ICU国際基督教大学 自然科学対策 化学
今回は自然科学でICU国際基督教大学に合格したRさんにインタビューさせていただきました。
(化学をご専門にされているので、化学の質問からさせていただきます。
ICU国際基督教大学の自然科学の化学の印象はいかがでしょう)
まず取らなくてはいけない問題が多いが多いですね。難しい問題が少ないです。
予備校の先生に見せたら10分で解けるくらいのレベルだと言われました。
化学は基本的に化学Iからの出題で、IIの範囲が出題される場合には、注釈的なものが用意されています。出題範囲を誤解されている方も多いのですが、入試要項にも書いてある基本事項です。
(問題の特徴はありますか?)
まず全体に問題が簡単で、正直過去問を見ているとセンターよりやさしいと思われる年もあります。理系でIIまでやった人間なら満点を狙うくらいの勢いが必要でしょう。
自然科学の他教科にも言えることですが、ICUの自然科学は「取捨選択」ではなく、「いかに全問を解くか」の勝負になります。
その他化学に関しては、他の大学とは問題になる箇所が違う場合があります。
例えば中和の大問があった場合、大問の最後に酢酸の濃度を聞くという私大理科のおきまりのパターンがあるですが、ICUの場合、おきまりのコースではない場合があるわけです。
また大問といっても全てが関連しているわけではなく、小問の集合になっている問題もあります。いじわるな問題も少ないですね。いつもならここでひっかけられるのに、という問題も素直に出題している印象を受けます。
(理Iの出題とのことで、文系でも対応できそうですが、国際基督教大学の自然科学の試験ではやはり理系の方が有利でしょうか)
化学という科目の性質からIだけを知るより、IIを知っていた方が有利です。
Iの段階では暗記しかやらないが、その理由や背景ををIIで学ぶという化学の特性があります。しかしそのために文系が化学IIをやるのはあまりに範囲が広すぎでしょう。
もっとも記憶に長けた方で、基本事項をどんどん暗記できるならIだけでも問題はないと思います。しかし自分の場合機械的暗記ができないタイプだったので、IIの理解があって初めてIの範囲が覚えられたように思います。
いずれにしてもICUの自然科学は一応文系で理Iだけを学んだ方でも解ける問題になっているわけで、それを数理をやり込んでいる自分が取れないわけはないという気持ちで臨みました。