ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2016 Sさんの場合〜

1. お名前、プロフィール

<お名前>

S

<プロフィール>

某県立女子高校出身、2年間他私立大学法学部に所属。
高校時代は英語部に所属。有志で英語ディベートと模擬国連の活動にも参加。大学でも英語ディベートを続けている。現役時に予備校はなし。今回のICU入試のためにオンレク受講。趣味は某海外アーティストの追っかけ。純ジャパ。

2. 受験形態

一般入試(転入本科)

3.予想得点

人文・社会科学得点 = 8割くらい
総合教養得点 = 8割くらい
英語リスニング得点 = 謎。7割くらい?
英語リーディング得点 = 9割くらい

(センター得点参考)
2014年度(現役時)の点数です
英語: 9割5分
国語: 7割
数 IA: 6割
数 IIB: 4割
世界史: 7割
倫理政経: 7割
地学: 6割

4.併願校

現役時: 法学部を4校受験
今回: なし

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

ディベートの活動でキャンパスを利用させて頂くことが多く、のびのびした雰囲気の場所で学習に意欲的で多様な人に囲まれて刺激を受けながら、学びたいことを学びたいときに学べる環境が整っている学校だと思ったからです。

6.ICUに期待するところ

平和研究(ICUならではだと思うから。)

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

転入なので、現在の大学の詰め込み教育に違和感を感じていること、また興味関心の幅が広がった結果、所属している法学部では学べることの範囲に限界があることなどを述べたうえで、ICUの教養学部のユニークネスと比較して書きました。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

建学理念にもある平和学を学びたいと書きました。様々な分野の知識を総合して研究できるからというような理由付けにしたと思います。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

ディベートと模擬国連、海外アーティストの追っかけをして本人に会ったことなどを書きました。

a. 人文・社会科学

オンレクの過去問を評価の高い順で、新しいものから15年ぶんずつ解いていきました。苦手だったのと、ICU入試ならではのユニークな知識をインプットする必要があったので、人文科学を早めに進めていました。人文科学も社会科学も、悪いときで6割、良いときで8割5分などばらつきがありました。過去問は旧式の70分で解くと思うのですが、これに慣れていたので新式の80分ではかなりゆとりをもって解くことができました。解き方としては、初めに全部の段落に段落番号を振って読み易くしたあとに、大体20~25分(社会科学は流し読みで良いので20分以内がマスト)かけて本文を通読し、通読しながら簡単に解ける問題は解き、問題文に検討が必要な場合は後回しにするという方法で、残った問題を後で解くという形を取っていました。個人的には2001年の人文科学の問題がとても好きです。今年は本番に法学系の問題が多かったので、法学部に2年所属していて良かったと思いました。

b. 総合教養(ATLAS)

こちらもオンレクのみで対策しました。ICUの事前知識があればあるほど良いと思います。本番の試験時間は長く取られていますが、リスニングが始まる前までに10分くらい空白の時間があるので、実際の回答時間はちょうど60分あるかないかくらいです。リスニングは17分くらいでした。問題構成は大問1がリスニングの内容について、大問2が人文科学、大問3が社会科学、大問4が自然科学の問題でした。それぞれにA41ページ半くらいの文章が付いていますが、人文科学以外は流し読みでいいと思います。難易度はそれほど高くありませんが、一題の配点が大きいような気がするので、慎重に回答する必要があります。自然科学は謎の計算問題が3題出ましたが、時間もなかったので私は2/3を勘で回答しました。対策も取りようがないので、文系はそれくらいのモチベーションで良いと思います。ちなみに、メモ用紙はB4サイズの二つ折りでした(B5の冊子)。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

オンレクで5年分対策しました。コンスタントに9割~9割5分取れていたので安心していましたが、本番は音響が悪すぎるのとスピードがオンレクの1.5倍くらいでちょっと焦りました。いや、かなり焦りました。4科目で1番出来が読めない感じで終わりました。対策としては大問1はICUの日常生活に関しての話題が多いので、システムについてなど知っておくと良いと思います。オンレクの解説で豆知識としてそういう情報がたくさん載っていたのがかなり役にたちました。長文リスニングはタイトルが問題文に印刷されているので、それだけでも読んでおくと違います。5W1Hのどれを聞かれるのかだけでも問題文をチェックしておくと良いと思います。

<リーディング>

オンレクで8年分対策しました。こちらもコンスタントに9割くらい取れていたので、集中力を切らさずに最後まで解き切ることを意識していました。純ジャパですが、英語の文法本が大好きで結構やっていたと思います。長文は段落ごとに読んでそれぞれに対応する問題を解けば良いので、落ち着いて答えの書いてある文章を探せばちゃんと点が取れます。大問3は文章はあまり読まずに前後の時制や文法を見て回答していました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

タブレット机対策として、グレーゾーンですが、すべての鉛筆と消しゴムにセロハンテープを巻きつけて行って、机に貼り付けるという方法を取りました。一度も落ちずに快適でした。お手洗いは外に仮設トイレを付けてくれていたので、そこを使いましたが待ち時間ゼロでした。教室もいうほど暑くありません。当日はウィークリージャイアンツ(300円)を購入して読んだり、お昼やすみは後ろの席に移動してリスニングを流し聴きしたりして過ごしました。

転入を目指している人は、圧倒的にオンレクの受講をおすすめします。私はふつうに大学生活を2年間送りました。授業も真面目に参加し、単位もしっかり習得しました。受験直前の1週間前までバイトも週3~4で入っていました。11月初旬にオンレクを始めることにして、バイト代で受講料を払いました。現役のときより自分でなんとかしなければなんともならない感じが強かったような気がします。学校の図書館に授業後にこもって、閉館までオンレクを解いて解説を読む、重要な知識はノートで管理するという生活を3ヶ月間しました。正直過去問はあるぶん解ききることは難しかったので、インプットした知識を忘れないようにノートを毎日見返しました。オンレク以外だと優しい哲学やギリシャ・ローマ思想の入門書を3冊ほど読んで人文の対策をしていました。海外Youtuberが好きなので、お風呂に入りながら聞き流したり、映画を英語字幕付きでたくさん見たり、日常的にストレスなくできることで英語の対策は取っていました。オンレクの解答は赤本などの解答とは全然違います。受講料を払う価値があります。ランキングと、問題ごとの正答率も見られるので、自分の実力がちゃんと見えます。悩んでいたら是非受講してください。

8. 最後に一言

合格しても不合格でも、ICU入試対策は教養がつくのでそれだけで価値があります。

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