ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2018(19) 実質仮面ちゃんさんの場合
1. お名前、プロフィール
<お名前>
実質仮面ちゃん
<プロフィール>
高原(笑)の自称『進学校』出身。現役時に不合格→卒業後浪人させてもらうも、またもや不合格→M大学に在籍しつつ挑戦した泣きの3回目でようやく合格…!
現役・浪人時代:東進衛星予備校
趣味:水彩イラスト・卓上ゲーム・散歩・雑貨屋巡り・アロマ
部活:中高一貫で管弦楽部に所属してました。
2. 受験形態
一般入試
3.予想得点
人文社会または自然科学得点 = 7割
総合教養得点 = 7割
英語リスニング得点 = 6割5分
英語リーディング得点 = 7割
(センター得点 参考)
(浪人時のものです)
英語:9割5分
リス:10割
国語:5割
日本史:9割
国語で玉砕でした、(立教社会セン利)
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
進学先として意識し始めたのは中学三年生ごろからだと思います。そのころは将来、海外を舞台に活躍したい、という思いからでしたが、次第にそれだけでなく大学に入る時点で学ぶ領域を限定しないで入学後吟味すれば良い、というような学問全体を見て回れるカリキュラムや、偶然知り合うことのできた在校生、卒業生の方々とお話をすることで、ICUで学びたい、という思いが一層強くなりました。浪人後、通わせてもらった大学では社会学を専攻としていたのですが、社会学専攻だと第二外国語が選択できても完全習得には至らないこと、社会学部に在籍しながら人文系の学部の授業を受けることが難しいことを知ってもどかしさを感じ、やはりICUで学びたい、と再び強く思うようになりました。
6.ICUに期待するところ
・どの分野を専攻しようと思っても英語漬けになるところ(ELA)。
・興味のある分野を吟味しながら第二外国語を習得することができるカリキュラムの自由度。
・上記のように社会学と文学、文化を絡めて学ぶこと。(具体的に言うと社会学分野では貧困、教育格差、食の安全性などについて興味があるが、それぞれの分野を関連付けたりしながら国内だけでなく国外からの視点でも見て見たい。またその国内外の体質を構成している文化なども存在すると思うのでその文化についても学びたい。)・またいわゆる『文系』分野に留まらず、『理系』分野にも絡む問題、興味はあると思うので、自然科学分野を学び直したい。
・一般的なボランティアとは異なり自分の興味分野を意識しながら活動することが求められるサービスラーニングプログラム
・さらに留学生が多いことから、英語を使う機会、異文化に触れる機会が豊富であること。
・濃ゆい仲間。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
ICU私は現在、都内の私立大学で社会学部に所属し、当初学んでみたいと思ったジェンダーや教育格差について学んでいる。しかし学んでいるうちにそういった社会的事象を社会学としてだけでなく、文化的視点からも学びたいと思っている自分、また社会学専攻だから、という理由で他の言語を学べるチャンスが人文系の学部と比べて少ないことにもどかしさを抱いていた。今の大学で専攻外の分野を1、2年次に学ぶことは不可能で、自分の学びたいものや、やりたいことを追求するには今の場所ではなく幅広い分野を覗き、他分野と絡めた学びをすることのできる場所が自分には必要ではないかと考え、ICUへの入学を考えるようになった。(投稿に当たっての加筆あり。)
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
ICUで学びたいことは多くあるのだが、主に3つある。1つ目は、先述した様に今学んでいる社会学だけでなく、それらを取り巻く文化、芸術も学びたい。更に、今の自分の未知の分野と繋がることを期待している。2つ目は、サービス・ラーニングプログラムの履修。社会に貢献する事を頭と体に叩き込むことは、今後の長い人生を生きる上で、確かな基盤になるものと思っている。第3に、ELPによる高度な英語の運用能力、論理的・批判的思考力の獲得にも期待しているが、今まで叶わなかった他言語の習得にも挑戦したい。(投稿に当たっての加筆あり。)
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
現在通っている大学で、日本語禁止のコミュニケーションスペースの学生スタッフとして運営に携わり、留学生や在学生と学内外で交流する機会が多い。この活動の中で、相手との違いを発見した瞬間、そしてその違いを超えて想いを共有できたと感じた瞬間がこの上なく好きである。お互いの「当たり前」が異なり衝突することもあるが、その違いも尊重しつつ新しい何かが生まれる喜びを知った、収穫が多い1年であった。
a. 人文・社会科学
もがいていた期間が三年間もあったため、少なくともオンレクの20年分を少なくとも二回ずつは解いていると思います。しかしまず大事にしていたことは解いた年度の成果を自己分析し、要約まですることでした。要約することで論文の典型的な構成もきちっと掴む練習になり、次回の演習、さらに本番で落ち着いて解くことができるようになりました。(例:構成がわかることで、文章のどこの区切りまで読んで問いに取り掛ればいいかがわかるようになる、など。作戦も立てやすくなったと思います。)その上でできるだけ多くの年度を読み込み、自分の疎い分野もカバーをしました。ここで得た知識はATLASだけでなく、リーディング、リスニングの講義パートでも時に役立ちました。繋がっていて面白いですね!
知識面でのカバーは、NHKスペシャルなどのドキュメンタリーを視聴したり、ギリシャ神話の漫画(里中満智子著)を読んだり…と息抜きにできること以外あまりしていなかったように思います。あとは自分の勉強(受験においての自分の選択科目や、大学での自分の専攻の勉強…直前まで期末レポートに明け暮れてました;;)がどこかしらで活きてくると思います!
b. 総合教養(ATLAS)
人文社会科学と同様、オンレクの予想問題、過去問を解き分析と要約を行い、知らなかったことはその場で吸収しました。また、自然科学パートや、近年人文パートにも潜むようになった計算問題ですが、文系の自分でもしっかりと計算をすれば答えにたどり着くことができたので(数字を代入すれば求めることのできる計算式が用意されていたり、式を作るためのヒントが用意されています)、自信を持って果敢に取り組みました!
計算問題は果敢に挑めば解けるようにできている、そう伊東前学部長も仰っていました!
しかしどうしてもわからなかった場合はその問いを諦めることも大事だと思います…私はその問題の存在すら忘れてしまうようにしていました!(プレッシャーに弱い)
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
使った教材の中で特に効果を感じたものはこちらです!
・灘高キムタツの東大英語リスニングシリーズ
・ALL IN ONE
上記二つに加えて過去問をこれでもか!というほどにシャドウィングをしました!(かっこよく喋れている自分に酔いしれたり、フレーズが頭に染み込んだり、耳が英語に対応できるようになったり…一石三鳥を軽く超えます!)
大学進学後は願書内容のように英語が母国語の留学生や先生と交流する機会があり、絶えず生の英語が聴ける環境に一年いたことは大きかったと思います。(前述のように留学生との交流が多かったのです。)
息抜きとして『ハリーポッター』シリーズを原書のペーパーバック、原音の映画の二刀流で楽しんでいました。(個人的に大好きなのに聞き取りにくいスネイプ先生の英語を聴けるようにするよう意識していました!)
しかし、これはあくまでも息抜きだと心に留めておくことも大事。長文慣れしても所詮児童書。というのは去年はお恥ずかしいことに目標を見失ってしまうことがありましたので…
<リーディング>
単語帳は単語王、文法書、問題集は先述のALL IN ONE, 同シリーズのEnglish EX, 演習はポレポレで複雑な文章慣れ、に加えて過去問を解きました。因みにリーディングも音読をしていました。
昨年度からリーディングの読むべき分量が急増したことに関しては、在籍中だった大学の留学や、ICU 一般入試のB方式狙いも兼ねてIELTSの試験に挑戦し続けたことで克服できたのだと思います。(『自分は(IELTSで)ここまで取れたのだからそんな私が落ちるはずがない!』と本番では言い聞かせながら乗り切ることができました)
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
二回もの失敗を経て今これを書かせていただいているので、お恥ずかしながらも失敗談も書かせていただこうかと思います
・リスニング音源の訛りに動揺し、全く聞き取れなくなった。
・リーディングの大問が一つ増えたことで焦り、不可能だと思い込んだまま15分経過した。
・ATLASの計算問題を目にした途端、ダメだ、と頭が閉じてしまった。(
・机の配置上、距離が近い隣の受験生の鉛筆、紙をめくる音に気を取られてしまった。
…気持ち次第であったことがよくわかります。
さらに、本番へ向けてのアドバイスとしては、
・日頃から鉛筆に使い慣れておく(余談ですがIELTSも鉛筆指定でしたので良い練習になりました)
・試験会場は十分暖かいので、タートルネックを着てこないで大丈夫(逆に首への圧迫感が本番中不安材料に…)
8. 最後に一言
オンレクの問題をたくさん解き、BUCHOさんの面白い解説を読んだからこそ、幅広い分野に対する興味や、学びの楽しさを知ることができたのだと思います。
体験記の他の方、先輩方もおっしゃっていることですが、最後は試験を楽しむことで乗り切りました!(試験中に自分ほどニヤニヤしている人間はいなかったと言い切れるくらいです…)
最後まで諦めずに走り抜けば、見たことのない景色が広がっているはずです!皆さんの幸運を三鷹の森から祈っております!!
最後に長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!