佳子さまICU合格・ICU一般入試への影響は?眞子さまの時はこうだった
秋篠宮家の次女佳子さまがICU(国際基督教大学)にAO入試に合格され、入学手続き等が完了したことが宮内庁より発表されました(10月30日)。
AO入試の合格発表は10月24日に発表されていましたので、手続き等の完了を待って発表された形ですね。
お姉様の眞子さまの場合は2010年度(入学)のICU入試でした。この時は、2009年10月23日にAO入試の合格発表があり、その旨が発表されのが2009年11月5日頃でしたので、前回と同様、ICU合格後、入学手続き等が完了してから発表されたというパターンは同じですね。
ただ前回と違うのは、佳子さまが学習院大学を退学されるというニュースが先にあり、佳子さまがICUのAO入試を受験されるということがメディア等で大きく報道されたことです。もちろん2010年度入試で合格された眞子さまの場合は、眞子さま合格されるまで、ICU入試を受験されていたという報道はされていませんでした。
今回は皇族が学習院を中退されたという非常に特殊なケースなので、ICUを受験することがニュースになったのは仕方のない事とも言えますが、NHKのニュースで「国際基督教大学 受験」という報道があるなどとは夢にも思わず、びっくりしました。報道されたのは9月11日です(その日はサイトへのアクセス数がとても増えていて、一体何があったのかと思いました)。
佳子さま 国際基督教大学を受験へ NHKニュース(2014年9月11日)関係者によりますと、佳子さまは、来月、姉の眞子さまがことし春に卒業された東京・三鷹市の国際基督教大学教養学部のアーツ・サイエンス学科を、AO入試で受験されることになりました。AO入試は、ペーパーテストではなく出願書類や作文、それに面接などで合否が決まる入学試験です。 佳子さまは、去年の春、東京・豊島区の学習院大学に入学し、小学校の教員を育成するため昨年度から新たに設けられた文学部の教育学科で学んできましたが、国際基督教大学を受験するのを前に、中途退学されたということです。 佳子さまは、去年、高校を卒業する際、「これからもさまざまな経験をしていきたい」と述べられ、秋篠宮ご夫妻は「今後もさまざまな事柄に接しながら、自身の関心を深めていってほしい」と述べられていました。 |
中退されてまで受験されたというのは、不退転の決意で入試に臨まれた様子がうかがえますね。自分も大学入試の研究のため、毎年様々な大学の入試を受験しているのですが、受験生は誰しも不安になるものです。ご自身の受験がニュースになる中で受験勉強をしたというのは大変なプレッシャーだったと思います。
さて、ICU受験生として気になるところは、来年度入試がどうなるのかというところかと思いますが、前回の眞子様の2010年度ICU入試のケースを振り返りながら、考えて行きたいと思います。
結論から言うとあまり一般入試には影響はないと思います。
以下は2010年度(眞子さまAO合格後)の一般入試と、2009年度との比較です。
上記のように、眞子さまがAO入試でICUに合格された後の、ICU入試は、一般入試微減、センター利用(現在は廃止)が微増と、大きな変化はありませんでした。
よくよく考えてみると学習院大学を目指す層と、ICUを目指す受験者層とでは、かなりギャップがあるようにも思われます(ただし2010年度に学習院高校(学習院高等科)からICUを受験した方は、例年より多かったようです。ご存じのように学習院高校は難関校)。また、そもそもICUを目指している方はICUの教育の質や制度等に魅力を感じている方が多く、ミーハーな(?)学生は元々ICUを目指していないというところもあるのかもしれません。よって、今回の佳子さま合格のICU合格のニュースも、ICUの受験者数自体にはそれほど影響がないと予想されます。
むしろ2015年度入試で気になるのは、ICU入試のモデルチェンジでしょう。総合教養(ATLAS)などはリベラルアーツ学習適性など従前のICU入試の要素などを引き継ぎつつも、新たな試みですので、ICU入試受験者数がどうなるかは未知数です。
ICU受験の形式として、来年度一番影響があると考えられるのは、自然科学受験の場合、人文科学の受験が不要になったことでしょうか。理系の受験生はICUを受験しやすくなった形です。しかしこれもあまり大きな変化をもたらさないかも知れません。
ICUは自然科学は1998年度から現在のように、数学、物理、生物、化学の4教科から2教科を選択する方式になりました。1997年度以前は自然科学全分野を統合した1教科として出題されていたので、1998年度から、理系の試験は受験しやすくなりました。しかし、変更のあった1998年度のICU入試では、1997年度と比較して受験者数が減少しており、「理系の試験が受けやすくなる」だけでは受験者数は増えなかったようです。
長年ICU入試を見ていると、ICUの受験者数は、私学全般の動向などが影響している様子が伺えます。ICUは1学年約500人と人数は少ないのですが、ICUの受験者数は概ね他の難関私大全般の動きと同じような動向です。
よって眞子さまに続いての佳子さまがICUに合格され、皇族のお二人がICU関係者になるという、ICU OBとしてはうれしいニュースを聞きつつも、ICUの受験者数や、受験者層に大きな変化はないのではないかと予想しております。
いずれにしてもICU受験生の皆様は、御学友(語学友?)目指して頑張りましょう。