ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2022(3) せいじさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
せいじ
<プロフィール>
都立高校
中学生の頃に海外で教育を受けていました
2.受験形態
4月入学帰国生入学試験 (ユニヴァーサル・アドミッションズ)
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
ICUを知るきっかけは、周りにICU出身の人が多かったことなので、幼い頃からなんとなくICUに憧れはありました。いざ大学受験に向けて本格的に準備を始めた際、様々な大学のホームページを見る中ICUのものが一番しっくりときて、やはり自分の居場所があるのはここかな、と感じ受験を決定しました。
6.ICUに期待するところ
様々なバックグラウンドを持つ人たちと話すこと、友達になることが一番楽しみです。
7.受験対策
願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
中国在住中、反日デモ参加者の一部はアルバイトが行っていることを知った。自らの政治的思想からではなく経済的なニーズで政治運動を行う人がいる現実に衝撃を受けた。改めて物事には表面からは見えない事情があること、また、多くの問題は様々な分野の課題が複雑に入り組んでいるため、一つの学問分野で分析しきることは不可能であることに気付いた。だからこそ、違う興味や経験、価値観をもった人が集まるICUで学ぶことは、社会を客観的に見る上で非常に価値があると確信している。
願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
ICUではメディアの政治報道のあり方についてMCC、政治学、歴史学などの分野から研究したい。高校では論文執筆を通し、メディアがいかに政治に利用され世論をコントロールしてきたか、一方でメディアが世論を煽っていかに政策に影響を及ぼしてきたか、などメディアの果たす社会的役割の重大さを学んだ。これまでは中国に限定して研究してきたが、ICUでは日本を含め様々な地域におけるメディアの責任と役割、目的と理想を多方面の学問的視野から学び、今の世界に溢れる情報とどう向き合うべきか、考えたい。
願書-3「あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください。また、あなたはICU にどういう意味を見いだしますか。(350 字以内)」
幼い頃から自分含め人がどれほど自らの文化的アイデンティティや歴史に束縛されているか実感していた。日本で平穏に暮らしていると忘れてしまいそうになるが、平和も自由も当たり前ではない。昔は世界の諸問題は全て他人事だったが、このシンプルな事実を身に染みて感じたことは、社会について学ぶ原動力になり、多角的な視点を求める姿勢に繋がっている。社会を偏りのない視点で捉えるにはまず私が己を再認知し、自らの束縛を知り、解放される必要がある。私にとってICUはこの目的を叶えるために最適な環境だと考えている、みたいなことを書きました。
d. 推薦状2通
僕が個人的に好きな先生にお願いしました。どちらも高校の先生です。
g.オンライン面接 (二次試験)
zoomで、面接官二人に対し受験者一人。15分程度でした。
志望理由などの一般的な質問から、僕のウィークポイントなどの個人的な質問、あとはメインは提出した書類についての質問が多かったです。
・メディアの悪い点は何だと思いますか?
・メディアと政治の理想の関係は何ですか?
・色々勉強できると言っても、軸を持っていなければならない。何を一番勉強したいですか?
・具体的に学んでみたい教授や授業はありますか?
など。
また、
・今の日本は平和だと思いますか?
・平和の定義は何ですか?
などという抽象的な質問も最後にされました。
二次試験ポイント
試されていると思わず、ICUの教授とお話できることを楽しみ、良い機会として捉えてみてください。緊張に負けず、自分の奥深いところをさらけ出しちゃってください。
8.最後に一言
これは受験一般に言えることですが、偏差値やネームバリューにとらわれず、自分に合うところ、自分と似た信念を共有しているところを探してください。そのほうが受験にも確信を持って向き合えると思いますし、面接の時なども自分を信じて話すことができると思います。
(追加の質問 4月帰国生の小論文の形式や問題を教えて下さい)
今年度は出願時にファイルをオンラインフォームから提出する形式でした。
問題は全部で四つほどの問いがあり、全体的に「科学的」であるということは何か、またコロナ禍の政策と科学的根拠についての関係性のようなものが問われたもので、2500字以内で書くというものでした。引用したものの脚注の書き方なども詳しく指定されました。