一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

一般入試での眞子様効果は?

2010stat012

2月6日に実施され、2月12日合格発表のあった2010年度ICU一般入試は上記のような結果となった。志願者数は昨年度より113人少ない1752人であった。一方、合格者は40人増え、504人となったため、倍率は3.48倍となった。試験タイプ別の内訳を見ると、社会科学の倍率が3.14倍、自然科学の倍率が4.86倍となっており、自然科学選択者には厳しい結果となった。BUCHO.NETの調査において、過去10年間で自然科学選択者の倍率が社会科学選択者の倍率を上回ったのは初めてのケースである。

昨年11月に秋篠宮家の長女眞子さまがICUに合格されたという報道があったが、志願者数は前年度比約マイナス6%となった。しかし後述のように、難関私立大学は志願者数が減少傾向にあり、そのような状況化ではまずまず志願者数が踏みとどまり、一定の報道効果を発揮したとの見方もできる。来年度以降様々な形でICUの報道がなされると予想されるが、今後どのように志願者が推移するかが注目される。

国公立志向を反映、センター利用は増加

2010stat022

同じく12日に合格発表の行われたセンター利用入試においては、志願者数は前年度比15人増の906人となり、倍率も2.84倍に上がった。ICUでは6教科7科目の国立型試験を課しているが、1月実施のセンター試験では昨年度より9387人多い55万3368人が受験、2月上旬時点でも国公立志願者数が大幅に増加している。この国公立志向の受験生の増加が、センター利用受験者の増加につながったものと考えられる。

他の難関私大の傾向

2010年度の早慶上智の受験者数は上記の通り。早慶は3年連続の減少となっており、長引く不況による国公立シフトを反映した結果と言える。一方、上智は3年連続で志願者数が増加している。早慶受験回避者の受け皿となった形だが、同じくミッション系難関私立大学のICUとしては参考にしたいところである。2010stat032

一般選抜,リベラルアーツ学習適性

ICU国際基督教大学学内新聞、The Weekly GIANTS 入試特別号にリベラルアーツ学習適性予想問題を掲載させていただきましたが、問8の解説スペースが足りなかったため、こちらに掲載させていただきます。よろしくご参照くださいませ。

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一般選抜,自然科学

<ICU国際基督教大学の数学に関してはいかがでしょう?>

ICU自然科学の数学は結構手のかかる計算問題が多い印象です。しかし全体の難易度は高くないですね。

ポイントとして言えるのは、13問と問題数が少ないので、1問あたりのウエイトが大きく、検算や見直しを確実にすることが大切です。

また4択という問題形式で、予め答えが出されている試験形式なので、抜け道が用意されています。

つまり計算に時間を要する問題でも、完答する必要はありません。概算で絞れる場合が結構あるのです。

例えば最初の符号が分かれば4問の内2問が消えます。正確に答えを出さなくても答えが出るというわけです。

実際の試験でも数学は若干不安を残して当日を迎えましたが、最後まで答えを出さない問題が多かったです。つまり最後まで解かないスタイルで、時間を節約できたということですね。四択だという事実は活用すべきでしょう。

なおオンレクのICU合格体験記を見る限り、4教科の中でも数学は比較的作り込んである問題が多く、数学を含まない方でやった方が得点が伸びるかも知れません。

理科を2教科やっている方は数学以外の選択を考えてもよいでしょう。
なお国際基督教大学の入試では、当日試験問題を見て、4教科の内の2教科を決めることができます。

(次回に続きます)

一般選抜

(Uさんインタビューその4)
3限目は人文科学で、比較的平易に感じました。問題自体は過去問の中でもかなり難しい部類に入ると思いますが、要求される背景知識が西洋哲学だったため、自分の持っている知識で対応できました。自分の場合は人文科学の論文はまず全体をぱっと眺め、何がメイントピックであるかを把握してから、1章ごとや文中の区切りごとに読み、問題に答えていくというスタイルでした。実際の入試でもこれを実践しました。全体を読んでから答えるという方もいらっしゃいますが、どのような読み方、解き方にしても、自分なりのスタイルを作っておくことは大切だと思います。

4限は英語で、こちら非常に簡単に感じました。近年の問題の中でもかなり簡単で、これは全く差が付かないだろうなと思いました。英語が課題であった自分としては助かった面がある反面、満点近くを取る受験生もたくさんいるんだろうなと思い、正直この時点でダメかもしれないと思いました。

(確かに昨年度の英語リーディングの出題はText1が並、Text2, Part IIは簡単ではないものの、問題が素直なものが多かったですね。全体の出来映えとしては厳しいという印象だったのですね?)

そうですね、予定通り2年計画になりそうだなと思いました。試験が終わった瞬間、不合格だと思っていましたので。得意の社会科学で全くリードできなかったと思う点、英語の問題がかなり平易であった点などからそう確信していました。

(では合格はかなり驚きだったのですね?)

ICUの合格発表は怖くて見られないと思っていました。前日から眠れませんでした。合格発表をすぐに確認が恐ろしく、ネットや電話確認は絶対止めようと思っていました。特に電話の自動アナウンスで機械音声で「不合格です」と聞くと思うと怖かったですね。

(自分もビジネス上、定期的に大学受験をしているのですが、確かに家族のいるところで電話の合否音声案内を聞く時は怖いものがありますね(笑)。)

ええ、ですので郵送の合否の通知を待つと決めていたのですが、あまりに気になってしまい、結局ネットでICUの合格発表を見ました。番号を見つけた時は信じられないような気持ちで、家族に電話での合格発表や郵送での通知など、複数の手段で合格を確認するようお願いしたほどです(笑)。もちろん合格通知や入学案内が来て確認できたわけですが、ネット上の自分の受験番号見た段階では本気で信じられないという気持ちでした。倍率も例年より高かったですし。

(ICU国際基督教大学入試の勝因はどこにあったのでしょうか?)

そうですね、今思うとオンレク内の成績を見ていて、ベストの成績が出て、苦手教科等をうまく平均程度でクリアできれば、合格できないことはないと分かっていたのは大きいです。つまり試験前にボーダーライン上に自分はいたことを確信できていたということでしょうか。決して全教科の成績が下位ではないと。

また2限目の社会科学の後に気持ちを切り替えられたこともポイントだったと思います。月並みな言い方ですが、ICU入試に対して現状の自分の力で、目の前に与えられた問題で、最善を尽くすことができたのが勝因だと思います。

(ありがとうございました。次回から自然科学でICU国際基督教大学を受験をされたRさんのインタビューをお届けする予定です。)

一般選抜

<実際の入試>

(それでは実際の入試に関して伺いたいと思います。入試の出来映えを教科別に教えて下さい)

まずリベラルアーツ学習適性ですが、これは結果的に一番無難な出来映えでした。元々この種の問題は得意でしたし、概ねオンレクの傾向通りで、感覚的には平均点以上は取っているだろうなという感じがしました。ただしオンレクの過去問では登場しなかった新しい問題でやや解答に時間を要するものや、とても手の込んだ問題も見受けられました。よって全問を解くことはできず、全く適当にマークした問題がいくつかありました。他の試験科目にも言えることですが、実際の試験は試験会場独特の緊張感もありますし、普段から制限時間を短くして解くことも大切だなと後から思いました。

2限目は社会科学で、これは本来最も自信を持って取り組んでいた科目でした。人文科学は哲学や文学など、自分のあまり触れたことのない分野からの出題が多く、難しい面もあったのですが、社会科学は社会人経験というか、他の高校生よりは長く、リアルタイムに様々なニュースに接していますので有利さは感じていました。また元々社会科系統に興味があったことから、得意にしていました。

しかし今年の入試は他の皆さんも言っているかと思いますが、本当に知識問題のオンパレードで、全くできませんでした。出来映えはそうですね、3,4割でしょうか。とにかく論文の核となるものがなく、いわゆる「筆者の主張」が最後までない文章で、ほぼ全部の問題が論文に関係のない知識問題だと思いました。

社会科学が終わった時点でかなり絶望的な気持ちになりかけました。しかしオンレクで社会科学の偏差値や順位がよかったこと、そして他の受験生よりリアルタイムで社会のニュースに接していることなどから、「これは他の受験生もできていないはずだ」と自分に言い聞かせました。そう思えたのは過去問に多く当たり、自分のポジションを把握していたアドバンテージの一つと言えるかも知れません。

いずれにしても稼ぐつもりでいた社会科学で全く手応えがなかったのは精神的にきつかったです。しかしここで諦めては本当に終わりだと思い、2限の後の昼食休みでは気持ちを切り替えること、午前中の結果を考えないこと、午後の試験から集中することを心がけました。
(次回試験後半に続きます)

一般選抜

(その後見事半年の勉強で合格された訳ですが、その後英語はどう勉強されたのですか?)

そうですね。まず安定感がなかったので、これは続けるしかないと思っていました。自分ほどの点数ですと、分かるテキスト(本文)は多少分かるものの、分からないテキストは全く分からないといった具合でしたので。落差が激しく、偏差値は30?45程度を行ったり来たりしていました。初めてから数ヶ月は平均に達したことはありませんでした。

先にも申し上げたのですが、まず英単語を覚えるレベルから勉強を始めていました。そして徐々に長文読解と、単文精読を平行して学習するようになりました。

しかし実際にオンレク等でデータを見ると、なかなか結果が出ないので、いろいろ分析してみた結果、要素はある程度分かっているのに、全体が見えていないというか、英文構造を全く理解しないで読んでいることに気がつきました。そこで『横山のロジカルリーディング』等、パラグラフリーディングの教材をこなし、ブロックで論理的に文章を理解する訓練をしていきました。すると少しずつではありますが、オンレク内でも平均点を超える回が出てきました。

(リスニングに関しては社会人特有の勉強をされていたようですね)

ええ、まず以下の方法は社会人向けと申しますか、受験よりも長いスパンで英語を続けるため手法ですので、高校生の方には必ずしもオススメできません。しかし私はこれで点数が上がりました。

具体的には「音読パッケージ」と言う方法です。英語上達完全マップというサイトで紹介されています。

これをオンレクの過去問にアレンジしてやっていました。
具体的には以下の手順になります。

〇オンレクのパート?や?の英文の解答を読み、内容を理解する
〇次に、音声教材にあわせて音読。
意味の取れる適当なセンテンスで止まりながら、それを真似て5回音読する。
〇次は教材を流しっぱなしにして、それに合わせて10回ぐらい音読する
〇再び意味の取れる長さで停めながら5回音読する。このときテキストは見ない。
(できないなら見ても良い)
〇最後に音声流しっぱなしでシャドーイングを5回(同上)
最初はこの30回が1セット。2回目からは全体の数を合計20回ぐらいに減らして、最終的にひとつの文章を100回ほど読み込みました。
とても面倒くさいですが、短期間で効果が出る方法です。リスニングは点数を上げやすいのでできるだけ早くから取り掛かっておけば得点源にできるのではと思います。

(これは確かに一定期間で成果が求められる大学受験となると手間がかかりする面もありますが、継続できるなら効果は出そうですね。しかしこれはオンラインサイトの手法だったのですか。普段からネットを活用している社会人であれば、オンライン情報にも抵抗がなくなる面はあるかもしれませんね。)

そうでしたね。BUCHOさんのオンレク自体ネット検索で調べて、以前より知っておりましたので。

(次回に続きます。)

一般選抜

今回は社会人でありながら、一般入試でICUに入学されたという、uさんにインタビューさせていただきました。

(社会人経験をお持ちですが、一般入試を受験されたのはどうしてでしょうか?)

自分の場合あまり社会人らしい社会人経験がなかったというのと、大学受験をきっちりして大学に入学したいという思いがありましたので、一般入試を受験しました。また英語が苦手だったので、一般入試なら苦手な英語をカバーできるという思いもありました。社会科学や人文科学、リベラルアーツ学習適性の試験も自分には合っているのではないかと感じました。

(ICUに入学されるまでのいきさつを教えていただけますか?)

長い上に重くなるのですがよろしいでしょうか?

まず高3の夏にノイローゼ気味になってしまいまして、精神的に落ち込んでいました。これが2001年ですね。その後2年間引きこもってしまったのです。

それからなんとか回復して、2004年2月には国公立を目指して勉強をしていました。関西の予備校に通うため、独り暮らしをしていたのですが、対人関係のトラブルなどがあり、2005年8月には独り暮らしを止め、また翌年3月まで引きこもっておりました。

それからまた立ち直って、2006年4月にはコンビニなどでアルバイトを始めました。1年間お金を貯め、その後学校に通いたいと思ったのですが、どうにも気持ちが乗りませんでした。
そして2007年からは親類の製造関連業で働き始めました。同時に放送大学での受講も始めました。
その後大学入学を決意し、受験勉強を始めようと思ったのですが、自分の特性や、学問の方向性などから、ICUや早稲田の商学部などが主な志望校になりました。

(ICUが志望校になったきっかけはどのようなものでしょう)

まず学問の方向性が合っていたこと、また自分はしばらく受験勉強からは離れていましたが、古典や漢文を含め、国語は非常に得意としていたこと、論文系の試験であることなどが理由でした。実際にICU入試を見たときに、これは暗記力勝負の試験ではなく、いけるのではないかと直感的に思いました。

(それからICU国際基督教大学対策のオンラインレクチャー(オンレク)を始められたのですね?)

そうでうね。実際にはICUを受けようと2008年の5月に受験を決めてから、8月くらいまではずっと仕事をしていました。オンレクを受講し始めたのはもっと後になります。

(それ以前に働きながら勉強などはなさっていたのですか?)

週に1回塾に通って、TOEICの勉強などをしていました。英語が課題だと分かっていたので、まず英単語の暗記から入ったほどです。

(オンレクでも英語にはだいぶ苦労されていましたね)

本当にそうでしたね。初めて受けたオンレクで、英語の偏差値が28と表示され、初めて偏差値30未満が存在することを知りました(笑)。正直オンレクを始めた時点で、特に英語で他の受験生との差が見えてしまいましたので、この時点では2009年2月の試験に合格できるとは全く思っておらず、2010年の2月に合格できれよいなと思っていました。時間をかけてここまできたわけですし、2年計画だったのです。

<次回に続きます>

一般選抜

(それでは実際のICU国際基督教大学入試はいかがでしたでしょうか?)

まず前日に過去問を解いてしまいまして、オンレクで算出されたデータがよくなかったことからその事が気になってしまい、「明日は人生で一番大事な日なのにこんな点数で」という具合にもんもんとしていました。結局なかなか眠ることができず、3時間程度しか眠れませんでした。

実際に受けての印象では、まずリベラルアーツ学習適性はほぼオンレクの傾向通りで、やや理系の問題が目立っていました。

人文科学は今まで解いた中でもかなり難しい部類に入る問題でした。試験中に心が折れそうになったのですが、これまで勉強してきた様子を思い出し、自分が分からないなら他の人も解けていないだろうという気持ちで解き続けました。

社会科学は他の方も書かれているように、今年度は知識問題ばかりで、センターの政経のような問題でした。自分はセンター対策で政経をやっており、読解を苦手としていたので、結果的には救われました。

英語はとてもよくできました。例年に比べて簡単で、15分あまり、Part 1, 2とも見直す時間がありました。

全体を通してはすごくできたという感じはなかったのですが、悔いはなく、これはいけたのではないかとも思いました。人文があまりできなかった点は気になったのですが、他でカバーできているようにも思いました。

(ICUの合格発表は見に行かれましたか?)

たまたま父も仕事が休みの日だったので、両親と見に行きました。番号を見つけた時はうれしかったですし、両親も喜んでいましたね。しかし帰りがけなどに不合格で泣いている方などもいらっしゃって、自分はあまり騒がないようにしていました。

(実際にICUの入学試験を受けてポイントだと思われた所はありますか)

前日は早く寝た方がよいです。前日に過去問などをやってしまうとむしろ不安になってしまいます。リラックスして早く休む方がよいでしょう。

また他の受験生を気にしてしまうと、精神的に参ってしまうと思ったので、試験中は他の受験生をなるべく見ないようにして、試験問題に集中するようにしていました。たまたま席が一番後ろで、他の受験生の目線を感じずにリラックスして受験できたのもよかったのかなと思います。ICU生の中には試験監督の先生が誰だったかなど、試験の様子を克明に覚えておられる方がいてすごいと思うのですが、私は試験会場の様子は全く目に入っていなくて、覚えていません(笑)。

(ご受講いただいていたICU入試対策のオンレクは役に立ちましたか?)

とても役立ちました。やはり20年ほど国際基督教大学の過去問をやると傾向が体に染みついてきて、自分なりの解き方が分かってきます。特にリスニングなどはパターン化されている部分もたくさんあるので、それらが身につくと非常に有利です。またそれだけICU対策をやったという安心感も自分には大きかったと思います。

(受験生へのアドバイスをお願いします)

そうですね、国際基督教大学の過去問は独特で、特に人文科学や社会科学は年度によって大きく文章の内容が異なります。よって2,3回の演習の出来映えで一喜一憂せず、客観的に自分の答えを見直すことが大切だと思いました。また自分の場合は人文科学などが苦手でしたが、実際の試験では他の教科でカバーできましたので、苦手科目があったとしてあまり考え込まず、演習を続けることが大切だと思いました。

(ありがとうございました。次回のブログ記事ではICU祭の様子をお届けします)

(それでは実際のICU入試はいかがでしたでしょうか?)

まず前日に過去問を解いてしまいまして、オンレクで算出されたデータがよくなかったことからその事が気になってしまい、「明日は人生で一番大事な日なのにこんな点数で」という具合にもんもんとしていました。結局なかなか眠ることができず、3時間程度しか眠れませんでした。

実際に受けての印象では、まずリベラルアーツ学習適性はほぼオンレクの傾向通りで、やや理系の問題が目立っていました。

人文科学は今まで解いた中でもかなり難しい部類に入る問題でした。試験中に心が折れそうになったのですが、これまで勉強してきた様子を思い出し、自分が分からないなら他の人も解けていないだろうという気持ちで解き続けました。

社会科学は他の方も書かれているように、今年度は知識問題ばかりで、センターの政経のような問題でした。自分はセンター対策で政経をやっており、読解を苦手としていたので、結果的には救われました。

英語はとてもよくできました。例年に比べて簡単で、15分あまり、Part 1, 2とも見直す時間がありました。

全体を通してはすごくできたという感じはなかったのですが、悔いはなく、これはいけたのではないかとも思いました。人文があまりできなかった点は気になったのですが、他でカバーできているようにも思いました。

(合格発表は見に行かれましたか?)

たまたま父も仕事が休みの日だったので、両親と見に行きました。番号を見つけた時はうれしかったですし、両親も喜んでいましたね。しかし帰りがけなどに不合格で泣いている方などもいらっしゃって、自分はあまり騒がないようにしていました。

(実際に試験を受けてポイントだと思われた所はありますか)

前日は早く寝た方がよいです。前日に過去問などをやってしまうとむしろ不安になってしまいます。リラックスして早く休む方がよいでしょう。

また他の受験生を気にしてしまうと、精神的に参ってしまうと思ったので、試験中は他の受験生をなるべく見ないようにして、試験問題に集中するようにしていました。たまたま席が一番後ろで、他の受験生の目線を感じずにリラックスして受験できたのもよかったのかなと思います。ICU生の中には試験監督の先生が誰だったかなど、試験の様子を克明に覚えておられる方がいてすごいと思うのですが、私は試験会場の様子は全く目に入っていなくて、覚えていません(笑)。

(ご受講いただいていたオンレクは役に立ちましたか?)

とても役立ちました。やはり20年ほど過去問をやると傾向が体に染みついてきて、自分なりの解き方が分かってきます。特にリスニングなどはパターン化されている部分もたくさんあるので、それらが身につくと非常に有利です。またそれだけICU対策をやったという安心感も自分には大きかったと思います。

(受験生へのアドバイスをお願いします)

そうですね、ICUの過去問は独特で、特に人文科学や社会科学は年度によって大きく文章の内容が異なります。よって2,3回の演習の出来映えで一喜一憂せず、客観的に自分の答えを見直すことが大切だと思いました。また自分の場合は人文科学などが苦手でしたが、実際の試験では他の教科でカバーできましたので、苦手科目があったとしてあまり考え込まず、演習を続けることが大切だと思いました。

一般選抜

m-kokusaiさんインタビュー3

(秋から受験期までの勉強は順調でしたか?)

冬休みなどは1日10時間ほど勉強していたのですが、何か煮詰まってしまい、クリスマス以降くらいから意識して遊ぶ時間を増やすなどして、1日6時間程度にペースを抑えました。結果的に無理なくペースを抑えた方が効率がよかったように思います。

また11月に連休があったのですが、その頃には文字を見ると吐き気がするほどのスランプがありました。その時は親に相談してレジャーに出かけたりして、とにかく気分を切り替えるよう努めました。

(勉強内容はどのようなものでしたか?)

勉強はセンター向けのものと、オンレクでICUの過去問を中心にやっていました。
また英語などは基礎的な問題集をこの時期にやり直しました(語彙:速読英単語、文法:Next Stage)。基礎的な復習はとてもよかったと思います。復習をしていくと結構間違えている部分があったり、抜けている部分が見つかりました。

(なるほど、センター試験はいかがでしたか?)

英語以外はあまりできませんでした。センターはやはり6教科7科目と教科数が多く、基本的には詰め込み型の勉強が必要なので、高2からやっておかないと間に合わないという印象でした。高3の夏からでは少し遅かったかも知れません。一応出願はしましたが、センター試験でのICU入試は不合格でした。

(センター後の直前期の勉強はいかがでしたか?)

センター以後はICU国際基督教大学の勉強に的を絞り、1日に過去問を1,2教科ぐらいずつ解き続けました。

ICUの入試では英語とリベラルアーツ学習適性は得意で、人文科学と社会科学が苦手でした。人文科学と社会科学は読むスピードと読解力が求められますが、最後まで苦労していました。

(それらの苦手科目はどのように克服されましたか?)

最後まで克服できていないように思うのですが、結果的に他の教科でカバーできていたように思います。

(次回ICU国際基督教大学入試本番に続きます)

一般選抜

m-kokusaiさんインタビュー2

(夏休みが終わった2学期以降はいかがでしたか?)

この時期が一番精神的に不安定でした。まず9月に指定校の募集が来て、応募したのですが、噂の子がやっぱりICUの指定校枠を取ったのです…。落選したと担任の先生から電話をいただき、「一般で絶対受からなければ後は無い」という現実が一気に押し寄せてきました。

(早くからICUの指定校を意識されておられたのに、それは厳しいですねぇ)

そうですね、しかし以前からある程度覚悟していたので、落選したことに対して、そこまでの落胆はありませんでした。

(成績優秀なので他校の指定校推薦もいけたと思うのですが、そちらは応募されたなったのですか?)

ICUにどうしても進学したかったので、他校の指定校推薦には応募しませんでした。

ちなみにICU以外だと早稲田や慶応、上智なども推薦枠がありました。例えば慶応の法学部は2人も枠があったので、慶応の1学部で2人もいるなら、なぜICUは1校1人だけしか枠がないのだろうと当時は思っていました(笑)。

(なるほど(笑)AO入試は検討されましたか?)

そうですねぇ、応募要項等は見てみたのですが、AOは学校行事とか部活とかその辺りのウリが必要だと思ったのですが、自分の場合成績はよいものの、あまりリーダーのような活動はしていないし、欠席も結構あったので無理かなと思い、応募していません。

実は友達の一人がAO入試で合格してまして、それはもちろん喜ばしいことだったのですが、その一方で私はこの3年間ICUに行くために必死で勉強してきたのに、なぜ友人はあっさりと受かってしまうのだろうと思い悩んでしまい、その時は落ち込みました。

(確かにAOはキャラ採用というかやったもん勝ち的なところがありますからね。出身校ではAOや指定校で受かる方は結構いらっしゃったのですね?)

そうですね。出身校(都立K)は特色があって、比較的行事や課外活動に熱心な高校だったので、1/3以上は推薦で大学に行くという感じでした。秋頃から段々と推薦を決めてくる人が増えてきますが、そのように進学先が決まった人達は余裕が出てきて、残りの高校生活を楽しむような雰囲気になってしまうので、一般入試受験組にはちょっとつらい環境でしたね。

(次回秋以降の学習に続きます)