2025年度のICU入試受験、お疲れ様でした。
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ICU(国際基督教大学)は2月1日実施の2025年度一般選抜の人文・社会科学で出題ミスがあったことを2月3日に公表しました。
受験生の情報によると、人文・社会科学は試験中にも特定の問題の解答記号の訂正があったようです。
ICUの場合は資料文からすべて書き下ろしで入試問題を作っているので、定期的に出題ミスは出てきてしまいますね。実際のICU入試でも訂正等が出ても焦らないことが重要です。
また、ICU入試対策として、近年の出題ミスがあった設問はいずれも全員正解の対応がされている点は念頭に置いておきたいところです。その意味では、特定の問題の回答に時間を使いすぎないことがとても大切です。全員正解の問題に使った回答時間は完全に無駄になってしまいますので。
2025年度ICU入試は2月1日(土)に実施されます。試験に先立って入試要項を再確認し、2025年度入試の試験会場の確認や試験当日の注意点をまとめていきたいと思います。
2025年度入試の試験会場として用いられる校舎はT館、理学館、ICU高校です。ICU本館は改装中のため使用されません。
注意点として、本館に比べるとT館、理学館はトイレの数が多くないので、休み時間は早めにトイレに行った方がよいです。
なお、試験室割当表は地図上のAの位置に掲示されます。試験当日はバスから降りてICU教会方面に進み、教会前のロータリーを右に曲がる形になりそうです。試験前日の正午から試験室割当表が表示されるので、前日に下見に行く場合は正午以降に行くとよいでしょう(前日は試験会場には入れませんが教室割は見られます)。
去年までは自然科学はICU高校を使用していましたので、例年通りであるなら、人文・社会科学選択はT館と理学館、自然科学選択がICU高校試験会場になりそうですが、現時点ではどうなるかは分かりません。
会場への移動は武蔵境駅からバスの利用が推奨されます。試験当日は武蔵境駅南口からICU行きの臨時バスが出ていて、例年スタッフも配備されているので、指示に従って列に並びましょう。
2025年度から最大3方式を併願できるようになったため、併願すると受験票に複数の受験番号表記されます。この場合は併願数にかかわらず、すべての科目で★の付いた受験番号を解答用紙に記入します。試験教室も受験番号によって分かれていますので、当日は★のマーク受験番号を見ながら教室を探しましょう。机にも受験番号のシールが貼ってあります。
2025年度入試は以下のような時間割で行われます。
1限9:30 – 10:40
2限11:10 – 12:40
3限13:50 – 15:20
4限15:55 – 17:05
各時限間の休み時間は以下の通りです。
1限-2限の間:30分
2限-3限の間:70分(1時間10分)
3限-4限の間:35分
休憩時間は短めなので、早めにトイレに行った方がよいです。昼休みも去年より5分短くなっています。ICU学内にはコンビニもありますが、試験当日に利用できるか不明で、利用できたとしても混みそうなので、昼食は必ず持参しましょう。
以上、試験会場や試験当日の注意点をまとめてみました。当日は体調を万全にして試験に臨みたいところですね。
ICU(国際基督教大学)の大学入試では、2025年度に変更点があり、一般選抜の「3教科型」に加えて、「英語外部試験利用」または「日英バイリンガル面接利用」のいずれかを面接型試験を併願することが可能です。
本記事では以下の内容を説明しています。
1. 3教科型入試に加えて、面接型試験を併願を利用すべき理由
2. 英語スコアがある場合は英語外部試験利用を選ぶべき理由
3. 英語スコアがない場合も日英バイリンガル面接利用を併願すべき理由
ICU一般選抜では、3教科型入試に加えて、面接方式試験を併願可能です。文系の受験生の場合、一般選抜の受験には主に以下の3パターンがあります。
1.人文・社会科学選択のみ
2.人文・社会科学選択 + 英語外部試験利用
3.人文・社会科学選択 + 日英バイリンガル面接利用
以下においては「3教科型」に加えて「面接型」を併願するメリットを説明します。
<合格チャンスの最大化とリスク分散>
併願をすることで複数の合格機会が得られ、受験におけるリスクを分散できます。3教科型の試験で万が一失敗しても、面接での評価が補完してくれる可能性があります。また、試験当日の体調不良や苦手分野の出題といった予測不能な要因の影響も軽減できます。このように、併願は合格可能性を広げながら、受験に伴うリスクも抑えられる、受験生にとって非常に効果的な選択といえるでしょう。
<追加の負担の少なさ>
3教科型を受験している場合は、「人文・社会科学(and/or自然科学)」「総合教養(ATLAS)」「英語」の会場試験を受験します。「総合教養(ATLAS)」などの科目は面接型入試にもそもまま適用されるので、併願しても試験会場で受ける科目は同じです。さらに、二次面接はオンラインでZoomを使用して実施されますので、自宅で受験できます。再度試験会場に行く負担はありません。よって一般選抜を受けるならば、面接型の試験の併願をしておいた方が得です。
<コストパフォーマンスの良さ>
ICUの併願費用は1方式30,000円、2方式併願でも40,000円と、追加10,000円で合格の可能性を倍増できます。他大学の併願に比べて出願料が抑えられる点も魅力です。2025年度から受験料が大幅値下げされた点からも、ICUが併願を推奨していこうという方向性を感じます。諸物価が上がる中で、素晴らしい決断だと思います。
1.人文・社会科学選択 + 英語外部試験利用
2.人文・社会科学選択 + 日英バイリンガル面接利用
英語外部試験利用と日英バイリンガル面接利用はいずれかを選択する必要があります。
結論として、英語外部試験で出願可能なスコアを持っている場合は英語外部試験利用を受験すべきであると考えられます。
<英語外部試験利用の最大のメリット:「事前に英語スコアを確保できる」>
英語外部試験利用の最大のメリットは、「事前に英語スコアを確保できる」点にあります。TOEFLやIELTSなどの試験を出願期間までに複数回受験することで、最もよいスコアを提出できます。
また、通常のICU入試当日に「3教科型」の英語試験で失敗しても、「外部試験利用」の合否判定には提出済みの英語のスコアが使用されるという点では、リスク分散や保険としてすぐれています。
<二次面接が日本語のみ>
もう一つのメリットは、「二次面接は日本語のみ」という点です。日英バイリンガル面接利用では面接での英語力も評価の一部となりえます。一方、英語外部試験利用の場合、提出されたスコアによって英語力はすでに証明されているため、面接は日本語のみで実施されます。面接では、英語で即答するプレッシャーがなく、 志望理由や学問への関心といった重要な部分に専念できます。
英語スコアがない場合でも「日英バイリンガル面接利用」を「3教科型」と併願することで、次のようなメリットが得られます。
・3教科型を受験との併願で、会場試験での追加の科目はない。
・英語外部試験スコアが不要なので、スコアがなくても挑戦できる。
・一次選考の合格発表後から面接まで8日間はある。発表を聞いてから英語面接の練習は可能。
・「日英」であるから、日本語でも面接は行われる。英語でうまく言えなかった内容を日本語でカバーできる可能性もある。
ちなみに、「日英バイリンガル面接利用」と書いてありますが、面接を日英2言語でやりますよという意味であって、バイリンガル専用の試験という訳ではないです。
<募集人員の違い>
英語外部試験利用の募集人員は10名です。日英バイリンガル面接利用の20名より少ないですが、これは出願可能な英語スコアを保有している受験生が限られることを想定しているためだと考えられます。募集人員の違いは必ずしも難度の違いではありません。一例として今年度より総合型選抜の募集人員は増員されましたが、実際の合格者はさほど増えませんでした。
<二次面接辞退者の存在>
過去のICU入試では、旧B方式(現「英語外部試験利用」)の受験生は、3教科型の一般入試で先に合格し、英語外部試験利用の二次試験を辞退するケースが少なからずありました。高い英語スコアを持つ受験生は、一般選抜でも高得点を取る傾向があるためです。恐らくこの傾向は変わらないので、引き続き「3教科型」と「英語外部試験利用」もしくは「日英バイリンガル面接利用」を併願した人の中には、「3教科型」で合格をして二次面接を辞退する方も一定数出てくるものと思われます。当然辞退者がいるということはその分は実質の倍率は下がっているわけで、その意味でも、これらの併願は保険として機能しやすい傾向があると考えられます。
<入試制度を補完>
ICUは私大には珍しく、入学試験で補欠合格を一切出していません。その意味では、これらの面接型の入試は入学者を補完する機能があるとも解釈できます。
実際に、「面接型」の合格発表は、「3教科型」の入学手続き締め切りより後です。つまり「3教科型」の入学手続き状況が確定してから、「面接型」の合格発表が行われるため、仮に入学手続きが例年より少ない場合は、「面接型」の合格者数が若干増やすなど調整も不可能ではないでしょう。さらに「面接型」は二次試験の試験日程が遅く、志望動機等を問われる試験でもあるので、ICUの志望順位が高い人が受験する傾向もあると考えられます。合格者がICUに入学する確率は3教科型より高く、入学者数を補完する役割が期待できます。
事実、旧B方式(現「英語外部試験利用」)で受かった方にインタビューすると「3教科型はダメだったけどB方式で救われてよかった!」と言う方がとても多かったので、やはり面接型の試験の併願は、入試を補完する制度として機能している部分はあると思います。
2025年度以降のICUの入試では、3教科型に加えて「英語外部試験利用」または「日英バイリンガル面接利用」のいずれかを併願することもできます。実際のところ1万円の追加負担で合格可能性を高められるのは、受験のコストパフォーマンスとして非常に優れています。少なくとも会場試験には追加科目がないわけですから、タイパも良いです。3教科型だけで受験するより、面接型を併願することで保険にもなり、合格のチャンスが広がります。
2025年度入試のICU入試の一般選抜では、各教科の時間が以下のように変更されます。ICU入試対策として時間変更の確認と、問題構成の予想をしていきたいと思います。
ずばり、1日で4教科実施する時間割に戻すためです。元々ICU入試は2014年度まで4限まである時間割で実施していましたが2015年からしばらく3限までの時間割で実施されていました。
2025年度は選択科目が併願可能になるので、4限の時間割が復活することになります。4限までの試験を実施するために各教科の試験時間を80分から70分に戻す調整が行われます。
2014年度までは各試験が70分で実施されていた実績を踏まえて、問題形式は変わらず、そのまま10分短縮されると思われます。2015年度に80分に変更されたものが、元の70分に戻るイメージだと思います。ただし総合教養は冒頭で資料を読む時間が設けられ、Part分けがなくなるという変更があります(別の記事で紹介)。
ICU入試対策としては2015年度以降の過去問は、80分という指示があっても、70分で解く演習をしておくとよいでしょう。
英語は全体で20分短縮され、リスニングは30分から25分に、リーディングは60分から45分に変更されます。配点も90点から80点になり、試験時間(70分)と配点(80点)を他の教科とそろえた形です。
英語リスニングは試験時間が約30分から約25分へ変更されます。仮に現在のリスニングのフォーマットのままで、放送時間が5分短縮される場合は、Part IIIの講義が3つから2つになるのではないかと予想します。実際に2008年度まではリスニングでは、講義文は2題で出題されてました。
ただしリスニングは今までも年度によって長さが結構違っていて、特にここ2年ほど、Part IIIの講義の長文化などによって、過去2年で放送時間が5分ぐらい伸びていました。そう考えると従来の出題でも5分短縮は実現できるので、その場合は出題形式は変わらないかもしれません。
英語リーディングは60分から45分へ変更されるため、一番影響が大きい科目です。こちらは15分短縮しなくてはいけないので、大問が1つ無くなるでしょう。こちらも過去の入試問題を参考にすると、2016年度まではPart 1で読解が2題、Part2の空所補充が1題で構成されており、以前は長くその形式が続いていました。その点を踏まえると2024年度の過去問からPart I text3を無くした形になるのではないかと予想します。
試験時間が短くなることで更なる読解のスピードが求められる可能性があります。ICU入試対策としては、英文をスピーディに問題を読み、素早く設問に答えていく演習をしてくことが大切でしょう。
以上をまとめると以下のような予想になります。時間以外はあくまでも予想なので、実際の出題がどうなるかは分かりません。ICU入試対策としては問題形式が変わる可能性を踏まえつつ、実際の試験では臨機応変に対応できるようにしておきたいところです。
1.人文社会と自然科学は80分から70分に変更。問題形式は恐らく変わらない。
2.総合教養は80分から70分に変更。40問であることは恐らく変わらない。Part分けがなくなり、試験冒頭で資料を読む時間が設けられる(変更内容は別の記事を参照)。
3.英語リスニングは30分から25分に変更。Part IIIの講義数が減るなど出題形式が変わる可能性がある。
4.英語リーディングは60分から45分に変更。15分短くなるので、出題形式が変わる。
ICU(国際基督教大学)の2025年度総合型選抜の合格発表が11月1日に行われました。今年度の志願者数は367人で、昨年度の300人から22.3%増加。合格者数も117人(昨年度111人)と5.4%増え、競争倍率は2.7倍から3.1倍に上昇しています。
<ICU総合型選抜結果>
総合型選抜人気の高まりには、複数の要因が考えられます。
特に注目すべきは、海外留学を断念せざるを得なかった層の動向です。円安や学費の高騰の影響で海外大学への進学困難となる中で、国内で英語による高等教育を提供する選択肢が限られている現状において、ICUは数少ない受け皿となっています。
ICUは英語での授業が豊富で、国際的な環境が整っていることから、海外大学進学を検討していた学生たちにとって、現実的な選択肢として浮上している面もあるでしょう。特に、総合型選抜では英語力や国際経験を評価される機会があり、海外大学進学を目指していた層のニーズと合致している面があります。
しかし、総合型選抜の人気が必ずしも一般選抜の志願者増加につながるとは限りません。実際、昨年度は総合型選抜の志願者が増加したものの、一般選抜の志願者数は横ばいでした。これは「需要の先取り」という見方もできます。他大学を含めて総合型選抜で早期に進路を決める受験生は増加傾向にあるため、必然的に一般選抜の志願者数は影響を受けることになります。
2月に実施される一般選抜においては、総合型選抜ほど国際性を重視しない高校生をどれだけ引きつけられるかという点も問われるでしょう。総合型選抜の人気が高まる一方で、一般選抜がこの層のニーズに対して十分な魅力を提供できているかどうかは、今後の入試動向を左右する重要な要素です。
特に理系の受験生の確保は課題の一つです。ICUはリベラルアーツのイメージが強く、理系プログラムの認知度が十分ではない点はあるでしょう。しかし、グローバル化が進む科学技術分野において、幅広い教養と英語力を備えた理系人材への需要は確実に存在します。ICUの特徴である文理融合型の教育は、将来的には大きな強みとなる可能性を秘めています。
2月の一般選抜の結果は、総合型選抜の志願者増加が単に早期進路決定を目指す層を取り込んだのか、それともICU全体として新たな層を開拓できたのかを示す指標となりそうです。また、ICUが国内外問わず多様なバックグラウンドを持つ学生を引き続き引きつけられるかどうか、今後のICUのリベラルアーツがどのように進化するかにも注目が集まります。
今年度ICU祭は10月13日、14日の2日間実施されました。2024年のICU祭のテーマ「燦々/SUN SUN」で、当日は天候に恵まれ、まさに太陽の輝きを感じられました。バスロータリー付近に設置されたゲートは、多くの来場者の写真スポットとして人気を集めていたようです。
入り口を入ってすぐには総合案内所があり、ここでICU祭のパンフレットが配布されています。
ICU教会までのスペースには業者によるワゴン出店が並び、プロっぽい、比較的高価な食品が提供されていました。
学生による出店はICU教会から先のバカ山周辺で展開されており、多彩なフードテントが並んでいました。
今年度は本館が改装工事中のため、各団体の企画は主にN館の教室を用いて行われました。本館の裏側からは改装工事が本格的に行われている様子もうかがえます。
N館内部の様子。アーチェリー部のアーチェリー体験は今年も大人気でした。プレミアム版も登場し、競技用の弓を試すこともできたようです。N館の吹き抜けではICUのメジャーを紹介するパネル展示が行われていました。ICU入試受験生向けの企画もN館で行われており、熱心に各メジャーの紹介を読んでいる高校生もいましたね。
写真左はN館1Fの教室です。N館は昨年度に改装が終わって、今年度は主に授業用の教室として活用されています。2025年度2月に実施されるICU入試では改装中の本館が使えないため、N館の教室が活用されることになりそうです。
写真右は300人を収容できるT館の大教室です(T-171)。ICUにはN館の大教室(N-220)が以前からありましたが、階段が急あったり、机の1列が長くて移動や着席に時間がかかるなどの問題がありました。この大教室はそれらの点も踏まえて、勾配が緩やかながらも、奥の席からでも見やすい構造になっていますね。
新D館1Fに今年度からオープンしたファミリーマート。コンパクトながら、学生向けに食品が充実しています。営業時間は8:00から20:00まで。キャンパス内での買い物がぐっと便利になり、学生生活をサポートする心強い味方となっているようです。
ICUキャンパスの魅力を象徴するバカ山付近の牧歌的な風景は、学生たちにとっても訪れる人々にとっても心和む場所です(写真左)。右の写真は今年度ICU祭のパンフレットと、グッズのICU用語辞典クリアファイルです。
今年度のICU祭は本館が使えないながらも、創意工夫のある企画が多数実施されていました。
一方で、本館が持つ収容力の重要性が再認識されたICU祭でもありました。本館改装期間中に行われる2025年度のICU入試は、N館やT館が利用されると思われますが、トイレなどのインフラ面での課題が浮上しそうです。
2024年度のICU祭は、10月13日(日)と10月14日(月)に開催されます。ICUへの進学を考えている受験生の皆さんに向けた特別なイベントが多数用意されていますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。中でも特におすすめのイベントをご紹介します。
お早めの予約をおすすめします。人気のイベントは定員に達する可能性があります。特にELA。
◎ELA体験授業【特におすすめ!予約を急げ!】
○キャンパスツアー【おすすめ!】
受験生向けトークセッション
<キリスト教企画>
○公開キリスト教概論【おすすめ!】
新企画:ICU自然ツアー
特におすすめの「ELA体験授業」と「キャンパスツアー」は、ICUの特徴的な教育と環境を直接体験できる貴重な機会です。これらのイベントを通じて、ICUでの大学生活をより具体的にイメージすることができるでしょう。ただし、現在アナウンスされている情報ではELA体験授業は各日程で1回のみで、大ホールでの実施ではないため、予約が早期に埋まる可能性もあると思われます。早めに予約することをお勧めします。また、公開キリスト教概論は、ICUのモデル授業に相当すると思われますが、キリスト教概論はオープンキャンパスでもあまり実施されておらず、貴重な機会です。2024年10月13日、14日の2日間、ぜひ複数のイベントに参加して、ICUの魅力を存分に感じてください。受験生向け企画は予約は必須ですので、ICU祭実行委員会のSNSアカウントからQRコードを読み込み、予約フォームから早めに手続きを行ってください。
ICU祭は予約なしで参加できますが、受験生向け企画は事前予約が必要です。予約方法は以下の通りです:
『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』
今回は『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』という本について紹介します。この本は、ICUの教授たち(伊東先生、森島先生)が執筆した、リベラルアーツ教育の魅力と可能性を探る一冊です。ICU入試受験生が読むべきかどうかという視点からレビューしたいと思います。
伊東辰彦・森島泰則 編著、『リベラルアーツという波動: 答えのない世界に立ち向かう 国際基督教大学の挑戦』、学研プラス、2019
本書は、「リベラルアーツ主義」の提唱から始まります。著者たちは現代社会における大学教育の使命について深く考察し、幅広い知識と柔軟な思考力を養うリベラルアーツ教育の重要性を説いています。
特に興味深いのは、「大学教授、高校生のチャレンジを受ける」という章です。ここでは、高校生からの深遠な問いに大学教授が答えています。「過去のことはなぜ美化されてしまうのか?」「人間には生きる目的があるのか?」といった哲学的な問いかけに対する教授の回答は、リベラルアーツ的思考のプロセスを体現しており、皆さんの知的好奇心を刺激するでしょう。
リベラルアーツ教育の効果を知るには、卒業生たちの声を聞くのが一番です。本書では、教員として活躍する卒業生や、様々なキャリアを歩む卒業生たちの座談会が収録されています。
ICUが導入した「ATLAS」(総合教養)についても解説されています。日本語のリスニング試験を行う理由や、その背景にある教育理念が説明されており、大学入試の新しい形を知ることができます。
最後の章では、世界のリベラルアーツ教育の動向が紹介されています。日本だけでなく、グローバルな視点で教育を考えることの重要性が強調されています。
特に印象的なのは、ICU創立のいきさつに関する記述です。戦後間もない1949年、日本の民主化と平和構築に貢献する人材を育成するという理念のもと、ICUが設立されました。この創立の精神が、現在のICUのリベラルアーツ教育にも脈々と受け継がれていることがわかり、大学の理念と実践の一貫性を感じることができます。
リベラルアーツの定義は一概に言い表すのが難しいのですが、ICUで実践されている教育は以下のように捉えることができるでしょう。それは、多岐にわたる学問分野を横断的に学ぶことで、幅広い知識を獲得し、同時に物事を多角的に分析する批判的思考力や、新たな発想を生み出す創造性を育むことです。つまり、特定の専門分野に特化するのではなく、人文科学、社会科学、自然科学などの様々な領域を学ぶことで、柔軟な思考力と豊かな教養を身につけ、複雑な現代社会に対応できる総合的な能力を養成することを目指しているのです。この内容はICU入試にも反映されています。
本書を読むと、ICUのリベラルアーツは、単なる知識の習得を超えて、未知の課題に立ち向かい、未来を切り拓くための学びを目指しているように思われました。
『リベラルアーツという波動』は、大学での学びや入試について考えるきっかけを与えてくれる本です。ICUについて詳細に書かれた貴重な資料であり、ICUの教授陣が執筆しているため、通常の大学案内では触れられないような深い洞察や内部の視点が含まれています。カリキュラムの背景にある教育哲学、教室内での具体的なディスカッションの様子、さらには卒業生たちの座談会などの内容も盛り込まれています。
これからICUを目指す高校生にとっては、一読の価値がある本です。ICUに興味がある、あるいはリベラルアーツ教育について詳しく知りたいと考えている学生にとって、参考になる一冊だと思います。ただし、入試に際して読まなかったからといって不利になるようなものではありません。
2024年度に編入でICUに合格したこくさいさん(以下Iさん)インタビュー後編
–ICU入試、編入試験の実際–
(ICU入試では編入生と一般生は区別なく同じ試験を受けるが、編入生は試験教室が違う?)
周りの机には編入生用の受験番号が貼ってあったので、編入生同士は近くで受験していたと思います。編入生専用の教室であるかどうかは分かりませんでした。一般の受験生に混じる形だったかもしれません。
(実際に編入でICU入試を受けてみた感想は?)
現役で受験したときより全体によく解けたという感じはありました。過去問演習をこなして慣れていたのが大きいと思います。知識問題などは答えられない問題もありましたが、読解は解きやすい問題が比較的多いと感じました。
–外部英語試験利用、二次試験の面接に関して–
(面接をしたのはどんな先生で、どんな質問をされた?)
生物学と経営学の先生でした。経営学の先生は私の所属していた経済学部に学問領域が近いので、学術的な踏み込んだ質問もありました。
(ICUでは現役生も編入生も同じ試験を受けるが、面接で聞かれる質問は、編入生であることが前提の質問?)
はい、編入希望であることは面接官の先生はご存じでしたね。なんでわざわざ編入するのかということは詳しく聞かれました。
(編入したい理由としてはどう答えた?)
前の大学で自分なりに色々な分野の勉強をしたり、活動をしている中で、お互いに高め合えるような環境に身を置きたいと思うようになった、という事を具体例を交えて答えました。
(本音で答えた?)
本音で答えました。自分の場合はこの学問がやりたいというのはまだはっきりとは決まっていなくて、勉強するための環境を求めてICUに入った感じです。
(面接の雰囲気は?)
前半は踏み込んだ質問などもありましたが、途中から和やかな雰囲気になって、最後は雑談のようになっていましたね。サークルの話などをいろいろ聞いて下さった事が印象に残っています。学生の素の部分を見てくれているのかもしれませんが、落とすための面接ではないのかなという印象は持ちました。
(オンライン面接だが、面接は自宅の部屋で受けた?)
はい、自分の部屋で受けました。事前に接続テストがあって、その際に音声やカメラのチェックがありました。面接時は必ずイヤホンを使うように言われたと記憶しています。
–ICU入学後の様子–
(実際にICUに入学した印象は?)
ICUは学問に対する意識が高くて、その点は前の大学とは全く違うと感じています。
前の大学の経済学部で、大学院に行く学生は少数派でした。100人いて1人か2人という感じです。効率的に単位を取って卒業すればよいと割り切っている人が多かったと思います。
ICUでは全体で20%、理系は70%の学生が大学院に進学しているそうなので、アカデミックな意識がとても高い大学だと思います。学生同士で話しをしていても、今はどんな領域に関心を持っていて、将来はどんな研究を進めていきたいとか、そういう会話が普通に出てきます。前の大学ではほとんどなかった雰囲気ではありますね。
(授業の違いは?)
ICUでは授業に出席して当然、というのは大きな違いですね(笑) 前の大学ではどれくらい休めるかということを確認してそれに合わせて出席したり自主休講したりという雰囲気があったのですが、ICUの場合は少なくともELAは全部の授業に全員が出て当然とみなされています。
また、ICUは学部の垣根が無く、どの授業も履修できるというのはよい所ですね。前の大学では経済学部にいたのですが、企業でインターンをする機会があって、経済よりは経営の方に興味が出てきました。しかし法政大の場合、経済学部と経営学部は全く別の学部でキャンパスが50kmぐらい離れているので、特に必修の多い1年生や2年生が別のキャンパスで授業を受けるのは難しいです。
ICUは学部の垣根なく授業を受けられて、入学後に興味関心を持った内容をメジャーにできるので、そこは魅力ですね。
(編入してからは3年で卒業できそう?)
自分の場合は前の大学から編入できる授業をあまり履修していなかったので、編入できる単位は最大で20単位ぐらいになりそうです。授業を多めに取っていけば3年で間に合う計算ではありますが、実際にどうなるかはまだ分からないですね。
(編入生同士はコンタクトを取っている?)
はい、編入生はICUの入学式で一番前の方に座っているのでそこでLINEを交換したり、後から紹介してもらったりして繋がりができています。編入生もいろいろな方がいるなぁという感じです。やはりオンレクを受けていた人は多いですね。
(これから編入する人にアドバイスはある?)
編入生であってもICUでは最初は授業を取り過ぎない方がよいと思いました。
ELAは基本的に対面授業で、課題が多いです。私は授業を目一杯入れてしまい、通学時間が倍になった事もあって、入学後に体調を悪くしてしまった時期がありました。オーバーワーク気味だったと思います。前の大学に1年間通って慣れていたつもりですが、それでもきつく感じました。
また、入学当初は自宅から2時間かけて通っていましたが、6月からより近いエリアに引っ越して一人暮らしを始めました。ICUは1年生の間は1限目から(8:50~)の授業が週に何回かあるのですが、家が遠いと朝の授業に出るのが大変です。また、帰りの通学時間を考えると、勉強やサークル活動などでも遅くまではいられません。時間をかけてICUに通学している学生も中にはいるので、実際に通ってみて考えるべきところだとは思いました。
後はサークルですね。編入生は体育の実技など、新入生が取る授業の一部が免除されている事が多いと思いますが、その分、積極的に知人を増やしていく必要があります。居場所を作る意味でもサークルには入った方がよいと思います。