ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2019(8) ニワカさんの場合

1. お名前、プロフィール

<お名前>

ニワカ

<プロフィール>

公立高校普通科→地方国立(理系)

大学を1年間休学し、進路を検討&受験勉強をしていました。

映画を見たり、散歩をしたり、武道をしたりしてます。

2. 受験形態

転編入本科

3.予想得点

人文社会得点 = 7-8割
総合教養得点 = 8-9割
英語リスニング得点 = 5-6割
英語リーディング得点 = 7-8割

4.併願校

転編入のためなし

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

大学再入学を考えた時、ICUに入学した先輩から話を聞いたからです。
その先輩が楽しそうに通ってるので、いい学校なんだな~と思ったことがきっかけでした。

6.ICUに期待するところ

学際的な学習ができるとことろ。
先生方との距離が近いところ。
満員電車に乗らなくていけるところ。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

現在在籍している大学に入った動機、またそこからなぜICUに進学をしようと思ったのか、を書きました。
転編入だとここが一番大切だと思ったので、特に力を入れて書きました。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

自分が前々から興味があった分野と、ICUで学べるキリスト教学をからめて書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

料理が得意であることと、なぜ得意なのかについて書きました。
字数が余ったので、趣味についても書いた気がします。

a. 人文・社会科学

オンレクの過去問は、推奨度(★の数)の順に解いていきました。(時間がなかったので)

世界史の勉強をしていました。
ICUに焦点を当てる勉強としては、古代ギリシャ~中世ヨーロッパを中心に、直前に総復習とかでいい気がします。
あとは倫理や政経の昔の参考書を出してざっと復習しました。

他の方も書いておられるかと思いますが、高校で学習した授業のうち実際に試験で出る範囲はごくわずかですので神経質になりすぎず、国公立の勉強の副次効果として成果が出ればいいな~ぐらいがちょうどいいと思います。

b. 総合教養(ATLAS)

オンレクの過去問を中心に対策しました。
ミスなく解こうと思うより、知識を吸収しつつ、楽しんで解いた時にいい点数が出てました。

文系にとってはネックなPart4は理系にとってもネックで、ほとんど勉強してない物理の範囲がでたらしょうがない…と思っていました。時間があれば、物理基礎に出てくる公式の確認ぐらいしておけば良かったかもしれないです。
今年は得意な生物分野からの出題だったので、運が良かったです。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

オンレクの過去問を解きました。
年度が新しくなるごとに早く、長く、難しくなっているので、新しめの過去問(昨年とか、一昨年とか)をはじめの方に一度解き、こんなレベルか~と知っておいた方がよかったなーと思っています。直前になって焦ったので。

リスニングが一番取れない科目だったので、とにかく1回1回集中して解きました。
電車の中とかで聞き流しという感じではなく、毎日短時間でも集中して聞くことが一番だと思います。
長文はかなり大変ですが、話の筋がわかればいける問題も多いです。
本番だと緊張したり、聞こえが悪かったりで練習のようにはいかないので、実力を上げておいて損はないと思います。

<リーディング>

オンレクの過去問を解きまくりました。

最近の年度だと、長文パート(part1~3)が1つ増え、語彙パート(part4)の問題数が減っていました(しかし、文章は長くなるという…)。
長文パートは、(1)問題文を見る(2)partを読み終わったのち、該当の問題を解く という順でやっていましたが、自分でやりやすいのが一番だと思います。
リスニングと一緒で、話の筋がわかると解ける問題が多いと思います。
語彙パートは、オンレクの解説文にもありましたが、語彙の問題か文法の問題かを見極めることが大切かなと思いました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

以下参考書ではありませんが、もし時間があれば面白いので読んでみてください。
自分は時間がないにも関わらず読みましたが、試験直前のメンタル(あせり)的に余裕があるときor試験後の方がいいと思います…。

『世界史との対話(上)(中)(下)』小川幸司 地歴社
世界史が暗記中心で嫌になったときに読み物として読んでました。例えば教科書では1行しかでてこないソフォクレスの『オイディプス』についてストーリーから背景知識まで、数ページにまとまっています。話の流れ(展開の仕方)がICUの人文試験とかに少し似てるかも?

『生物と無生物のあいだ』福岡伸一 講談社現代新書
専門用語も多少出てきますが、それらを飛ばして読んでも面白いです。理系の本ですが、堅苦しくなくて読みやすく、興味が湧く本です。

『宇宙に命はあるのか』小野雅裕 SB新書
英語リーディング/リスニングで何年か話題に上がっていた地球外生命体についての本です。もとはWEBにコラムとして載っていたようで、知識がなくても読みやすいです。受験が終わった今は、宇宙兄弟を読み始めています。表紙的に。

8. 最後に一言

塾や予備校等には相手にされないであろう時期からの対策でしたので、オンレクなしには得なかった合格だと思います。解説のコラム的な部分がすごく好きで、励みになりました。
順当通りの進路から少しでも外れると、不安な気持ちになることがあるかもしれませんが、一度外れてしまえば気楽です。
あとには自分のやりたいことを、周りの目をかわしつつやる道があるので、転編入で迷ってる方はぜひ選択肢の一つに入れてみて欲しいです。