ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第2回>

(人文・社会科学に関してはどのような対策をされましたか?)

まずはオンレクで過去問を解いてみて、出来映えは年度によると感じました。
特に自分は理系で世界史をあまり勉強していなかったので、世界史重視だと厳しいという印象を持ちました。

なのて、全部に対応するよりは頻出分野で勝負しようと思った。
理系というハンデもあり、これで高得点狙いではなく、及第点をとればよいという作戦ですね。

具体的な勉強法としては、まずは過去問で傾向を把握した上で、必要に応じて背景知識をつけるというイメージでした。
人文・社会科学分野というとあまりに広すぎるので、過去問から絞っていくことが大切だと思いました。

(具体的にはどのような分野ですか?)

一例として、多くの文化や学問のベースとなっている古代ギリシアに関連した内容や、あるいは直接または間接的にキリスト教史に関連した論文も見受けられるように思いました。

いずれの年度も元ネタといいますか、参考文献等が書いてあるので、それらのキーワードを拾いながら、元ネタを軽く読んでおくとよいと思いました。

例えば、個人的にはキリスト教史はおさえておきたいと思ったので、『よく分かるキリスト教』という本をみました。

また西洋古典も、人文科学を勉強する上で必ず通る部分なので、これも必要に応じて物語や登場人物等を押さえておくとよいと思いました。一例として『オデュッセイア』などはとてもよく出ていますので、このような分野に関しては、過去問を解きながら、簡単でもよいので、ちょっと調べておいて損はないですね。

まとめると、傾向を把握した上で、ソースとなるような資料に随時できる範囲で当たっていくという勉強法をしていました。

実際の試験では人文・社会科学が一番心配だったのですが、入試では手応えがあり、この教科がうまくいったことで、これはいけるという気持ちになりました。

(ATLAS(総合教養)対策はいかがでしょうか?)

ATLASに関しては対策を立てるのは難しいですね、完全な過去問も公開されていないので、オンラインレクチャーの問題をやるべきだと思います。

(オンレクの問題はいかがでしたか?)

問題の再現度は高く、やっておいて損はないです。
特に時間の配分などが身につきます。

第1問のリスニング対策などは他の教材などでは非常に対策しにくいです。
放送される講義のメモの取り方が重要なのですが、慣れない内は、放送中のメモのムラができていました。設問に関係ないところを細かくとってしまったり、逆に取るべきところをとっていなかったり。この点に関して予想問題・過去問演習はとても有効ですね。英語等には市販教材を活用しましたが、ATLASに関しては市販のテキスト等では厳しいです。

Part 2,3は人文・社会科学の傾向に近いと思いました。
読解が中心ですので、人文・社会科学の過去問演習を行っておくとよいです。

Part4に関しては、元理系なので概ね取れました。
文系の人は全部捨てたらまずいが、解けそうなやつを解く、拾う、捨てても合格点は取れる、というくらいの気持ちでよいと思います。

例えば物理の衝突や化学反応式係数合わせなど、理系では常識的な問題だが、文系の人が勘で当てるというのは相当厳しい問題だと思いました。
基本的に、ATLASは分かるところだけ解けばよいという試験です。

全体にボリュームが多くて、時間も足りないので、理系パートに時間を使うよりかは
文系なら前半の読解パートをきっちりといて行くというのも手だと思いました。

理系の場合、Part 4に関しては有利さを感じたので、まずはPart 4をきっちり解くというのが大切だと思いました。
<実際の試験に関して>

今年はリスニングが難しかったですね、

スピーカー音声になれていなかったというのもあったのですが、問題自体も例年よりやや難しかったと思います。

自分はトランスファー用の試験教室だったのですが、多くの受験生から、
英語が終わってからは「これはリスニングがやばい」という声があちこちから聞こえてきました。全体の会場の雰囲気として難しい感じだった

(トランスファーの教室は別会場?)

同じ会場ですが、本館の1部屋に集められているという感じでした。
今年の場合本館1階の階段教室でした。
また、トランスファーも理系(自然科学)と文系(人文・社会科学)は別の教室です。

私は人文・社会科学を選択したのですが、その教室にかなりの人数がいたので、理系のトランスファーの受験生は少ないのだなという印象を持ちました。

いずれにしても全体としての出来映えは、リスニングが不安要素で、
その他リーディングなどはいつも通りで、勉強の成果が出たという印象でした。

(受かってみての感想はいかがですか?)

とにかく安心しました。やっと受験が終わった、1年間の成果が出た、よかったという感想です。

(入学金免除の上、授業料及び施設費の3分の1相当額が給付されるHigh Endeavor(ハイ・エンデバー)奨学金も受賞されたということですが、その通知は合格と同時ですか?)

はい、合格証などと一緒に封筒に入っていました。ちなみにHigh Endeavor奨学金は申請しないと審査対象にならないので、興味のある方は事前に準備しておいた方がよいです。特に、所得の要件があるので、所得証明書等の書類が必要になります。この書類だけはすぐにはそろわないので、入試要項が出たらすぐに用意しておいた方がよいでしょう。
ちなみに400万円規模のピースベル奨学金は、トランスファーは応募できません。
一般の入学であればもちろんピースベル奨学金も応募できるはずです。

(合格後の周りの方のリアクションはいかがでしたか?)

まちまちでしたね、ふーん、というぐらいの人から、めちゃくちゃ驚く人まで
授業は終わっていたので、残念ながらあまり友人らに会う機会もありませんでしたが。

ちなみにICUの入試の時期は、前の大学の期末試験の時期の直後で、ICU入試の前の週まで期末試験を受けていました。

(直前まで普通の大学生活を送っておられたのですね、今回の合格の勝因はどのあたりにあったと思いますか)

大学での勉強があったので、受験にかけられる時間が限られていたが故に、配点や最終的な結果を意識した勉強が効果的だったと思います。最後まで配点を意識して勉強していました。

例えばICUの英語はリスニングを含みますし、全般に内容が難しいとはいえ、他の教科と比べると癖がないです。よって、ここには時間をたくさん投下して、高得点を狙うという姿勢で、一番時間を割いて勉強しました。

逆に、人文・社会科学などは、全部とるのは無理なので、頻出分野を意識しつつ、過去問を中心に及第点をとるイメージで挑みました。未知の問題はその場で頑張るつもりで受けました。

ATLAS(総合教養)に関しては読解の部分は人文・社会科学の過去問が有効でした。
ATLASの講義パートはとにかくメモの取り方に慣れることです。
日本語のリスニング試験はないので、オンレクの問題を解き、どこが問われるか、どのようなメモを取るべきか、あるいはその他のPartを含め全体の時間配分をどのようにするかなど、実践的なトレーニングを行うとよいと思います。

(その他メッセージ等があったらお願いいたします。)

トランスファーの人は出すときに編入か一般かを迷うと思うのですが、
実際合格水準は変わらないはずだと思います。

ただし現役生と大学生では受験勉強に当てられる時間が全然違うはずです。
現役生・浪人生はフルタイムで受験勉強をしているので有利です。
倍率ではなく受験生の質ですね。

よって、迷うかもしれないが、もし大学にきちんと通っているのであれば、編入の試験にチャレンジすべきだと思います。High Endeavorもいただけましたし。ピースベルは取れませんが(笑)。

後は、実は意外に重要な事なのですが、他大学からICUに編入を考えている方は、できれば在学中に体育を2単位とっておいた方がよいです。

ICUは3学期制ですが体育の実技は1学期に1/3単位しかとれず、卒業に必用な2単位を取るのに最低2年(1/3*6学期)かかります。2学期制の他大学で体育実技を取っておけば1年(1単位*2学期)で取れます。

体育の時間が空くといろいろな授業が入れやすいですし、前の大学の感覚からすると、1/3単位というのは時間単位の効率が悪いです。

トランスファーに限りませんが、ICU入学時に体育が1単位でも編入できたら、他大学に在籍していたメリットの一つになり得ます。

(なるほど、いずれにしても希望していたICUに合格し、奨学金も受賞されて、前の大学より学費まで安くなったので、オンレクを受講されてよかったですね 笑)

オンラインレクチャーにはとても感謝しています。特に奨学金を得たことで海外留学を実現できる可能性が高まり、また大学を移るという自分のわがままにもかかわらず、両親に経済的な負担をかけずに編入できた点はありがたいと思っています。

(ありがとうございました)

その他2016年度のICU(国際基督教大学)入試合格体験記はこちら

ICU入試対策講座オンラインレクチャーのご案内はこちら

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ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第1回>

今回は転入本科で合格したAさんにインタビューをさせていただきました。
Aさんは都内の私立大学に在学しながらBUCHO.NETのオンラインレクチャーを受講し、2016年度一般入試(転入本科)に合格されました。High Endeavor奨学金も受賞。

(本日はよろしくお願いいたします。まずICUを受験するまでのいきさつを教えて下さい)。

はい、去年は慶應(経済)などを第一志望としていて、結局、青学とS大の経済学部に合格し、S大の方に入学しました。

入学後は普通に大学生活を送り、簡単な授業も多かったので、バイトなどをしていました。バイトは塾の講師などをしていました。どちらかというと勉強の苦手な子供を教えるような塾ですね(Eゼミナール)。ただこのバイトはやや残業などもきつくて3ヶ月でやめました。他にはサークル活動もしていました。

大学生活を送る内に、段々と将来に不安な部分が出てきて、なんとかしなければと思うようになり、いろいろと考えているうちに、ICUに進学することを目標としました。

(具体的にはどのような部分に不安を感じていたのですか?)

決して悪い大学ではなかったのですが、全体にのんびりしていると言いますか、授業も出ていれば単位をもらえるというものが多く、ゆるーい雰囲気でした。バイトやサークル活動をするにはよい大学なのですが。

また、高校までは大学に行くことが目標のようになっていましたが、いざ大学に入ってみると、就職が決まった4年生などの姿を目の当たりにして、大学卒業後の就職などに不安を覚えました。元々第一志望ではなかったという思いもありました。

(ICUの受験勉強はいつ頃始めたのですか?)

本腰を入れたのは6月にオープンキャンパスに参加してからです。
ICUのオープンキャンパスではICU生やICUの先生と直接会話できるスペースが用意されているのですが、トランスファー(編入)に関して相談したいと思ったところ、昨年対大学からICU編入した方とお話することができました。

私はG県出身なのですが、その方も北関東出身で、首都圏の私立大学に進学からICUに編入したパターンで、そのお話を聞いて、リアリティが湧いたと言いますか、自分の置かれた立場や学力でも挑戦に値すると感じました。

その方に相談できたというのがとても大きくて、そこから本腰を入れてICUの試験勉強を始めました。もっとも大学には普通に通っていて、授業もまじめに出ていて、単位は取れるだけとっていました。

(具体的にはどのような授業をとっておられましたか?)

経済学部でしたので、ミクロ経済、マクロ経済、それから、数学が必修でした。
線形代数・微分積分などですね。

第二外国語で中国語を取り、
選択科目で化学の概論もとっていました。
社会科学概論の授業もとっていました。マックス・ウェーバーなどが登場するものですね。

後はビジネス英語の授業もありました。
こちらは40人ほどの比較的少人数のクラスでした。

(それは相当とっていますね。1年間で何単位とったのですか?)

40単位以上は取りました。成績も概ねよかったのです(笑)。
(フルタイムで大学をされていた感じですね。それだけ単位があればICUに入学後3年で十分に卒業できそうですね)。

まだ単位編入が完了していないのでなんともいえませんが、おそらく3年で卒業できそうです。ただHigh Endeavor奨学金をいただけたこともあるので、Exchange(交換留学)に1年いって、4年間で卒業しようかなとも思っています。

 

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(なるほど、しかしそれだけ授業を取っていては受験勉強は大変だったのではないでしょうか。受験用には一日何時間ぐらい勉強していましたか?)

6月の時点で1日2時間は必ず勉強すると決め、それを受験の時期まで続けていました。ただ、実際には1日2時間は意外に楽でした。

(どのように時間を確保されていたのですか?)

授業が割とその場にいればよいというものが多かったので、授業中によく内職をしていました。例えば90分の授業で内職をしてしまえば、後30分勉強すれば2時間勉強した計算になります。

(実際の勉強時間は何時間ぐらいですか?)

平均すると1日3時間ぐらいですね。バイトはすでにやめていましたが、一応授業の課題・レポート等もありましたので、それくらいが限界だったと思います。

(夏休みなどはもっと勉強したのですか?)

いえ、夏休みも結局1日3時間程度でしたね。無理に勉強時間を増やすよりは、普段から決められた時間に集中して勉強すると言いますか、勉強のペースを維持したかったというところがありました。実際に夏休みはサークルのイベントなどにも出ていました。

(それでは教科別にどのような勉強をしたかを教えて下さい。英語からお願いします。)

まず形式を確認するため、ICUの過去問を3年ほど解きました。ただ解いたのが古い問題で、特に難しい年度ばかりだったのですが、その時はショックを受けました(笑)。
ただアカデミックな英語が出される傾向や、TOEFLに似た形式はよくわかったので、TOEFLの学習をしながら過去問をチェックすることにしました。

(TOELFの教材はどのようなものを使いましたか?)

TOEFLのテキストはよくやったので、具体的なオススメがいくつかあります。

まず語彙は林功さんの『TOEFL iBT頻出英単語1700』をやりました。青の表紙でCD付きのやつです。林さんは筑波大でも講師をされていたとのことで、内容も大学生の自分には親しみが持てました。

ちなみにこの本をやる前に、同じく林さんの『TOEFL TEST 必須英単語5600』(紫の表紙)をやっていたのですが、これは難しすぎました。もちろん5600の方を覚えられたらよいですが、どちらかというとこれは分野別に語彙がまとめられている本で、文章を読みながら語彙を覚えようという本でした。

一方、1700の方は文中で覚えるタイプではなく、古典的な英単語と日本語訳が併記されていて、次のページに短い例文があるというタイプの参考書です。A,B,Cの3Partがあって、重要度が高い語彙から順に並んでいたので、これは頭から覚えていきました。

よって、1700の方はとにかく機械的に全部覚えて、5600は自分が苦手と思う分野だけをやるようにしました。
(単語帳のように英単語がずらっと書いてあるテキストを覚えるのは大変かと思うのですが、どのように勉強されましたか?)

覚えていない単語をチェックしながら繰り返したり、自作の単語テストを作ったりなどはしたのですが、これはもう気合いで何周もして覚えるしかないですね(笑)。

その他、ICUの過去問やテキストを読んでいて知らない語彙が登場した場合は、もう1枚印刷しなおして、何も書き込みをしていない状態でそこだけ下線を引いて後日確認するようにしていました。これは書き込みをしていないまっさらな状態で、英語の前後関係だけから意味を思い出せるかを試したかったためです。

また、文中で登場した語彙はしらみつぶしに全部覚えるというよりは、随時必要に応じて覚えるイメージで勉強していました。よって、単語帳1冊は完璧にして、残りは文中から随時覚えたという感じです。

(ICUの受験生には語彙をやらないという人も中にはいるようですが、やはり語彙の学習は大切でしょうか?)

海外経験のない普通の受験生は基本的な語彙はマスターしてから試験に臨んだ方がよいと思います。他大学では英語の試験でも、難度の高い語彙が登場する場合は注釈がよく書いてあるのですが、ICU入試の英語の場合はほとんどの年度で注釈はありませんからね。語彙は覚えているに超したことはなくて、一定の語彙を知っていることで正解に至る問題もあるので、一語の重みは大きいです。

いずれにせよ英語は語彙の学習を繰り返しながら、平行して過去問やTOEFLの問題を解いていった感じですね。

(TOEFLの受験教材は種類が少なく、大学受験のテキストの方が選択肢は多かったと思いますが、TOEFLの教材の方がよかったでしょうか?)

確かに高校生であればターゲットなどの受験教材で問題ないと思いますが、一応フルタイムで大学に通っていた大学生だったので、大学受験の教材には手を出しにくく、またICUの試験対策上もTOEFLの方が個人的にはよかったと思います。留学等で必要になりますし、いずれにせよ英語で大学の諸分野を学ぶ機会が増えるので、アカデミックな表現が多様されるTOEFLのテキストを使ったのは個人的にはよかったです。大学の図書館で勉強しても不自然ではないですしね(笑)。

(なるほど、その他リーディングやリスニングでオススメの教材はありますか?)

はい、同じくTOEFLの教材ですが、

リスニングはオンレク指定のTOEFLリスニング教材、
それに加えて、『TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略』(語研)
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』(Z会)
などをやりました。

ITPとiBTとは形式が違いますが、ITPの方は全般にICU入試に似ています。
iBTは特に講義パート(Part III)の対策に役立つと思います。

ちなみにITPの方がiBTより細かいところを聞いてきたりします。
例えば惑星というテーマで、地球からのある惑星への距離が放送されて、
それが問いに出るのがITPでiBTは細かな箇所よりは、例えばその惑星の特徴とか、全体が理解できているかを問う問題が多いですね。

形式としてはITPがICUの入試に近いのですが、iBTの設問も参考になるので、余裕があれば両方解いてみるとよいかもしれません。

ちなみにIELTSも少し勉強してみたのですが、こちらはさらに細かいです。
○○は何ポンドか? というような細かい問題が出ます(笑)

(イギリスの試験っぽいですね(笑)。リーディングはいかがですか?)

リーディングに関しては、過去問を中心にやりましたが、参考書だとZ会の
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』がなかなかよかったです。

(次回に続きます)。

一般選抜,花見・桜

国際基督教大学ICUお花見レポート&サークル紹介

恒例のお花見レポート2016年度版、今年のICUでは、入学式に合わせたかのように桜が満開になった。

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恒例の本館前の新入生歓迎バナー(ICU祭実行委員会作成)、Enjoy Your Whole New World!icu_saiura2016_12

例年ICUの入学式の翌日と翌々日(土日祝を除く)に行われている新入生歓迎イベントの花見。ICUの各サークルが教会前の滑走路で新歓のお花見を行っている。

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我らが学生新聞サークルのThe Weekly GIANTS。ついに創刊40年目に突入。文章力や取材力も付くし、授業の情報を含め、学内の情報がいち早く入ってくるので、大変オススメのサークル。イラストやレイアウト好きの社員も活躍中。

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環境サークルのICU SUSTENA。空の容器は部員の食べ終わったカレー容器、ではなく、このサークルが中心となって導入したICU学食のテイクアウト用のリサイクル容器(リリパック)。表面に保護フィルムが張ってあって、使用後にはがし、契約する業者がリサイクルする仕組み。もちろんディスプレイも業務用古段ボールで作成。志が高い。

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伝統サークルの畑同好会。約30年の歴史を持つ。広大なICUの敷地には文字通り畑があり、ICU学内のハイ裏門(小金井駅方面に向かうICU高校の正門、東門)付近に位置している。畑同好会に所属してICUで野菜を育てるべし。木工などのDIY活動を行うこともあるとのこと。

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近年大人気のICUお笑い研究会。毎月の教室での無料ライブ、年数回のオーディトリアム講演に加え、各種大学生お笑い大会、プロも出場するコンテスト等にも参加。コントや漫才などの各ユニットはほぼ毎回新ネタ作り披露するという徹底ぶりで、極めてまじめにお笑い活動をしているところが大変よい。所属する実力派セプテン(9月入学生)は最近のニュース番組でも取り上げられていたぞ。

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こちらはご近所の一橋大学を主たる活動の場とする落語研究会。インカレ(複数大学参加)サークルで、去年一気に部員数が回復。高校から落研に所属していた実力者も増えているとか。平たいところに座るとついつい小話が出がちだが、花見での落語は自粛していた模様(?)。

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今年のお花見は桜も満開で、新入生や在校生で大いに盛り上がっておりました。なお、今のICUのお花見は飲酒厳禁の健全イベントですので念のため。上の学年の学生と繋がれるよい機会なので、ICU入学後にはぜひお花見にご参加下さい。

一般選抜

毎年ご好評をいただいておりますオンラインレクチャーのお知らせです。

詳しいご案内は下記URLをご参照くださいませ。

https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture/

 

一般選抜

姉妹サイトKEIOSFC.COMからのお知らせです。

2016年度SFC合格者の皆様へ

ぜひ来年度以降のSFC受験生のため、合格体験記をお寄せ下さいませ。寄稿者の皆様には図書カード(Amazonギフトカード)および入学後に役立つ小冊子「SFCのための英語学習法をお送りいたします)

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/sfcexp.html

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姉妹サイトWasedaSILS.comからのお知らせです。

2016年度入試お疲れ様でした。
2016年度早稲田大学国際教養学部合格者の皆様は、ぜひ後続のSILS受験生のために、合格体験記をお寄せくださいませ。
ギフト券およびSILS入学に役立つWeb小冊子、「大学生のための英語勉強法」を差し上げております。体験記は下記URLよりご投稿いただけます。

合格体験記フォーム

 

一般選抜

ICU学生新聞WG 2016年度入試特別号掲載記事(2016年2月5日発行号、6,7面)

毎年BUCHO.NETが執筆しているICU学生新聞の入試特別号の掲載記事です。
ICU学内新聞が2016年度入試受験生向けに発行した新聞で、2016年度入試の予想と2015年度の問題分析に関する内容を記事にしております。

2016年度ICU一般入試受験者数と新入試の傾向と対策

<志願者数は例年並みに>

2016年度のICUの一般入試(A方式)志願者数は1,578人と、昨年度の1,894人を下回ったが、1,600人前後で推移している近年においては標準的であった。下のグラフは過去6年間(2011-2016年度)のICU一般入試志願者数を表したものである。

2016icugraph01

2016年度の志願者数は一昨年度の2014年度とほぼ同じで、2015年度が例外的であり、元の水準に戻ったという見方ができる。

<受験生への影響は?>
受験者数が減ったということは、受験生にとってはライバルが減って若干有利になるかもしれないということだ。ただし例年の傾向から、大幅に易化することはないだろう。ICUの入試では、志願者が増えた年は合格者が増え、志願者が減った年は合格者がやや減る傾向がある。

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直近の事例としては、2014年度の志願者数は2016年度とほぼ同じ1,576人であったが、合格者は549人であった。過去の傾向から見て恐らく今年度は合格者数が減るので、2014年度と同じく550人程度、倍率2.8程度が目安になるだろう。さらに、ICUには補欠合格がない。昨年度は一連の報道で、一過性のブームとして志願者数が増えたとの見方もでき、それを見越して、やや多めに合格者を出していたものと考えられる。以上を勘案すると、今年度の合格者数は昨年度と比較して減少すると思われる要素が多いが、倍率は去年よりは低くなり、総合的にみると合格水準は若干易化することになりそうだ。いずれにしても一定水準の受験生は合格させるというスタンスは変わらないはずだ。受験者数の増減をあまり気にせず、自分なりにベストを尽くして入試に取り組もう。

<新試験の傾向と対策>
2015年度からICUでは新しい試験が導入されている。新規科目の総合教養(ATLAS)をはじめ、既存の教科でも変化が起きている。以下科目別に分析を行いたい。

1A.人文・社会科学-長文化の傾向
2014年度まで人文科学、社会科学はそれぞれ試験時間70分の独立した科目であったが、2015年度に統合され、「人文・社会科学」という試験時間80分の科目となった。日本語の長い論文を読み約40問の問に答えるという従来のスタイルは変化していないものの、80分の試験時間に合わせて、本文が長くなっている。下の表は過去の人文科学および人文・社会科学(※)の本文の文字数と問題数をまとめたものである。

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過去の傾向として約10,000文字というものが定着していたが、2015年度は12,000文字を超える本文が出題された。過去の年度より1,000-2,000文字程度多く、文章量が多い。また、問題数も1問増え、41問で実施された。試験時間が70分から80分に増えた分だけ文章量が増え、問題数も若干増えた形である。今年度の試験も同様の形式になると予想されるので、人文・社会科学の選択者は時間配分に注意する必要がある。実際の試験においても、まずは試験開始と同時に本文のページ数と、設問の最後の番号を確認し、文章量と問題題数を確認しよう。本文のページ数は例年B5サイズで9ページ程度、昨年度は参考文献を含め10ページである。

1B.自然科学一筆記問題導入で難化.人文・社会科学と同じく、2015年度から試験が80分間で実施されるようになり、それだけ問題が難化している。2014年度まで、自然科学を含む全ての科目がマークシート方式であったが、2015年度より、自然科学の4教科すべてで筆記問題が導入されている。さらに、数学では数値選択問題が新たに登場した。下図は2015年度の自然科学における設問の方式をまとめたものである。

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(*数学と生物は、1つの小問で複数の記入欄がある設問があったため、記入箇所の合計は小問数と一致しない。)

上の図でみられるように数学のみ4択問題が少なく、数値選択問題があるため、回答に時間がかかる。今までの試験は4択問題のみであったので、概算をすれば答えにたどり着けるケースがほとんどであったが、昨年度からは最後まで計算する必要がある問題が増え、難化している。その他の科目では数値選択問題はないものの記述問題が導入されており、結果的にすべての科目で正確な答案作成が求められるようになった。特に数学選択者は過去問での想定より回答に時間がかかることを念頭において、もう1つの科目を素早く解くなど、時間配分には十分に注意する必要がある。なお、自然科学では4つの科目が1つの冊子に印刷され、試験中にこの内の2科目を選択する形式であるため、実際に各科目の問題を見てから決めることができる。特に記述問題は正確に書く必要があるため、1問でも多く答えられる科目を選択したい。

2.総合教養(ATLAS) – 読解色が強い問題
2015年度から「リベラルアーツ学習適性」に代わり、放送講義型の試験「総合教養(ATLAS)が導入されている。総合教養は4つのPartに分かれており、Part Iでは講義に直結した問題、Part II-IVはそれぞれ講義に関連した人文科学、社会科学、自然科学の論文を読んで答える問題であった。試験時問は80分、講義の放送時間は14分であったので、実質的な回答時間は66分であった。事前に問題冊子と封筒が配られ、講義の放送終了までは問題冊子の内容を見ることができないという形式であった。別途メモ用紙が配られた。注目すべきはPart II以降の論文の文章量である。事前にICUから示されたサンプルでは1,000文字程度の論文が3つ掲載されていたが、実際の試験では、各論文が2,000文字以上あり、論文読解の傾向が一強い問題となっていた。ただしPart IVに関しては掲載されている論文と問題の関連は薄く、必要な箇所だけを読めばよいという内容であった。

2015年度総合教養(ATLAS)の各Partの論文の文字数
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3.英語-リスニングが長文化の傾向
英語リスニングに関しては昨年度までの試験形式を継承しており、他の科目と比較するとあまり大きな変化はなかった。ただし近年リスニングの単語数が増加しており、難化傾向にある。以下は過去5年間のリスニングの単語数をまとめたものである。

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リスニングでは2014年度から長文化の傾向が顕著となっており、全体で2,200 Wowsを超えている。特に英語での講義を中心としたPart IIIが長文化しており、2014年度以降は、Part IIIの3つの講義は全て400wordsを超えている。ときには500 wordsを超える出題もみられ、最後まで集中して試験に臨むことが求められている。筆者はICU OBで、入試情報サイトを運営。過去問や総合教養の再現問題は下記URLを参照。【BUCHO】

【https://icu.bucho.net】(「ICU BUCHOで検索!)

PDFファイルはこちら

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一般選抜

入試お疲れ様です。
BUCHO.NETでは、皆様の入試体験を募集いたしております。
ATLASの出題内容など、ぜひ皆様の受験体験、受験情報をお寄せ下さいませ。
情報提供者の皆様には薄謝も差し上げておりますm(_ _)m
下記フォームより、ぜひ皆様の情報をお寄せ下さいませ。

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/ATLAS01.html

一般選抜

創刊40周年を迎えます、ICU(国際基督教大学)唯一の週間学生新聞、WG(The Weekly GIANTS)2016年度版入試特別号の販売等に関するお知らせです。

ICU入試特別号(毎年ICU入試前日とICU入試当日に売っている学生新聞)
当方BUCHOも記事を執筆しております。

発売場所:ICU学内、ICU教会前付近/新D館前等を予定
(販売場所に学生新聞The Weekly GIANTSの看板が出ています)

発売予定日時:
2016年2月5日(金)が9:00?17:00
2016年2月6日(土)が7:30?14:00
(荒天、完売、販売する人員の都合等により販売場所、予定時間は変更される場合あり)

販売価格:300円

内容:入試対策、合格体験記、入試の心構えやICU学内案内など
*入試をリラックスして受けていただくための読み物が中心です。

その他:

*販売しているのはICU生で、一般入試合格者も販売に当たっておりますので、入試前の相談、質問等お気軽にどうぞ。

*例年前日の方が在庫、人員、時間とも余裕があります。

一般選抜

今年度もBUCHO.NETは、ICU(国際基督教大学)学生新聞 The Weekly GIANTSからの要請を受け、ICU祭で発行されたICU学生新聞に、来場するICU受験生を対象とした、入試関連記事を執筆させていただきました。国際基督教大学学生新聞に掲載されたBUCHO.NETの2016年度向けICU一般入試対策の記事を、以下にご紹介いたします。

(ICU学生新聞 WG 2015年10月24日、25日発行 ICU祭速報号2,3面 )

2016年度 ICU一般入試対策

筆者はICU OBで、1999年よりICUの入試情報サイト(BUCHO.NET)を運営しており、ICU対策講座も実施しているが、その経験を踏まえて、昨年度ICU一般入試の分析と、来年度以降の対策方法を述べていきたい。

・昨年度入試の結果分析 受験者数が増加-

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2015年度のICUの一般入試志願者数(A方式)は、1,894人と、昨年度の1,576人を大きく上回った。以下は過去5年間(2011-2015年度)のICU一般入試志願者数を表したグラフである。

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2014年度と比較すると、2015年度は、約20%も受験生が増加した。受験生増加の要因としては、2015年度から受験生度が変更され、入試科目が4科目から3科目へと変更され、それまで全ての受験者に課されていた文系科目の試験(人文科学)が必須ではなくなったことで、理系の受験生が増えたところが大きい。実際にBUCHO.NET調査では、「人文・社会科学」の受験者が約19%増えたのに対し、「自然科学」の受験者は約27%増加している。また、2015年度のAO入試で秋篠宮家次女・佳子さまが合格され、ICUに関する報道が増えたことも少なからず影響しているものと考えられる。なお2016年度のAO入試志願者は昨年度から約21%増加しており、2016年度の一般入試の受験者も、昨年度から更に増加する可能性がある。

・対策1 英語、人文・社会科学(または自然科学)の2教科で高得点を狙う

2015年度から実施されている総合教養(ATLAS)は、旧リベラルアーツ学習適性がそうであったように、問題内容が完全には公表されていない。よって、まずは確実に出題される既存科目(英語、人文・社会科学(または自然科学))の対策を重点的に行うべきである。これら既存教科に関しては、細かな変更はあるものの、試験形式等はICUの伝統的な試験形式が踏襲されている。よって総合教養以外の科目は、ICUの過去問しっかり研究することで十分に対策が可能である。対策可能な2教科でしっかりと対策を行うことが重要である。

2016年度(一般入試A方式)

1.総合教養(ATLAS) (80分80点)

2..「人文・社会科学」または「自然科学」(80分80点)

3.英語(リスニングを含む)(約90分90点)

・対策2 総合教養(ATLAS)対策

総合教養はリベラルアーツ学習適性(一般能力考査)に代わって2015年度から導入された試験である。その形式は冒頭に15?20分ほどのミニ講義を聴き、それを元に40?45問程度の問題に答えるというものである。試験時間は80分で、試験冊子は講義の放送終了まで見ることができない。問題は4部構成で、Part Iは放送に直結した問題、Part IIは人文科学、Part IIIは社会科学、Part IVは自然科学に関連した問題がそれぞれ10問程度出題され、Part II, II, IVの問題の前には、放送と関連した各分野の短い論文が掲載される。旧リベラルアーツ学習適性と同様に、非常に出題範囲が広い。よって満点を狙うような試験ではない。実際にICUの公式Webサイトでは、一般入試B方式、社会人入試での総合教養の合格最低点が公開されており、いずれも80点満点中42点であり100点満点に換算すると52.5点であった。また、読解・聴解の要素が強い。文系の受験生の場合は、まずは人文・社会科学の過去問をよく研究して、それらの出題をしっかりと押さえておきたい。その上で、数学や理科を、高校の授業で習った範囲だけでも復習しておくとよい。一方、理系の学生は、人文科学の試験が昨年度から必須でなくなったことを含め、読解の要素がこの試験に盛り込まれているので、素早く論文に書いてある内容等を把握するために、人文科学の過去問を見ておいた方がよい。いずれにせよ、およそ全ての教科が出題範囲となり得る試験であるので、全てに対応するというより、併願校や選択科目等によってそれぞれ違ったアプローチが可能な試験と言える。まずは自分の選択している科目に関してはきちんと答えるという姿勢で試験に臨みたい。また、他校にはない特殊な試験であるので、ICUが一部公開している問題は必ず確認し、少なくとも試験の形式に関しては戸惑うことのないようにしておきたいところである。

・対策3 英語 リスニング対策が重要、リーディングは空所補充対策を

ICUの英語の特色として、英語の問題の約半分がリスニングであるということが挙げられる。これは難関私大でも中でも珍しく、リスニングを全面的に実施しているのは、早大の国際教養学部などごく一部の学部に限定される。よって、多くの受験生はリスニングの対策が必ずしも万全ではない。ICUを志望する受験生は、英語リスニングの対策をしっかりやっておくことが、大きなアドバンテージとなり得る。伝統的にICUのリスニングは、TOEFLの形式に類似しており、TOEFL教材(特にPBT/ITP形式)を使っての学習は有効である。また、ICUの過去問も出題形式や出題内容(大学生活をベースとした日常会話や大学での講義など)は概ね一定しているので、ICUの過去のリスニングの問題を用いての学習も非常に有効である。

英語リーディングに関しては、典型的な読解・内容一致問題(Part I)が中心であるので、英語の受験勉強をしっかりとしている人にとっては、さほど心配はない。ただしPart IIには300-400wordsの英文の中に20もの空所があるという、やや特殊な空所補充問題があるので、Part IIに関しては演習を重ねておくとよい。Part IIの空所補充問題には文法、語法、語彙のみならず、ライティングや文脈理解の要素も入っているので、英語の総合力が問われている。

全体として、ICU入試では総合的な英語力が問われており、特に大学での学ぶ上での英語の運用力、つまりアカデミックな英語力を測る試験であると言える。また、英語の実力を測る上で問題がよく練られており、概ね受験生の英語力に比例した点数が出る。よって、英語は十分に時間をかけて勉強し、試験に臨みたい。また、ICUでは、入学後もELAや英語で開講される授業等で、常に英語力が問われている。

・対策4 人文・社会科学 過去問演習が有効

人文・社会科学は大学入試としては非常に長い論文を読んだ上で、約40問の問題に答える形式で出題されている。2015年度の問題文の長さは、約12,000文字、B5用紙で10枚程度、問題数は41問であった。試験時間は80分で、回答に要する時間を考えると、20分?30分程度で約10,000文字以上の学術的文章を読み切る能力が必要となる。高1や高2の段階では、まずは読書の習慣を付け、新聞や新書等を継続的に読むなど、日本語の論文を読む訓練を行うとよい。その際、読んだ文章の要約をノートなどにまとめてみると、短時間での内容を把握や、文章読解の訓練となる。すでに高3で試験が控えている場合、あるいは高2などでICU志望が決まっている場合などは、ICUの人文・社会科学の過去問の演習を始めた方がよい。

人文・社会科学の特徴は、ICUの教授らによって、本文が試験のために書き下ろされたものであるということである。その他の大学の入試の現代文や小論文等の資料は、ほとんどの場合、既存刊行本や新聞記事等の文章を引用したものであるが、ICUでは、入試のためだけに、教授らが試験用の文章を毎年作成している。よって、ICUの人文・社会科学はICUの先生方から、未来のICU生へのメッセージという側面も持っており、内容の充実した論文が多い。また、毎年様々な教授らが論文の執筆を担当しているので、人文・社会科学の過去の論文をたくさん読んでいると、多様な学問分野を試験対策としてカバーできると同時に、固有の出題形式にも慣れることができる(経験上10年分以上の過去問を解くと出題が一巡し、得点力が一気に上がるようだ)。

・対策5 自然科学 記述問題が登場、数学は難化傾向

リベラルアーツカレッジ、あるいは教養学部系統の大学の中で、理系の学問もできるというのは、ICUの大きな特徴である。英語のできる理系の大学生は、就職や院進学など多方面で需要がある。一方、文系のイメージの強いICUで、理系の優秀な学生をいかに確保するかというのは長年の課題であり、入試では理系の学生は若干有利と思われる傾向がある。BUCHO.NETの調査では、2015年度の社会科学選択者の倍率が約3.29倍であったのに対し、自然科学選択者は2.67倍であった(2014年度はそれぞれ2.9倍、2.4倍)。自然科学の試験は、数学、物理、生物、化学の4教科から2教科を選択する形式である。また、4教科は同一の冊子に印刷されており、当日問題を見てから、回答する2教科をその場で選択することが可能である。自然科学の問題は、標準的な問題が多く、一般的な受験勉強をしていれば対応できる問題が多い。よっていかにミスをしないかというハイスコアゲームの要素がある。なお近年では数学において他の教科より難度の高い問題が出題される傾向にある。また、昨年度から各教科2-5問程度の筆記問題が出題されるようになった。特に筆記の計算問題では、マーク方式とは違って概算が使えず、正確な計算結果が求められるため、よりスピーディーに解答する必要がある。

・その他

筆者の主催するWebサイト(BUCHO.NET)では学内取材や過去の傾向に基づいた、放送付きの総合教養対策問題を多数用意している。また、その他教科も1988年の公開以降のほぼ全てのICUの過去問の閲覧・演習が可能である。興味のある方は下記Webサイトを参照されたい。(筆者はICU OBで、入試情報サイトを運営)【https://icu.bucho.net】(「BUCHO」で検索)

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