Nさんインタビュー第2回(2/3)
ICU入試の科目別対策について
(英語リーディングに関して伺います。)
はい、英語リーディングはICU入試のポイントだと考えています。
本格的な受験勉強としては高3から取り組みました。
また、夏休みが入る頃からオンレクのICU過去問や併願校の過去問を含めて大量にやっていきました。
ただしはじめは問題演習をやっても時間内には解き終わりませんでした。
数をこなしていくうちに、少しずつコツをつかんで解けるようになったいった感じです。
また、演習をしながら背景知識を身につけることも大事だと思いました。
英文を読むのに必要な知識は問題演習をやりながら、解説を読んでいる内に、段々と身に付けられたと思います。
背景知識が身についたことで「このトピックの英文ならこのような語彙や議論が出る」「こういう風に議論が展開する」というパターンのようなものが少しずつわかってきて、ゼロから英文を読むよりは、演習から得たの知識をいかして、より速く読めるようになりました。
速読はテクニックとかではなくて、実際にICU過去問や併願校の問題など、問題演習をやって解いて慣れるのが一番です。
まずは自分の中で制限時間を決めてその中でやってみる事が大事だと思います。
(リスニングはいかがでしょうか?)
オンレクでICUの過去問をやりながら、共通テスト対策を中心に問題演習をやりました。
共通テストのリスニングで90点以上取れていればICUのPart1,2はかなりとれると思います。
ICUのリスニングは前半の会話文でしっかりと得点する事が大事だと思いました。
前半の会話文はセンター対策にもなると思います。
予備校がセンター対策の参考書を出していますが、それらは実際のセンターよりは難しいので、
ICUのリスニングPart1,2の対策にはちょうどよかったです。
(リスニングPart 3の講義に関しては?)
リスニングのPart3は全問正解は無理だと思われるので
できない問題があっても気にしないようにしていました。
そのPart3では各5問が出ますが、設問のすべてが難しい訳ではなく、
ちゃんと聞き取れていれば答えられる問題も各2,3問は出ています。
難しい問題にこだわらず、簡単な問題を見逃さないようにすることポイントだと思います。
(英語ではリーディングの方に力を入れたのですね?)
受験勉強としてはリーディングですね。
もちろんリスニング対策もやりましたが、特にPart IIIの講義を全問解くには時間をかけて勉強しても無理だと思ったので、敢えてやり過ぎないことを意識して、その分はリーディングでしっかり得点しようと考えていました。
併願校とのバランスもありますし、リスニングもオンレク内の偏差値で50以上は取れていたので、それ以上はねらい過ぎない方がよいと考えました。
ただしリスニングはPodCastやYoutubeを早めのスピードで聞いてみるなど、なるべく毎日英語を聞いて慣れるようにしていました。
いろいろな形で勉強ができるのは英語のいいところかもしれません。
(引き続きATLASに関して伺います。どような対策をしましたか?)
ATLASはオンレクだけでよいと思います。
オンレクの過去問の演習をやって、よく出るような問題で調べてみて
その問題はしっかりと解けるようにはしておきました。
(ATLASのPart4自然科学の対策は)
ATLASのPart4の一部の問題は、文系の人はできない問題もありますが、
そこもあえて気にしないようにしていました。
文系の人でもPart3までで読解までで十分に勝負できると思います。
もちろん国立併願の人は理系科目もしっかりやっているので有利だとは思いますが
私大文系の人が理系科目の基礎からをPart4のためだけに復習するのは難しいので、英語や他の教科を頑張った方がよいでしょう。
(人文・社会対策は?)
最近のICUの人文・社会は読解問題が多く、丁寧に読んでいれば答えられるという問題が中心なので、
結果的に平均点は高めなのではないかと思います。
私大入試の現国ちゃんととれている人はふつうに取れるでしょう。
逆に言えばミスをしないことが大事なので、過去問を解いて慣れておくことが重要かもしれません。
また、オンレクの解説にも詳しく書いてあるように、一部の問題は難しくて、解釈の余地のある問題も毎年出ていて、そこはみんな取れていないので気にする必要はないでしょう。
(ICUの科目全般を通しての印象は?)
自分の場合は英語リーディング勝負だと思っていたので集中的に勉強しました。
全体を通してみるとICUの入試は総合力が問われていると思います。
ICU対策としてオンレクの過去問演習をたくさんやって
自分の得点が伸ばせる場所とそうでない場所をきちんと把握した上で、
併願校対策や共通テスト対策もしっかりやっていたことが良かったと思います。