ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(3) ほにさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
ほに
<プロフィール>
高校:神戸の私立高校 1年間アメリカの高校に留学
部活:新体操、ESS、JVC、(生徒会)
2.受験形態
総合型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
私は高校3年生の6月にアメリカから帰国し、塾に通い始めた。大学でも留学したいという思いから、留学のシステムが充実した国際色豊かな大学をピックアップした。色々な大学に魅力を感じながらも、教育度が高く学習環境が整っているICUに一番魅力を感じた。様々な大学を調べたりイベントに参加したりしてきたが、真のリベラルアーツ教育を利用し、様々な価値観やバックグラウンドを持つ学生と多角的視点から学ぶことのできる最高の学習環境はICUにしかないと考えた。
6.ICUに期待するところ
サービスラーニングや留学の機会が多く与えられているので多くのことに挑戦したい。また、興味のある学問を履修し、幅広い知識や教養を身に付けたいと考える。勉強だけでなく部活やサークルにも参加していきたいと思う。自ら興味のあることに挑戦し、充実したICUでの4年間を期待している。
7.受験対策
願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
留学でのエピソード
授業で取り組んだ課題についての失敗談とその経験から学んだことについて書き、得た学びとICUの理念を結びつけた。
願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
私が課外活動をするきっかけとなったエピソードを書いた。グレタさんのスピーチからどのような影響を受け、どのように自分自身が行動したかを述べた。
願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>
学びor力→ICUでどう活かすか
課題活動や留学から得た力や学びを述べ、それらがどのようにICUで活かすことができるか、またそれによってどのような効果をICUが得られるかを書いた。
b.小論文(1,500字)
【感銘を受けた作品】
世界問題の解決に取り組みその深刻さをアートを通じて発信している芸術家によるある作品をテーマに、感銘を受けた理由とICUの理念に沿った自分なりの解決方法などを述べた。
私は、資本主義による環境問題について書き、経済成長と環境保護の両立の重要性や、多角的に学び考察することの必要性を述べた。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析(800字)
課題活動(ワンフェス)
世界問題について考えや解決策を発表するイベントに参加した時のエピソードについて書いた。
リーダーとしてどのように向き合い、どのように取り組んだか。また、その経験からどのような力を身につけたか。
私はリーダーとして前提知識やモチベーションの差があるメンバーとどのように共に取り組み、課題解決に導いたかを書いた。
d. 推薦状2通
3年間担任をしていただいた日本人の先生と2年間担任をしていただいた外国人の先生
e. 成績書類
英語:英検準一級
評定平均:4.3(多分){4.6(日本)4.1(アメリカGPA換算)}
日本の成績だけを評定平均として扱う大学がほとんどだったので出願直前まで4.6で出そうとしてましたが、ICUは留学先での成績の換算が必要でした。直前に気づいたので大丈夫でしたが、アメリカでの成績は大学入試に関係ないと思いサボっていたので評定平均は下がってしまいました。ICUを受ける予定の留学されていた方は気をつけてください。
f.一次試験(書類審査)のポイント
私は過去にICUを受験された方の書類や体験記を拝見し、合格者と不合格者の書類の違いを見つけることから始めました。あくまで個人の見解ですが、両者における大きな違いは、文章力とそれぞれの文章における一貫性であると感じました。やはり、書類審査においては文章力や説得力は非常に重視されているなという印象を持ちました。難しい文章を書く必要はないと思いますが、読み手が関心するような簡潔した文章である必要があると思います。さらに一つひとつのお題に対する文章に説得力を持たせるため、全ての文章の内容を一つのテーマに沿って書きました。例えば、私は環境問題について興味を持ち活動していることを軸に全ての文章を書きました。人生観に影響を与えたエピソード、活動歴自己分析、小論文、志望理由、貢献に関する文章は、全て一つのトピックに結びつけて書くことができます。人生観に影響を与えたエピソードは、トピックに興味を持ったエピソードについて書くことができます。また、活動歴自己分析はそのエピソードからどのように行動に移したか、小論文はそのトピックに関すること、志望理由と貢献についてはそのトピックを通じて学んだことや得た能力を述べてICUの理念やICUでどのように貢献できるかについて書くことができます。一つのトピックを軸に書くことでより濃い説得力のある文章になると思います。ICUのAOでは書かないといけない書類が多くあるので、課外活動などをしていると書きやすいと思います。また、書類審査で多くの受験生が落とされるそうなので、より読み手にいい印象を与えるためにも多くの人に読んでもらい、フィードバックを受けるといいと思います。
g.面接 (二次試験)
・基本的な質問(志望理由など)
・書類から 書いた内容を深掘りされます。どれくらい自分の書いた内容に対する知識があるかや、どのような考え方をしているかなどを試されているように感じました。主に小論文からです。
・考え方を問う質問 思考力を試すような問題がランダムできました。私の場合、「経済格差が教育格差を生むことは仕方がないことか」や「お金持ちになりたいか」など。普段から時事問題や世界問題を勉強して、自分の考えを確立しておくといいと思います。
二次試験ポイント
面接は書類の確認程度だと認識しています。しかし、誰も落ちないようであれば二次選考を行う必要はないので、対策はしたほうがいいと思います。私と同時に受験した知り合いも4人中2人が二次で不合格になりました。なので、審査の基準はわかりませんが油断をしないほうがいいと思います。私は、書類提出が終わってから二次まで面接の練習を重ねてきました。自分の意見を簡潔に伝える練習と愛想を忘れずに受験すれば大丈夫だと思います。
8.最後に一言
ICUのAOは書類が多く大変ですが、ICUへの思いが大きい人や課外活動などの経験がある人にとっては有利な試験だと思います。また誰にでも合格するチャンスがある受験でもあります。さらに、この受験を通して自分について考えたり、世界問題に対する自分の意見を持つことで、受験後には自身の考え方や価値観が大きく変化し成長していると思います。結果がどっちになろうと自分自身が成長できる大きな機会なので、多くの人に全力で挑戦していただきたいです。
<追加の質問>
小論文(1500文字)に関して、今年度は以下の3つのテーマの内、一つを選択する形式で、(2)を選択された点について。ほにさんの場合は様々な活動や留学経験もされているので、(1)または(3)の方が自分の活動の実績などを書く上では選びやすいとテーマだと思ったのですが、(2)を選んだ理由や意図があったら教えて下さい。
(1)社会的または国際的に関心が高まっている時事問題
(2)あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など
(3)あなたがこれまでに直面し、克服した困難な課題
<回答>
特に決まった理由はありません笑なので、最初は書きやすそうな時事問題にしようと思っていました。ただ、私の興味のある資本主義による環境問題に取り組んでいる方がアーティストの方だったので、小論文を書いているうちに2が書きやすいなと思って感銘を受けた作品に変えました。私の小論文は1も2当てはまるような内容でした。
オープンキャンパスに行った時に、「文化と社会と何か(忘れました💦)が絡み合っていて、この三要素から物事を多角的に見ることが重要?」みたいなことをICUの教授が言っていたのと、Arts and scienceがICUのテーマなので単に「環境」問題だけでなく「アート(文化)」を絡めて強調させる方がICU受けが良さそうと思ったのも1つの理由です。