1. お名前、プロフィール
<お名前>
Lilium
<プロフィール>
私立高校(N大学付属)
駿○予備校(英・国)に通っていました。
(高2の秋ごろから)
2. 受験形態
一般入試(センター無し)
3.予想得点
リベラル得点 = 5〜6割
人文科学得点 = 7〜8割
社会科学OR自然科学得点 = 7割
英語リスニング得点 = 5〜6割
英語リーディング得点 = 7割
4.併願校
津田塾大学
立教大学
早稲田大学
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
中学生の頃から名前は知っていましたが、実際に興味を持ったのは高校生になってからです。高校1年生のときにいったオープンキャンパスで、メジャー制度を知り、惹かれました。また、ICUの学生が「学ぶ」ことに対し高い意識を持っていることもICUを受験する決め手となりました。
6.ICUに期待するところ
英語が得意ではないので、ビシバシと鍛えていただきたいです。
また、他文化からみた日本文化について興味があるのでそのことについて学びたいです。今まで興味のなかった分野にも新しい発見があるとよいです。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
学生の学ぶ意識が高いから、将来国際的に働きたいため、など。
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
日本の本、漫画、映画を世界に紹介する仕事をしたいので、メディア・文化・コミュニケーションを学びたい、など。
b. リベラルアーツ学習適性
オンレクを中心に勉強しました。
理系科目は、解けることは期待していませんでしたが、化学の覚えるだけのこと(炎色反応など)については覚えました。当日の試験では、物理・化学・生物・天体(気象)の全ての分野から出てきたので、学校の授業がある場合はしっかりと受けた方がよいと思いますが、ない場合は気にしなくてよいと思います。(気象の問題は高校入試で見たおぼえがあるものだったのでやるとしてもその程度でよいのではないでしょうか?)
言語的問題は特にこれといった対策はしませんでしたが、四字熟語などを知っていると役立ちます。
分析的問題は、命題を抑えておくとよいのではないでしょうか。図を書くと分かり易い問題もあります。
一番重要なことは、分からない問題はとばして、一通り全てに目を通し自分が答えることができる問題を確実に解くことだと思います。四択なので適当に塗っても正解することは十分ありえます。
c. 人文科学
オンレクで推奨されている年度と、近年の過去問を解きました。知識を増やしたいのであれば多くの問題を、慣れるだけでよいのであれば、2〜3年の過去問を解くのがよいのではないでしょうか?
私は“慣れ”の問題が一番大きいと思います。過去問を通して自分に合った解き方や時間配分を身に着けていきました。(私は、解いた問題番号にはチェックをつける、問題を半ばまで解いたら後半の問題に目を通し前半の知識で解けるものはないか確認するなどしていました。)
他大学の国語問題と異なり“長い”という印象を持つかもしれませんが、現代文の問題が普通に出来る人はさほど警戒しなくても大丈夫だと思います。そうでない人も、問題を解きながら、長文を読むということは途中途中で筆者からの確認が入っている、と考えてあまり身構えずに読むとよいのでないでしょうか?
d. 社会科学
人文科学と対策はあまり変わりませんが、前者よりも過去問を解く価値は上がると思います。なぜなら、社会科学は、近年の社会現象を話題とすることが多いため似たような内容が繰り返されると思うからです。とくに私のように、日本史選択者で近年の政治経済、世界史の知識がない人(常識がないと言うのかもしれませんが、)にとって過去問の中で度々出てくる政経、世界史の情報(アジア通貨危機やウェストファリア条約など)は役立つものでした。政経、世界史については完璧、という方は癖がないので人文科学よりかえって解きやすいかもしれません。
ただし、読解力がメインといえるので(人文・社会科学両方)、知識がないからといってものすごく焦る必要はないです。
Gakkenの「特別講義」のシリーズ(倫理、政経、世界史など)は短いので知識を入れるのにお勧めです。
また、出てきた用語は電子辞書のブリタニカ国際大百科事典などで調べて、(電子辞書内の)単語帳に登録していました。(最近の電子辞書って便利ですね)
e. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
リスニングは一番苦手とするものでした。高3の春ぐらいから市販のリスニング問題集で他大学の過去問を解いていたのですが効果はありませんでした。
以前より聞き取れるようになったと実感するようになったのは、ICUの過去問を解いた後、ディクテーション(音声を流し、書き取る)するようになってからです。(12月〜1月ごろ)人によって異なると思いますが、私の場合音声を流しながら、スクリプトを目で追うよりも、流れてきた音声を紙に書き取り、聞き取れていない所(または、聞き間違えている所)をはっきりさせてからスクリプトと音声で確認するといった方が効果がありました。(多分、スクリプトを目で追うだけだと聞き取れているつもりになっていたのだと思います。)
ディクテーションを行う際は、もちろん、一度流すだけで書き取れるわけがないので、音楽プレーヤーの区間リピートやスロー再生の機能を利用しました。そういった機能が付いた音楽プレーヤーを持っている方はぜひ活用してみてください。ただし、イヤホンからの大音量に慣れてしまうと、本試験でのスピーカーからの音量に戸惑うので注意してください。
また、リスニングに関しては過去問は最良の教材だと思います。15年分ほど過去問を解きましたが、同じパターンの問題が度々出てきました。
結局、後半の長文リスニングは聞き取れるようにはならなかったので、前半の短文リスニングを落とさないようにすることを心がけました。また、長文リスニングでも「話のMainは何ですか。」などと全体の雰囲気から分かるものは落とさないようにしました。
<リーディング>
英語に関してはとくにICU対策を意識しませんでした。通っていた予備校では、難関私立ではなく難関国公立コースに在籍していました。初期の段階(高3の秋ごろ)までは特に、「私立」や「国立」、「○○大学」といった括りに捉われる必要はないと思います。
個人的に言えば英語の学習には“文型”が重要だと考えています。
(予備校の「構文主義」の考えに影響を受けていることは否めませんが(笑))友達の中には「文型なんてて考えたこともない」という人はいますが、「これがSでVで…」などと論理的に考えていった方が分かり易いと思いますし、読み間違えた場合でも「この文要素が分かっていなかった」など反省もしやすいと思います。(必要以上の品詞分解はいらないと思いますが・・・)
単語帳はターゲット1900を使っていました。速単が周囲で人気がありましたが、ターゲットも捨てたものではないと思っています。
また、読んだ長文の中で分からなかったものはメモして置くようにしました。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
ICUを受ける際は、他の大学に向けて勉強してきたことも十分に生かせると思います。
特殊な問題が多いですが、あまり身構えすぎないことも大切です。
8. 最後に一言
オンレクで過去問を解いたので、自信をもって本試験に臨むことができました。
特に苦手だったリスニングも、本番ではあせらずに解けました。
「勉強すれば頭がよくなる」と当たり前のように考えていましたが、自分に足りないものが「何」で、それを埋めるために「具体的に何を」すればよいのかを考えることはとても大変でした。予備校の大学生に言われたのですが「言われたことをなんとなくやって頭がよくなる」ほど勉強は甘いものではないようです。
正直、一年間勉強してきて何が一番効果があったのか未だに自分でもよく分かりません。
しかし、試行錯誤をしながら勉強し、時には非効率な勉強法も試しながらやってきたこと全てが重なって合格の結果に結びついたのだと考えています。
「今、自分がやっていることが何に繋がるのか」を考え、悩み、試行錯誤しながら前に進んでいってください。私も頑張りたいと思います。
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