1. お名前、プロフィール
<お名前>
ラララライッ
<プロフィール>
北海道の某私立高校出身。
海外は2〜3週間の期間で何回か行ったことがあるだけ。
趣味は音楽やるとかスポーツするとか。
2. 受験形態
一般入試(センター無し)
3.予想得点
一般能力得点 = 7割
人文科学得点 = 5〜6割
社会科学科学得点 = 7割
英語リスニング得点 = 8〜9割
英語リーディング得点 = 8〜9割
4.併願校
立命館大学国際関係学部 合格
早稲田大学文化構想学部 不合格
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高2のはじめに部活の試合で行った他校の廊下でICUのパンフレットと運命的な出会いをはたす。それを家に持ち帰って読んでいるうちに引き込まれていく。高2の冬にICUを訪問し、絶対ここに進学すると決心をする。
6.ICUに期待するところ
まずはやはりELP。英語の運用能力はかなりのレベルまで鍛え上げたいので、大量のアサイメントでシゴかれたい。(決してドMだというわけではない。)
今のところ国際関係や開発研究を勉強したいと考えているが、ダブルメジャーやメジャー・マイナーも活用して学際的な活動をしたい。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
ICUがリベラルアーツ教育の根底に「対話」をおいていることに共感した、みたいなことを書いた。少人数体制の中で、一方通行ではなく双方向の教育を実践していて人間力を鍛えられることが魅力的だった。
<2.ICUで何を学びたいか、また将来の志望を述べてください。>
ELPを通して好きな英語にさらに磨きをかけ、世界中の人と同じ目線に立って議論を交わせるようになりたい。また国際関係学や開発研究を多方面から学習し、世界中に存在する不均衡・不平等の解消に少しでも貢献したい、など今思うと結構クサいこと書いた。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
英語や音楽活動などと書いたと思うが、あまりはっきり覚えていない汗)
一般入試の生徒にもこんなこと答えさせるなんて、全国広しと雖もこの学校だけ。たぶん
b. 一般能力考査
約30問ある数学系の問題をいかに解けるかは重要な鍵のひとつだと思う。僕はセンターのIA・IIBの勉強をしていたので比較的多く解けたと思う。フツーに国公立受けるつもりで7科目センターの勉強するのは役に立つ。少なくとも自分の履修する科目の問題は絶対に落とさないようにしたい。(僕は地理でなかなか出なくて残念でした。)あとは百人一首や四字熟語、文学史などの一般常識を詰め込めば完了。
慣れや時間配分の感覚も重要なので、是が非でもICUに入りたいという方はオンレクで何度もトレーニングを積むことをおすすめする。
c. 人文科学考査
苦手科目で苦労した。間違えた問題のデータをとり、自分がなぜ間違えるのか、どういうところで間違えやすいのかを研究して紙に書き出した。誤った選択肢の多くは「本文中にそのような記述はない。」という単純なものだった気がする。「仏の目で読め」ということが大事。
注意したことは、本文中で使われる言葉の「定義」に注意すること、解答する際に本文の主旨を意識すること、細かな日本語のニュアンスに注意することなど。
ちなみに、ICUの過去問にはたまにBUCHOさん曰く「解答困難」な問題が登場するので(苦笑)、そういう問題に時間をかけないこと。
d. 社会科学考査
社会科学について。
人文と同様、基本は読解問題。
40問中10〜15問の知識問題や論理問題は世界史・日本史・政経・倫理・現社・地理のどこからでも出る可能性がある。2008年入試では世界史が多かったが、最初に5問ほど「知識問題である。」と説明があって上記の各教科から1問づつくらい出題されたが、どれも基本的な知識だった。自分が履修していない科目は基本事項でいいので学習しておくといいだろう。履修するのにおすすめなのは世界史と現社といったところだが、自分の好きなものを履修すればいいと思う。また過去問を解き進める中で新たな知識事項が増えたらノートにまとめ、さらにウィキペディアでそれを調べると関連知識がどんどん広がっていった。あれはひとつの語句を調べると瞬時に関連する語句に飛べるようになっているので、便利。
e. 英語学習能力考査
<リスニング>
過去問を解き、男女のダイアログで出てきた慣用表現などはある程度覚えた。
ICUのリスニングの難易度はセンターなどどは比べ物にならないと思うので、ニガテな人は数ヶ月かけてしっかりとした訓練が必要かもしれない。
おすすめはシャドーイング。学校の先生には「自分が発音できない単語、自分のしゃべれない速さは聞き取ることはできない」といわれ、そのコンセプトを元にしゃべることを重視し練習した。奇異の目で見られるのでバスや電車のなかではやらないように。(筆者の体験談。)
<リーディング>
ICUの英語はとても良問だと思う。簡単ではないけれどイジワルな問題があまりなく、純粋な読解力や思考力を試している。取り扱われるテーマも面白い。
まぁフツーに英語を勉強していればいいと思う。Part2は穴の数がなかなか多くてメンドクサイし解いていてイッライラするが、重要なイディオムや単語を覚えれば大丈夫。もちろん読解力も必要。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
僕はやはりICUを本気で目指すなら独自のICU対策が必要だと思う。現代文と同じといわれることが多い人文にも超長文のやりにくさやICU独特の問い方があるし、一般学習能力考査もちゃんと勉強をしないと普通の高校生が合格点をとるのは難しいと思う。
ただICUの過去問は面白い!教授が執筆したもので非常に知的好奇心をくすぐる内容ばかりだし、中には深く考えさせられるものもあった。こんな素材を入試問題にしちゃうICUってステキ。このようなものを読んで「面白い!」と唸れる人をICUは望んでいるのかもしれない。是非楽しんで受験勉強をしてほしい。
8. 最後に一言
オンレクを利用して問題に慣れ、自分なりの解答方法を研究することで合格できたんだと思う。地方にいて何が何でもICUという方には受講必須だと思う。
約2年前にICUの存在を知ってから毎日毎日ICUのことを考えていた僕が、今こうして合格体験記を書くことができて本当にうれしい。僕はICUに対して自他共に認める強烈なこだわりようを持っていて、ずっとアツい情熱を維持したまま突っ走ってきた。勉強の方も、これ以上できないというくらいまで対策したし、本番の試験も人文以外は完全燃焼することができた。試験当日、最後の英語の時間は体力的にもかなりツカれていたが、「絶対に入るんだ!!」という気持ちに押されて最後の0.001秒まで見直ししつづけ、マークミスを発見することもできた。強い気持ちとそれに見合う努力があれば合格できる可能性は高いと思う。
あと受験勉強において友達は大事。休憩時間にくっちゃべるのもいいリラックスになったし、自分が「オレはぜってぇICU入ってみせる」とウザイほど言いふらしていたお陰(?)で、試験前には一緒に勉強した多くの人からアツい応援をもらって、大きな力になったことは間違いない。彼らの存在なしには合格できなかったかもしれない。
僕のようにICUに惚れてしまった皆さん、最後まで強い気持ちを持って頑張ってください!