ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜

前回に引き続き2025年度以降のICU国際基督教大学の入試制度変更に関する内容をお伝えします。

2025年度以降の募集人員の変化

ICUの3月末に公表した2025年度以降のICU入試の募集人員では、一般選抜の募集人員が70人減り、総合型選抜(AO)や推薦入試、帰国生向け入試の募集人員が70人増加しています。

(*ICUの公表する募集人員の合計は620人であると表記されている。社会人の募集人員は「若干名」で、社会人以外の募集人員の合計は615人であるため、その他を5人と表記した)

一般選抜の募集人員を減らして、推薦等を増やす方向性が見て取れます。

ただしICU入試の過去の傾向を考えると、これによってただちに一般選抜が大幅に難化するという訳ではなさそうです。

今回の変更は、一般選抜の合格者数を減らすのが狙いではなく、一般選抜の受験者が減少傾向あるなかで他の方式の受験者が増えているため、試験全体で合格者の水準を維持するため実情に合わせて変更したという印象を受けます。

過去においても一般選抜の募集人員は変更されているものの、オンレクのデータを見ても近年の合格水準はあまり変化していないため、今後も一般選抜の難易度そのものはさほど変わらないと予想します。

一般選抜の募集人員

2025年度以降はICUの一般選抜が4方式に変更され、それぞれの募集人員は上記のようになっています。新方式では併願がしやすくなっています。

併願がしやすくなるという事は、重複合格する受験生も増える事になるので、その分を見越して合格者は多めに出す必要があるため、結果的には合格者数は今と大して変わらないという形になるかもしれません。

数学の出題範囲の表記の変更

2022 年度高等学校入学者から適用された学習指導要領の表記に対応するため、数学の表記が以下のように変更されています。ベクトルが数学Cに移動した事による表記の変更で、出題範囲そのものは変わっていません。この変更点はあまり気にしなくてもよさそうです。

<自然科学 現行>
数学 数学 I、数学 II、数学 A、数学 B(数列、ベクトル)
物理 物理基礎、物理
化学 化学基礎、化学 生物
生物基礎、生物

<自然科学 2025 年度以降>
数学 数学 I、数学 II、数学 A、数学 B(数列)、数学 C(ベクトル)
物理 物理基礎、物理
化学 化学基礎、化学
生物 生物基礎、生物

2025年末以降の変更まとめ 併願の活用がポイントに

ICU入試の募集人員は以前から実状に合わせて随時変更されてきたので、あまり気にしなくてよいでしょう。

重要な変更点としては一般選抜がより併願をしやすい4法式が変更される事です。

併願を活用する事で一般選抜の複数の法式で合格が狙えるため、特に2025年度以降にICUを第一志望とする受験生は、複数の入試方式の併願をいかに活用するかがポイントになりそうです。

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ICU国際基督教大学の入試関連のWebサイトが更新され、2025年度の入試からの変更点が発表されました。

2025年度ICU入試の主な変更点は2つです。

1.総合教養(ATLAS)の形式の変更
2.一般選抜が2方式から4方式へ変更
3.試験時間の変更

この記事では(I)総合教養(ATALS)の形式の変更と(II)4方式へ変更に関して見ていきます。

(I)総合教養(ATLAS)の形式の変更

<現行>
講義を聴き、資料を読み、以下の 4 つの分野の設問に答える。
① 講義に関する学際的な設問
② 「人文科学」の観点からの論述や資料を用いた設問を解く。
③ 「社会科学」の観点からの論述や資料を用いた設問を解く。
④ 「自然科学」の観点からの論述や資料を用いた設問を解く。

<2025 年度以降の入学者選抜>
特定のテーマに関する講義と1つの論述や資料に基づく設問を解く。
(講義、資料、設問の順番は未定)

現行の総合教養では15分の放送講義が流れた後に、60分で3パートに分かれた3つの論文を読み、それぞれの問題に答えるというものでした。

2025年以降の入試では、論文の部分が統合され、1つの総合的な問題となる予定です。

予想ですが、現行の人文・社会科学のように1つの大きな問題になり、そこに講義も加わるという形で、講義と問題冊子の内容はより一体感のあるものとなるようです。

冒頭に10分間資料を読んだ後に講義を流すようなフォーマットになる予定です。

<ATLAS形式変更の狙い>

今回のATLASの変更は「総合教養」というようにより統合的かつ一体的な試験にしたいという狙いがあるようです。現段階では「総合教養」でありながら各パートが実質的には独立しており、また分野ごとに出題されることで、ある種のパターン化がなされているとも言えます。試験全体として一体感のある講義と資料に変更することで「総合教養」というコンセプトに立ち返るという狙いがあるようです。

また、受験生の負担軽減という狙いも見えます。現行ではPart IVに「自然科学」のパートが用意されており、一部の問題は自然科学の知識を必要とします。現行の試験でも文系の受験生には配慮されていて、実際には完全に理系の問題はほとんど出ていないのですが、当サイトでも「文系なのですがPart IVの自然科学の対策はどうしたらいいでしょうか?」というのは受験生からも多く寄せられる質問の一つです。ATLASを統合的な問題に変更することで、「自然科学が必ず出される」という現行のイメージを払拭して、文系理系を問わずより多くの受験生にチャレンジしてほしいという狙いが見受けられます。

(II)一般選抜が2方式から4方式へ変更

<現行>
A 方式 総合教養、英語(リスニングを含む)、人文・社会科学又は自然科学
B 方式 第一次選考:総合教養、英語(出願書類として提出する英語外部試験の公式スコア)
第二次選考:個人面接(日本語:2024 年度選抜よりオンライン実施)

<2025 年度以降の入学者選抜>(方式名称は仮称)
一般選抜① 総合教養、英語(リスニングを含む)、人文・社会科学
一般選抜② 総合教養、英語(リスニングを含む)、自然科学
一般選抜③ 第一次選考:総合教養、英語(リスニングを含む) 第二次選考:オンライン個人面接(日本語および英語)
一般選抜④ 第一次選考:総合教養、英語(出願書類として提出する英語外部試験の公式スコア) 第二次選考:オンライン個人面接(日本語)

*一般選抜③と一般選抜④は併願不可(その他は併願可)

要するにA方式、B方式がさらに2つに分岐するようなイメージですね。

現行のA方式では人文社会科学と自然科学のいずれかを選択しますが、新方式ではこれらを併願することができるようになりました。

現行の時間割は以下のようになっています。

(1限)人文社会科学(もしくは自然科学を選択)、(2限)総合教養、(3限)英語

2025年度以降の時間割ではおそらく以下のようになると思われます。

(1限)人文社会科学、(2限)総合教養、(3限)英語、 (4限)自然科学 

一般選抜① の人は(1限)から集合して(3限)まで(=4限の自然科学なし)
一般選抜②の人は(2限)から集合して(4限)まで(=1限の人文社会なし)
一般選抜① ②を併願する人は(1限)に集合して(4限)まで(=1限,4限ともあり)
試験を受けるという形になると思います。

さらに、現行のB方式が2つの分岐したようなイメージで、一般選抜③と一般選抜④ が用意されます。

一般選抜③: 総合教養+ICU入試の英語+二次面接
一般選抜④: 総合教養+外部英語試験(TOEFL, IELTSなど)+二次面接

一般選抜③と一般選抜④は併願できませんが、その他は併願可能であるため、最大3方式の併願が可能になります。

<4方式変更への狙い>

併願のバリエーションを増やして、より多くの受験生にICU入試を受けてもらうというのが狙いだと考えれます。

2025年度以降のICU入試では社会科学と自然科学の両方を選択し、併願することが可能になります。特に国公立を併願している人は文理を問わず勉強をしてきているので、両方の方式を受ければ受験のチャンスを増やすことができます。人文社会科学と自然科学の選択でどちらか迷うという、読解を得意とする理系の学生にとっても今回の変更は両方を選択することが可能になるので、歓迎すべき変更点でしょう。

予想ではありますが、人文社会科学と自然科学は同日別時限に実施される予定です。会場の集合時間と解散時間を変える事によって調整する形になると思います。ちなみに2015年までのICU入試は4教科で行われていたので、4教科を同日に行うことは可能です。

さらに現行のB方式(=一般選抜④)に加えて一般選抜③が用意され、外部英語試験の成績がなくて、ICU入試の英語を受ける形で総合教養と英語の二科目+二次面接での受験も可能になります。これにより英語は得意だが外部英語試験の成績が間に合わなかったという受験生も一般選抜を受ける機会が生まれます。

併願のバリエーションも増えて、例えば一般選抜①を受ける受験生は、以下の6パターンの受験が可能です。

一般選抜①
一般選抜①②
一般選抜①③
一般選抜①④
一般選抜①②③
一般選抜①②④

併願のバリエーションを増やすことで、受験生の受験機会を増やしたいという狙いが見受けられる変更点です。

次回のエントリーではその他変更に関してもみていきます。

変更点は下記URLの「2025年度以降の入学者選抜の変更点について」のリンクから確認できます。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/general/

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ICUの公式Webサイトで、2023年度の入試の出題ミスが公表されています。

公表されたのは以下の問題です。

(1)「人文・社会科学」問 27 について
試験終了時間の間際に出題ミスが判明し訂正を試みたが、一部の教室で試験時間内
に周知ができなかったため。
(2)「自然科学(物理)」問 6 について
複数の正解解答の可能性を排除できなかったため。

ミスがあった問題に関しては全員正解で処理されています。

人文・社会科学に関しては試験中に訂正を試みたものの一部の教室で訂正が間に合わなかったということのようです。訂正が入った教室の人はかなりの確率でこの問題を解こうとしていた訳で、結果論ですが、この問題に時間を使うのは損だったということになってしまいます。

ICUの出題は単純に知識を問うものではなく理解を問う問題を積極的に出題しているため、他校と比較すると解釈の余地がある問題が出題されることもあるため、結果的に試験後に全員正解となる問題がまれに出現します。

それらの問題に時間を費やして答えを出そうとするのは時間のロスになってしまうため、対策としては1つの問題にあまりこだわって時間を費やしすぎるということは避けるべきでしょう。時間配分を重視して、解ける問題を確実に解くということが大切です。

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ICU学生新聞The Weekly GIANTSに2023年度ICU入試対策記事として英語リスニングの分析記事を投稿させていただきました。WGのサイトはICU唯一の学生新聞で、ICU学内情報が満載ですので、ぜひWGのWebサイトをご参照下さい。ICU入試英語リスニング対策記事は下記URLよりご閲覧いただけます。

ICU入試直前!ICU英語リスニングの傾向と対策

http://weeklygiants.co/?p=10831

学生新聞The Weekly GIANTS

http://weeklygiants.co/

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本日1月6日より2023年度ICU一般選抜入試のWEB出願が開始されています。

入試要項に記載されているように、今年度から出願時の志望動機等の入力が簡略化されています。

過去の年度よりは質問項目と入力文字数が減ったので、受験生の負担は減ったと言えるかもしれません。

注意事項として、ローマ数字等の機種依存文字は使用できません

また、フォーム内で改行することはできず、改行を入れるとエラーが出ます

Web出願は途中保存が随時できるので、とりあえず住所や出身高校など登録者情報の入力を進めておくとよいでしょう。

ただし、このフォームは指定された順番でしか入力できず、志望動機の入力は写真のアップロードの後であるため、写真を用意しておかないと志望動機のフォームまで進めません。

また、志望動機とは別に、出願サイトの最後に割とボリューミーなアンケートがありますので、早めに見ておいた方がよさそうです。アンケートの回答内容は合否に関係はありません。

さらに、奨学金に応募する場合は別途資料等を用意する必要がありますので、特に奨学金への応募を考えている方は今すぐにWeb出願サイトを確認した方がよいです。

いずれにしてもフォームは途中で保存でき、出願確定前であれば写真を含め、ほぼ全ての項目が修正できるので、まずはWeb出願のサイトからメールアドレスの登録を行い、入力可能な項目を進めるところから始めるとよいでしょう。

Web出願ページの入力は1月19日(木) 23:59(日本時間)締切であるため、早めに入力作業をしておくべきでしょう。

ICUの出願サイトは下記URLからアクセスできます。

国際基督教大学 Web出願
https://www.eraku-p.jp/erp/icu/

ICU一般選抜入試、出願の流れ

1.Web出願ページ(https://www.eraku-p.jp/erp/icu/)でユーザー登録を行い、必要事項を全て入力し、証明写真のアップロードをする(1月19日(木) 23:59(日本時間)締切)

2.Web出願ページの指示に従ってコンビニやクレジットカード等で検定料の支払いを完了する(1月19日(木) 23:59(日本時間)締切)

3.支払い確定後、Web出願ページより願書、ラベルを印刷する。角2封筒(A4が入る封筒)に印刷した願書と高校が発行した調査書を入れて、封筒に印刷したラベルを貼って、郵便局から郵送する(1月20日消印有効)

4.Web出願ページより受験票を印刷(1月28日以降)

5.受験票を持ってICUの入試会場に行く(2月4日)

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2023年度ICU一般選抜入試、出願期間に関する告知

ICU(国際基督教大学)の入試関連の公式サイトが更新され、2023年度一般選抜入試の出願期間が告知されています。

今回の告知は事前に発表されていた入試日程と同じで、リマインダーとして出されています。

2023年度 教養学部入学者選抜の出願期間について(一般/転編入/社会人)
https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/news/20221219.html

ICU入試の出願に際しては、調査書や卒業(見込み)証明書の提出、証明写真のアップロード、Webフォーム上にて志望理由の記入などが必要となりますので、今のうちから用意しておくとよいでしょう。

ICU入試出願の対策、準備について

<調査書・卒業(見込み)証明書>

現役生は所属校の指示に従えば問題ありません。高卒生は自分で出身高校に行って用意する必要がありますので、早めに出身高校に確認しましょう。

<証明写真>

出願サイトよりデータをアップロードします。他の大学の出願にも用いますし、入学後の学生証に用いられるため、写真屋さんで撮ってもらった方がよいと思います。データ(JPG/PNG)でもらえるお店を選びましょう。写真は縦横比4:3、ファイルサイズ10MB以上、縦320px以上、横240px以上とされていますが、一般的な証明写真を撮ってデータでもらえばほぼ該当します。

スピード写真のブースでデータ出力できるものもありますが、写真屋さんの方がきれいに取れますし、スピード写真のブースは照明や機材などが店舗ほどそこまでよくないので、うまく撮るのが難しいと思います。

<志望理由の記入>

ICU入試では以下の志望理由を出願サイトのフォームに記入します。テキストはコピペできるので、今のうちから書いておいて、あらかじめテキストを用意しておくとよいでしょう。ちなみに今年度から志望理由に関する質問数が3つから2つに減っています。

• ICU を志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICU で何を学びたいか、その理由も含
めて述べてください。(400 字以内)
• 学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。
(200 字以内)

ICU入試対策と出願の準備して、ICU入試の出願時期がきたらすぐに手続きできるようにしておきたいところですね。

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ICU(国際基督教大学)入試の公式サイトが更新され、2023年度一般選抜入試要項が公開されています。ICU入試対策として、前年度からの変更点を中心に確認していきます。

合格発表が試験日の9日後

2023年度ICU入試、一般選抜の会場試験は、2023年2月4日(土)に行われ、合格発表(A方式)は2月13日(月)です。

募集日程(ICU入試要項2023より)

昨年度の入試では、会場試験からの5日後に合格発表が行われていたので、試験から9日後に合格発表が行われる今年度入試は、試験日から合格発表までの日数が増えています。

2013年度以降過去10年のICU入試の日程を調べてみると、いずれの年度も試験日の5日後、もしくは6日後に合格発表が行われていました。

今年度のように合格発表までが9日間かかるのは、近年のICU入試ではなかったことですが、それ以前の年度では10日前後かかっていたと記憶しているので、昔に戻った感じですね。

また、それに合わせて入学手続き締め切り日も遅くなっており、2月20日(月)までとされています。

・合格発表が遅くなった影響は?

近年のICU入試では2月の第1週の土曜日が試験、2月第2週の木曜日(もしくは金曜日)が合格発表のパターンが多かったのですが、今年は2月の第1週の土曜日が試験、2月第3週の月曜日が合格発表です。

合格発表が2月13日と、例年よりは遅いため、この変更は併願校の受験に影響するかもしれません。例えば早稲田大学の国際教養学部は試験日が2月13日であり、早稲田国教の入試実施日の午前11時がICUの合格発表の日なので、両校を併願する受験生は、ICUが第一志望でも早稲田国教の試験会場には行く必要がありそうです。

志望動機の入力フォームが簡略化される

ICUでは出願時にWebフォームから志望動機などを記入しますが、その内容が昨年度まで3箇所(850文字)から、2箇所(600文字)に簡略化されています。昨年度までの質問1と2が統合されたてシンプルになった形です。

出願書類 入学願書(ICU入試要項2022より)
出願書類 入学願書(ICU入試要項2023より)

志望動機を出願者全員が記入するのはICU入試の伝統と言えますが、確かに「志望理由」と「何を学びたいか」は関連した内容であるため、1つの質問とした方が答えやすいですね。文字数と質問数が減ったことで、受験生のICU入試出願時の負担が軽減されたとも言えるかもしれません。

編入本科生(編入)の受験資格に「高専」が追記される

出願資格 転入本科生(ICU入試要項2023より)

ICU一般選抜はいわゆる編入試験も兼ねており、ICU入試の転入本科の合格者は2年次、3年次に編入することができます。この条件に「高等専門学校を卒業した者(見込みの者を含む)」が追記されており、高専卒業者がICUの学部に編入できることが明記されています。国際色豊かなキャンパスで英語を学びたいと考えている高専生にとっては、ICUへの編入はよい選択肢になるかもしれません。

その他

・B方式二次面接は一次合格発表の5日後

B方式(外部英語試験利用)では、一次合格者に対して二次面接が実施されますが、昨年度は一次合格発表の9日後が二次試験の試験日であったのに対し、今年度は一次合格発表の5日後に二次試験が行われます。B方式受験者は、一次試験の合格発表から二次面接までの間隔が短くなっている事は押さえておいた方がよいでしょう。ちなみにいわゆる「一般入試」の「A方式」には二次面接はありません。

・B方式二次面接の表記が「オンライン面接」から「面接」に戻る

入学者選抜・方式について B方式(ICU入試要項2022より)
入学者選抜・方式について B方式(ICU入試要項2023より)

B方式の二次面接に関して、昨年度(2022年度)の要項では「オンライン個人面接」と表記されていたものが、2023年度は「個人面接」と書かれていて、コロナ前に会場で二次面接が行われていた時の記述に戻っています。よって現時点ではB方式の二次面接を会場でやるのかオンラインでやるのかは不明ですね。これに関しては追って連絡があると思われます。

・コロナ追試の口頭試問が論述試験に変更

これはマイナーな変更点なので気にする必要はありませんが、昨年度のコロナ用の追試で、人文・社会、自然科学に相当する科目は、「口頭試問」で行われていましたが、これが「論述試験」に変更されています。コロナ用の追試は医師の診断書等が必要です。元々ICUの試験は大学の授業をベースしているため、高校の科目を超越している部分がありますが、追試ではさらに小論文や論述が含まれるため、通常の試験より難度が高く対策は難しいと考えられます。体調を万全にして通常の試験を受けるべきでしょう。

要項の確認

2023年度一般選抜入試の受験生は、ICU入試対策として入試要項に目を通しておくとよいでしょう。2023年度ICU一般選抜入試要項は下記URLから確認できます。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/general/

(ページ上部の「詳細は2023年年度入学試験要項で必ずご確認ください。」というリンクから閲覧可能です。)

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ICU国際基督教大学の入試関連のWebサイトが更新され、2023年度の一般選抜入試と社会人入試で追試を実施する旨と追試の日程を発表しています。これはコロナ関連の措置で、コロナ関連で入試に欠席した場合、追試を受けられる可能性があるというものです。

追試の受験には大学への連絡と医師の診断書等の提出が必要で、大学から追試の受験許可を得る必要があり、誰でも受験できる訳ではありません。

また、過去の追試は通常の一般選抜の問題とは全く別の形式で実施されていました。2023年度ICU一般選抜入試の追試の詳しい内容に関しては2022年10月公表の入試要項内で示されますが、昨年度の追試では小論文の執筆や口頭試問が含まれていました。通常の一般選抜とは全く異なる追試の形式への対応は難しいので、なるべく本試験を受けるべきですが、万が一の際には救済策として追試が用意されているということは覚えておくとよいでしょう。

ICU2023年度一般選抜入試 追試の日程 ICU Webサイトより

ちなみに、コロナ禍以降の2021年度、2022年度のICU一般選抜入試では追試の日程が用意されていましたが、学内取材では、いずれの年度も実際に該当者がいたため、実際に追試が実施されたとのことです。

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,B方式,一般選抜

本記事ではICU入試一般選抜対策として、A方式とB方式の内容をまとめてみました。

ICU(国際基督教大学)入試の一般選抜にはA方式とB方式があります。

A方式はいわゆる一般入試で、会場試験のみ、3教科型の入試です。

B方式はTOEFLやIELTSなどの英語外部試験の利用する方式で、会場試験1教科と英語のスコアに加えて、二次試験では面接が実施されます。B方式に出願するためには英語外部試験で一定のスコアを取る必要があります。

ICU入試のA方式とB方式の内容は以下の通りです。

<A,B方式の試験内容>

A方式(会場試験3教科)B方式(総合教養+英語外部試験のスコア+面接)
会場試験3教科(総合教養、英語、人文社会or自然科学)1教科(総合教養)
英語外部試験のスコア不要(提出なし)IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79以上、Cambridge English 175以上、GTEC CBT 1300以上
二次面接なしあり(オンライン個別面接)

A方式とB方式は併願が可能であり、共通科目である総合教養(ATLAS)に関しては、試験当日に同じ会場で同じ試験を受けます。よって、A方式の会場試験の日程はB方式の会場試験(1次試験)の日程と同じです。

A方式は会場試験の1日だけで試験が終わりますが、B方式には二次面接があります。

A方式とB方式のの日程の例は以下の通りです。

<A,B方式の試験の日程の例(2023年度入試の場合)>

2月4日会場試験:A方式は3科目(総合教養、英語、人文社会or自然科学)Bは1科目(総合教養)
2月13日A方式合格発表、B方式1次結果発表
2月18日B方式二次試験(オンライン個別面接)
2月24日B方式合格発表

上記を踏まえて、ICU入試一般選抜のA方式とB方式を図にすると以下のようになります。

ICU入試一般選抜のA方式とB方式のまとめです。

A方式とB方式まとめ

・A方式とB方式は併願可。併願時は受験料が割り引きになる。

・A方式は会場試験のみ(総合教養、英語、人文社会or自然科学)

・B方式は会場試験(総合教養)+英語外部試験のスコア+二次面接

・総合教養(ATLAS)は共通科目。B方式のみを受験する場合はA方式と同じ日に同じ会場で総合教養の試験を受け、総合教養が終了したら先に会場を出る。

・B方式受験者はA方式の受験資格を満たしており、また、B方式だけを受験するにせよ、ICUのキャンパスまで行って会場試験を受ける必要があるため、B方式受験者はA方式も併願受験している場合が多い。

ICU奨学金,ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金

ICU入試B方式合格し、High Endeabor奨学金獲得したTAKEZOさんのインタビュー4(最終回)

ICU入試合格者に送られる、入学関連の書類一式。B方式のため書類の日付が2月下旬になっている。

(引き続きICU一般選抜B方式、二次オンライン個別面接対策に関して伺います。面接対策としてどのような準備をしましたか?)

はい、面接はパソコンで受けようと思っていましたので、パソコンで録画をして面接の練習をしました。また、回答内容を声をだして録音をしてみたりもしました。

面接に向けて実際に口に出して答えることが大事だと思ったからです。

(B方式の場合、1次試験から2次試験は期間が空くので対策をする時間はありますね?)

はい、会場試験から面接の試験までは日数があるので長く感じました。

(オンライン面接は受験生一人に対して面接官2人ですね)

その通りです。

(面接どのような雰囲気でしたか)

丁寧に話を聞いてくださる雰囲気でした。

ただし、実際の面接では選抜のための質問が多かったと思います。

質問の数も想像していたより多かったです。

(具体的にどのような質問が出て、どのように答えたか教えてもらえますか?)

はい、記憶が曖昧な部分もありますが、以下のような質問がありました。

Q.表現の自由とヘイトスピーチの違いは?

A.
表現の自由は大事だが、それを逆手にとって他人を攻撃するような人もいる。
場合によってはそういった自由が人種、宗教、容姿の差別につながる可能性もある
両者の違いは明確にはできない部分も大きいが、自由には責任を伴うことを各自が認識しなくてはいけないと思う。

Q.国際生とはどのように関わるか

A.国際生のバックグラウンドとなる文化や環境は多種多様だから
どちらが正しいとかおかしいとかではなくて
まずはコミュニケーションを取ることが大事

Q.文理教育に関してどう思うか。

A.元々理系だったので、その体験から
文系も理系の間に差があるわけではなく
それぞれが様々な学問分野の一つ
リベラルアーツでいろいろなことが学べるのは魅力的

(確かに口頭試問のような内容ですね。二次面接で受験生を絞り込んでいるという印象は受けましたか?)

実際にどの程度が二次面接で絞り込まれるかはわからないのですが、面接を受けてみて、B方式は二次もちゃんとやるのだなという印象を受けました。

(志望動機なども聞かれましたか?)

はい、聞かれました。

(ICU入試B方式の二次試験を突破できた勝因はどのあたりにありそうでしょうか?)

前の大学で授業を受けていたのは大きかったと思います。
授業で学んだ内容もためになりましたし、大学の授業はZoomが中心だったので、Zoomでの面談になれていたという点も有利だったかもしれません。

またICU一般選抜入試のA方式の人文・社会科学で問われている教養は、B方式にも通じるところがあって、A方式対策としてICU入試のの過去問にたくさん解いた事は入試対策としてとても有益だったと思います。

(今年度のICU入試のB方式は合格者が少なかったのですが、この結果はどのように考えますか?)

ICU入試のB方式の受験生はA方式と併願している人が多いのかなと思います。

私もA方式で合格していたらB方式の二次試験は受験しなかったはずなので。

(結果が出なかった去年の入試との違いはどの辺りにあると思いますか?)

体調に気をつけて、最後までモチベーションを維持して勉強を続けられた事、
本気で受験勉強を頑張れた事だと思います。
ICU入試対策や大学受験はこれが最後というつもりで勉強しました。

(B方式で合格した上に、奨学金まで獲得できたのはよかったですね)

合格できてほっとしました。
B方式の方で奨学金がもらえるとは全く思っていなくて、本当にうれしかったです。

(ありがとうございました)