【図解】ICU国際基督教大学入試総合教養(ATLAS)の問題構成と対策

ICU入試総合教養(ATLAS)の問題構成と対策

今回はICU国際基督教大学入試の総合教養(ATLAS)の対策方法を、問題構成と試験時間を図解を交えて解説していきたいと思います。

まずはICU入試の総合教養の問題構成です。

ICU入試の総合教養(ATLAS)は4Partで構成されており、各Part10問、全体で40問の出題が定着しています。ここで注意したいのは80分の試験時間の構成です。

ICU入試の総合教養の試験時間は80分ですが、冒頭に約15分の講義が放送され、残りの時間の約65分で問題冊子の問題を解きます。試験時間は80分で固定されていますが、放送時間の長さは年度によって微妙に異なるため、解答用の時間も年度によって違います。概ね講義が15分間で、残り時間の約65分が解答用の時間と覚えておけばよいでしょう。つまり40問を約65分で解く必要があります。

総合教養の試験では2つの冊子が配られます。写真左はメモ用の冊子で、放送をメモするために用います。一方、写真右は問題冊子で、各Partの問題と、Part II以降の論文が掲載されています。問題冊子にはシールがしてあり、講義の放送終了後、合図があるため開くことはできません。つまり、問題冊子を見ながら講義の放送を聞くことはできません。このため、講義の内容を後から思い出せるように、メモ用の冊子に講義の内容を整理してメモをしておく必要があります。

以上の特性を踏まえて、総合教養(ATLAS)の対策を述べていきます。

 

<ICU総合教養対策ポイント1>

・人文・社会科学の対策を役立てる

構成を見ると約半分は読解問題です。人文・社会科学の過去問を活用し、学術論文を読み、それに答えるという読解の演習を積んでおくと、限られた解答時間で素早く問題を解く読解力がついてきます。

<ICU総合教養対策ポイント2>

・問題が非公開である上に、類似した試験がないので、対策講座等で過去問演習をやっておいた方がよい

上記でみたように大変特殊な試験です。その上、問題は非公開であるため、対策をしないとぶっつけ本番でこの試験に取り組まなくてはなりません。ICU受験を経験した浪人生の方にお話を伺うと、総合教養ATLASは戸惑っている内に試験が終わってしまったという声を聞きます。逆に言えば、過去問を精密に再現した問題を事前にやっておくと、ICUを受験する上で、大きなアドバンテージになります。

ICUの総合教養はかなり特殊な試験なのですが、何度かやっていく内に時間配分やメモの取り方など、試験の勘所が分かってきます。