ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2022(4) ddaengさんの場合
1.お名前、プロフィール
<お名前>
ddaeng
<プロフィール>
中高一貫ミッションスクール(女子校)
2.受験形態
一般入試
3.予想得点
人文社会または自然科学得点 = 8.5割
総合教養得点 = 7割
英語リスニング得点 = 7割
英語リーディング得点 = 8割
(共通テスト得点 参考)
世界史 83
倫政 68
国語 137
英語 187 (R92 L95)
数IA 32
4.併願校
関西大学 外国語学部 英語科
上智大学 外国語学部 英語科(teap,共テ併用)
早稲田大学 国際教養学部、文化構想学部
東京外国語大学 言語文化学部 フランス語学科 (前期)
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高1の時の担任がICU卒の方で、ICUでの大学生活についての話を聞いて興味を持ち、オンラインオープンキャンパスに申込みました。そこでお話しした学生の方々がとにかく素敵で、ELAやメジャー制度、実際に足を運んでわかったキャンパスの雰囲気などを理由に、ICUを目指すことにしました。
6.ICUに期待するところ
色んな授業を取り、今まで興味がなかった分野や新しい考え方に出会って、自分の興味の範疇を広げたいです。ELAで受験英語ではない、実用的かつ学術的な英語を身につけること、図書館に通うこと、が楽しみです。ばか山で昼寝したりおにぎりを食べたりもしたいです。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
オンラインオープンキャンパスで貴学の学生の方々が、自分のメジャーや最近読んだ本、将来の目標などについて熱く話されているところを見て、自分も興味を持ったことを全力で追求できる大学生になりたいと思った。学生のバックグラウンドが多様である点、ELAでアカデミックな英語を徹底的に学ぶことができる点、貴学特有のメジャー制度を使って、興味がある分野を複数学ぶことができる点にも魅力を感じた。オンラインで体験授業を受講した際には、一見全く違う様に見える複数の事柄の間に繋がりを見つけ、物事を多様な観点から見つめるという貴学の授業スタイルに感銘を受けた。以上の理由から、貴学を強く志願する。
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
言語教育を主専攻として、貴学で行われている日英バイリンガル教育の視点から、第二言語の習得が環境によってどのように変わるのか、どのような人にどのようなメソッドが合うのか、について研究したい。具体的には、外国語教授法の各国による違い、同じ教育を受けていても得意な技能に差異がある理由、に興味がある。また、公共政策や平和研究をマイナーとして、国内外で起こっている諸問題を解決するために自分に何ができるか、問題意識を持って考える力を養いたい。幅広いジャンルの学問に触れ、一つの学問を別ジャンルの学問の視点から捉えることで、物事を多角的に捉えることができるようになりたい。キャリアの選択肢の一つとして英語教員を考えているが、貴学で学んだことを生かし、生徒と共に成長し続けることができる存在になりたい。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
外国語学習を通して、単語や構文の起源や背景まで遡り、なぜそのような仕組みができたのかを考えるのが楽しい。普段あまり深く考えずに使っていた母語を、一つの言語として捉え直すことができる点にも魅力を感じる。また、英語でスピーチをするのが得意だ。スピーチを作る過程で、なんとなく考えていたことが明確になっていく感覚、スピーチの最中に聴衆と自分の考えが繋がっていく感覚が、興味深い。
a. 人文・社会科学
とにかく過去問を解きまくりました(直近10年分と推奨度の高いもの、合計20回分ほど)。2015年以降(人文社会科学に変わってから)の試験は2回(場合によっては3回)解いて、要約もしました。復習としては、解説を読み込んで、間違えたところやもっと知りたいと思ったことを現代用語辞典のようなもので調べるようにしました。夏休み期間は、毎日隙間時間に新聞を読みました。
また、学校の宗教の授業で配られたプリント、古典の授業で配られた古典作品のあらすじプリント等を読んだり、新書をかじってみたり、とにかくアンテナを張って、触れる機会がある情報は全て吸収するようにしました。オンラインオープンキャンパスなどでのICU体験授業にもなるべく参加して、ICU的な考え方(物事を俯瞰で多角的に考える、事柄同士につながりを見出す)に近づく努力をしました。
b. 総合教養(ATLAS)
オンレクに掲載されている過去問を解く以外に何もしませんでした。
読解パートは、人文社会科学でやったことがそのまま活かされると思います。 講義パートに関しては、過去問に加えて、学校の授業を受験に関係の無い科目でも講義の練習だと思って真剣に聞いたのが役立ちました。あと、講義パートのリスニングは、メモ用紙もオンレクに掲載されている物を使った方がいいです。私は直前まで、講義内容に沿った下書きがされているメモ用紙の存在に気づかず、焦りました。
学校の授業でも、本で読んだことでも、色んなことに興味を持つという姿勢がICUの入試につながると思います。
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
毎日、朝ご飯を食べている間の十五分間、BBCワールドニュースを聞くようにしていました。高3の一学期に、英検のリスニングの過去問を、覚えてしまうくらい何度もシャドーイングしたのも、良かったと思います。発音できない言葉や文章は、聞き取ることも出来ないので、読み終わった長文や解いたリスニングのスクリプトなどを音読しまくるのもいいと思います。基礎力がついたら、ICUの2000年以降のリスニングを全て解きました。これも、直近5年分くらいは2回解きました。やりっぱなしではなく、スクリプトの確認、シャドーイングやオーバーラッピングも怠らずにやったのが大きかったと思います。
当日は全く聞き取れない箇所があるかもしれませんが、手応えはみんな似たようなものだし、勘で書いても案外当たるので、焦る必要はないです。最後まで諦めず、落ち着いて真摯に問題に向き合ってください。
<リーディング>
高2の間に基礎(単語、文法)を着実にして、その後、他大の過去問や長文問題集をとにかくたくさん解いて慣れてから、ICUの問題に手をつけました。精読ができなければ速読もできないので、単語帳と文法問題集を一冊完璧にしてから(LEAPとULTIMATEがおすすめです)読解の演習を積みました。長文は、文系理系国立私立問わず、色んな大学の問題を解きました。解いた問題は必ずわからなかった単語を調べて覚え、3回は音読しました。CDがついているものは、シャドーイングもしました。
また、ICUにはライティングやスピーキングがありませんが、英語は四技能全てが均等に伸びて初めて自分のものになると思い、英検や他大学の自由英作文、和文英訳をやりこんで、塾や学校の先生に添削してもらいました。スピーキングも、外部試験対策として学校の先生に面接官をお願いして練習しました。B方式出願の際のIELTS対策にもなりましたし、ICUに入ってからの勉強にも活かされると思います。
英語に関しては、読んだり聞いたり書いたりしたものは全て結果につながるし、ICUの試験科目の中で一番対策がしやすいので、とにかく時間をかけてやったほうがいいです。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
私は普段から、自分ほどICUにふさわしい人はいない、自分ほど行きたいと思っている人はいないと思いながら勉強していました。当日もその気持ちを忘れなかったので、周りが自分より賢そうに見えても焦りませんでした。試験当日は、試験が終わるまで、「全てが順調、いつもどおり」と自分に言い聞かせました。
ICUは試験問題が独特なので、その対策のことで頭がいっぱいになるかもしれませんが、併願校対策もきちんとやっておいた方がいいです。私はICUを目指していることを理由に世界史や古文の勉強から逃げてしまい、直前期にとても不安になりました。それから、ICUしか受けないのもお勧めしないです。ICUの入試は、当日のコンディションによって結果が大きく変わると思うので、ICU本番までに他の学校を受けて、緊張に慣れましょう。私は、ICUの入試までに2校ほど受けて、そのおかげか、ICU当日はあまり緊張せず、ベストコンディションで臨むことができました。
8. 最後に一言
オンレクは解答解説、音源がついて三十年分も解くことができるサイトは他に無いのでとても有難かったです。他の方の合格体験記やコラム欄など、モチベーションを上げることができるコンテンツも充実していて良かったです。受験当日に自信を持って臨ことができたのはオンレクのおかげだと思います。
本気で行きたいと思って努力すれば必ず合格します。このサイトを見ている皆さんなら絶対大丈夫です!!不安になったり自信をなくしたりすることがあるかもしれませんが、ICUに通う自分を想像して、試験終了まで諦めないで下さい!