ICU入試総合教養ATLASは論文、資料先読み方式に変更へ
ICU国際基督教大学の入試関連の公式サイトが更新され、2025年度以降のATLASの試験形式の変更の詳細が公表されています。赤字の箇所が今回公表された部分です。2025年度以降の受験を予定している方はICU入試対策として抑えておきたいところです。
前回の更新では3つの分野から分かれて出題されていた資料が1つに統合される事が示されていました。
今回の更新では、試験進行の順番に関して述べられていて、以下のような順番で試験が進行する事が示されています。
①講義に関する 論述や 資料を読む
②論述 ・ 資料を踏まえた内容の講義を聴く
③論述・ 資料と講義内容に関連した設問を解く
現在は先に講義を聴いてから問題を解く形式ですが、2025年度からは先に論文や資料を読んでから講義を聴き、その後、問題冊子の問題を解く形式に変更されます。講義に先立って、論文や資料を読むための時間が設けられることになりそうです。また、試験時間は80分から70分に変更されます。
今回の公表内容や入試説明会での取材等も含めて、予想図を作成してみました。
大きな変更点は講義の前に論文や資料を読むためだけの時間が用意されることです。現行の制度では講義放送終了後に、論文と資料を読みながら設問を解く形ですが、変更後は論文と資料を読むためだけの時間が用意され、その時間をいわば予習時間として活用した上で講義を聴き、さらにその後に各設問に答えていく形になりそうです。
試験時間が短縮されるため、冒頭の時間を活用して論文や資料の内容を理解することが試験のポイントとなるでしょう。また、試験が煩雑になるため、回答時間に資料用冊子は回収されないと予想します。加えて、現行通り設問用の冊子にはシールで開けないようになっていて、講義終了後に指示に従って設問用の冊子を開く形になりそうです。
設問を見ながらピンポイントで資料の該当箇所を探すようなテクニックを問うのではなく、論文・資料、講義を統合的に理解できているかを問いたいという狙いがこの変更にはあるのではないかと思われます。
資料を読み、講義を聴いて問題に答えるというのは現行と変わっていません。今後のICU入試ATLAS対策としては、試験のコンセプトは変わっていないので、ICUの過去問を解いて試験問題の内容になれていくことが引き続き重要になりそうです。
また、今回の発表では配点と試験時間の変更もアナウンスされているので、その点について次回のエントリーでご紹介します。