ICU入試対策として、今回は英語リーディングのパート別語彙レベルを検証した。
今回の検証の目的はICU入試英語リーディングのどのパートのどのテキストから解き始めるのがよいかという事を考えることにある。
<ICU入試英語リーディングパート別の語彙レベル、文字数、出題分野の分析>
まず始めに、従前の回と同様に、ICU入試の英語リーディング過去4年分をすべてデータ化し、Word Level Checker(SVL12000)で解析をした。パート別の解析結果は上図の通りである。
折れ線グラフが示す全体的な語彙レベルは年度ごとにあまり変化していない。パート別に見ると、text1(Part I)は他のtextよりも語彙レベルが若干高い年度が多い。また、2番目のtext2は他の英文よりも語彙レベルがやや低いケースが多いようだ。
ただし実際に英文を読んで語彙のレベル差を感じるような事はほどんどない。英文がどの分野から出題され、どのような背景知識が要求されていて、その英文の内容に親しみがあるかどうかという事の方が大きい。
<ICU入試英語リーディングパート別文字数>
次に、パートごとに文字数を確認する。近年の出題で、Part Iの各テキストはおよそ800wordsであり、テキストごとに文字数の差はほとんどない。空所補充問題であるパート2は400-600words程度であるので、Part Iの各テキストよりは短い。なお昨年度は例年よりも全体的に文字数が多かった点には注意したい。
<ICU入試英語リーディングパート別出題分野>
ICU入試英語リーディングの各パートとテキストの出題分野を確認する。
近年ではPart 1のText1が人文科学、text 2が社会科学、text 3が自然科学という出題が定着しつつある。Part IIは人文・社会科学分野の出題で、自然科学からは出題されていない。
Part 1 Text 3で理系の出題が定着しつつあることは認識しておきたい。
以上を踏まえた上で、どのような順番で英語リーディングを解くか、いかに素早く問題を解いていくかを次回のICU入試対策エントリーで検証したい。