入学式新入生代表!ICU入試上位合格者にインタビュー#3

ICU入試対策、Mさんインタビュー第3回

浪人時代の生活

(浪人中は予備校に通われたということですが、NPO校と予備校とでは雰囲気が違ったのではないですか?)

はい、予備校は入試対策に特化していて、他の日本の受験生はこういう勉強をしてきているのかとショックを受けましたね笑

そのような勉強はそれまでやっていなかったので、目新しさもあって、予備校には意外にすんなりと順応できました。

ただし、このような勉強をずっと続けるのは大変だなとも感じていました。1年間という期限があらかじめあったから頑張れた気がします。

(浪人中の勉強法に関して伺います。1日のスケジュールはどのような感じであったか教えて下さい。)

朝は6時ぐらいに起きて6時半から8時まで家で勉強
8時半に家を出て、30分ぐらいで予備校に到着
9時から予備校に行って授業
お昼休みを経て、午後の授業
その後夜まで勉強、という流れですね。

慣れてきたら予備校は午後から行って、家で昼まで勉強したりもしていました。

スマホの時間計測アプリで毎日の勉強時間を計って、予備校を含めて1日10時間は勉強するようにしていました。
最初は12時間勉強していたりもしていたのですが、それだけやると疲弊してしまって全体の質が落ちる感じがありました。最終的には10時間に落ち着きました。

(ICU以外で併願した大学と受験した教科は?)

ICU以外の大学では英国社で受験して社会は政治経済を選択しました。

政治経済の選択はICU入試の勉強にもなるのでよかったと思います。

併願校は政治経済で受験できる大学で、法学部を受験しました。

中央大学法学部などです。

中央大学法学部にも合格 Mさんご提供(以下同じ)

ICU入試の科目別対策

(ICU対策に関して伺います。人文・社会科学の対策は?)

オンレクで過去問をたくさん解きました。

人文社会は過去問を解きまくるのが一番よくて、過去問以外に特段対策をする必要はないと僕は思います。

(予備校では現代文の授業もあったと思いますが、現国は人文・社会科学対策に役立ちますか?)

予備校の現代文は文の構造や精読の方法を教わる感じで、いわば言語的なアプローチだと思いました。

ICUの問題はどちらかというと大量の文章をテーマや問題意識をもちながら読んでいく学術的なスタイルなので、現国とはちょっと方向性が違うかなと思いますね。

なので僕の場合は現国は直接は役立ちませんでした(笑)
このあたりは人それぞれだと思います。

(読書をするよいという意見もありますが?)

読書に関しては、図書館を梯子するぐらい本好きで、沢山読んではいました。ただ、浪人が始まってからは忙しくて全然読めていなかったという感じです。

とにかく人文社会は過去問を解きまくりました!ICUの過去問は解くだけでも面白いのでオススメですね。

(総合教養ATLAS対策はいかがでしょうか?)

こちらもオンレクで過去問を解いて勉強しました。
基本的には読解問題が中心なので人文・社会科学対策が役立つと思います。

Part IVの理系の問題に関しては、高認で勉強した範囲で対応できる問題が多く、特に生物の問題などは取れる問題が多かったです。
数学系はわからない問題は素直に飛ばして、文章で解ける問題を中心に解きました。

最近の問題はPart IVでも文章読解がほとんどなので読解力をつけることが一番ですね。

(ATLASの放送のメモはどうされていましたか?)

放送のメモは可能な限り全部取るようにしていました。

メモの取り方は過去問を解きながらいろいろ試してみたのですが、考えならがら内容を絞って書くと言うよりは、可能な限り放送内容を全部書いてしまった方がうまく行くことが多かったので、実際の試験でもなるべく全部メモを取るという感じでいきました。

メモの取り方は人それぞれだと思うので、オンレクの過去問をやりながら自分なりのやり方を考えるとよいと思いました。

ちなみにですが英語リスニングはメモを取りながら答えるのはきついのでほとんどメモはしませんでした。

ICU入試英語リスニング対策

(英語リスニングについて)

僕は海外経験がないので、英語リスニングはあまり得意ではなくて、毎日1時間半-2時間は取り組んでいました。過去問を使ったのは他の教科と同じですが、TOEFLの参考書にも取り組みました。オーバーラッピングをして声に出して勉強するのが効果的だったと思います。

(TOEFL教科書はどういったものですか?)

Z会の『TOEFL iBTR TEST リスニングのエッセンス』という本です。

オンレクでリスニングの過去問をだいぶ進めた後に買って取り組みました。
内容は難しめです。Z会だから解説もしっかりとしていました。

TOEFLは学術的な問題が多くてICUの英語リスニングに内容が近いのでよいと思います!

『TOEFL iBTR TEST リスニングのエッセンス』Z会

(オーバーラッピングとは?)

オーバーラッピングは放送音声と一緒にスクリプトを見ながら英文を声に出して読むトレーニングですね。
リスニングは音読とセットでやっていたので、声を出すために家で勉強していました。

(ICUの英語リスニングでは特に後半の講義パートが難しいとされていますが対策は?)

ICUのリスニングの講義のパートはリーディングの内容に近いので、ここに関してはリーディングの対策も役立ちます。

講義パートは難しいですが、案外全体像を掴めれば回答できる問題も多いので、前半の会話パートほど一語一語聞き取れなくても正答できる場合も多いと思います!

リスニングは最後まで不安だったのですが、シンプルに音読を続けてやっていたのはよかったです。

ICU入試英語リーディング対策

(英語リーディング対策は?)

予備校の英語の授業とICUの過去問を活用して勉強しました。

ICUの英語は細かな文法などはあまり出題されず、広い意味で読解力が問われていて、
わからない専門用語が出てきても前後の文脈から類推したり、
全体の内容を一読しておおよその論旨をつかむような能力が問われていると思います。

Part IIでは一部で文法問題が出ていますが、併願校で出される文法問題の方が遙かに難しいです。

ICUの英語に取り組む際には、細かな文法事項を覚えるというよりは、構文の勉強が役立つと思います。

文章の構造を捉えるための英文法は役立ちますね。

(リーディングの時間配分はどのようにしましたか?)

空所補充であるPart IIを10分ちょっとで終わらせて、後は読解のPart IのText 1,2,3を順番に解きました。

空所補充は慌ててやるとミスが多いので、確実に最初に時間を使って解くようにしていました。

Part Iの読解は細かく時間を決めてやるよりは、とにくかく読んで解く事だけ考えました。

(オンレクでも成績がよくて、今年の入学式では入学生を代表して学生宣誓も担当されました。何か秘訣があるでしょうか?)

そうですね、ICUの入試問題は最初に解いた時から相性の良さは感じていました笑
ICUの過去問は解いていて面白かったので、継続してたくさんの問題を解いた事が大きかったのではないかと思います!

(ありがとうございました。)

Mさんが浪人中に取り組んだテキストや資料