ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2020(18) 栄光なき孤立さん

1. お名前、プロフィール

<お名前>

栄光なき孤立

<プロフィール>

公立高校出身で現役時は理系でした
浪人後文転し、宅浪していました
英検準一級を浪人中に取りました
純ジャパです

2. 受験形態

一般入試

3.予想得点

自然科学得点 = 7割(数学9割化学5割)
総合教養得点 = 9~10割
英語リスニング得点 = 7~8割
英語リーディング得点 = 8~9割

(センター得点参考)
国語147
英語174
数学1A 79
数学2B 83
倫理政経 81
地理 88
化学 90
処理能力重視のセンター試験がずっと嫌いでした。
国数英失敗しました、文転しましたが歴史科目は重いのでやりませんでした。

4.併願校

首都大前期後期
慶應
早稲田
明治
成蹊(g方式+センター利用)

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

浪人決定後、自分が理系として何をやりたかったか分からなくなり、更に理系にも関わらず、物理が苦手で英語が得意なことに気づいた。そんな時に高校時代にオープンキャンパスに行ったICUが思い出されて、メジャー制度がいいなと思いICUを第一志望にしました。

6.ICUに期待するところ

ELAで英語を鍛えたいです。情報、化学、社会学に興味があります。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

文系理系を超えて勉強出来る、集まる学生のバックグラウンドが多様、英語教育が充実しているなどを書きました。(願書は全て字数いっぱい埋めて書いた方がいいと思います、恐らくやる気を測っているので)

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

情報科学、化学、社会学と文理両方に興味があるということを書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

好きな音楽について書きました。

a. 自然科学

自然科学選択です。
自分は数学化学で受けると事前に決めていました。(物理を捨てたので)でも、今年の化学は正直避け科目でした。(難しかった気がする)
国立理系は物化、生化でしょうから当日問題を見て数学+解けそうな理科をやる方が確実ですね。
化学は近年axial,equatorial、ノーベル賞関連、錯体など考察重視になってきているのかなと思いました。
数学は「大学への数学」の月刊誌、スタンダード演習、一対一対応を解いて化学は重要問題集、センター対策とICUの過去問を解いていました。

b. 総合教養(ATLAS)

差がつかない、対策しなくていい、との意見もありますがしっかりと事前に準備すればアドバンテージになると感じました。
音楽と美術が個人的に好きで現役時物化選択かつ浪人時センターで倫政を始めたので、足りない部分は生物と歴史だなと思い、隙間時間に山川の教科書とか生物の資料集を見ていました。
今年の問題もいかにもICUな(adj.)題材で解いていて感動しました。
2つアドバイスがあります。
1つ目は読解力についてです。従来のATLASはどうしても知識を要求する場面が散見されましたが、2019あたりからかなり読解寄りになっている(科目別知識を問う問題が減っているが、教養と読解力が求められる)ように思えます、なので本や新聞を読むこと、文理を超えて色々なことに興味を持って生活する或いは授業を受けることが生きてくると思います。
2つ目は文系の方へのアドバイスです。確かに、パート4は捨てても他科目が取れば受かるそうですが、それは他をちゃんと取れて受かったから言えることです。本番は何があるかわかりません。英語リスニングに失敗した時や、人文の中央値補正で差をつけられた時に、ATLASが取れているとカバーできます。問われている内容も理科基礎の知識だったり、単に比例反比例で解けてしまうので、ガンマやラムダ、DNAを見た瞬間cをマークするのは危険です笑。対策としてはセンター理科基礎を頑張る、学校の理系の授業を聞いてノートに最低限まとめておくなどがいいと思います。
(and vice versa 理系も社会科目に目を通しましょう)

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

英検準一級の対策本やオンレクの音声をひたすらやっていました。勉強の合間に英語でYouTube、Tedtalkを見ていました。
聞こえなかったら潔くとばしましょう。
混乱したまま次の問題が聞こえないのは最悪です。
慣れが全てなのでセンター以降必ず毎日やるとよいです。
年度によって難易度がバラけます。帰国子女の方々は別として難しい年度は他の受験生も出来ないと思うので比較的易しい問題で点を集めて耐えましょう。

<リーディング>

オンレクの過去問、早慶の過去問、ICUの英語(白本)、英検準一級、一級単語帳、英文法1000を使いました。
60分にしては量が多いので何度も練習して自分に最適な時間配分を見つけましょう。自分は受験勉強中、知らなかった単語を全てノートにまとめていました。正直ターゲットやシス単、鉄壁だけでは弱いです。ICU志望なのですから単語に関しては他を出し抜くくらいやりましょう。覚えているに越したことはありません、早慶上智にも単語力は役立ちます。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

ICUに受かるために勉強すると言うよりも、落ちる可能性を減らす意識で勉強していました。大体倍率が3倍なのでオンレクでは上位3分の1を目指すといいです。
特に浪人生に言いたいのですが、受験については親、学校の先生、予備校、ネット上の話などとにかく色々な言説があると思います、しかしそれらには全て立場や利権、偏見があります。要は自分の決定は自分でして、それに責任を持つということです、合わないなら変える、色々試す、悩む暇があったら行動しましょう。自己決定、自律、自学自習は基本です。
私は宅浪していたのですが、1年間毎日10時間受験勉強のようなことはしていません。勉強したくない時はぼーっと英語でネットサーフィンしたり、博物館行く、演奏会行く、映画見るなどしていました。(ICU対策と称して笑)
これは持論ですが、たかが受験勉強のために日常生活を捨てるというメンタリティがあってはなりません。私達は受験生である以前に人間なのですから毎日楽しく、心身健康で生活することが何よりも大切ではないしょうか。意外とそういう所が良い意味で自信に繋がります、特にICU受験は。全く勉強しないのも考えものですが、変に気張りすぎないでください。

8. 最後に一言

(オンレクに関して)
オンレク無しでは合格できなかったと思います。単に合格しただけでなく、ICUの受験勉強を通じて(英語、ATLAS)大切なことをたくさん学ぶことが出来ました。

私は最初に自然科学を受けた時に化学の出来が悪くて絶望しました。落ちるかもと思いました。でもその後ATLASと英語を、落ち着いて受けられたので無事合格し、High Endeavor奨学金も頂くことが出来ました。途中で出来なかったなと思ったら周りも出来てないと思って(思い込んで)切り替えて残りの科目を普段通りに受けることが大切です。受験勉強をする中で、あるいは試験本番、苦しい場面があると思います、でもそういう時こそ無理矢理笑いましょう。あとはノリです。長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございます、これからICUを受験される方々は頑張ってください。