一般選抜,地方受験・沖縄兄弟

-今回は沖縄出身で、ご兄弟でICU(国際基督教大学)に合格されたというご兄弟にインタビューさせていただきました。お二人ともオンレク受講生です。

お二人とも高校・予備校まで沖縄県、ICU受験の際にオンレクをご活用いただきました。

Mさん(兄)2006年度入試オンレク受講(10) 現ICU5年
Wさん(弟)2010年入試オンレク受講(14) 現ICU1年

(まずお兄様のMさんからお話を伺っていきます。Mさんがオンレクを受講されたのが2006年度なので、IDは10ですね。)

そうですね、1年留年した形なので、10なのに今年(2011年)卒業予定なのですが(笑)。
(*注 ICUでは卒業予定年がIDになります。10だと2010年度卒業予定)

(沖縄ご出身でICUに興味を持たれたというのはどのようなところからでしょうか?)

高校にいたころは、沖縄県外の大学に行きたいなと思っていました。
いろいろ探しているうちに英語などができる環境、さらに、国際的なもの、海外へのあこがれといったところから、ICUに興味を持ちました。

東京に出てきた際に何校かのオープンキャンパスにも行ってみまして、
その中でもICUはいいなと思いました。

(沖縄から東京のオープンキャンパスに参加するのは大変そうですね)

そうですね、それだけではなく、高校2年くらいのこと観光がてらという感じで東京の大学を回ってみたという感じです。

(やはり沖縄だとICU(国際基督教大学)はあまり知られていませんか?)

沖縄からICUはかなり珍しいです。
地元でICU志望と言うと、病院に行くのとか、おまえキリスト教徒だったのかとか。

(ベタなリアクションですね)

それから地元でキリスト教大学といえば沖縄キリスト教短期大学というのが有名で、それとも本気でよく間違えられました。

(ご両親はなんとおっしゃっておられましたか?)

基本的にノータッチですね。

2人とも高卒なのでそもそも分からないようでした。
大学と言えば早慶東大京大、そして地元の琉大ぐらいしか知らなかったと思いますよ。
本人の選んだ大学なので任せるというといったところです。

(プロフィールによると沖縄の公立校を卒業後、沖縄で浪人されていたのですね。予備校はどうされていましたか?)

浪人期は沖縄県内の代ゼミサテライン校に行っていました。
後半はほとんど予備校には行かず、オンレクとZ会を平行しながら勉強していました。

沖縄の人はあまり大学で県外に出ないですね。
琉球大学に行く人が一番多いです。
琉大対策専門のそれ専用の塾がある程です。

東京にずっと住んでいる方は実感されないかも知れませんが、実家が東京にある方はいろいろと有利ですよ。受験においてもその後の生活においても。逆に地方は不利な面が多々ありますね。

(なるほど、そほど沖縄から東京の難関私立大学というのは珍しいわけですね?)

指定校推薦で早慶に行く人はいますが、一般受験で東京の難関私大で行くひとはほとんどいないですね。やはり琉球大メインです。

(BUCHO.NETのオンレクはどうやって見つけましたか?)

現役で受験するときにICUの受験情報を集めていました。
その時は掲示板などをチェックしていました。
ICU 受験みたいなキーワードで見つけたのだと思います。

(現役の時はオンレクを受講されていませんね)

最初は自分で対策できるかなと思っていました。
ただ実際受験してみると、自分だけでやるのは難しいですね。
沖縄でICU対策をやっている塾は全くないですし。
参考書も過去問くらいしかなかったです。
だったらサイトでやっちゃった方がよいと思いました。
現役からやればよかったと思いましたが。

(現役の時と、浪人の違いはどのようなところにあるでしょうか)

浪人中英語のリスニングなどはすごく伸びましたね。
かなり聞き取れるようになりました。

後は最初の一般能力考査(現リベラルアーツ学習適性)ですね。
あれはオンレクをかなりマニアックなくらいやりこみました。

(Mさんの時代はまだリベラルアーツ学習適性が一般能力考査でしたね。具体的にはどういう対策をされたのですか?)

オンレクの問題を2,3周はやりました。
やっている内に得意不得意が分かってきて、捨てるところは捨てる、拾うところは拾うというのを徹底するようになりました。

自分の場合は漢字の熟語は苦手で、とても覚えきれないと思ったので、自動的に捨てていました。

(なるほど、四字熟語などはよく出題されるところですが確かにバリエーションが多い問題ではありますね)

逆に図形や論理の問題など得意なものはどんどんやっていくようにしました。
そういうものから先に解いていくことを心がけました。

(併願校はどういったところでしたか?)

早稲田国際教養と中央総合政策、青山国際政治などですね。後はセンター慶應法などです。

(次回に続きます)

東京六大学合格

BUCHOでございます。

受験指導のため、特にICU(国際基督教大学)と併願が多い学部、ICUとコンセプトが近い学部を中心に、今も現役で大学入試に参加せせていただいていております。大変幸運なことに、ここ2年で早稲田、慶應に合格をいただいきました。

そこで東京六大学合格でございますよ。

東京六大学というのは東早慶明立法でござります。

早慶合格で、東京六大学中の第2 and/or 第3難関は突破しておるわけでございますね。

ICUの併願校となり得る中堅私大をおさえつつ、ICUのリベラルアーツ学習適性や自然科学の指導で知識の欲しい、トップ国立大対策もしていけば、東明立法大合格+ICU指導の充実に繋がるわけでございます。

まさに一石二鳥。否、六鳥。群れをなして飛んでおりますですよ。

語呂がよいので六年で東京六大学突破を狙ってみます。

(といいつつもこっそりと7年で通ってもそれはそれでめでたい。8年でもスエヒロガリでめでたい。9年でならそれはそれで苦労してそうでえらい)

現在2年使った訳なので、残り4(-7)年で東京六大学全合格を目指してみます。

こういったイベントには、語呂が大切でございます。東早慶明立法にちなみ「逃走系名立法」と名付けさせていただきます。

自分の受験のコンセプトは、いかに効率的に勉強をし、いかに無駄な勉強をしないかです。

つまり六大学合格で、無駄な勉強を避けつつも、うまいプランを打ち立て、いわば勝ち逃げな合格をするという勉強プラン、

「逃走系名立法」が完成するのでござります。

究極的にそれは、「大学受験後の人生に役立たないような勉強をしない」勝ち逃げでございます。

入試のプロとしてはっきりと申し上げましょう。受験には人生に役立つ部分とそうでない部分がございます。人生に役立たない部分はさっくり終わらせ、役立つ部分をじっくりやって後に繋げる、このような勝ち逃げこそが、自分の到達した入試の極意だと思います。

(こういう宣言は公の場所で言った方がよいということで、語呂語呂な話を失礼いたしました。あくまでもICU受験対策の益々の充実を目指す意図でございます。皆様のICU受験が実りあるものとなりますよう、心よりお祈り申し上げますm(_ _)m)。

追記1(2011年2月)

こっそりと法政(GIS)をクリアしました。残り明立東

ICU祭(学園祭)

引き続き2010年度ICU祭の様子です。

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ICU学内新聞WGの新聞販売及び餃子屋台です。

新聞と餃子のコンビネーションが最強ですね。

(WGとしてはたこ焼き以来数年ぶりの出店。白いキャラは餃子だけに(?)ラビオリちゃんだそうです。)

ちなみにICU祭初日は台風の影響でとんでもない風雨で、屋台は3時に撤退、ほとんど売れなかったとか。

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ICU祭で使用されていたお皿です(今年のWGは水餃子なのでお椀を借りてます)。

ICU祭には容器を提供・回収する業者が入っていて、使い捨て容器等はなるべく避けるという方針から、基本的に飲食系出店団体はこれらの皿を使っていたようです。皿回収ポイントは多数設けられていました。環境への配慮がなされていてよいですね。

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さて、本館の様子です。本館は主に展示や喫茶店、音楽系サークルの演奏会など、落ち着いた雰囲気の催しが多数行われていました。

写真はICU本館3Fの様子です。写真のゲートはよくできてますねぇ。

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高校生・受験生向けの企画も行われていました。写真はキャンパスツアーの待機場所です。気軽にICU生と話ができます。

担当者による入試個別相談のコーナーも設けられていました。

オープンキャンパスは夏に終わってしまうので、秋からICUに興味を持って受験を検討されている方にはよい機会ですね。

なおまだ発売はされていませんが、一般入試とセンター入試の願書の購入予約もできたようです。

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さて、本部のメイン企画の一つ、アカデミックトークです。

人文・社会・自然科学の分野からそれぞれICUの教授が1人登場し、共通テーマに関してミニ講義をするという形式でした。

写真は人文の佐野先生です。西洋古典及び聖書の考察から、死生観の変化及び共通項を探るという内容でした。

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引き続き我らが西尾先生。(などと言いつつ撮影に失敗しましたすみませんw)、行政学を踏まえつつ、人間の死というものを考察していきました。

人間とは全て名前を持つものであり、それは行政的手続きであり、人間が社会的な生き物であるというところ、またその一方で、ニックネームや

愛称、称号など、人間は人生において様々な名前を得ていくものであり、死というテーマと名前というテーマのリンクが非常におもしろかったです。

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最後に生物の風間先生。生物学的な死というものの考察。半面、単に人間が生物として死ぬことが死なのか?

また究極的にそれは何が人間を人間たらしめているか。非常に考えさせられる内容でした。

3教授とも素晴らしい講義をされ、特に迫力ある講義をされた風間先生には盛大な拍手が会場からわき上がっていました。

個人的な感想で恐縮ですが、長年ICUの入試問題を解いていると、これらの3つのミニ講義はICU入試の出題範囲そのものだと感じるのですが、本当にICUの入試問題はICUの授業とリンクしているのだなぁと再認識しました。

すみません

ICU祭(学園祭)

2010年度ICU祭フォトレポート

毎年恒例のICU祭フォトレポートです

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正門付近看板。今年は10月30日、31日の開催でした。30日は台風14号が関東をかすめ、大変なことになっていたようです。

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例によって武蔵境からバスで移動します。武蔵境から臨時増発バスも出ていました。

(国際基督教大学行のバスが出るバス停が超混んでいたので、隣の狛江行きから富士重工前コースで行ったところ、富士重工からICU滑走路歩行中にあっさりと臨時バスに抜かされたの図です)

乗客輸送中だけど英語だと"NOT IN SERVICE"というのは少し突っ込みどころですが、10年後もこのままだと思われます。

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滑走路付近です。釣行灯風の装飾が綺麗でした。

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受付です。ここでパンフレットをもらいます。ICUグッズも販売されています。

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教会、オスマー裏の飲食系出店です。台風の影響で落ち葉がすごいですね。

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A館、オスマー方面の飲食系出店です。

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教会前にメッセージボードが設置してありました。意外にまだ余白があったので、BUCHO.NETもこっそりメッセージを書かせていただきました。

留学生の方でしょうか、モルドバから来ている方もいらっしゃるのですねぇ。

(次回に続きまけこ)

台風14号

学食・学生寮

引き続きICUの学生寮、欅寮(けやきりょう)を紹介していきます。

今回は欅寮の室内のご紹介です。

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欅寮の内部は、7部屋からなるポッドと呼ばれるブロックで構成されており、各階には3つのポッドがあります。

各部屋にはカードキーによるセキュリティがあります。

ちなみに欅寮には入寮者しか入館が許されないそうで、家族や友人を招くことは原則できないっぽいです。

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部屋の内部です。全室2人部屋です。第一印象はとにかく綺麗ですね。

思ったよりもちょっと狭いかな、という感じがしました。

後方の壁には収納スペースがあります。

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備え付けの机です。森の中にあるので、勉強するにはいい環境ですね。

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ベッドです。シングルの大きさですね。一部の壁は、廊下にも見られるコンクリート打ち放しになっています(ベットの横だと冬寒いかも?)。

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共用のキッチン周りです。

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炊飯器が並んでいます。ここからエントランス、下駄箱も見えますね。

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トースター、レンジ、ポット、冷蔵庫などが備え付けてあります。

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洗濯機、乾燥機。水道光熱費等は賃料と一緒に定額を払う形で、基本的にこれらの設備は自由に使えると言うことでした。

Panasonicですね(白物家電にPanasonicと書いてあるとドキっとしたり)

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スタディールームと呼ばれる、共用の学習室です。勉強などに使えて人気だとか。

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駐輪場です。本館等には近いですが、学内は広いですし、コンビニ等は遠いので、自転車は便利そうですね。
全体に好印象な欅寮でした。

ただ既存の寮にいる学生等に話を聞くと、賃料が高いという意見が多く聞かれました。
例えば一人部屋、かつ4年間入居可能なグローバルハウスの賃料が49,050円(7-8畳程度)
老朽化はしているがリーズナブルな第二男子寮は28,400円。
それに対し2人部屋で1人あたりの居住スペースが7-8畳程度の欅寮は54,000円。
(引き続きグローバルに人気が集中しそうなヨカンが 笑)

欅寮は部屋数も多いし(定員126名)、十分に賃料でコストをカバーできそうな賃料設定ですね。

高い入居率、二人部屋・共有施設による建設コスト・維持費の抑制、既存の寮より高い賃料、126の収容人数、2年区切りでより確実に計算できる転出率、これまでの寮とは違って、結構収益性が高そうだなという印象を持ちました。

またICU学内ではさらに2つの学生寮の建設が進んでおり、既存の寮と併せて600名以上が学内で暮らせるようになるとのことです。
そうすると周辺のアパート等の空室が増え、ICU周辺の物件の賃料相場も下がってくるかもです(間接的に非入寮者も利益を得られるかも?)。

すでに安い物件が4万円台からありますので、一部学生が欅寮の賃料を、周辺物件や既存の寮との比較で安くはないと感じているのにはなるほどと思いました。
ただセキュリティも万全だし、保護者の安心感もあるし、なんといっても勉強に集中できそうなロケーションは最高ですね。
寮が整ってくれば特に地方の方が不慣れな土地で物件を探すということも必要なくなるわけで、2年限定にせよ、とても魅力的な施設だと思いました。

コンクリート打ち放し

オープンキャンパス,学食・学生寮

今回はICU最新の学生寮、欅寮をご紹介します。

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欅寮外観です。位置としては新D館の裏手にあたりますね。本館徒歩5分、学食徒歩1分。

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欅寮のエントランス。英語だとZELKOVA HOUSE。ケヤキですね。

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エントランスホール入って左手の下駄箱。靴を脱いで上がるところは日本の寮っぽいです。数字の書きぶりが洒落ていますね。

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エントランスホールは吹き抜けになっています。欅寮は3階建てで、1Fに男子、2,3Fに女子が入居。

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エントランスからテレビのあるラウンジが見えます。入居している学生はラウンジを通って部屋に出入りするため、
自然と交流が生まれるようです。

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各階にあるキチネットと呼ばれる厨房施設。要はご飯を作って食べられる場所ですね。エントランスからも見えます。

(次回に続きます)

オープンキャンパス,学食・学生寮

今回はICUの新しい学食を紹介します。

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ICU新食堂(学食)の外観です。2010年8月に完成したばかりです。

奥に見えるのがダイアログハウスで、こちらは短期留学生用の寮などに使われる模様。

ダイアログハウスはICU初の高層建築ですね(7階建て)。

2つの建物は1階で繋がっています。

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学食内部の様子です。これだけみるとなんだかICUじゃないみたいですね。

2年ほど稼働していた仮設の食堂とは絶世の感がありますね。

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天井が高く、開放感があります。

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こちらが逆サイドです。結構広いですね。

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稼働前に撮影させていただいたので、まだ料理がありませんが、カウンター式に各種料理が選べるスタイルになっています。

ちなみに会計は電子化されていて、専用カードで行います。

厨房施設も最新のものが入っているようで、提供される食事も以前の仮設食堂と比べるとかなり改善しているようです。

微妙感の漂う学食がICUの特徴だったのですが、なんとも万全なものができあがったという印象ですね。

(新施設紹介は次回に続きます)

オープンキャンパス

入試関連とモデル講義の紹介です。

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ICU入試説明会(プレゼン上演)です。近年6制度になって複雑化していますが、よくまとまったプレゼンでした。

なお詳細は基本的には昨年度と同じ内容ですので、昨年度のエントリーをご参照下さい。

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入試個別相談です。モデル講義等のタイミングもありそうですが、行った日は比較的空いていてあまり順番を待たずに相談を受けられそうでした。

担当者から直接話を聞けるのでよい機会ですね。

その他入試関連の企画としてはリスニング体験(昨年度問題を会場で流しその場で解く)、9月入試説明などがありました。

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なおICU生への相談会(個別相談)として、、新D館にICU生が待機しているラウンジが設けられていました。

こちらもあまり待たずに相談に乗れそうな雰囲気でした。

今年は学長に相談コーナーもあり、学長が待機しておられました。

(ちなみに写真中央は相談後休憩されている鈴木典比古学長及び大西教授(広報センター長)。
学長と広報のトップが来校している高校生の相談ってくれるとか、他の難関私立大では見られないICUならではの光景です)。

相談できる猛者がどれだけいるのかは別にして、学長に直接話を聞けるっていいですよねぇ。

巨大大学のオープンキャンパスを観た後だと、学長が待機しているICUを観ると圧倒的アットホームさを感じますなぁ。

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もちろんモデル講義もたくさん行われていました。

写真は昨年からICUにいらっしゃったオルバーグ先生ですね。

宗教・哲学の先生で、"An Introduction to Philosophy"(哲学入門)という内容で講義をされておられました。

さんざん英語で語っておきながら、途中で先生がドイツ出身で日本語も達者ということが判明するという壮絶展開でした。

オープンキャンパス,留学・語学研修

2010年度 ICUオープンキャンパス 本館の企画を紹介していきます。

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こちらの教室では海外留学の紹介。

教室にはExcange(交換留学)に参加した学生が待機していて、直接相談できます。

留学を考えている人には貴重な機会ですね。

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さて、経済事情や就活の早期化などにより、留学を希望する学生がICUでも減っているという新聞報道が先日ありましたが、たしかに3年次留学(3年9月-4年5,6月頃)というのは就活開始時期にモロにぶつかってしまうのですよね。

朝日新聞(9月6日) 学生よ 海を渡れ 留学希望者低調でサポート強化http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009060145.html

ちなみに1年間の留学が基本的に必須となる早稲田大学国際教養学部(SILS)はICUより1年タイミングが早いです。またアジア・オセアニアに関してはSILSもICUもタイミングが一緒なのですよね。

<ICUの交換留学期間>

アジア・オセアニア 出発2年2月頃(2年3学期)-帰国3年11月頃(3年2学期) *オーストラリアの場合の一例
アメリカ・ヨーロッパ 出発3年9月頃(3年2学期)-帰国4年6月頃(4年1学期) *アメリカの場合の一例

<SILSの交換留学期間>

アジア・オセアニア 出発2年2月頃(2年3学期)-帰国3年11月頃(3年2学期)
アメリカ・ヨーロッパ 出発2年9月頃(2年2学期)-帰国3年6月頃(3年1学期)

就職を真剣に考えるとICUのアメリカ・ヨーロッパ組のタイミングは少々厳しいという感は否めません。4年の秋冬採用や院進学の方もたくさんいる半面、もう1年ICUにいて就活、院進学をするという方も多くいます。

アジア・オセアニアがこのタイミング(2年3学期)で出発してよいなら、アメリカ・ヨーロッパ組も2年2学期出発でもOKというオプションを作れば、留学の可能性はかなり広がりそうです。ちなみに自分は2月始まりのオーストラリアに留学したので、実質の留学時期は3年2月-11月頃でしたが、就活には十分間に合いました(そして留学より短い期間で最初の会社を辞めたぞと)。

個人的に2年3学期から出発して学業的には十分だったと思いますし、SILSのアメリカ・ヨーロッパ出発が2年2学期とはやや早いなと思いつつも、オプションとしてはICUでもあってもいいのではと思います。

一方で、上記では単純にICUとSILSの典型的留学時期を比較しましたが、留学できる大学の内容は、大学の質、多様性の点から見て、ICUの方がかなり充実しています。よって交換留学先に勉学の進んでいない学生を送り込みたくないというICUの思いを感じないわけでもなく、何とも難しいところではありますねぇ。

学生よ 海を渡れ 留学希望者低調でサポート強化

オープンキャンパス,ELA(英語教育)

2010年度オープンキャンパスフォトレポート3

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今回よりICU本館内の様子です。今回は特にELP(英語教育プログラム)に関する展示を中心にお届けします。

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本館入り口には教室案内図と、モデル授業などのタイムスケジュールが掲示してありました。ここでもICUの案内をもらえます。

ちなみにバイトしていた元オンレク生によると本館内のバイトは涼しくてラッキーだったとか。

確かに今年は酷暑でしたな。

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ICU(国際基督教大学)の英語教育プログラム、ELPに関する展示。ちなみにELPはEnglish Language Programの略。

ICU国際基督教大学ELP学習内容

ICU生が1年時に読むELPリーダーの内容、及び2年次のSphomore ELPのクラス紹介がされていました。

ELPはかなりの学習量なのですが、以下の時間割を見るとよく分かります。

ICU国際基督教大学ELP英語教育時間割

ICU生1年時のELPの時間割のサンプルです。カラーで表示されているのがELPなので、上記例では13コマ(!)ですね。

TutorialとProguram-Wide Testsの2コマは毎週ある訳ではありませんが、それにしてもかなりの授業数です。

ICUの英語教育の気合いの入れ方が分かります。

ICU国際基督教大学EPL英語教育8

ELP Teachersが紹介されていました。入れ替わりもありますが、自分の在学時から長くICUにいらっしゃるベテランの先生も多いですね。

ICU国際基督教大学ELP英語教育7

ELPの教室の様子が再現されていました。ELPは少人数のクラスで行われ、このようにディスカッションの輪を作ることが多くあります。

机椅子が並ぶ教室は、ディスカッションなど対話型授業に適したものであることが分かりますな。

試験会場とは真逆な作りの教室ですが、ここでも入試が行われます。

ICU ELP 英語教育授業

別教室で行われていたELPのモデル講義(後)の様子です。

“An Introduction to Critical Thinking"という内容でモデル講義が行われました。

このタイトルからも分かるように、ICUの英語教育は単に言語としての英語の習得を目指すのではなく、

英語をツールとしてアカデミックな能力を伸ばしていくというものです。

自分自身ELPから学んだことはいろいろあると思うのですが、今でも印象に残っているのは

「物事の多面性を重視しろ、他人の意見・既存の概念を鵜呑みにするな」

「ソースの内容や質を重視しつつ、自分で考え、自分の言葉で表現しろ」

そして「学び続けろ」という事でしょうか。

受験が詰め込みの連続だっただけに、それとは逆に情報を精査することが求められ、また発信を重視する授業は新鮮で、振り返ると中身の濃い2年間でした。

(次回に続きます)