一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

ICU寮生インタビュー3

洗面所

シャワー設備

 

(皆さんがICU(国際基督教大学)の寮に入ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

NIT:折角ICUに入ったのだから4年間どっぷりICUに浸かりたいと思ったことがきっかけです。結果的には2年しか居れない寮に入ってしまいましたが。寮に入れば9月入学の人と交流しやすいというところもきっかけになりました。

NOR:僕も多くのICU生と寝食をともにするような濃い学生生活を送ってみたいというとこがありました。またラッシュアワーの電車に毎日乗るような生活をしたくないなぁというのもありました。

(入寮までの手続きを教えて下さい)

NIT:合格後ICUより送付される書類一式に入寮の案内と入寮申込書がありまして、申込書には第4志望まで寮を書けるようになっています。ちなみに自分は第一志望はカナダハウスにしました。4年間いられて個室も一応あるようでしたので。

NOR:僕はグローバルを第一希望にして出しました。

(3つの新寮を含め、第4希望までの寮を書くという形ですね?)

NOR:そうですね。たとえば男子の場合、第二男子寮・カナダハウス・グローバルハウス・新寮から1-4位を付けます。

新寮は、さらに、欅・銀杏・樫について希望する優先順位を付ける、という感じです。

*例:1位:グロバ 2位:カナダ 3位:新寮  4位:二男
新寮1位:樫 2位:欅 3位:銀杏 など)

(やはりグローバルハウスあたりは人気がありそうですね)

NOR:グロバ(グローバルハウス)の募集は今年は男子三人、女子四人でした。例年かなりの倍率だと思います。設備が整っていて個室で人数が少ないので倍率が上がるようです。

(そりゃ少ないですね。その辺りのキャパの少なさによる不公平感の解消も含め、新寮はうまくデザインされているという印象がありますね。申し込みに際して記入することは他にもありましたか?)

NIT:手元に申込時のメモが残っているので後でお送りします。

<NITさんにいただいたメモ>
(1)入寮を希望する優先順位を付ける

(2)寮生活の有無
:ある場合は、期間や場所などを記入。スペース:一文(大体50語程度)書けるく
らい。

(3)入寮を希望する理由および第一志望の寮を選んだ理由
:スペース:7文ほど

(4)同じ寮に住む人に知ってほしいあなたを表す「キーワード」、とそれを裏付
けるエピソード
:スペース:8文ほど

(5)大学生活を送る上であなたとって寮がどのような役割を持つと思うか
:スペース:8文ほど

*その他家族構成、住所、収入等の情報を記入

(質問の答えは第一希望の寮に対して書くのですか?)

NOR:基本的にはそうですね。基本的にその寮に入りたいのかの希望理由等を書くものですが、自分がどういう性格でどういう活動をしていてみたいなものも書けるので、マッチング的な要素もあると思います。

(寮の選考といいますか、入寮者はどのように決まるのですか?)

NIT:旧寮の場合、自治色が強いので、次の入寮者も現在の寮生が選びます。新寮の場合はハウジングオフィスという大学の部署が選ぶ形です。

(入寮者を学生が選ぶ旧寮と大学側が選ぶ新寮とではだいぶ選考基準が違ってきそうですね)

NOR:旧寮はキャラ採用というか、寮生の趣向が反映されるイメージがありますね。スポーツとかユニークな特技があったり、協調性がありそうな人が選ばれたり。

NIT:旧寮には東京の人はほとんどいないので、収入や実家の場所等は旧寮の方が考慮していそうな印象でしょうか。逆に新寮は東京の学生も結構いますよ。実家がすぐ近くの吉祥寺という学生もいますし(笑)。なので新寮の方が比較的広く受け入れているという印象ですね。

(それぞれの寮のイメージはどのようなものでしょうか?)

NIT:新寮と旧寮では大分イメージが違いますね。旧寮でもグローバルは個室があって設備も整っている感じ。その上で四年間入れるので一番人気があります。

その他旧寮(第二男子寮、カナダハウス、第二、第三、第四女子寮)は設備等はやや古く、基本的に共同部屋ですが、4年間入寮でき、それぞれ独自の文化があるというイメージです。自治色が強くて、制度を含め入寮者同士で決めて生活をするという色合いが強いです。

新寮に関しては、まず2年限定というのが特徴で、基本的に2人部屋です。また旧寮と比較すると規模が大きく、セキュリティ等を含め設備はとても整っています。

2年限定なので、良くも悪くも独自のカルチャーはあまりなくて、独自の行事などはあまりありません。あっても参加するしないは自由ですし。

NOR:新寮は人数も多いですし、人間関係に関しては気楽だと思います。

TAK:ICU全体としては新寮の方に移行する方向のようで、二男と二女は閉鎖の方針が決まっていると聞きました。まだ具体的な時期などは決まっていないようですが。

(新寮の欅寮(けやき)・銀杏寮(いちょう)・樫寮(かしのき)で違いというのはありますか?

NIT:3つの新寮の作りはほとんど同じで、雰囲気を含め、基本的にはどこも似ていると思います。新寮はICU側が用意してくれる施設に学生が暮らすというイメージが強いと思います。

NOR:強いて言えば樫はICUの院生も入居しているのが特徴でしょうか。

(なるほど、入居が決まった後、部屋割り等はどのように決まるのでしょうか?)

NIT:欅寮を含め新寮の場合、部屋割りは入居前に提出するアンケートを元に決められます。アンケートは細かく答えるもので、アンケートは結構重視して部屋が決められるので、率直に自分の性格とか、こういうのだけはダメとかはっきり書いた方がいいですね。

(結構うまい具合に部屋割りをしてくれるイメージですか?)

NIT:ええ、例えば自分は音があってもどこでも寝られるのですが、ルーミー(ルームメイト)は結構いびきとかするタイプです。また、生活時間帯が少し違うというか、どちらかというと自分は寝るのが遅かったりするのですが、自分がやや遅く部屋に帰ってきたりしても、ルーミーは全く起きないですね。なのでお互いよくできたマッチングだなぁと思っています。

以前は部屋割りが必ずしもうまくいかなかったケースもあったようで、そのような反省を踏まえて、アンケートでよく希望を聞いて部屋割りがされるようになったようです。よっていずれにしてもアンケートは率直に詳しく書いておいた方がよいですね。

(次回に続きます)

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

ラウンジ

ソーシャルルーム

ICU寮生インタビュー2

(引き続きICU(国際基督教大学)の欅寮のお三方にお話を伺って参ります。寮内の交流はいかがでしょう?)

NIT:基本的に階が同じだと接する機会も多くて自然と知人・友人が増えるという感じです。同じ階はとても仲がいいですね。

TAK:セキュリティの関係上、階が違うとやや疎遠になるイメージもあります。寮によっては階同士の交流が盛んなところもあるようですが。

NOR:ICUの新寮は人数が多いので知り合いも増えるけど、多いけど全く知らないという人もいます。100人以上いますし。旧寮と比べるとよりマンションとまではいかないけど、より普通の住まいのイメージに近いかも知れませんね。

(寮内イベントとかはありますか?)

NOR: 最初にカレーパーティがありましたね。新入生歓迎のイベントで、みんなでカレーを食べようというものでした。このメンバーにもカレーパーティなどを通じて仲良くなりました。

NIT: その他イニシエ(イニシエーション)とバカ山発表会、親睦会などでしょうか。

(イニシエとバカ山発表会は仮装して過ごして、バカ山で踊るやつですね?)

NIT:そうですね。イニシエはICUの伝統行事ですが、入学して授業の最初の日から1週間、寮生は仮装して過ごします。バカ山発表会は仮装の最後の日にバカ山で各寮で出し物的なものをやるというイベントです。

(なるほど、ちなみに今年の欅寮はどういう仮装を?)

NIT:SMAPの番組の企画に「しょうわ時代」というやつがあったのですが、それをイメージした仮装と出し物をしました。

(ICU関係者なら誰もが知っているおなじみのイベントなのですが、もしかするとそういうものに若干抵抗を覚える方もいるかもですね。もし嫌だったら参加してなくても大丈夫?)

NIT: そうですね、少なくとも新寮には強制するような雰囲気はないです。

僕も寮に入る前は仮装やばか山発表に対して恥ずかしいなぁやりたくないなぁという気持ちが強かったのですが、毎年行われている行事なので在校生も慣れっこで別に変な目で見られたりしません。

他のICU生からハイタッチを求められたり「頑張れ―っ」て応援されたり。

(なるほど、新入生は皆仮装に参加したのですか? 拒否った人とかいないので?)

NIT:はい、皆で楽しんで参加したという感じだったと思います。表だって拒否するというほどのものではないというか、もしやりたくなければスルーすれば大丈夫です。

ただ仮装しているとセクション(ICUのELAのクラス)で話をするきっかけにも使えてなにかと便利ですよ(笑)

僕も話を聞いたときは嫌だなと思いましたが、ばか山発表など春学期を終えた今振り返ってみると凄く良い思い出です。折角寮に入ったのならば参加することをオススメします。

(親睦会というのは?)

NIT:食事会のようなもので、寮生同士でどっかのお店に行くというという感じのものです。主に階ごとに開催されていますが、寮全体に参加を呼びかけるのもありますね。

NOR:これも強制ではなくて行きたい人だけ行くというものですね。

(なるほど、他の寮との交流はありますか?)

NOR:最初の頃は寮同士でバカ山ランチをするというイベントがあったような気がします。またお互いの寮を見学するようなイベントもありました。

TAK:見学イベントに関しては少し時期が早くて、あまり知り合いもいないような時期だったので、あまり盛り上がらずに終わってしまったところがありますね。

NIT:後はボールなどですね。

(ボールはダンスパーティのようなものでしたっけ?)

NIT:そうです。旧寮でやるイベントですね。ICUの先生がDJをやったりするやつです。

(ボールには結構みんな参加するのですか?)

NIT:基本的に夜開催なので、参加するのは特定の寮生ですね。

NOR:僕は行ってみました。見ている分にはおもしろいと思ったのですが、会場が狭くて暑かったです(笑)。ちょっと好みが分かれるところはありますね。

NIT:そういった他の寮生を集めて行うような行事は新寮ではできないので、旧寮でしかやれないイベントですね。

TAK:その他の交流イベントとしては、ちょうどこの間終わったところなのですが、サッカー寮対抗戦があって、自分も参加していました。

(ちなみにその結果は?)

TAK:運良く欅寮が優勝しました。優勝カップが寮の入り口に飾ってあります。

(次回に続きます)

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

*欅寮の前にて

今回はICU新しい学生寮、欅寮に入寮した新入生3人にお話を伺いました。
3人とも2012年度ICU合格者で、オンレクを受講された皆さんです。

ねいと(NIT)さん(愛知県出身 現役)
taka(TAK)さん(神奈川県出身 高卒)
ノルウェーからの手紙(NOR)さん(東京都出身 他大学中退)

*3人とも2012年度一般入試合格者。また全員が欅寮の同じポッド(7部屋からなる寮の居住区画)に入寮中で、ポッド内の11人中3人がオンレク受講生であったことから、呼びかけ合ってお集まりいただき、学食でお話を伺いました。

 

(さて、まずは生活の様子などを伺っていきたいと思います。皆さんご飯とかはどうされていますか?)

NOR:自分は自炊してます。3食自炊していて、昼飯も寮に帰って食べています。

NIT:僕も自炊してますね。

TAK:僕は学食で済ませていますね。

(3食となると結構買い出しなどもありそうですね)

NOR:近所のスーパーにお世話になってます。ちなみに自炊するなら買い出しの自転車は必須です。最初は無しで済ませようと思ったんですが。

(寮が完成した際に見学させていただいて、キッチンは広々として良い感じだったのですが、フロア全体で使うとなると結構食事の時間に混雑したりしますか?)

NIT:意外に大丈夫ですね。皆微妙に生活時間帯が違うというか、今のところ使えないということはないです。学食派も結構多いですし。

(自炊率はどれくらいだと思いますか?)

NOR:たぶん自炊している人は半分くらいだと思います。

(自炊しない場合は学食での食事が中心ですね?)

TAK:そうですね。学食は寮から徒歩1分だしそこそこ安いですよ。パンとか軽食も買えますし。

(寮の門限などはありますか?)

NOR:夜11時半から朝は5時までは原則外に出られません。
帰寮時間に関しては事前に申告しておけば11時半以降でも大丈夫です。

NIT:以前は帰寮も11時半だったようですが、現状では事前申請しておけばOKです。

(なるほど。門限に関して不便な点はなどはありますか?)

NOR:特に無いと言えば無いといえばないのですが、強いて言えば夜中にコンビニに何か食べるものを買いに行くとかはできないです。僕はたまに行きたくなるんですが。

(セキュリティに関して入居者以外は立ち入れないと聞きましたがこれは徹底されているのですか?)

NIT:そうですね、セキュリティはしっかりしていて、入寮者以外は入れないようになってます。なので友達とか家族を呼ぶとかは原則できません。基本的には部外者は入れないようになっています。

(各階ごとのセキュリティでしょうか? 1階の人は1階だけ移動できるような?)

TAK:カードキーの認証があって、ガラス張りになっているソーシャルルームから先は、各階の入居者しか立ち入れません。ですが、各フロアの階段付近にはラウンジがありまして、そこに関しては他の階にも行くことができます。なので各階の交流が全くないというわけではないです。以前お好み焼きパーティ的なものに呼ばれて、別の階のラウンジでいただいたことがあります。

(お酒とかは飲んでも大丈夫?)

NIT:あまり飲んでいる人は見かけませんが、飲酒はOKです。ただし、お酒は部屋なら飲んでもいいが、ソーシャルルーム等、部屋以外の場所での飲酒は一応ダメということになっています。

(細かい箇所なのですが、トイレとかシャワーは各ポッドで共有という形でしたね。数は足りていますか?混雑したりしない?)

NOR:ポッドごとにシャワー2つ、トイレ4つですね。基本バラバラなので結構開いてます。ちなみに入居者も14人全員入っているわけではなくて、セプテン用に空いていたりしますので。

TAK 自分達のいるポッドは今11人ですね。トイレはたくさんあって足りています。お風呂はシャワーなのでそんなに長く入っていられないので、まぁ大丈夫ですね。

(湯船は無しですね)

NIT:ええ、敢えてシャワーのみです。僕はあまり気になりませんが。自転車でちょっといくと何カ所か銭湯(のぼり湯 千代乃湯など)がありまして、ゆっくりお風呂に入りたい時などにそらに行く人もいるようです。

(掃除などはどうされていますか?)

NOR:部屋に関しては各自掃除ですが、トイレや洗面所、廊下などの共用部分は専門の業者が入っていてやっていただけます。

(次回に続きます)

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

 

2012年度ICU入試は上記のような結果となった。一般入試では志願者数が微増した。多くの私立大学が志願者数を大きく減らす中で、ICUは健闘しているものと言える。一方で、合格者数も500人を超えた。合格者数が500人を超えるのは2008年度以来5年ぶりである。その影響もあって、一般入試の倍率はやや低下したが、ICUの公表する合格者最低点は昨年度と同じ184.0点であり、昨年度並みの難度であったと考えられる。一方、センター入試は志願者がやや減少したが、合格者最低点は836点で、昨年度の825点より上がった。なお、AO入試は志願者数が減少し、倍率もやや低下した。

(科目別合格者はBUCHO.NET調べで、公式の統計ではありません)

次に一般入試の受験科目別の人数を見ていくと、今年度は比較的社会科学選択者の合格者が多かった。社会科学での合格者が400人以上確認されのは2010年度以来である。一方、自然科学選択者の倍率が高く見えるが、自然科学選択者は、社会科学選択者と比較すると絶対数が少なく、年度によるバラつきが出ている。自然科学選択者の合格者数自体はここ数年70-80人程度で推移しており、難度自体はさほど変化していないと考えられる。総じて例年通りの水準となったのが今年度入試の結果と言える。

一般選抜,リベラルアーツ学習適性

学内新聞The Weekly GIANTS2012年度入試特別号掲載させていただいた、リベラルアーツ学習適性予想問題8の追加説明です。紙面の都合上詳細解説を掲載できなかったのでこちらに掲載させていただきます。

 

一般選抜,編入・転入本科

今回は2011年度のオンレク受講生で、明治大学からICUに編入学された雑種さんにインタビューさせていただきました。

(ICUを受験するまでのいきさつを教えていただけますか?)

2009年に初めてのICUを受験しました。当時は一浪相当ですね。
その年はICUには不合格で、 明治大学に合格しました。

明大には2年間在学しました。
在学していたのは国際日本学部という明大の中では比較的新設の学部で、サブカルチャー 映画 ファッションなどいった、自分の興味が持てる分野の勉強ができるのが魅力でした。

授業自体は興味深いものが多く、結構楽しかったですね。
学校の授業に限って言えば自分にあっていたと思います。

(なかなか魅力的な学部だったようですが、ICUに転入しようと思ったのはなぜでしょうか?)

2009年に高校の友達がICUに合格していまして、やはりICUはいい大学だよという話をいつも聞いていました。

また明大でも2年間やったし、ある程度とりたい授業も取れたので、違った場所で勉強してみたいという気持ちがありました。

どちらかといと確固たる信念をもってやってみようかなというより、試してみようというノリですね。

(新設学部でも明大とICUとではだいぶ雰囲気は違うのでしょうか?)

ICUとは全然雰囲気が違いますね。
全体でみるとやはり明大はマンモス校で、ICUのようには学生が勉学に励むという雰囲気ではありませんでした。
ただ新設学部で、教授陣はやる気があって充実していたと思います。
若干の迷いはあったが、やはりICU行きたいという気持ちでした。

(ICU対策としてはどのようなことをされましたか?)

基本的には大学の授業をしっかり受けていました。
オンレクでICU対策をしたのが遅かったのですが、国際系の学部なので、TOEFLの勉強は結構していました。IBTの受験も必修でした。

英語に限って言えば英語も元々好きだったのもありますが、在学しているだけでいい訓練になっていましたね。

また、社学・人文に関しては、大学のレポート作りで鍛えられた部分もあります。

大学に在学していることが、意図せずしてICUの入試対策になっているということは、ICU用の勉強を始めてから気がつきました。

(2009年と比較すると、どの教科が特にできるようになったと感じましたか?)

最初の受験と比較すると、英語に関してはかなりにできるようになっていました。
特にリーディングではオンレクでも1位を取れたほどです。

また、2009年受験当時は人文、社学を精読しようとすると時間が足りなくなっていましたが、今年は読める部分が増えていました。
レポートを書くために文章を読む量が増えたことが大きいと思います。

(編入試験というと、高校生と比較して大学在学生はあまり受験勉強に時間が取れず、不利な部分もありそうですが、大学生が有利な部分もあるのですね?)

そうですね、大学を入る前は書く作業がほんどないので、その点では大学生は有利ですね。
ICUを受験しようと決めた後は少し授業中に内職などをしていましたが、結果としては大学の授業をしっかりとっておいたのがよかったと思います。

(次回に続きます)

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

2011年度ICU入試分析

2011年度ICU入試は下記のような結果となった。志願者数は一般入試で微減、センター入試で微増、その他は横ばいと言える。

志願者数は、一般入試では微減となり、倍率もやや低下した。その他の入試において合格者数はほぼ例年通りの同じ水準であった。

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BUCHO.NETの調査による、ICU入試の科目別志願者数、合格者数は下記の通り。例年一般入試の社会科学、自然科学に大きな倍率差が見られる傾向があったが、今年度は両考査受講者の倍率はほぼ同じ水準となった(近年明記されている中央値補正による得点調整が影響している可能性がある)。

また、2011年度入試では転入本科生の合格も多く、2010年度のほぼ倍の合格者が出ている。社会科学・自然科学・転入本科それぞれの倍率がほぼ均衡していたのが2011年度ICU入試の特徴と言える。

icu2011bairitsu1icu2010bairitsu1

(試験科目別の志願者数、合格者数はいずれもBUCHO.NET調べ ICU公式の統計・数値ではありません)。

一般選抜

BUCHOでございます。

1999年のサイト開設以降、皆様のご協力のおかげで、サイト掲載のICU(国際基督教大学)合格体験記数が300を突破いたしました。

たくさんの皆様にご執筆、ご閲覧いただき、誠にありがとうございます。

いずれも素晴らしい体験記で、何度も拝読させていただいておりますが、皆様の合格の喜び、入学への期待に満ちた文章を読むと、なんともやる気になってくるのでございます。

また、ICU入試の特殊性故に、どの合格体験記も個性的であるという点が非常に興味深いです。

ICU入試は本質的にはICUでの授業に対応できる能力を備えているか、さらに大学での学習の適性があるかという、「学習能力+適性試験」であるため、既存の大学受験の枠では捉えきれない部分があり、それぞれのバックグラウンドなどにあわせて、本当に多様なストーリーがあるのだなと、改めて関心いたしております。

今後ともBUCHOのICU受験対策/国際基督教大学入試情報をよろしくお願いいたしますm(_ _)m。

*引き続き皆様の合格体験記をお待ち申し上げております。

ICU合格者の皆様、ぜひ合格体験記をお寄せ下さいませ。
執筆者の皆様には図書カード(amazonギフト券)及び、ICU入学に確実に役立つ小冊子、「BUCHOのICU入学対策」を差し上げております。後続のICU受験生のため、ぜひご協力いただければ幸いです。

(ICU合格体験記は下記URLよりご投稿いただけます)

https://bucho.sakura.ne.jp/mail/exp01.html

一般選抜,地方受験・沖縄兄弟

(東京でのお二人の暮らしの様子を教えていただけますか?)

弟:ワンルームのアパートで2人で暮らしています。
ちなみに部屋の半分が兄のベットです(笑)。

兄:まさか兄弟でICU(国際基督教大学)に合格するとか思ってなくて、沖縄から東京に出てきたときに勢いでセミダブルベッドを買ってしまったのですよ(笑)。
ベットの横で弟が布団を敷いて寝ている感じですね。
(そうすると友達を呼んだりはあまりできませんね?)

兄:二人で暮らしてからはないですね。
呼んでもいいけど、お互いに結構気を使うタイプなので。

(ご飯とかはどうする?)

兄:最初の頃は2人でつくって食べたりしていたのですが、最近は各自で食べることも多いですね。今日は松屋で食ってきた的な。

(ご兄弟2人で同じ大学にいるというのはどういうもんでしょう?)

兄:やっぱり兄としてはうれしいですよ。学校内で友達に「弟もICUに入ったんだって」とか言われますね(笑)。

弟:2人で東京に出て同じ家賃なので、親の負担は多少軽くできているのかなと思っています。

(お兄様から授業のアドバイスなどはされましたか?)

兄:人類学がおもしろいとか、先に必修を埋めておいた方がよいとか、4年間ICUにいて実感したことは伝えました。

(弟さんとしてはお兄さんがICU(国際基督教大学)にいっていなければ、ICUには入っていなかったですかね?)

弟:そうですね、そもそもICUを知らなかったし、琉大にいっていたと思いますね。またICU受験対策自体やり方が分かりませんし、BUCHOさんのオンレクを紹介してもらっただけでも大きいですね。

(なるほど、最後にお兄様は今年就活をされたということですが、その様子を教えて下さい)。

去年から活動していて、今年の3月4月くらいに終わったところです。
沖縄にいつかは戻りたいと考えていて、地元沖縄の企業なども考えていました。
沖縄電力とか。
最終的には沖縄に支社のある、東京本社のIT系企業に就職することにしました。
しばらくは東京で働きたいし、将来的に沖縄に戻れるというチャンスもあるからです。
特に沖縄の場合、地元の企業に就職してしまうと、地元から出られなくなる傾向があるのです。
そういう意味でも今のところ納得しています。

ちなみに今沖縄ではIT系企業の誘致に積極的で、メジャーなIT系企業が沖縄にデータセンターを作ったりしています。
就活が一通り決まってから公務員を受けようかなどと悩みましたが、最後にはそこで勤めようと決意しました。そこに至るまでには少し時間がかかりました。
(今年の就活はかなり厳しいと聞きますが)

30社くらい回って内定が1社が出たというところです。
自分としては普通にやっていたつもりでしたが、前年の様子が分からないので、どれくらい厳しいかは実感できないですね。

(弟さんの方は将来何をなさりたいですか?)

教職を考えています。
まずは在学中に塾の講師をやってみて、自分の肌に合っているか見てみたいですね。
もし会わなかったら別の職業でしょうか。
別の道を考えられるのもICUのいいところですね。

(ありがとうございました。)

okinawakyodai

一般選抜,地方受験・沖縄兄弟

沖縄出身で、ご兄弟でオンレクを受講され、ICU国際基督教大学に合格されたO兄弟インタビューシリーズ 弟編2

okinawa01

(Mさん(兄)写真右、Wさん(弟)写真左。武蔵境にて)

(引き続き弟のWさんに伺ってまいります。浪人中はどの辺りの勉強に力を入れておられましたか?)

弟:
社会科学に現役で大失敗していましたので、世界史、政経、倫理などをしっかりやりました。現役の時は現代社会しかやっていなかったのですが。もちろん英語もかなりやりました。

(先ほど後半はあまり予備校に通っておられなかったとおっしゃっていましたが、社会は独自の学習をされたのですか?)

基本的にそうですね。講座などを取らずに1から参考書でやりました。

(やはり社会科学方面の知識はあった方がいいのでしょうか?)

そうですね、(日本語の)論文を読む上でも知識は有った方がいいし、知識問題としてもでることがありますので、やはり有った方がいいですね。

(日本語の論文そのものを解く練習はしましたか?)

ICUの過去問は全部解いた上で、人文科学・社会科学の本文を要約をしてまとめる勉強しました。短時間で要旨をつかむトレーニングになりましたね。

(なるほど。英語は代ゼミの講座が中心ですか?)

そうですね。基本的には実際の入試問題を解きながら英語力を付けていくというものでした。講座では他の国立大の問題なども解きました。

その他英語で役立ったのは、単語帳はシス単(システム英単語)、文法はネクステ(NextStage)などですね)。

(単語帳や文法のテキストは結構やり込みましたか?)

いえ、実は単語や文法の参考書はやり込むというとこまで復習していません。同じテキストを何回もやるスタイルは自分には向いていませんでした。ICUの過去問で出た熟語などを小さなノートにまとめたりしていたのが役だったりしました。過去問そのものからかなり学んだところが大きいですね。

(元は理系だったということですが、自然科学で受験されなかったのはなぜでしょう?)

元々の理系だった数III、Cまでやっていたので、途中で方向性が違うかなと思って、結局文系のような勉強もしていました。

現役の時なぜ自然科学で受けなかったのは、人文科学と社会科学の相乗効果を期待していたからだと思います。どちらも論文の試験なので。またサイトなどを見ていると、社会科学なら文章を読めば解けると思っていましたので。

(そういえばMさん(兄)は元々文系ですね? 弟さんに何かアドバイスはされましたか?)

兄:
BUCHOさんのオンレクはいいよと言っておきました(笑)。
後は英語をガッツリやっておけば間違いない、ということを言ったと思います。

(Wさん(弟)の方も浪人を経て合格されている訳ですが、現役の時とはここが違って合格できたというところはありますか?)

弟:
そうですね、受験を振り返ると、なんでこの問題が分からなかったのだろうと教養のなさを実感するところはありました。
過去問の人文・社会科学をやりこんで行くと、諸分野の知識が身についていきました。
また英語の文そのものも教養にはなっていったと思います。

またリベラルアーツ学習適性も得意になっていって、オンレクでは常時8割くらい取れていました。実際の試験では緊張からかそこまでの感触はありませんでしたが。

(他の教科はどうでしたか?)

英語のリスニングはあまり得意ではなかった6割くらい。リーディングは結構自信がありまして、8割-9割はいけたかな?というところです。

人文あたりは結構好みが差があって、それが得点に影響する感じがありました。

自分の場合横文字が多い方がギリシアなど西洋古典ものは得意で、夏目漱石が出てくる日本文学、東西文学の比較みたいなのは苦手でしたね。例えば西周(にしあまね)の問題とかが出ていますが、その辺りはかなり苦手でした。

(なるほど、Mさんの方はそのような好き嫌いはありましたか?)

兄:
自分は逆に横文字系(ギリシア古典など)が苦手でしたね(笑)。
学問とは何かとか、社会科学とは何か、とかそもそも論みたいなのはおもしろいと思いました。例えば「歴史学とは何か」とか。学問について学べたようにも思いますし。