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ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,B方式,英語対策,一般選抜

ICU(国際基督教大学)の大学入試では、2025年度に変更点があり、一般選抜の「3教科型」に加えて、「英語外部試験利用」または「日英バイリンガル面接利用」のいずれかを面接型試験を併願することが可能です。

本記事では以下の内容を説明しています。

1. 3教科型入試に加えて、面接型試験を併願を利用すべき理由
2. 英語スコアがある場合は英語外部試験利用を選ぶべき理由
3. 英語スコアがない場合も日英バイリンガル面接利用を併願すべき理由

面接型試験を併願すべき理由

ICU一般選抜では、3教科型入試に加えて、面接方式試験を併願可能です。文系の受験生の場合、一般選抜の受験には主に以下の3パターンがあります。

1.人文・社会科学選択のみ
2.人文・社会科学選択 + 英語外部試験利用
3.人文・社会科学選択 + 日英バイリンガル面接利用

以下においては「3教科型」に加えて「面接型」を併願するメリットを説明します。

<合格チャンスの最大化とリスク分散>
併願をすることで複数の合格機会が得られ、受験におけるリスクを分散できます。3教科型の試験で万が一失敗しても、面接での評価が補完してくれる可能性があります。また、試験当日の体調不良や苦手分野の出題といった予測不能な要因の影響も軽減できます。このように、併願は合格可能性を広げながら、受験に伴うリスクも抑えられる、受験生にとって非常に効果的な選択といえるでしょう。

<追加の負担の少なさ>
3教科型を受験している場合は、「人文・社会科学(and/or自然科学)」「総合教養(ATLAS)」「英語」の会場試験を受験します。「総合教養(ATLAS)」などの科目は面接型入試にもそもまま適用されるので、併願しても試験会場で受ける科目は同じです。さらに、二次面接はオンラインでZoomを使用して実施されますので、自宅で受験できます。再度試験会場に行く負担はありません。よって一般選抜を受けるならば、面接型の試験の併願をしておいた方が得です。

<コストパフォーマンスの良さ>
ICUの併願費用は1方式30,000円、2方式併願でも40,000円と、追加10,000円で合格の可能性を倍増できます。他大学の併願に比べて出願料が抑えられる点も魅力です。2025年度から受験料が大幅値下げされた点からも、ICUが併願を推奨していこうという方向性を感じます。諸物価が上がる中で、素晴らしい決断だと思います。

スコアがあるなら英語外部試験利用を選択すべき

1.人文・社会科学選択 + 英語外部試験利用
2.人文・社会科学選択 + 日英バイリンガル面接利用

英語外部試験利用と日英バイリンガル面接利用はいずれかを選択する必要があります。

結論として、英語外部試験で出願可能なスコアを持っている場合は英語外部試験利用を受験すべきでしょう。

<英語外部試験利用の最大のメリット:「事前に英語スコアを確保できる」>

英語外部試験利用の最大のメリットは、「事前に英語スコアを確保できる」点にあります。TOEFLやIELTSなどの試験を出願期間までに複数回受験することで、最もよいスコアを提出できます。

また、通常のICU入試当日に「3教科型」の英語試験で失敗しても、「外部試験利用」の合否判定には提出済みの英語のスコアが使用されるという点では、リスク分散や保険としてすぐれています。

<二次面接が日本語のみ>

もう一つのメリットは、「二次面接は日本語のみ」という点です。日英バイリンガル面接利用では面接での英語力も評価の一部となりえます。一方、英語外部試験利用の場合、提出されたスコアによって英語力はすでに証明されているため、面接は日本語のみで実施されます。面接では、英語で即答するプレッシャーがなく、 志望理由や学問への関心といった重要な部分に専念できます。

スコアがない場合でも日英バイリンガル面接利用を併願するメリット

英語スコアがない場合でも「日英バイリンガル面接利用」を「3教科型」と併願することで、次のようなメリットが得られます。

・3教科型を受験との併願で、会場試験での追加の科目はない。
・英語外部試験スコアが不要なので、スコアがなくても挑戦できる。
・一次選考の合格発表後から面接まで8日間はある。発表を聞いてから英語面接の練習は可能。
・「日英」であるから、日本語でも面接は行われる。英語でうまく言えなかった内容を日本語でカバーできる可能性もある。

ちなみに、「日英バイリンガル面接利用」と書いてありますが、面接を日英2言語でやりますよという意味であって、バイリンガル専用の試験という訳ではないです。

その他、募集人員や二次面接辞退者について

<募集人員の違い>

英語外部試験利用の募集人員は10名です。日英バイリンガル面接利用の20名より少ないですが、これは出願可能な英語スコアを保有している受験生が限られることを想定しているためです。募集人員の違いは難度の違いではないのでその点で選ぶ必要はありません。一例として今年度より総合型選抜の募集人員は増員されましたが、実際の合格者はさほど増えませんでした。

<二次面接辞退者の存在>

過去のICU入試では、旧B方式(現「英語外部試験利用」)の受験生は、3教科型の一般入試で先に合格し、英語外部試験利用の二次試験を辞退するケースが少なからずありました。高い英語スコアを持つ受験生は、一般選抜でも高得点を取る傾向があるためです。恐らくこの傾向は変わらないので、引き続き「3教科型」と「英語外部試験利用」もしくは「日英バイリンガル面接利用」を併願した人の中には、「3教科型」で合格をして二次面接を辞退する方も一定数出てくるものと思われます。当然辞退者がいるということはその分は実質の倍率は下がっているわけで、その意味でも、これらの併願は保険として機能しやすい傾向があると考えられます。

<入試制度を補完>

ICUは私大には珍しく、入学試験で補欠合格を一切出していません。その意味では、これらの面接型の入試は入学者を補完する機能があるとも解釈できます。

実際に、「面接型」の合格発表は、「3教科型」の入学手続き締め切りより後です。つまり「3教科型」の入学手続き状況が確定してから、「面接型」の合格発表が行われるため、仮に入学手続きが例年より少ない場合は、「面接型」の合格者数が若干増やすなど調整も不可能ではないでしょう。さらに「面接型」は二次試験の試験日程が遅く、志望動機等を問われる試験でもあるので、ICUの志望順位が高い人が受験する傾向もあると考えられます。合格者がICUに入学する確率は3教科型より高く、入学者数を補完する役割が期待できます。

事実、旧B方式(現「英語外部試験利用」)で受かった方にインタビューすると「3教科型はダメだったけどB方式で救われてよかった!」と言う方がとても多かったので、やはり面接型の試験の併願は、入試を補完する制度として機能している部分はあると思います。

まとめ

2025年度以降のICUの入試では、3教科型に加えて「英語外部試験利用」または「日英バイリンガル面接利用」のいずれかを併願することもできます。実際のところ1万円の追加負担で合格可能性を高められるのは、受験のコストパフォーマンスとして非常に優れています。少なくとも会場試験には追加科目がないわけですから、タイパも良いです。3教科型だけで受験するより、面接型を併願することで保険にもなり、合格のチャンスが広がります。

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,英語対策,英語リスニング,一般選抜

2025年度入試のICU入試の一般選抜では、各教科の時間が以下のように変更されます。ICU入試対策として時間変更の確認と、問題構成の予想をしていきたいと思います。

1.なぜ変更されるのか

ずばり、1日で4教科実施する時間割に戻すためです。元々ICU入試は2014年度まで4限まである時間割で実施していましたが2015年からしばらく3限までの時間割で実施されていました。

2025年度は選択科目が併願可能になるので、4限の時間割が復活することになります。4限に納めるために、各教科の試験時間を80分から70分に戻す調整が行われます。

(2025年度は4限まである時間割に戻るため、各教科の試験時間が調整される)

2.人文社会、自然科学、総合教養

2014年度までは各試験が70分で実施されていた実績を踏まえて、問題形式は変わらず、そのまま10分短縮されると思われます。2015年度に80分延長されていたのが元の70分に戻るイメージだと思います。ただし総合教養は冒頭で資料を読む時間が設けられ、Part分けがなくなるという変更があります(別の記事で紹介)。

ICU入試対策としては2015年度以降の過去問は、80分という指示があっても、70分で解く演習をしておくとよいでしょう。

3.英語

英語は全体で20分短縮され、30分から25分に、リーディングは60分から45分に変更されます。配点も90点から80点になり、試験時間(70分)と配点(80点)を他の教科とそろえた形です。

3-1 英語リスニング

英語リスニングは試験時間が約30分から約25分へ変更されます。仮に現在のリスニングのフォーマットのままで、放送時間が5分短縮される場合は、Part IIIの講義が3つから2つになるのではないかと予想します。実際に2008年度まではリスニングでは、講義文は2題で出題されてました。

ただしリスニングは今までも年度によって長さが結構違っていて、特にここ2年ほど、Part IIIの講義の長文化などによって、過去2年で放送時間が5分ぐらい伸びていました。そう考えると従来の出題でも5分短縮は実現できるので、その場合は出題形式は変わらないかもしれません。

英語の放送時間。冒頭に英語の試験全体の指示が入っているので、リスニングのみの放送時間ではない。

4.英語リーディング

英語リーディングは60分から45分へ変更されるため、一番影響が大きい科目です。こちらは15分短縮しなくてはいけないので、大問が1つ無くなるでしょう。こちらも過去の入試問題を参考にすると、2016年度まではPart 1で読解が2題、Part2の空所補充が1題で構成されており、以前は長くその形式が続いていました。その点を踏まえると2024年度の過去問からPart I text3を無くした形になるのではないかと予想します。全く違う形式になる可能性もあるかもしれません。

試験時間が短くなることで更なる読解のスピードが求められる可能性があります。ICU入試対策としては、英文をスピーディに問題を読み、素早く設問に答えていく演習をしてくことが大切でしょう。

まとめ

以上をまとめると以下のような予想になります。時間以外はあくまでも予想なので、実際の出題がどうなるかは分かりません。ICU入試対策としては問題形式が変わる可能性を踏まえつつ、実際の試験では臨機応変に対応できるようにしておきたいところです。

1.人文社会と自然科学は80分から70分に変更。問題形式は恐らく変わらない。
2.総合教養は80分から70分に変更。40問であることは恐らく変わらない。Part分けがなくなり、試験冒頭で資料を読む時間が設けられる(変更内容は別の記事を参照)。
3.英語リスニングは30分から25分に変更。出題形式が変わる可能性もあるが、変わらないかもしれない。
4.英語リーディングは60分から45分に変更。15分短くなるので、出題形式が変わる。

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,ICU総合型選抜(AO入試),ICU入試統計倍率偏差値

ICU(国際基督教大学)の2025年度総合型選抜の合格発表が11月1日に行われました。今年度の志願者数は367人で、昨年度の300人から22.3%増加。合格者数も117人(昨年度111人)と5.4%増え、競争倍率は2.7倍から3.1倍に上昇しています。

<ICU総合型選抜結果>

志願者増加の背景を探る

総合型選抜人気の高まりには、複数の要因が考えられます。

  1. 総合型選抜の募集人員の拡大
  2. オープンキャンパスを中心とした大学の効果的な広報活動
  3. 早期進路決定へのニーズ
  4. 海外大学進学の代替先としての位置づけ

特に注目すべきは、海外留学を断念せざるを得なかった層の動向です。円安や学費の高騰の影響で海外大学への進学困難となる中で、国内で英語による高等教育を提供する選択肢が限られている現状において、ICUは数少ない受け皿となっています。

代替としてのICU

ICUは英語での授業が豊富で、国際的な環境が整っていることから、海外大学進学を検討していた学生たちにとって、現実的な選択肢として浮上している面もあるでしょう。特に、総合型選抜では英語力や国際経験を評価される機会があり、海外大学進学を目指していた層のニーズと合致している面があります。

一般選抜への影響

しかし、総合型選抜の人気が必ずしも一般選抜の志願者増加につながるとは限りません。実際、昨年度は総合型選抜の志願者が増加したものの、一般選抜の志願者数は横ばいでした。これは「需要の先取り」という見方もできます。他大学を含めて総合型選抜で早期に進路を決める受験生は増加傾向にあるため、必然的に一般選抜の志願者数は影響を受けることになります。

今後の展望

2月に実施される一般選抜においては、総合型選抜ほど国際性を重視しない高校生をどれだけ引きつけられるかという点も問われるでしょう。総合型選抜の人気が高まる一方で、一般選抜がこの層のニーズに対して十分な魅力を提供できているかどうかは、今後の入試動向を左右する重要な要素です。

特に理系の受験生の確保は課題の一つです。ICUはリベラルアーツのイメージが強く、理系プログラムの認知度が十分ではない点はあるでしょう。しかし、グローバル化が進む科学技術分野において、幅広い教養と英語力を備えた理系人材への需要は確実に存在します。ICUの特徴である文理融合型の教育は、将来的には大きな強みとなる可能性を秘めています。

2月の一般選抜の結果は、総合型選抜の志願者増加が単に早期進路決定を目指す層を取り込んだのか、それともICU全体として新たな層を開拓できたのかを示す指標となりそうです。また、ICUが国内外問わず多様なバックグラウンドを持つ学生を引き続き引きつけられるかどうか、今後のICUのリベラルアーツがどのように進化するかにも注目が集まります。

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,ICU祭(学園祭)

今年度ICU祭は10月13日、14日の2日間実施されました。2024年のICU祭のテーマ「燦々/SUN SUN」で、当日は天候に恵まれ、まさに太陽の輝きを感じられました。バスロータリー付近に設置されたゲートは、多くの来場者の写真スポットとして人気を集めていたようです。

入り口を入ってすぐには総合案内所があり、ここでICU祭のパンフレットが配布されています。

ICU教会までのスペースには業者によるワゴン出店が並び、プロっぽい、比較的高価な食品が提供されていました。

学生による出店はICU教会から先のバカ山周辺で展開されており、多彩なフードテントが並んでいました。

今年度は本館が改装工事中のため、各団体の企画は主にN館の教室を用いて行われました。本館の裏側からは改装工事が本格的に行われている様子もうかがえます。

N館内部の様子。アーチェリー部のアーチェリー体験は今年も大人気でした。プレミアム版も登場し、競技用の弓を試すこともできたようです。N館の吹き抜けではICUのメジャーを紹介するパネル展示が行われていました。ICU入試受験生向けの企画もN館で行われており、熱心に各メジャーの紹介を読んでいる高校生もいましたね。

写真左はN館1Fの教室です。N館は昨年度に改装が終わって、今年度は主に授業用の教室として活用されています。2025年度2月に実施されるICU入試では改装中の本館が使えないため、N館の教室が活用されることになりそうです。

写真右は300人を収容できるT館の大教室です(T-171)。ICUにはN館の大教室(N-220)が以前からありましたが、階段が急あったり、机の1列が長くて移動や着席に時間がかかるなどの問題がありました。この大教室はそれらの点も踏まえて、勾配が緩やかながらも、奥の席からでも見やすい構造になっていますね。

新D館1Fに今年度からオープンしたファミリーマート。コンパクトながら、学生向けに食品が充実しています。営業時間は8:00から20:00まで。キャンパス内での買い物がぐっと便利になり、学生生活をサポートする心強い味方となっているようです。

ICUキャンパスの魅力を象徴するバカ山付近の牧歌的な風景は、学生たちにとっても訪れる人々にとっても心和む場所です(写真左)。右の写真は今年度ICU祭のパンフレットと、グッズのICU用語辞典クリアファイルです。

今年度のICU祭は本館が使えないながらも、創意工夫のある企画が多数実施されていました。

一方で、本館が持つ収容力の重要性が再認識されたICU祭でもありました。本館改装期間中に行われる2025年度のICU入試は、N館やT館が利用されると思われますが、トイレなどのインフラ面での課題が浮上しそうです。

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2024年度ICU祭について

2024年度ICU祭のイメージ画像。ICU祭実行委員会X(Twitter)アカウントより

2024年度のICU祭は、10月13日(日)10月14日(月)に開催されます。ICUへの進学を考えている受験生の皆さんに向けた特別なイベントが多数用意されていますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。中でも特におすすめのイベントをご紹介します。

お早めの予約をおすすめします。人気のイベントは定員に達する可能性があります。特にELA。

アカデミック企画(受験生向け企画)

◎ELA体験授業【特におすすめ!予約を急げ!】

  • 日程: 10月13日(日)、10月14日(月)
  • 時間: 13:00-
  • 場所: 理学館E202
  • 内容: ICUの誇る英語教育プログラム「ELA」の授業を特別に体験できます。

○キャンパスツアー【おすすめ!】

  • 日程: 10月13日(日)、10月14日(月)
  • 時間: 11:00-、15:00-
  • 集合場所: 学生食堂前
  • 内容: 在校生がガイドとなり、ICUの広大なキャンパスを案内します。

受験生向けトークセッション

  • 日程: 10月13日(日)、10月14日(月)
  • 時間: 11:00-
  • 場所: 理学館E203
  • 内容: ICUでの勉強や生活について、在校生から直接話を聞くことができます。

その他の企画

<キリスト教企画>
○公開キリスト教概論【おすすめ!】

  • 日程: 10月13日(日)のみ
  • 時間: 15:00-
  • 内容: ICUで唯一の全員必修授業である「キリスト教概論」を体験できます。

新企画:ICU自然ツアー

  • 日程: 10月13日(日)、10月14日(月)
  • 時間: 11:00-、13:00-
  • 内容: 環境団体や教授がガイドとなり、普段は入れないICUの自然を紹介します。

特におすすめの「ELA体験授業」と「キャンパスツアー」は、ICUの特徴的な教育と環境を直接体験できる貴重な機会です。これらのイベントを通じて、ICUでの大学生活をより具体的にイメージすることができるでしょう。ただし、現在アナウンスされている情報ではELA体験授業は各日程で1回のみで、大ホールでの実施ではないため、予約が早期に埋まる可能性もあると思われます。早めに予約することをお勧めします。また、公開キリスト教概論は、ICUのモデル授業に相当すると思われますが、キリスト教概論はオープンキャンパスでもあまり実施されておらず、貴重な機会です。2024年10月13日、14日の2日間、ぜひ複数のイベントに参加して、ICUの魅力を存分に感じてください。受験生向け企画は予約は必須ですので、ICU祭実行委員会のSNSアカウントからQRコードを読み込み、予約フォームから早めに手続きを行ってください。

予約方法について

ICU祭は予約なしで参加できますが、受験生向け企画は事前予約が必要です。予約方法は以下の通りです:

  1. ICU祭実行委員会のX(旧Twitter)もしくはInstagramアカウントにアクセス
  2. 各アカウントに掲載されているQRコードを読み取る
  3. 表示された予約フォームから希望のイベントを予約

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『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』

今回は『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』という本について紹介します。この本は、ICUの教授たち(伊東先生、森島先生)が執筆した、リベラルアーツ教育の魅力と可能性を探る一冊です。ICU入試受験生が読むべきかどうかという視点からレビューしたいと思います。

伊東辰彦・森島泰則 編著、『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』、学研プラス、2019

1. リベラルアーツ主義の提唱

本書は、「リベラルアーツ主義」の提唱から始まります。著者たちは現代社会における大学教育の使命について深く考察し、幅広い知識と柔軟な思考力を養うリベラルアーツ教育の重要性を説いています。

2. 高校生からの問いかけ

特に興味深いのは、「大学教授、高校生のチャレンジを受ける」という章です。ここでは、高校生からの深遠な問いに大学教授が答えています。「過去のことはなぜ美化されてしまうのか?」「人間には生きる目的があるのか?」といった哲学的な問いかけに対する教授の回答は、リベラルアーツ的思考のプロセスを体現しており、皆さんの知的好奇心を刺激するでしょう。

3. 卒業生の声

リベラルアーツ教育の効果を知るには、卒業生たちの声を聞くのが一番です。本書では、教員として活躍する卒業生や、様々なキャリアを歩む卒業生たちの座談会が収録されています。

4 ICU入試「ATLAS」

ICUが導入した「ATLAS」(総合教養)についても解説されています。日本語のリスニング試験を行う理由や、その背景にある教育理念が説明されており、大学入試の新しい形を知ることができます。

5. グローバルな視点でのリベラルアーツ

最後の章では、世界のリベラルアーツ教育の動向が紹介されています。日本だけでなく、グローバルな視点で教育を考えることの重要性が強調されています。

ICU創立のいきさつ:印象的なエピソード

特に印象的なのは、ICU創立のいきさつに関する記述です。戦後間もない1949年、日本の民主化と平和構築に貢献する人材を育成するという理念のもと、ICUが設立されました。この創立の精神が、現在のICUのリベラルアーツ教育にも脈々と受け継がれていることがわかり、大学の理念と実践の一貫性を感じることができます。

リベラルアーツとは?

リベラルアーツの定義は一概に言い表すのが難しいのですが、ICUで実践されている教育は以下のように捉えることができるでしょう。それは、多岐にわたる学問分野を横断的に学ぶことで、幅広い知識を獲得し、同時に物事を多角的に分析する批判的思考力や、新たな発想を生み出す創造性を育むことです。つまり、特定の専門分野に特化するのではなく、人文科学、社会科学、自然科学などの様々な領域を学ぶことで、柔軟な思考力と豊かな教養を身につけ、複雑な現代社会に対応できる総合的な能力を養成することを目指しているのです。この内容はICU入試にも反映されています。

本書を読むと、ICUのリベラルアーツは、単なる知識の習得を超えて、未知の課題に立ち向かい、未来を切り拓くための学びを目指しているように思われました。

おわりに

『リベラルアーツという波動』は、大学での学びや入試について考えるきっかけを与えてくれる本です。ICUについて詳細に書かれた貴重な資料であり、ICUの教授陣が執筆しているため、通常の大学案内では触れられないような深い洞察や内部の視点が含まれています。カリキュラムの背景にある教育哲学、教室内での具体的なディスカッションの様子、さらには卒業生たちの座談会などの内容も盛り込まれています。

これからICUを目指す高校生にとっては、一読の価値がある本です。ICUに興味がある、あるいはリベラルアーツ教育について詳しく知りたいと考えている学生にとって、参考になる一冊だと思います。ただし、入試に際して読まなかったからといって不利になるようなものではありません。

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台風7号の接近に伴い、ICU(国際基督教大学)が8月16日(金)と17日(土)に予定していたオープンキャンパス2024の開催方法を変更したとの発表がありました。以下、ICUの公式発表内容をまとめてお伝えします。

ICU公式サイト NEWSより


台風7号の接近に伴い、ICU(国際基督教大学)が8月16日(金)と17日(土)に予定していたオープンキャンパス2024の開催方法を変更したとの発表がありました。以下、ICUの公式発表内容をまとめてお伝えします。

8月16日(金)の変更点


16日(金)は完全オンライン開催に変更されます。
エントリー済みの方は、開催時間になりましたらタイムテーブルより各プログラムに参加可能です。
参加詳細は8月15日に公開予定とのことです。
※16日のエントリーを17日へ振り替える場合は、オープンキャンパス専用ページより17日へ再エントリーが必要です。

8月17日(土)の開催判断基準


17日(土)の開催については、以下の基準で判断されます:

午前7時時点で東京都三鷹市に「暴風警報」または「大雨警報」が発令されていない場合:
12:00より三鷹キャンパスにて通常開催

警報が発令されている場合:
中止(オンライン開催の代替なし)

受験生の皆さんへ

今回の変更は参加者の安全を第一に考えての判断だと思われます。

オンライン開催となる16日(金)は、遠方の方も自宅から参加できるチャンスです。
オープンキャンパス専用サイトでのエントリーをしていない方はこれを機会にエントリーを済ませておくとよいでしょう。

また、17日(土)には台風は通過していそうですが、開催可否については、当日朝の天候状況をしっかりと確認しましょう。最新情報は随時更新される可能性がありますので、ICUの公式サイトやSNSをこまめにチェックすることをおすすめします。

当サイトでも状況が変わったら再度情報をUPさせていただく予定です。

2024年夏オープンキャンパス|国際基督教大学(ICU)
https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/oc/24sm.html

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ICU(国際基督教大学)のオープンキャンパスの入場には予約が必須です。受付は体育館のエントランスで行われます。

案内に従って、バス停からICU教会方面に向かい、途中で左折して体育館のエントランスで受け付けをします。

受付ではスマートフォンでオープンキャンパスの予約画面を提示します。受付が済むとオープンキャンパスのプログラムやICUのパンフレットなどの見学セットがもらえます。

受付が終わったら案内に従って学内を移動します。今年度は本館が改装工事中であるため、主要なプログラムはT館と理学館で行われています。まずは案内に従ってT館方面に進むとよいでしょう。理学館はT館の裏にあります。

ICUのキャンパスは広く、オープンキャンパスでも学内を移動する必要があるので、暑さ対策は必須です。

写真左の白い建物が理学館です。入試説明会や、入試個別相談会、学生相談のコーナーなど、入試関連と個別相談はこの建物で行われます。

「入試制度説明会」と「新しい一般選抜説明」の会場はN館220教室(N館ホール)で行われます。N館に入って階段で2階に上がってから会場に入る形です。ちなみに、N館ホールはT館のホールができるまでは、ICUで唯一の階段大教室でした。「新しい一般選抜説明」では、一般選抜に関する新しい情報もあったので別の記事で紹介します。

N館2Fでは、ICUの職員から直接入試の説明を受けることができる「入試の個別相談コーナー」が設けられていて、保護者の方が多く来場されていました。

N館ではこの他にも来場者した受験生がICU生に相談できる教室が用意され、1Fの「学生相談コーナー」では4人程度でテーブルを囲んでディスカッションのような形で会話を進めていました。2Fには総合型選抜に特化した「総合選抜の部屋」もあり、こちらは総合型選抜に合格したICU生に相談できるようになっていました。

個別相談が充実しているのは少人数制のICUならではの魅力でしょう。

N館は昨年度全面改装が行われ、各教室には本館にあったタブレット椅子が設置されており、内装がきれいになっていました。

今年度の入試会場にはN館とT館が用いられると思われますので、試験会場を見ておく意味でも、オープンキャンパスには参加しておいた方がよさそうです。


もう一つのメイン会場のT館では、主にモデル授業が行われていました。モデル授業は受験生のみ参加が可能で、事前予約が必要です。

T館の売店イリオンでは、新作のICUオフィシャルTシャツが販売されていました。デザインは昨年度に学生団体からICUが引き続いたものですね。Tシャツはオープンキャンパス限定販売で2,200円。グレーが人気で一部サイズは売り切れになっているとのことでした。また、今年の初めにICUの広報マスコットに選出されたはちろうの公式キーホルダーも販売されていました。

その他、新D館では今年からコンビニのファミリーマートが出店していて、オープンキャンパスでも利用できました。

なお、学食は例年以上に混雑していて、昼時を過ぎても満席の状態が続いていました。猛暑の影響や参加者の増加もあってか、昼の時間限定で営業している学食に人が集中していまっている印象があったので、オープンキャンパスでは無理に学食を使わずに、食事を済ませてから参加した方が効率的に回れるかもしれません。

受付でもらえるICUの資料を入れる袋には、バッグ型のクリアファイルが採用されていて、手提げバッグとして使用した後はミシン目で切り取ればA4のクリアファイルとして使用できるようになっていました。

なお、これから8月のオープンキャンパスに参加するICU入試受験生は、モデル授業を中心に回る事をオススメします。ICU見学の機会はオープンキャンパス以外にもありますが、モデル授業に参加できるのは基本的にオープンキャンパスだけです。モデル授業は事前予約制なので待ち時間等もなく、効率的に回ることができます。ICU入試は大学の授業への適性を見るという側面があるため、モデル授業に参加することはICU一般選抜、総合型選抜の入試対策にも有効です。

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ICU(国際基督教大学)の公式Webサイトが更新され、2024年夏のオープンキャンパスのエントリー受付開始が開始されています。

概要

開催日は7月20日(土)8月16日(金)17日(土)です。

主な内容は、モデル授業、キャンパスツアー、各種説明会、個別相談会です

来場には事前エントリーが必要です。

ELAなどのモデル授業の参加にはプログラムの事前予約が必要で、先着・定員制で、受験生のみが参加可能です。

説明会等への参加には予約は必要なく、保護者も参加できます。

2024年度オープンキャンパスの特徴

2024年度は本館が改装工事中であるため、広いICUのキャンパスの各所で異なるイベントが開催されます。

例年より分散しているので、プログラムによっては移動が間に合わないものもあります。事前にどのプログラムをどのように回るか考えてから行動した方がよいでしょう。

どのプログラムに参加するべきか

モデル授業はオープンキャンパスでしか公開されておらず、受験生に参加が限られるので、受験生の方は複数のモデル授業に参加することをオススメします。ICUの入試問題はICUの授業をベースとしている部分があるため、ICU入試対策のヒントにもなり得ます。

キャンパスツアーも内容が充実していて好評です。

個別相談会が充実しているのもICUの特徴です。入試、奨学金、留学等でICUの担当職員から話しを聞きたい場合はこちらに相談会に参加するとよいでしょう。ICUの学生に相談できるコーナーも用意されています。

保護者の方が参加する場合は、受験生がモデル授業に参加している間に、各種説明会などに参加するとよいでしょう。

事前エントリーはこちらから

公式サイトから事前エントリーが可能です。特にモデル授業は先着・定員制なので、早めに予約をしましょう。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/oc/24sm.html

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ICU(国際基督教大学)の入試関連の公式サイトが更新され、2025年度総合型選抜の要項が公開されています。

スケジュール

スケジュールなどは昨年から大きな変化はありません。夏休み明けに出願で、10月に1次合格発表と二次面接、11月1日に合格発表です。

2025年度ICU総合型選抜スケジュール:英語外部試験利用の場合
Web出願期間:2024年9月2日(月)10:00 ~ 9月10日(火)23:59(日本時間)
出願書類提出期限:2024年9月11日(水)当日消印有効
第一次選考(書類選考)結果通知:2024年10月11日(金)
第二次選考(オンライン個人面接):2024年10月19日(土)
合格発表:2024年11月1日(金)【入学手続締切:2024年11月11日(月)】

必要書類

ICUの総合型選抜で応募者が作成し、選考の重要な要素となるのが以下の2つの書類で、文字数等は例年通りです。

1.小論文(1500文字)
2.学校内外における自己活動歴と自己分析(800文字)

また、要項を確認して、以下の書類などをそろえる必要があります(外部英語試験利用の場合、詳しくは入試要項を参照)

入学願書、推薦状2通、高等学校調査書、英語の能力を証明する書類、その他要項が定めるもの

小論文の課題が一部変更される

総合型選抜の英語外部試験利用では小論文のトピック(3)が探求型学習に関する内容に変更されています。

ちなみに2023年度以前のICUの小論文は応募者の経験を問う出題でした。2024年度から応募者の見解を強調した内容となり、2025年度はさらにそこに探求型学習が加わった形です。

<2025年度>
以下からトピックを 1 つ選び、1,500 字以内の小論文を書いてください。
小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。
(1)社会的または国際的に関心が高まっている時事問題
(2)あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など
(3)古典探究、日本史探究、世界史探究、理数探究基礎、あるいは総合的な探究の時間などの探究型
学習で取り組んだ課題とその成果の要約

<2024年度(参考)> 
以下からトピックを1 つ選び、1,500 字以内の小論文を書いてください。
小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。
(1)社会的または国際的に関心が高まっている時事問題
(2)あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など
(3)あなたがこれまでに直面し、克服した困難な課題
<2023年度まで(参考)>
以下の課題について1,500 字以内で書いてください。
課題:初対面の人(複数)に、自分の特長を深く、かつ正確に知ってもらおうとする時、あなたは自分の経験を、どのように伝えますか。以下からテーマを一つ選んで書いてください。選んだテーマにチェック
をしてください。
(1)あなたに深い感動を与えた人物との出会い
(2)あなたの人生の転機となった経験
(3)あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験
「経験」は、体験、人との対話、芸術との出会い、その他広く考えて構いません。

2025年度ICU総合型選抜 小論文より

トピックの方向性の変化

2023年度から2025年度までの小論文のトピックの変化をみると、以前は応募者の経験を問う「エッセイ」の要素が強かったのですが、現在は応募者の見解を問う「小論文」へとシフトしているように見えます。

トピックを変更した事で、いわば一般的な「小論文」の内容に近づけて入学試験としての整合性を図り、さらに最新のカリキュラムにも対応しているように見えます。

その上で、実際的な目的として、トピックを書きやすくして応募者を増やすという狙いがありそうです。

2023年度までのICUの総合型選抜の小論文は、高校時代に顕著な経験・活動をしてきた学生であれば充実した内容が書けるが、そうでない人は書く事がほとんどないという「経験」を重視したものでした。現在のICUの総合型選抜の小論文は、とりあえず「見解」を書かせる事で、提出書類は書くだけなら誰でも書けるものにして、より多くの受験生を確保したいという意図もあるのかもしれません。

2025年度入試からICU総合型選抜の募集人員が増員されているので、大学としては一人でも多くの受験生を確保する事が重要であることは確かでしょう。

「探求型学習」が加わった理由は?

日本の高校では「総合的な探究の時間」は2023年度から必修となり、2025年度の大学入試を受ける現高3生は1年生の時から探求型学習に取り組んでいます。そして2025年度のICU総合型選抜から小論文で選択可能なトピックに「探求型学習」が含まれるようになりました。この変化は2025年度の文科省の「大学入学者選抜実施要項」の変更点に対応するためのものと考えられます。

文部科学省 令和7年度大学入学者選抜実施要項について(通知)第6-5より

また、ICUはアカデミックな意識が高い大学ですので、高校での研究成果という視点からも学生を評価したいという意図もありそうです。実際にIB認定校対象の総合型選抜では、以前から課題論文(Extended Essay、卒業論文に近い形式で独自に行う課題研究)の内容と成果の要約を提出させていました。

同時に、すでに述べたように、小論文のトピックを書きやすくして、より多くの高校生に総合型選抜を受験をして欲しいという意図があるのかもしれません。「探求型学習」は「必修」であるのですから、日本の高校生なら全員が経験しています。そのような意味では誰でも書けるトピックと言えます。

一方で、この「探求型学習」のトピックを選択した場合に、応募者は、全員が経験している必修の授業に事に関して書く事になるので、よほど充実した内容でなければ、平凡な内容になってしまうかもしれません。

「学校内外における自己活動歴と自己分析」は変化なし

「学校内外における自己活動歴と自己分析(800字)」は従来と変わらず提出が求められています。他大学の総合型選抜で提出が求められている「活動報告書」に相当するものです。

2025年度ICU総合型選抜 学校内外における自己活動歴と自己分析より

他大学の総合型選抜では、指定された項目の枠の中に入賞歴などを記載するケースが多いのですが、ICUの総合型選抜の場合は、全て文章で記載する必要があります。実際には800字以内で全ての活動実績を述べることは困難なので、多くの受験生は小論文の中でも活動実績を書いていく事になります。

入試要項

入試要項は下記URLから確認できますので、総合型選抜を受験する予定の方は早めにチェックしておきましょう。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/special/