ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2022(2) アボカドさん

1.お名前、プロフィール

<お名前>

アボカド

<プロフィール>

偏差値55くらいの高校に通っていました。
部活は入ってなくて、高一からアルバイトをしていました。
オンラインで学習計画を立ててくれる塾に通っていました。

2.受験形態

総合型選抜

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

私は勉強が苦手なので一般受験はしたくなかったし、時間内に小論文を書く練習もしたくありませんでした。
そしたら、ICUの卒業生の知り合いが『ICUの総合型選抜は提出書類と面接だけで受験できるよ』と教えてくれたので、受けてみたいと思いました。
そこからICUの理念やリベラルアーツ教育を知っていくにつれて、絶対に行きたい!という気持ちが強くなっていきました。

6.ICUに期待するところ

ICUに入るからには、ジェンダーセクシュアリティ研究やアジア研究、環境研究、開発研究など、様々な学問を学んでみたいです!
ELAも楽しみにしています!

7.受験対策

願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

願書は、だいたいこんな感じで書きました↓↓↓

私には、貧困に苦しんでいる国で暮らす様々な立場の人の人権に配慮し、共に豊かになることを目的とした開発に携わりたいという目標があります。
この目標を達成するためには、貴学で様々な視点からの学びを通して、批判的思考力を身につけ、それぞれの文化や環境を踏まえることによって、両者を理解し偏りのない解決策を見出すことが重要だと考えています。
また、このような世界規模の課題に挑戦する上では、様々な背景を持つ学生や教授と共に学び、多様性を身につけること、および貴学の実践的で質の高い英語教育を受けることが欠かせないと考えます。

願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

私は主に開発研究とジェンダーセクシュアリティ研究を学びたいと考えています。
私は高校1年時に参加したカンボジアでのスタディツアーで過酷な貧困の状況を知ったことから、貧困国のための開発に携わりたいと思う強く願うようになりました。さらに、高松香奈准教授編著の「はじめてのジェンダーと開発」を読み、開発においてジェンダーの視点を持つことは、全体の効率や収入が上がるなどの多くの利点を生み出すことを知りました。
なので、私は貴学でこの二つの研究を同時に学び、貧困国でジェンダー・セクシュアリティの視点を持った開発を行うための様々な知識を学びたいと考えています。
さらに、ELAや参加型の授業で社会を批判的に捉えて自分の意見を持ち、世の中の問題と真剣に向き合っていきたいです。

願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

私は社会の役に立ちたいという思いが非常に強く、そのために自ら行動を起こす自主性と実行力があります。実際に今までも、安さだけを求める買い物よりも、フェアトレード製品を扱っている店で買い物をしたり、積極的に学童や障害がある人のコミュニティでボランティア活動をするなどして社会貢献に励んできました。
また、カンボジアへ行ったことをきっかけに、世界の抱える諸問題への関心を持ち始めました。大学に入学後は、多くの学生を巻き込み、貧困や差別問題の解決を目指す交流の場を作りたいと考えています。
このように、私は大学生活での学修と多様な学生、教授との交流を通して、将来は国際的な場で活動し、あらゆる差別をなくした開発をするという大きな目標のために尽力していきます。
これらのことから、私は、大学の理念である世界の平和と多様性を実現する上で必要不可欠な存在であると信じています。

b.小論文

2で書きました。

内容は、高校一年生の時にカンボジアにスタディツアーに行った経験について書きました。
今までは世の中の問題への関心が薄かったが、現地で厳しい貧困の状態を見た事で、このような状況を変えるために行動を起こさないと!と思うようになった。その後は、実際に生活を持続可能な形に変えてみたり、ボランティアなどの活動をするなどして、社会貢献するようになった。これからも色んな問題に興味を持ち、解決のために行動していきたい。という感じで書きました。

意識したポイントは、経験の前後での自分の変化がしっかり伝わるようにしたことです。
あとは、大学側がこれを読んで、私を入学させたいと思うかどうかも意識しながら書きました。

c. 学校内外における自己活動歴と自己分析

こんな内容で書きました↓↓↓
私は、高校三年生の4月から、環境問題を意識してプラントベースの食生活を始め、その必要性を家族や友達に伝えることで、少しづつ周りも変化してくれました。
私がこの体験を通して発揮できたと考えるリーダーとしての資質は(1)世間の人が躊躇している行動や活動を率先して行うこと、(2)その行動をとる社会的意義を他者に伝え、できることから始められる方法を提案する、の二つです。
社会を動かすためにはこの二つだけでなく、他にもたくさんの要素が必須になります。これからはそれらの資質についても学び、環境保護や人権などの問題解決のためにより多くの人を動かせる力になりたいです。

私は高校生活の中で、部長や委員長などのリーダーとしての活躍をしてこなかったので、リーダーシップという言葉をかなり違った方向で捉えて書きました。
私のようにリーダーとしての経験がない人は、リーダー=グループの中でみんなをまとめる人 と捉えるのではなく、全然違う方向で書くこともできます。

d. 推薦状2通

高校1.2年生時の社会の先生
中学校時代の社会の先生

e. 成績書類

英検2級(2234/2600)
評定平均 = 4.4

f.一次試験(書類審査)のポイント

全ての書類において、自分が書きたいことよりも、大学側が『この人ほしい』と思うことを書くように意識することが大事だと思います。
そのために私は、アドミッションポリシーやICUの歴史を詳しく調べて理解してから、自分をICUの求める人物像に寄せるように書きました。

ICUは実績や成績などの肩書きよりも熱意や自己分析力など、内面を重視していると思います。
なので、私のような成績も英検も活動実績もパッとしないような人でも、書きようによっては受かる可能性は大いにあります。

g.オンライン面接 (二次試験)

面接はzoomで、2人の面接官と20分間行いました。
面接官の先生は穏やかで優しい方で、面接が始まる前に『緊張してるよねー。深呼吸と肩回ししてから始めましょう!』と言ってくださったので、私もあまり固くならずに冷静に質問に答えることが出来ました。

面接では、記憶している範囲で、
ICUを志望する理由
コロナ禍で大学生がバイトを辞めざるを得なくて困っているが、どうすればいいか
具体的にどの授業を学びたくて、それがあなたの将来にどう繋がっているか
具体的にどんな開発がしたい
ICUの自然科学の分野で何か学びたいことはあるか
SDGsは、各国のリーダーが定めて、私たちがそれに従う形だが、このシステムをどう思うか
フェアトレードを広めるには
学童のボランティアはいつからやっているか、またボランティアを通して学んだことは何か
を聞かれました。この後に、口頭試問で、
利益、名声を得ることと社会貢献をすることは相容れないことだ賛成か反対か
日本において、個人の教育水準と家庭の収入は密接に関係しているがこれは仕方ないことか、是正すべきか
を聞かれました。
そして最後に自己PRをして面接は終了しました。

面接時間は20分だったのですが、一つ一つの質問に、〇秒で答えなさいのような規制がなかったので、自分のペースで焦らず答えることが出来ました。
質問内容はは全体的に、1次試験で自分が書いた内容と関係のあることを聞いてくれました。

二次試験ポイント

何も答えないのだけは避けた方がいいです。どんなにハチャメチャな答えでも、何か言うようにした方がいいと思います。
実際に私も、焦ってしまって自分でも何を言っているか分からない、面接官も理解に苦しんでいるという場面がありました。
でもこうして合格出来たので、とりあえず答える!これが大事だと思います。

8.最後に一言

1次も2次も自分一人で準備するのは大変だと思うので、学校の先生や塾の先生、先輩など、大人に頼れるだけ頼ることが合格への近道だと思います。
実際に私もかなり大人の方に助けてもらいました。推薦状を書く人も自分で選ぶことが出来るので、書いて欲しい内容で書いてくれる優しい先生に頼むことをおすすめします(笑)

私の経験談が、少しでもこれから受験する方の助けになることを願っています。