一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第2回

(前大学では比較的英語の授業が多かったということですが、ICUはELAがあって、他大学で取った英語の単位が認められないICUでは、単位編入が少し大変そうですね)

そうですね、実際には前大学で52単位取っていて、ICUに認められたのは22単位でした。トランスファー(編入)の場合、前大学の在学期間で編入できる単位が決まってきます。前大学に1年以上在学なら30単位、2年以上在学なら60単位です。いずれにしても最大で60単位ですね。

私の場合前大学に1年在学なので、上限の30単位中、申請したのは23単位で、その内22単位認めていただいたので、思ったより多く認めていただいたという感じですね。

(なるほど、もう少し単位編入に関して詳しく伺えればと存じます。単位編入の手続きというのはいつ頃行われるのですか?)

まず新入生向けのオリエンテーションの後で、トランスファー(編入生)向けの説明会があります。今年は単位編入の書類等の締め切りは5月のゴールデンウィークの前あたり、実際に編入の結果が分かるのは5月の半ばでした

手続きは転入生のための単位編入説明会にしっかりでることと、学校側が要求した書類を提出すれば大丈夫です。締め切りまでに間に合わない書類も、事情を説明すれば期限をのばしてくれたりするので、教務グループに行くことが大切だと思います。

(編入に際して面接等はありますか?)

私の場合はありませんでした。ただし分からない部分などが必ず出てくるので、いずれにしても個別に教務グループに行って相談する形になると思います。

(実際の申請はすべての授業を申請するのですか?それとも編入できそうなものだけ?)

私の場合は編入できそうな授業だけ申請しました。前大学が国際系の学部で英語の授業があったのですが、そのような明らかにELA的な授業は申請しませんでした。

ただ英語の授業でも、英語力をそのものの習得を目指すような授業は認められませんが、たとえば英語でイギリスの文化研究を行う授業は認められる場合があるなど、線引きは微妙だと思います。

(具体的にどのような書類が必要になりますか?)

まず前大学のシラバスをコピーして出す必要があります。それに成績証明書が和文・英文両方必要です。私の場合、前大学で発行された英文の成績証明書の授業名が間違ったりしていて、少々手間取りました(笑)。

(書類はいつ頃から用意されていましたか?)

合格発表が2月半ばで、編入の場合、ICUから必要な書類一覧が送られてきますので、それを参考に自分で書類を揃えます。
私の場合関東圏なので、前の大学に電話などをして書類を発行してもらい、シラバス等は一度取りに行きました。いずれにしても入学後1ヶ月後くらいが締め切りなので、その間は少し忙しいですね。

(前大学の退学の手続きなども必要ですね?)
はい、私立でも公立でも、大学側は用意していないと思いますが、退学証明書をICUに出す必要があります。
タイミングとしては4月に東京に来てからでも大丈夫でした。ただいずれにしても発行に時間がかかる場合もあるので、退学の手続きの方法などは各自で確認しておいた方がよいです。

(編入の結果はどのように通知されますか?)

まず結果が出た旨がメールで連絡があって、総務グループに編入結果の書類を取りに行きました。実際編入されたの23単位中22単位で、思ったより多く編入されたという印象でした。

(次回に続きます)

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

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2013年度ICU入試は上記のような結果となった。一般入試では、2年連続で志願者数が増加している。早稲田、慶應など主要私立大の志願者数が減少している中で、志願者数が増加していることは特筆すべき点であり、4月帰国生特別入試、社会人入試、AO入試でもそれぞれ志願者数が増加している。総合的にみて、ICUへの評価が高まっており、同時に、地道な広報活動の成果等が現れているものと見られる。なお来年度から募集停止が告知されているセンター入試に関しては、志願者が減少している。

2013result022012result02

(科目別合格者はBUCHO.NET調べで、公式の統計ではありません)

次に、一般入試の受験科目別の人数を見ていくと、今年度は自然科学の合格者が多かった点が特徴的である。過去数年間は自然科学の合格者が70-80名程の水準にとどまっていたが、今年度は116名合格しており、結果として、2009年以来久しぶりに社会科学の倍率が自然科学の倍率を上回った。この変化の背景として自然科学出題難度等の変化や、得点補正等の影響、理系の学生の確保、センター入試募集停止への布石など、様々な要因が推察される。

一般入試全体の合格者も565人となり、これは合格者を絞り込む傾向が見られる、2009年度以降では最も高い水準である。結果として倍率もやや低下しているが、最大のボリュームゾーンである社会科学の倍率は昨年度からあまり変化しておらず、ICUの公表する合格最低点がほぼ昨年度と同じ水準の183.0点(昨年度184.0点)であることからも、ほぼ例年並みの入試難度であったものと考えられる。

一般選抜

学内新聞The Weekly GIANTS、2013年度入試特別号掲載のリベラルアーツ学習適性予想問題(BUCHO.NET作成)問8の追加説明です。lib1301

一般選抜,編入・転入本科

今回は公立女子大学からICU(国際基督教大学)に編入された、オンレク受講生のNさんにお話を伺いました。

(前大学は関東地方の公立女子大学(G)ですね。公立の女子大というのはとても珍しいですね。)

はい、公立の女子大学は全国でもほとんどないと聞いています。でも出身県は伝統的に高校から男女で分かれている学校が多く、県内では女子大でも自然という感じでした(笑)。

母から語学教育が充実していて、少人数でしっかりと教育をしているような大学を薦められていました。母の第一希望だとお茶の水大学とか。私は英語や国際性、リベラルアーツ教育という点でICUを現役の時から志望していました。

もちろん現役のときからICUに入りたかったのですが、一年目は合格できず、浪人も考えていなかったのと、家庭の事情でできなかったので、併願で合格した前大学に在学しながら、編入でICUを受験することにしました。

(前大学はどのようなイメージのところですか?)

私は国際コミュニケーション学部というところにいたのですが、1学年が数十人と少なく、少人数制で英語教育を徹底してやるという特色があります。留学へのバックアップがあるところなどもICUと似ているかも知れません。比較的人気があるところで、地元の大学にはしてはめずらしく、県外出身の方も多かったです。

(やはりICUと雰囲気は違いますか?)

大学はICUと同じように、英語や国際的なことに興味を持っている人がたくさんいましたので、雰囲気としては似ているところも多いかと思います。しかし、ICUのように考えることを肯定して、いろいろな人が意見を交わすことはあまりありませんでした。それが一番大きな違いですね。

(実際にICUに入学しての感想は?)

ICUの英語のセクションに振り分けられてまず思ったのは、みんな頭いいなー。と圧倒されてしまいました。東京での生活は、寮に入っているので、友達といろいろなことが出来て楽しいです。新しいことがどんどん出来るようになっていき、ささいなことでも自分の幅が広がっていくのがよくわかります。

(今はELAの真っ最中ですね?)

はい、ELAはとても大変ですが、セクメと協力して課題に立ち向かうのは楽しいです。課題の量などの点で、前大学とのギャップに驚きました。専攻科目はELAよりもプレッシャーが少なく受けられますが、GPAに響くので注意が必要だとおもいます。授業は、先生によって様々な形式のものがありますが、ディスカッションを重視する先生も多く、生徒が意見を述べることが出来る機会が与えられることが多いです。

(ELAではどのセクションにいらっしゃるのですか?)

Stream 3のとあるセクションにいます。

(今年からシステムが変わったのですね。)

そのようですね。Streamは4段階に分かれていて、Stream 1が一番上級、4が一番初級という扱いです。

(参考)
Stream 1:1年の春学期でELAの授業が終了。帰国子女、海外経験の長い学生向け(バイリンガルのレベル)
Stream 2:1年秋学期までの授業。ここに入るのも相当の英語力と海外経験が必要なレベル
Stream 3:1年冬学期まで。これが恐らく今までのELPに近いポジション
Stream 4:2年春学期まで。従来のELPより授業期間が長い

(次回単位編入等に続きます)

大学院

(引き続きICU出身の大学院生の方々にインタビューをさせていただきます。最近は国際教養系の他大学の学部も増えて、学部でリベラルアーツ教育を受けるメリットも認知されてきたという印象があります。特に文系では「専門性が云々…」という声は最近ほとんど聴かなくなりました。理系の場合でもICUのように広く学ぶという大学はオススメでしょうか?)

北:学部の時は幅広く学んで、院に入ってから専門をしっかりやった方がよいということをおっしゃる先生方は多いですね。理系のエンジニアなどは院に進学するのが当たり前ですし、院のレベルにまで行くと英語もできて当然という雰囲気もあるので、どの分野にせよ、学部の時にICUで学んでおくというのは大いにメリットがあると思います。高校生の段階ではこの先生でこの勉強をしたいとか、もちろんあってもいいと思いますが、理系のごく特定の分野に関して、あまりにピンポイントで「この研究をやるんだ」と意気込んで大学に入っても、そういった期待通りの研究が学部からできるとは限らず、むしろ学部の段階では幅を持たせることも大事だと思います。

I:学部は所詮学部というところはありますね。数学など、きっちりステップを踏むような学問では、学部の段階で学ぶような内容はどの分野の数学の先生でもまずカバーできる。むしろ数学以外のその他の学問の先生から学ぶところも大きかったように思います。

(入学してから専攻分野を決められるというICUの制度も、院進学には有利に働いている部分はありますか?)

北:それはあると思います。僕の場合今は数学専攻で数学漬けの毎日ですが、実はICUの入試では数学を使いませんでした(笑)。当時から数学には関心があったのですが、高校生の段階では別の科目を得意としていましたし、得意=好きな科目、ぐらいにしか考えていませんでした。そういう意味ではICUに入ってなければ今のような希望する大学院への進学はできなかったと思います。

高校生の時は物理と化学の受験勉強をしていました。現代文とか好きで、哲学もやりたいと思っていました。実際ICUに入ってみると入ってみたら哲学文学系統にいい先生がいらっしゃって、大いに学ぶところがありました。

I:そういう意味でICUは理転というか、文系の入試を受けて、理科系の専攻をすることも可能ですね。大学入試的にも文化系から来やすい。ICUは少人数制で、理系の場合特に先生の受け持ちが少ないので、途中で専攻が決まった場合でも、先生は見捨てないし、そういう意味ではサポートが手厚いですね。

(理系の専攻の人とって、文系の人がいるというのはメリット?)

東:ICUのシステム上、文系理系を問わずいろんな人と絡むことになります。バックグラウンドがいろんなところからディスカッションが出きますし。そもそも高校生段階では何をしたいかとか分からないですからね。いろいろな専攻に興味関心を持った人との対話を通して、専攻が見えてきたという人も多かったと思います。

(なるほど。やはり院に進むとなると英語というのは大事でしょうか?)

北:理系だと英語の教材を使わせることが多いです。英語で論文書く機会も多いですね。ほぼ一般向けに書くのでも英語のケースもあります。Officialなものは英語という雰囲気です。研究者では英語は必須条件のようにも思えます。

I:就活をした学部生の話では、就活してて理系で英語ができるというのは非常に有利みたいです。やはり英語は文系にできる人が多いので。

東:自分の場合も今いる研究室でICU出身で英語ができるという部分を期待されています。

ICUは絶対数が少ない割には海外の院も多いですし、海外進学の可能性が広がるのも大きいです。英語をみっちりやっていたおかげで海外でも活躍できたというICUのOB,OGの研究者も多いですしね。

(なるほど。お話を伺っていると理系のICUというのは意外に大いにありのように思えてきました。)

北:確かに国立の院に進学した実感として、ICUよりは、研究機関としての環境は整っています。例えば、北大だと数学専用の図書室があるくらいですし。ただ、例え環境があってもアクセスできなければ意味が無いわけで、学部の時点の専攻などの食い違いで将来が限定されるというのはもったいないような気もします。

ICUの学部→国立院というのは、それぞれ学部と院のいいとこ取りという感じで、相性が良いよいようにも思いますね。

東:自分の専攻している情報の分野も、研究内容によっては大規模な設備が必要なものがあり、そのような意味で国立の院というのは充実しています。そのような意味で、ICUの学部では諸分野を幅広くしっかり学んで、英語を習得し、高度な設備にアクセス可能になる大学院の段階で、設備の整った院に行くというのは自分にとってはよい選択肢でした。

(ICUの院の方はいかがですか?)

I:ICUの大学院は、理系の場合特に超少人数制なので、第一線との研究者の指導を密に受けられ、ある意味で贅沢ですね。お目当ての先生がいればこんなにいい環境はないです。確かに研究分野によっては他大学の設備等で外研をする必要が出てきたりしますが、そもそも、最近の学問は国内だけで済むような研究ばかりではないですからね。ICUの院だと海外に研究に出る人も多い。そういう意味では大いに強みがあると思います。

(ありがとうございました。)

大学院

ICU(国際基督教大学)からの大学院進学を考える

(写真)各大学院の学生証(上から北海道大学、東京大学、ICU)

今回はICUを卒業して大学院に進学された3人の大学院生にお集まりいただき、
お話を伺いました。お三方とも数学(情報)専攻です。オンラインレクチャーの理系解説の作成にもご協力いただいています。

1.SさんICU大学院(以下I)
2.Fさん東大大学院(以下東)
3.Kさん北大大学院(以下北)

参考2011年度 ICU進学先上位大学院(ICUWebサイトより)

大学名
人数 大学名 人数
東京大学大学院 28 一橋大学大学院 13
国際基督教大学大学院 9 京都大学大学院 5
名古屋大学大学院 5 早稲田大学大学院 4
慶応義塾大学大学院 3 北海道大学大学院 3
上智大学大学院 2 筑波大学大学院 2
東京学芸大学大学院 2 オックスフォード大学 2
ブリストル大学 2

(ICUは就職の実績もよいですが、大学院の進学実績も非常によいですね。2011年のデータでは、東大28、一橋13人など、ICUの学生数を考えると非常に多くの学生が国内の著名な研究機関に進学している様子が伺えます。このようにICUから大学院の進学実績がよい理由はどのあたりにありそうでしょうか? 特に東大はかなりの人数が行っていて、人数上は最も多い進路になってしますね。)

東:東大に関してはそもそも院の人数がとても多いです。東大の大学院は博士課程を含め4000人以上いて、学部より入学者数はずっと多いです。試験という意味では倍率も低いですね。

(ご自身の進学された情報関連の研究室だとどれくらいですか?)

自分の所は外部(東大出身者以外)の学生で2-3倍、内部進学だとあまり落ちないくらいの感じだと思います。

(なるほど、次に東大の院試の様子を教えていただけますか?)

東:自分の受けた研究室の場合、院試は大きく3つあって、

数学、専門科目(コンピュータ科目)、TOEFL

でした。TOEFL以外は会場試験ですね。時期は8月後半です。

(過去問は大学に行ってもらう形ですか?)

今は東大のページで公開されているので、ネットで見れますよ。

(何年分ぐらいやりましたか?)

5年前に形式が変わったので、5年分やりました。

(どれくらいから受験を意識して勉強しましたか?)

3月ぐらいから意識してやりました。

東大の内部生だと直前にやる人もいたとか。
自分の場合3月から8月はほぼ受験対策をして過ごしたという感じでしょうか。

(推薦状とかは?)

いらないです。

(東大院の場合何が合否に大事?)

基本的にテストの点で決まります。
ただ希望の研究室に入るにはそれなりによい点数を取っておく必要があります。
同じ専攻で合格しても、試験の点数が高い順に希望の研究室に入れる形ですので。

(ICU生だから有利というのはあると思いますか?)

分野によると思いますね。TOEFLの点数は間違いなく有利です。
専門科目に関してICUの数学は非常に充実しているので、その点でもある意味有利と言えるかも知れません。

(基本的な部分の質問で恐縮ですが、院試の場合、出身大学別に有利不利とかはあるのですか? 大学別に採用不採用とかはあり得る?)

北:あまり露骨に大学別で門前払いされるということは院試ではないと思います。例えば自分に進学した北大の自分の研究室で言うと早稲田とか立教とか関東の私大もいますし、地元北海道の私大の方もいますし。

(なるほど。次にICUの大学院の院試の様子を教えていただけますか?)

I:はい、必要な書類は以下のようなものです。

・研究計画書
・推薦状
・英語の成績 TOEFL/TOEIC IELTS
・卒業論文のコピー 英語要約

もちろん面接もあります。これは生徒一人に先生が3人くらいの形で行われます。

(やはりICUの院だとかなりのTOEFLを要求されそうですね?)

専攻によると思います。日本人が多くないコースの場合、
英語のスコアが高くないとというコースもあるが、多くのコースの場合本人のやる気次第というところもあると思います。

(なるほど、ICUの大学院の売りと言いますか、魅力はどの辺りにありそうでしょうか?)
そうですね、とにかく学部にも増して少人数なので、先生を独占できるというところでしょうか。先生一人に学生が一人二人、という状態です。

大人数の大学院ではこうはいかないと言いますか、指導を受ける環境としては非常にいいですね。

またICUには文系のイメージを持つ高校生が多いと思いますが、理系の先生も充実していいて、知る人ぞ知るという所もあると思います。有名なところでは日本物理学会前理事長の北原先生も在籍されておられましたし、全体に指導教官のレベルは高いと思います。

(北大はいかがですか?)

北:北大は書類と面接です。推薦状は必要ありませんでした。

(ICUから北大院は珍しいような気もしますが、ICU関係者はいらっしゃったりするのですか?)

去年は3人行っていますし、全くいないわけではないですよ。むしろ驚いたのですが、自分と近い研究室の教授陣に2人もICU出身の方がいらっしゃいました。アカデミックの方面で活躍しているICU生も多くて、北大に限らず、ICU卒で教授になる方は結構いるみたいですね。

(次回に続きます)

 

 

一般選抜,オープンキャンパス

引き続きオープンキャンパスレポートです。

今回も飲料の無料配布が実施されていた。この時間帯は雨が降っていたので本館入り口での配布。もちろん名物のICU Waterも配布中。

2012年度版ICU Water。今回の取水地は北海道。

 

こちらが配付資料一覧。一部大学は鬼のように重い資料を配付してくれるのだが、ICUはコンパクトにまとまっていてとてもよかった。一日持って歩きますからな。

こちらは奨学金・学生寮ガイダンス。高校生はもちろん、熱心に聞いておられるご家族の姿も目立っていた。説明画面はICU特別奨学融資制度で、一定条件(普通に勉強していればまず大丈夫)を満たせば、比較的低利率で金融機関から授業料を借りることができ、在学中の利息は大学側が負担してくれるというもの。

融資期間は20年と長いが、ICUの特性上、卒業して外資系金融機関などに行く人なども多く(某Mキンゼー新卒第1号もICU生とか)、ほぼ全額の授業料を借りながら、卒業後わずか数年で全額返済したという強者も結構多い。

こちらは入試紹介。リベラルアーツ学習適性情報も一部公開されており、その内容はオンレクでもご紹介しています。

こちらは新D館のリベラルアーツラウンジ。我らが学部長、西尾先生を始め、各専攻の先生方とも直接話ができる貴重なコーナー。某W大学では普通の学生と話をするとかいう列が1時間待ちとかだったので、いかにICUが学生一人一人に手厚く対応しているかが分かる。

入学後の学生の扱い方も本当にこの通りなので、一人一人を大事にする大学に進学するか、名前は知れているが大集団を経済的に捌く大学に行きたいか、よく考えて進学先を決めたいところ。

ICU教会も公開されていた。

オルガンのデモ演奏に加えて、内部も公開されいた。来春皆様がここで入学式を迎えられますように!

 

オープンキャンパス

ICUオープンキャンパスフォトレポート2012

 

例によって武蔵境駅へ。この日は午前中からゲリラ豪雨とも言うべき激しい雨が降っていた。午後から小降りに。

南口を出て左側の2番バス停からICUへ。

こっそりとバス停に待ち時間の電光掲示が新設されていたのだが、これがくせ者だった。

この電光掲示に次の国際基督教大学行きは約30分待ちなどと表示されていたので、素早く隣の3番バス停に来た狛江駅行きに乗った。これに乗ると富士重工前というバス停で降りてICUにアクセスできる(ただしICU構内までは少し歩かなくてはいけない。またICU構内に入ってからも滑走路がかなり長い)。

さすがに学生時代から10年以上ICUに行ってるもんね、我ながら慣れたもんだわい、などと颯爽と別のバスに乗った直後に、国際基督教大学行きの臨時バスがやってきて追い越されてしまった。

考えてみれば当然なのだが、電光掲示は臨時バスに対応していないので、臨時バスの出ている日は電光掲示は気にせず、2番バス停で地道に待つのが良さそうだ(少なくとも10-15分おきくらいに出ているのであまり心配しなくても良さそうだった)。

正門にひっそりと設置されているオープンキャンパスの看板。ICU行きのバスはここを通過して大学構内まで行ってくれるので、ほとんどの来場者はこの看板に気がつかないかも(ICU行きのバスに乗れなくて臨時バスに抜かされましたの図とも言う)。

バスを降りた滑走路付近。ここでパンフレット等をもらうべし。

入り口を見る限り、午前中はゲリラ豪雨だったし例年より若干来場者が少ないのかな、と思いきや、逆に一部プログラムはむちゃくちゃ混雑していた(後述)。

ICUに付いたら即学食に。ICUに限らずオープンキャンパスでは昼時の食堂が混雑するので、できれば早めに昼ご飯をいただいた方が良い。

今回は魚ムニエルの定食をいただく。500円。

魚の付け合わせにキャベツ、セットのサラダにもキャベツが激しく配合されており、 キャベツのシャキシャキ感がこの先約5時間持続した一品。

もはやうっかりと透明カップに入れた緑茶が青汁に見えてくるレベル。

聞こえてくるキャベツ千切りの旋律はまさに魚ムニエルの仮面をかぶったキャベツ定食。

次回は無難にカレーにするぞと堅く心に誓った。

(注:上記魚ムニエルは大変おいしくいただきました(キャベツを含む))

さて、今回はかなりの豪雨だったため、野外のイベントやキャンパスツアー等も午前からストップ、午後に再開するまで、全て中止されていた。ただし人出は結構あったため、室内のイベントに来場者が殺到していた。

ICUでも比較的席数の多い、D館のオーディトリアムで行われた「ICUがよくわかる」ガイダンスなども立ち見を含め完全に満席となり、追加入場者を入れて混乱しないよう、入場制限が行われていた。

例年であれば野外イベントと室内イベントに分かれるところが、全ての来場者が室内イベントに集中した形だ。

例えて言うならば、「豪雨で人気のイルカショーが中止になり、ジンベエザメの餌付けショーが大混雑する水族館」という感じだ。

若干何の例えにもなっていないが、とにかく雨が降ってもICUのオープンキャンパスに行きたいという熱心な学生がたくさんいることを強く感じた。

(次回に続きます)

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

寮生インタビュー4

(ICUの新寮は原則2年で退寮ですね?)

NIT:そうですね。でもCAという、フロアの責任者の補佐的な立場になると、3年でも寮に残れたりするらしいです。人数としては若干名ですが。

(2年で出なくてはいけないというとこに抵抗はありませんでしたか?)

NIT:自分は抵抗ありました。なので4年間入寮できるカナダハウスを第一志望にしていました。

TAK:自分もその点はネックでしたね。

NOR:僕も他の寮が第一志望でした。

(やはり2年は短そうですね)

TAK:大学側でも2年は短いという意見もあるらしいです。今後新しい寮が増えるとまた変わるかもしれませんね。

(退寮後は皆さんアパートなどを探すのですね?)

NOR:そうですね、寮で仲良くなった人同士でルームシェアをする人も多いみたいです。

(夏休みも基本的には退寮期間ですね?)

TAK:残寮も可能ですが、基本的には出ないといけないです。

(具体的にはいつからいつまで?)

NIT:7月、8月ですね。今年は6月30日の午前10時が退寮時間です。

ちなみにICUは試験期間が早いので、特に地方出身者などは、6月中の安い航空券を利用して早めに出ていく人も多いみたいです。

NOR:シープロ(夏の語学留学)に行く人も多いですね。

TAK:僕も行く予定です。

(夏休みの間は寮費は発生しないですね?)

NIT:いらないです。

(帰る場所が確保できない場合、大学で研究をしたい場合などは寮に残ったりはできるので?)

NIT:はい、残寮も可能で、その場合有料で、確か1日1,000円くらいだったと思います。冷房のあるなしで料金が違うとか。ただ自分の部屋に残れるわけではなくて、空いている別の寮の部屋に入ったりします。

(夏休み中に自分の荷物は寮に置いておけますか?)

NIT:部屋は一通り完全に片付けて出る必要があります。保管スペースがあって、身の回りのものくらいは十分に置いていけます。
(寮は基本的に二人部屋ですが、その点に抵抗はありましたか?)

NIT:入る前は抵抗はあったのですが、思っていたよりはプライバシーがあります。
僕のルームメイトは結構外出するのでよく部屋では一人で過ごしていますし。
間にしきりがあるので、思ったよりは自分の空間が確保されているような感覚です。

TAK:僕も入るまでは相手に気を遣うのかなあと思っていまいたが、実際にはそこまで気にならないですね。ルーミーが起きていても寝ていてもそこまでも気にならないです。

NOR:自分の部屋は最初にルールを決めました。例えばどちらかが先に寝るときは声を掛けて、それ以降は静かにするとか。最低限のマナーを守っていれば大丈夫です。

(なるほど、トータルでみると寮はオススメでしょうか?)

NIT:オススメですね。知人も増えたし、毎日充実してますし。

NOR:もちろん一定の家事は自分でやらないといけないし、意外に時間はとられるけど、共同生活から学ぶことは得るものは多いと思います。

TAK:僕は欅寮を特にオススメします。
(ありがとうございました。)

 

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

ICU寮生インタビュー3

洗面所

シャワー設備

 

(皆さんがICU(国際基督教大学)の寮に入ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

NIT:折角ICUに入ったのだから4年間どっぷりICUに浸かりたいと思ったことがきっかけです。結果的には2年しか居れない寮に入ってしまいましたが。寮に入れば9月入学の人と交流しやすいというところもきっかけになりました。

NOR:僕も多くのICU生と寝食をともにするような濃い学生生活を送ってみたいというとこがありました。またラッシュアワーの電車に毎日乗るような生活をしたくないなぁというのもありました。

(入寮までの手続きを教えて下さい)

NIT:合格後ICUより送付される書類一式に入寮の案内と入寮申込書がありまして、申込書には第4志望まで寮を書けるようになっています。ちなみに自分は第一志望はカナダハウスにしました。4年間いられて個室も一応あるようでしたので。

NOR:僕はグローバルを第一希望にして出しました。

(3つの新寮を含め、第4希望までの寮を書くという形ですね?)

NOR:そうですね。たとえば男子の場合、第二男子寮・カナダハウス・グローバルハウス・新寮から1-4位を付けます。

新寮は、さらに、欅・銀杏・樫について希望する優先順位を付ける、という感じです。

*例:1位:グロバ 2位:カナダ 3位:新寮  4位:二男
新寮1位:樫 2位:欅 3位:銀杏 など)

(やはりグローバルハウスあたりは人気がありそうですね)

NOR:グロバ(グローバルハウス)の募集は今年は男子三人、女子四人でした。例年かなりの倍率だと思います。設備が整っていて個室で人数が少ないので倍率が上がるようです。

(そりゃ少ないですね。その辺りのキャパの少なさによる不公平感の解消も含め、新寮はうまくデザインされているという印象がありますね。申し込みに際して記入することは他にもありましたか?)

NIT:手元に申込時のメモが残っているので後でお送りします。

<NITさんにいただいたメモ>
(1)入寮を希望する優先順位を付ける

(2)寮生活の有無
:ある場合は、期間や場所などを記入。スペース:一文(大体50語程度)書けるく
らい。

(3)入寮を希望する理由および第一志望の寮を選んだ理由
:スペース:7文ほど

(4)同じ寮に住む人に知ってほしいあなたを表す「キーワード」、とそれを裏付
けるエピソード
:スペース:8文ほど

(5)大学生活を送る上であなたとって寮がどのような役割を持つと思うか
:スペース:8文ほど

*その他家族構成、住所、収入等の情報を記入

(質問の答えは第一希望の寮に対して書くのですか?)

NOR:基本的にはそうですね。基本的にその寮に入りたいのかの希望理由等を書くものですが、自分がどういう性格でどういう活動をしていてみたいなものも書けるので、マッチング的な要素もあると思います。

(寮の選考といいますか、入寮者はどのように決まるのですか?)

NIT:旧寮の場合、自治色が強いので、次の入寮者も現在の寮生が選びます。新寮の場合はハウジングオフィスという大学の部署が選ぶ形です。

(入寮者を学生が選ぶ旧寮と大学側が選ぶ新寮とではだいぶ選考基準が違ってきそうですね)

NOR:旧寮はキャラ採用というか、寮生の趣向が反映されるイメージがありますね。スポーツとかユニークな特技があったり、協調性がありそうな人が選ばれたり。

NIT:旧寮には東京の人はほとんどいないので、収入や実家の場所等は旧寮の方が考慮していそうな印象でしょうか。逆に新寮は東京の学生も結構いますよ。実家がすぐ近くの吉祥寺という学生もいますし(笑)。なので新寮の方が比較的広く受け入れているという印象ですね。

(それぞれの寮のイメージはどのようなものでしょうか?)

NIT:新寮と旧寮では大分イメージが違いますね。旧寮でもグローバルは個室があって設備も整っている感じ。その上で四年間入れるので一番人気があります。

その他旧寮(第二男子寮、カナダハウス、第二、第三、第四女子寮)は設備等はやや古く、基本的に共同部屋ですが、4年間入寮でき、それぞれ独自の文化があるというイメージです。自治色が強くて、制度を含め入寮者同士で決めて生活をするという色合いが強いです。

新寮に関しては、まず2年限定というのが特徴で、基本的に2人部屋です。また旧寮と比較すると規模が大きく、セキュリティ等を含め設備はとても整っています。

2年限定なので、良くも悪くも独自のカルチャーはあまりなくて、独自の行事などはあまりありません。あっても参加するしないは自由ですし。

NOR:新寮は人数も多いですし、人間関係に関しては気楽だと思います。

TAK:ICU全体としては新寮の方に移行する方向のようで、二男と二女は閉鎖の方針が決まっていると聞きました。まだ具体的な時期などは決まっていないようですが。

(新寮の欅寮(けやき)・銀杏寮(いちょう)・樫寮(かしのき)で違いというのはありますか?

NIT:3つの新寮の作りはほとんど同じで、雰囲気を含め、基本的にはどこも似ていると思います。新寮はICU側が用意してくれる施設に学生が暮らすというイメージが強いと思います。

NOR:強いて言えば樫はICUの院生も入居しているのが特徴でしょうか。

(なるほど、入居が決まった後、部屋割り等はどのように決まるのでしょうか?)

NIT:欅寮を含め新寮の場合、部屋割りは入居前に提出するアンケートを元に決められます。アンケートは細かく答えるもので、アンケートは結構重視して部屋が決められるので、率直に自分の性格とか、こういうのだけはダメとかはっきり書いた方がいいですね。

(結構うまい具合に部屋割りをしてくれるイメージですか?)

NIT:ええ、例えば自分は音があってもどこでも寝られるのですが、ルーミー(ルームメイト)は結構いびきとかするタイプです。また、生活時間帯が少し違うというか、どちらかというと自分は寝るのが遅かったりするのですが、自分がやや遅く部屋に帰ってきたりしても、ルーミーは全く起きないですね。なのでお互いよくできたマッチングだなぁと思っています。

以前は部屋割りが必ずしもうまくいかなかったケースもあったようで、そのような反省を踏まえて、アンケートでよく希望を聞いて部屋割りがされるようになったようです。よっていずれにしてもアンケートは率直に詳しく書いておいた方がよいですね。

(次回に続きます)