ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2021(9) Mii55さん

1. お名前、プロフィール

<お名前>

Mii55

<プロフィール>

国際系の高校
海外の高校に留学し、海外大学に2年通いました

2. 受験形態

一般選抜 転編入本科

3.予想得点

人文社会または自然科学得点 = 9割
総合教養得点 = 7割?
英語リスニング得点 = 7割
英語リーディング得点 = 7割?

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

友人や高校の先輩が多く通っているので話はよく聞きました。
高校時代に2回ほど行きました。

6.ICUに期待するところ

文理に縛られず様々な分野を学んでいきたいと思います。また、英語をもっともっと伸ばせるように日々頑張っていきたいです。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

願書は自分の希望と目標を正直に書きました。誰にも添削はしてもらってないです。一部抜粋↓

日米の生活の中で異文化理解の困難さに直面し、日本人や「外国」に対してあらゆる偏見や先入観にあふれていると実感した。異文化が混合する環境で人々がバラバラになってしまう可能性がある中、尊重し合い共存するには一人一人が問題意識と多角的視点を持つ必要があり、それらを養える貴学の環境、特に対話型授業や積極的な意見交換の場は自分にとって理想である。またグローバルな経済活動には型に囚われない貴学のリベラルアーツ教育が必要不可欠だと考え、貴学を志望する。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

貴学で「経済学」と「メディア、コミュニケーション、文化」を学びたい。将来世界中の人々との交流を通して、日本や異文化の良さをあらゆる地域の人々に発信するため、経済の知識のみならず発信力や物事を批判的に考える姿勢を身に付けたい。また、現在経済学を勉強している中で、経済には様々な要素が深く絡み合っていると感じた。特にあらゆるバックグラウンドを持つ人々と共に経済活動をするには特定の分野にとどまらない知識が要求される。リベラルアーツの環境を活かし、ジェンダーや哲学など文化的背景まで視野を広げ、幅広い知識を身に付けたい。そして、私の最終的な目標である、差別や偏見、貧困などの複雑な社会問題解決への糸口を探りたい。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

人と交流することや自分の思想を表現、発信することが好きである。長年続けているダンスでは言語の壁を越えて感情を表現できることに魅力を感じる。ダンスを通してあらゆる国の人々と関係を築くことができた。また、アメリカで日本の祭りを再現したイベントを開催するなど、積極的に現地の人々と交流し新たな価値観に触れられた。貴学でも違う関心を持つ人と積極的に交流し、自分の興味が新たな分野に広がるのことを期待している。

a. 人文・社会科学

人文社会科学を選択しました。オンレクの過去問でしか対策はしていないです。さらに対策を始めたのは1月中旬からです。今まで日本語の長文を読む機会が自分はとても少なかったので苦労しました。なかなか偏差値50を超えなくて結構悩みました。ひたすらやっていてもダメだと思い、ネットで長文読解の基本を勉強し、知識問題なのか、内容理解ができていないのか毎回回答を分析しました。(おすすめ)その後時間を気にせずに一度解いて初めて偏差値50を超えました。その後は-5分でいつも解くようにしました。

全部読んでから解くパターンと解きながら進めるパターンがあると思いますが時間が限られているので私は解きながら、分からないのは飛ばしながらやってました。問題によっては答えの根拠となる部分が色んなところに散らばっている問題もあるので、少しでも悩んだら飛ばして後から解くようにしました。また、知識問題でも本文にヒントが隠れていることがあるのでわからない時は飛ばしてました。何度か解いてみて自分のスタイルを見つけるのがいいと思います。

b. 総合教養(ATLAS)

知識問題はYoutubeのここみらいチャンネルを一通り勉強し、「一度読んだら絶対に忘れない」シリーズで日本史、世界史を勉強しました。流れがわかるのでオススメです。始めた時期が遅かったので知識は12月から1月中旬までひたすらインプットして、後は夜寝る前にまとめたノートなどを読み返していました。
総合教養は偏差値60近くとれたと思えば50以下になってしまったりしましたが、こちらも分析をして、回数をこなしていくほど内容理解問題を落とす頻度は少なくなりました。落とした知識問題やそれに関連することはノートにまとめて暗記するようにしました。傾向として知識問題が少ない年は点数を取れたので知識問題次第だなと思っていました。今年は知識問題が少なかったので助かりました。
講義は数回やってみると登場人物、年代、など何をメモれば良いのか感覚がつかめます。割といつも点数を取れていました。
理系の問題(パート4)は時間が無いので本文は読まずに問題に取り掛かっていました。中には本文を読めば解ける問題があるのでそのような時のみ部分的に本文を読みました。
解いている時はとにかく時間が無いので悩んだらとりあえずつぎ!と思って進めました。見直せた時はあまり無かったような気がします。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

英語のリスニングは一番得意でした。過去問では8割9割取れていた時もありますが、極端に難しい年は6.5割くらいでした。それでも偏差値は60近かったと思うので難しいと思った年は皆んな難しいと感じているのであまり悩まなくていいと思います。
テスト当日は携帯に入れておいた音源をひたすら聞いて休み時間に耳を馴らしました。

ですがテスト当日はやはりそんなうまくはいきませんでした。講義のリスニングに焦ってしまい、過去問よりも手応えありませんでした…

よく言われる音質ですが、私の教室はとてもクリアに聞こえました。強いて言うならボリュームが大きいくらいです。

<リーディング>

リーディングは1月終わりまでオンレク内偏差値55くらいをキープできていたので大丈夫かなと思っていたのですが、試験3日前くらいにいきなり点数を取れなくなってしまい、めちゃめちゃ焦りました。偏差値50以下になった時はすんごく不安になりました。単語は今から覚えても限界があると思ったので本当によく出るものをノートにまとめました。焦りが出ているのだと思い、割と簡単な年のものを解いてなんとか精神状態を保とうとしました。できなかった年のものはひたすら理解するまで読んで、音読しました。当日は割と落ち着いて通り組むことができ、去年よりも若干簡単になっているかなと思いました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

私は勉強を始めたのが12月に入ってからで試験まで約2ヶ月しかなく、更に3年間日本語で全く勉強をしてきませんでした。それでもきちんと自分の回答を分析し、苦手な範囲、足らないものを認識して取り組むことで効率よく勉強ができたと思います。

現文も英語もなんでも復習が大切だと実感しました。時間があれば過去問を何周もできたらいいと思うのですが、私は時間が本当になかったので、翌日の朝に間違えたところをもう一度見直して終えました。インプットしても何度も復習しないと忘れていくので復習は続けるべきだと思います。
過去問を解くときは、勘でマークせずに、わからない問題や時間が足らなかった問題は無回答で回答していました。

何割取れた、とか偏差値ももちろん参考になりますがあまり気にし過ぎるべきでは無いと思います。特に直前期は。得意なはずの英語のリーディングの偏差値でメンタルやられたので、、笑
実際人文社会は偏差値50を超えなかった年も半分ほどありました。1月後半になってやっと安定してきた気がします。今年は去年に続き割と簡単になっていたので良かったです。

私は過去問を当日と同じように朝の9時すぎくらいからやりました。1日に4、5教科くらいやる時もあって(2018年全部プラス人文2015とか)なので本番も集中力を持続できました。

ー当日ー
今年はコロナの影響もあり換気を頻繁に行っていたのでめちゃくちゃ暑くなると言うことはありませんでした。
噂通り机が小さかったです。結構周りから鉛筆落とす音が聞こえたので胸ポケットがついている服で行って正解でした。
時計がないので腕時計忘れずに!忘れても時間教えてくれますが、いちいち手あげなきゃいけないので…
鉛筆忘れても貸してくれますし、終始和やかな雰囲気でリラックスできました。
トイレは混むので何か参考書でも持っていくのもアリです。

8. 最後に一言

私は編入対策を始めたのが12月に入ってからで、塾の冬期講習を受けましたが帰国生にとっては厳しいけど頑張ってねみたいなことを言われ、相手にされてないんだなと思い、やってやろうと思いました。笑
それからはすぐにオンレクに申し込んで、不足していた基礎知識をインプットした後、ひたすらオンレクをやりました。オンレクに取り掛かったのが1月中旬でしたが割と量は解きました。本当にオンレクがなければ受かっていません。ありがとございます。
編入は周りの人が遊んでいる中とても辛い時期もあると思いますが、あと数週間頑張れば思いっきり遊べる!と言い聞かせ頑張りました。時間が無い中でしたが、行き詰まった時には息抜きをしていました。中田あっちゃんのYoutube大学見たり、全然関係ないYoutubeも見ました。メンタルケアも大切だと実感しました。

合格発表当日は受かってるかも?と言う気持ちといやいやそんな舐めてちゃダメだと言う不安と恐怖で携帯持つ手が震えました。掲示板を見ても落ちたと言っている人がとても多くて焦りましたが、無事にA、Bの一次共に合格できました。

A方式のTOEFL IBTは94点のものを提出しました。(TOEFLは郵送に3ヶ月くらいかかるのでお早めに)

諦めずに今しかできないことを精一杯やり遂げれば後悔しない結果が出ると思います。私の体験記が少しでも参考になれば嬉しいです。