1. お名前、プロフィール
<お名前>
ryudo
<プロフィール>
東京の私立高校生、吹奏楽部
2. 受験形態
一般入試(センター無し)
3.予想得点
リベラル得点 = 5割
人文科学得点 = 6割
社会科学OR自然科学得点 = 8割
英語リスニング得点 = 6〜7割
英語リーディング得点 = 8割
4.併願校
明治大学文学部、国際日本学部
早稲田大学文学部、文化構想学部
慶應義塾大学文学部、総合政策学部
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
前々から名前は知っていたが、一時期大学で何をやりたいかが分からなくて悩んでいたときに入ってから専攻を選べるシステムに惹かれた。それと自分に興味がもてそうなメジャーもあった。
6.ICUに期待するところ
英語を鍛えて、それ以外の学問も幅広く勉強したい。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
・入学してからメジャーを選べるところ
・興味のあるジェンダー・セクシュアリティについての研究の環境が良さそうだったこと。
・英語教育の環境も充実してて、文理を問わず幅広く学べること
こんな感じのことを書いた気がします・・
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
ジェンダー、特にクィア理論や性の多様性についてがまず一番ですが、その他の学問の視点も吸収したいので色々な学問の基礎に触れてみたい、という風に書きました。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
音楽が好きで、ピアノを弾くことが趣味です。高校では吹奏楽部に所属してサックスパートを担当していました。
ジャンルはクラシックとジャズが好きなのですが、大学に入ってからは両者を共通に支えている音楽理論についての勉強もしてみたいと考えています。(ほぼ原文ママ)
b. リベラルアーツ学習適性
完全にオンレクのみで乗り切りました。あの試験は平均点がとれればいい科目だと思うので、オンレク受講生は本当にそれ以外何もやらなくていいとおもいます。そうでない方はSPIの対策本を使うのが主流みたいな印象です。
でもあえて言えば、最近の年度になってからは理数系の問題の比率・難易度が共に非常に上がってますので、色々手を出す前に数学�T・Aをやっておくのはていいかもしれないです。(文系の数学アレルギーがある人のみ)あとはできる問題だけを素早く判断して解いていって分からない問題はbかcで決まりです。大学側もきっとそういう能力を測ってるんだと信じることにしました。
c. 人文科学
過去問を解きまくる。以下すべての試験は同じ方法で乗り切りました。オンレクで最後の88年度の問題まで解いて、答え合わせをして、復習をする。それだけでもまず形式に慣れますし、ICUの入試において、あの特殊な形式に他の受験生よりどれだけ慣れているかというのは、最終的に、学力云々以前に精神的なアドバンテージになります。
内容、主題はすべての年度に渡って普通の大学入試にではまずお目にかかることのない非常にマニアックかつ抽象的な恐ろしい文章が出題されます。また長いので、焦らず読む精神力を要求されます。ですが一読して理解できるほど簡単な内容ではないので、ある程度新書を読むようなつもりで勉強しないと、正直完璧に読みこなすつもりでやっても知らないことばかりで「宇宙語だー・・」って感じで終わる可能性が高いので過去問演習で逆に知識を吸収していきましょう。やっていくうちに似たような話題が出ることもありますし、その時に非常に読みやすくなります。問題も満点ではなく、合格点が取れればいいわけです。興味の持てない話題でも、頑張って食らいついていきました。
d. 社会科学
人文科学はやや現代文的要素が強い科目ですが、社会科学は政治経済を中心とした話題が主に出題されるので、自分はやる余裕はなかったですが政治経済を勉強しておけば良かったなぁとかなり後悔しました。自分はセンターの公民は倫理で受けたので倫理は勉強していたのですが、これはどちらかというと人文科学で役にたちます。またこれを選択されている方は恐らく皆文系ですので日本史または世界史の勉強をしていると思いますが、正直そこで得た背景知識は本当に役にたちます。これは人文科学でも同じです。自分は世界史でしたが、世界史選択でよかったと何度思ったかわからないです。
社会科学では知識問題の比重が他と比べて非常に高く、政経の範囲の知識問題が多数を占めるのですが、日本史世界史でやった範囲とかぶってるものもちょこちょこ出てくるので、そこで悔しい思いをしないよう複雑なので敬遠しがちですが、現代史をきちんと勉強しとけば政経をやってない人でもそういった問題を得点源にできます。あとやっぱり時事問題に関心を持つことが大事だと思います。
全体として読解とは関係のない単発の問題も割とあるので、年度にもよりますが先にそれを解いてしまってそれから本文を読んで解く・・というやり方でいってもいいと思います。
e. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
2007年度からは傾向が変わり、それまでの形式とうって変わってTOEFLとそっくりな形式および内容でリスニングの試験を実施しています。僕はあまり特殊なことはせず、オンレク特典で配送されたTOEFL用の問題集と、オンレクで配布されている新傾向になってからの問題と、大学HPで公開されている最新年度の問題をDLして練習をしていました。大学側から公開されているリスニングのファイルは絶対聴いとくべきです。あれと同じ声の人が本番も読み上げますし、本当に試験と同じテープを流しています。あとは不安になったのでオンレクのボイスエイドリーディングを何回も聞いて全文ディクテーションしたり、BBCのインターネットラジオやlearning Englishというコーナーを利用して色々な英語を聞くようにしました。
やはり時間が長めなのと、英語は全科目中最後に試験をやるので頭も体も疲れた時にやって集中力を鍛える練習をするようにしました。
ICUのリスニングは聴きながら読む、というハードな行為を要求されますが、ページをめくってから放送が始まるまでのわずかな時間を利用して読むのと、選択肢ではなく質問文だけをまず最初に一瞬でざらっと全部見渡すとかなり楽になりました。特にPart1は大体似たようなことしか聞いてこないうえに、短い会話文ですので聴くポイントさえ分かっていれば全勝を狙えます。
<リーディング>
ICUの英語読解問題対策は、これも結局過去問をたくさん解く以外何もやってないのですが、本当に過去問は大事だと思います。Part Iの読解問題は普通に英語を勉強してる上位校を狙ってるひとならそれほど苦労しないと思います。僕も特別に何かをやる、というよりは本当に普通の英語の勉強をし続けてたら報われました。最初に文法や単語・熟語を固めて並行して英文解釈の演習、そして長文・・・という風にです。流石に大学入試の長文は大人の読むような英文を読ませるので最初は中々内容が掴めず、苦しい時が長く続いたのですがやり続けいくうちに読めるようになって、そこからは英語を読むのも楽しくなりました。ただ、若干ICUの問題は現代文的能力を英語でフル活用させるときがあるのでそこは留意しておきました。
Part IIの空欄補充は、経験がモノを言う問題です。選択肢を選ぶ根拠は文法であったり、内容理解と推測であったり、あるいはどっちも必要な時もかなりあります。60分で最後にこの問題をやると全部終わらなくて最初のうちかなり焦ったのですが、同じ問題を2、3回解いたり、沢山の過去問を解いていくうちに虫食いだらけの英文を読む免疫ができてきて徐々に出来るようになりました。時々選択肢が全部正解だったり間違いに見える時もあるのですが、そういう時は直感をたよりにすると意外と当ったので最初にこれと思ったものを信じて解くようにしました。そういう問題もあるので、解説をしっかり読んで根拠を理解していくのが次読むときの道具としての経験になると思います。色々な英文を読んで前置詞なんかの勘を養うのが長期的な観点で役に立ちました。また、大体同じ先生が作っているせいか出す英文のテーマも似ている年後が後半結構ありました。そこまで来ると自信もつきます。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
勉強していて感じたことは、他大学の現代文の試験は現代文に頻出の話題についてどれだけ背景知識があるかがそのまま役にたってくれることが多いです。それはそもそも問題の材料にする文章の書き方が難解に作ってあり、自分の頭の中にあるその材料を駆使して、難解な文章を読解していく、という解き方をさせてるからだと思います。
ですがICUの人文科学や社会科学は、論文中の言葉自体は割と平易な言葉を使って書いています。ですが筆者の出す事例や末尾にある結論らしき内容が、理解できなくはないのに、そこについての問題を間違えるということが多々起きます。そういった問題は論文全体の趣旨の理解をベースに置いている問題であることが多いです。普通の現代文の文章量ならともかく、あの量の文章を一回で読んで全体の流れを把握できるようになるには、ICUの形式で練習する以外に道はないと思います。
試験当日は学力というより気力体力の勝負になるので直前期は早寝早起きをして、出来れば1日15分位でもいいので軽い運動をして衰えた体力を回復させるとベストだと思います。
また、私は塾や予備校に一切通わず学校と自分の勉強のみでやった口なのですが都内予備校が主催しているICU模試を最後の第二回目のみ受けました。あれで時間の感覚や体の疲れ方などを知ることができ、そのときの問題の出来はぼろぼろだったのですがそこで現状の厳しさを知ることができてとても有為な経験になりました。なので、できればそういうICU模試をやってるところは多くないので、自分で調べて怖がらずに積極的に受けるといいかもしれないです。またそうでなくても自分の家で本番の時間通りにやってみると、頭と体の疲れ具合の大体の感じをつかめるので1回くらいはやるといいと思います。
8. 最後に一言
問題の形式が特殊、というのは逆に本当にICUに来たいと強く思っている人だけを選んでいる、とも言えます。きちんと対策をした人は大丈夫です。他大対策の勉強もあって大変ですが、自分はICUに行くための勉強をしているんだから、と強く信じて、不安なことも多々あると思いますが、頑張ってください。
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