域や集団の中で生まれた当たり前の常識、固定観念=文化
⇒異文化交流が必要←SNSの普及で異文化交流ができているように見えて、「レコメンド機能」(その人の好みに合うものを優先的に表示する機能)でむしろ集団化、対立構造ができている→新しい交流の形を模索したい
→ICUの多様なバックグラウンドを持つ人に囲まれて過ごすことがヒントになる
もともと身の回りの出来事を深く考えるタイプだったので、自分が普段考えていたSNSの問題点と叶えたい社会のイメージを結びつけてみました。ただ、自分の経験などと絡んでいる部分が少なく、具象性に欠けてしまった部分が自分の中での反省ポイントです。
願書-2<あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください。>
語学力を試しにアメリカで1週間の海外研修
→アルゼンチンからの留学生「日本人同士で話すときも英語で話してくれれば私達も会話に加われるのに…」
→相手を思いやるコミュニケーションの欠如を実感
→日頃から相手を思って対話することを心がけるように
この出来事は自分の中でずっと心に残っている出来事です。「人生観に影響を与えた」という言い方はとても大きいので難しく感じると思いますが、自分の中で印象に残った経験は自分の考え方に深く影響しているので、(一例ですが)そういう経験とそこから受けた影響というように捉えると少し考えやすくなると思います。自分の人生をまずは一度振り返ってみてください。
願書-3<あなたはICUの学生として、ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができると考えますか。 その理由も含めて述べてください。>
多くの分野(ピアノ、バレエ、サッカーマネ)に興味を持って新たな挑戦して新たな視点得てきた
→自分は多様な考え方に自ら触れ、素直に受け入れられる人物
経験通して新たな思い芽生えたり、軸となる精神に触れる
→多くの場面で活かす
(例:バレエ熟練者と未熟者の経験量の非対称性からなる指導の難しさ→サッカーマネと選手という異なる立場でのコミュニケーション)
⇒この強みをいかしてICUの多様性に理念に貢献できる
これまで得た様々な経験や視点からICU内の多様性の受け入れやマイノリティの存在の想像可能に
→多くの人がすごしやすい環境作りに積極的関与⇒共生実現
私はまずICUの理念とは、と考えることから始めました。ICUに関わる色んな場所にそれは散りばめられているのですが「ICUの理念」とそのままの言葉で書かれてはいません。ホームページやオープンキャンパスなどを通じて自分なりの解釈を見つけてみてください。
b.エッセイ
(1)を選択(インバウンドについて書きました)
現在の体験型観光は体験のみ→一度きりで終わりかねない
⇒文化の歴史背景を知れる機会も盛り込むべき
〈現在の体験型観光の課題〉
・SNSでの一過の日本ブーム
・円安を理由に観光客増加
→継続性が見込めない→リピーター層を獲得すべき
〈現在の体験型観光の例〉
竿燈まつり
現在 竿燈を見る・上げるという体験のみ
→文化背景を知ること=その土地についても知ること(竿燈は米の豊作を願う→米どころ秋田とつながる)
→郷土資料館を活用したイベント、まつり前に多言語で文化背景のレクチャーをつければ良いのではないか
〈まとめ〉
文化背景を教える=日本や国内の場所について知ってもらえる
→今人気だから、行きやすいから、という理由ではなく、日本そのものに興味があるからという理由で日本に来てもらえる=確固たるリピーター層獲得
最初はバレエの作品について考察しようと思ったのですが、あまり展開に広がりを持たせられなかったので途中で内容を大きく変更しました。流れは、意見→理由→例→意見(まとめ)を意識しました。例では秋田からの受験者が少ないことをを強みととって秋田での現状を書き、独自性のあるものに仕上げたつもりです。塾での指導や先生の添削を踏まえ、論理の繋がりを確認し、それぞれに因果関係を持たせるようにしました。自分の中ではつながっていることも意外と論理展開がジャンプしていることが結構あるので色んな人から見てもらうと良いと思います。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
英語ディベート同好会での活動を書きました。
所属するチームのリーダーとして練習を取り仕切るうちにチームの問題点(①特殊な形式のディベートへの不慣れ②学年差による英語力の差)
→それぞれに対応(①上位チームと練習を重ね、フィードバックをもらう②特にリスニングが問題→試合後のフィードバックでそれぞれが言ったことを確認)
⇒初参加の公式の即興型英語ディベート大会で1勝を収める&チームメイト全員が個人賞を獲得
課題→克服→成果という流れを意識して書きました。最初は文化祭の内容を書いていたのですが、客観的に結果が出ている英語ディベートのほうが伝わりやすいと感じ内容を変更しました。そして(もちろん嘘を書くのはだめですが)表現で効果的に魅せるのは意識すると良いと思います。言葉一つ一つにもこだわって書くと自分の頑張りが読み人により伝わると思います。
d. 推薦状2通
担任の先生と部活の顧問。顧問にはサッカー部と英語ディベート同好会の両方でお世話になっていて、3年間お世話になったのでお願いしました。提出書類の添削も一部お願いしました。
e. 成績書類
実用英語検定準一級(sce score 2377)
評定平均 = 4.7〜4.8ぐらい
f.一次試験(書類審査)のポイント
書いた内容に意識的に一貫性を持たせるとあなたがどんな人かがよく伝わると思います。何か自分の中で軸を見つけて、それを中心に書けるといいと思います。また、願書や小論文には具体的な体験や事例を含めると自分だけにしか書けないものになると思います。どれだけ早めに取り組めるかで書類の出来が大きく変わると思います。私の場合、要項が発表された6月から構想を練り始めていたので、添削や改善に時間をかなり使うことができました。清書にもかなり時間がかかるので余裕を持って準備をしてください。
g.面接 (二次試験)
①志望動機→書いたこと+ICUの環境が必要な理由を少し補足
②異文化交流をする上で大事なこと→「理解するより知る」姿勢(簡単に言うと、自分の知らない考え方に対してあれこれ考えたり干渉したりするのではなく、そういう考え方もあるんだ、と受け入れてみるということです。自分が日頃から大事にしていることを言いました。)
③異文化交流を促すために何の教科を学びたいか→「文化・メディア・コミュニケーション」の「異文化コミュニケーション」(もしかして国数英とかってことだったのかもしれません…)
④学びたい言語→韓国語、日本に近い国であり、交流に重要な意味があるから。暇があれば他の言語も学びたい。
⑤将来専門的な職に就くことは考えているか→国連職員
⑥ガザ地区への国連の取り組みは評価できるか→できる。慎重に対応していくべき問題に対して、放っておきすぎず干渉しすぎずの態度でいたから。
⑦(②から)それでも理解しあうためにはどうすればよいか→対話 その考え方を持つ人と実際に話すのが最も効果的だと思う。
⑧国連では大多数の意見にときには寄らなければいけないが、そんなときはどう行動するか→少数派=他の人とは異なる意見を出せるということ。この強みを活かしてその意見をより良くする。
⑨自己活動歴の振り返り(書類の確認)→書いたことを要約して述べた
⑩高校生活で大変だったこと→文化祭で企画のリーダーを務めた経験。一人ですべてこなそうとしてパンク→周りを頼る→理想のリーダー像の順に述べた。
面接は必ず20分で終えるという様子でした。(⑧までの質問が予定されていた質問で、20分よりも早く終わったのですが、⑨⑩を追加で聞かれました。)担当してくださったのは数学メジャーの先生(中国方面の方だと思います)と国際関係学メジャー(日本人)の先生でした。終始優しい雰囲気で話を聞いてくださったので、緊張しすぎず臨めたかなと思います。
二次試験ポイント
面接では自分の想定外の部分(志望動機や国連など。逆に小論文からは一つも聞かれませんでした。)を多く突っ込まれたのでかなり焦りました。どんな質問が来ても答えられるようにたくさん練習を重ねると良いと思います。また、質問内容が抽象的なものも多く、考えるのに手こずったりもしたのですが、そういう場合は先生方にこういう解釈で合ってますか?と聞くようにしました。(聞きすぎは厳禁です)
8.最後に一言
過去5年間、私の高校からICUに進学した人はおそらく居らず、そもそも私の住む県から進学する人もあまり見ないので、最初は不安でした。しかし、だんだんとこの土地でしか味わえない経験を活かせるのではとポジティブに考えられるようになりました。もし、同じ境遇の人がいれば、自分がマイノリティであることを誇ってください!
最後に、あまり重く考えすぎずに挑戦してみてください。どんな結果になろうとあなたを成長させてくれる試験だと思います。応援しています!
